上 下
1 / 11

プロローグ 「こんな会社辞めてやる!」

しおりを挟む
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

強面男の行進曲

C@CO
ライト文芸
 とある地方都市のほぼ中心部に位置する商店街の一角で店を構えている細谷誠治はコンプレックスの塊である。  大柄で筋肉質、ガタイの良い肉体、どんな時にも表情筋が動かない顔、etc。「男らしい」と称える人もいるだろうが、誠治にとっては「欠陥だらけの身体」だった。  理由は、商売人として客を怖がらせるから。せいぜい役立つのは、夏祭りで近所の悪ガキたちがやる肝試しに怖がらせる側として参加する時くらい(一年で最も楽しいことではある)。おまけに、生花店を営むのに、花を飾るセンスが欠片もない。酒も飲めない。  それでも、自分の人生は幸せな方だと思っていた。常連客からの贔屓によって店の営みに今のところ問題はない。商店街の先輩店主たちからは可愛がられ、幼い時からの幼馴染も多くいる。中学高校の同級生で妻の美里もいた。  つまづいたのは、美里の浮気を知った時。  同時に、行進曲の公演開幕のベルが鳴る。曲を奏でるのは、強面男と横に並び支える仲間たち。  * 全3話、2万6千字。 カクヨムで先行して投稿しています。 小説家になろうにも投稿しています。

祀鶴歌――明日をつかみとれ!――

せとかぜ染鞠
ライト文芸
 あたしの名前は炭未琴――異性に極度の拒否反応を示す少年犯罪者だ。更生訓練施設のある万平埜島へ送られることになり,同じ少年犯罪者の大和祀鶴歌と出会った。ロシアの諜報員に養育された祀鶴歌は,彼との異常な関係に苦しみ,愛する人を殺めてしまった結果,解離性同一性障害,所謂多重人格障害をもっている。そんな祀鶴歌と万平埜島へむかう途中,航空機が墜落する。墜落機の所有会社の御曹司劉海滋に救われ,あたしと祀鶴歌はクルーザーに滞在するが,航空機を墜落させた爆破犯の嫌疑が祀鶴歌にかけられる。劉は祀鶴歌を懸命に守ろうとするが,副社長の嵐山蜜瑠から厳しい追及を受け,事件の真相を解明する責任を負わされた。身の危険を覚えたあたしと祀鶴歌は脱出を試みるが,洋上で拘束される。祀鶴歌を愛してしまった劉は,祀鶴歌の障害に気づかないまま,一貫しない態度に翻弄され,不満と嫉妬を募らせていく。ついに祀鶴歌に対する思いは沸点をこえ,彼との関係を阻む者たちへの反感が殺意に転じ,忠言をなした老人を射殺してからは躊躇ない殺人が繰りかえされる。祀鶴歌の献身と蜜瑠の機転によって一同は難を逃れたものの,祀鶴歌の起こしたボート火災が勢力を増し,クルーザーをも炎上させる。生存者は無人島に漂着するが,劉の手にかかり死んでいく。囚われの身となった祀鶴歌を発見し,2人で逃亡するが,劉に追いつめられるさなか,野犬の群れに包囲されてしまう……

ヨッシーのショートshort

ヨッシー@
ライト文芸
あなたの知らない、見たことのない、不思議な不思議なヨッシーワールドへ、ようこそ。

兄になるのも悪くない。

kuro-yo
ライト文芸
二人兄弟の弟が妹になった兄の兄になる話。 ※本編三話+番外一話で完結です。

【短編集】或るシンガーソングライターの憂鬱/或るシングルマザーの憂鬱

ふうこジャスミン
ライト文芸
●【連載中】「或るシンガーソングライターの憂鬱」 闇堕ちした元シンガーソングライターの、変人たちに囲まれた平凡な日常 ●【完結】「或るシングルマザーの憂鬱」シングルマザーの小北紗季は、職場の変人メガネ男と恋愛関係に発展するか!?

茜川の柿の木後日譚――姉の夢、僕の願い

永倉圭夏
ライト文芸
「茜川の柿の木――姉と僕の日常、祈りの日々」の後日譚 姉の病を治すため医学生になった弟、優斗のアパートに、市役所の会計年度職員となった姉、愛未(まなみ)が転がり込んで共同生活を始めることになった。 そこでの姉弟の愛おしい日々。それらを通して姉弟は次第に強い繋がりを自覚するようになる。 しかし平和な日々は長く続かず、姉の病状が次第に悪化していく。 登場人物 ・早坂優斗:本作の主人公。彩寧(あやね)というれっきとした彼女がいながら、姉の魅力に惹きつけられ苦悩する。 ・早坂愛未(まなみ):優斗の姉。優斗のことをゆーくんと呼び、からかい、命令し、挑発する。が、肝心なところでは優斗に依存してべったりな面も見せる。 ・伊野彩寧(あやね):優斗の彼女。中一の初夏に告白してフラれて以来の仲。優斗と愛未が互いに極度のブラコンとシスコンであることを早くから見抜いていた。にもかかわらず、常に優斗から離れることもなくそばにい続けた。今は優斗と同じ医大に通学。 ・樋口将司(まさし)愛未が突然連れてきた婚約者。丸顔に落ち窪んだ眼、あばた面と外見は冴えない。実直で誠実なだけが取り柄。しかもその婚約が訳ありで…… 彼を巡り自体はますます混乱していく。

FAMILY MATTER 家族の問題 : 改題『さよなら、ララバイ』

設樂理沙
ライト文芸
初回連載2021年10月14日~2022年6月27日…… 2024年8月31日より各電子書店より         『さよなら、ララバイ』と改題し電子書籍として配信中 ――――――――      深く考えもせず浮気をした夫 許してやり直す道を考えていた妻だったが果たして ……

さつきの花が咲く夜に

橘 弥久莉
ライト文芸
国立大学の教務課で働く桜井満留は、病床 に臥す母親を抱えながらひとり、鬱々とした 日々を過ごしていた。余命幾ばくもない母の ため、大学と同一敷地内に隣接する国立病院 に泊まり込みで看病をしていた満留は、ある 夜、お化けが出ると噂のある中庭で一人の 少年と出会う。半年前に亡くなった祖母を 想いながらこの中庭によく足を運ぶのだと話 をしてくれた少年、満に、自分と同じ孤独を 垣間見た満留はひと時の癒しを求め中庭で会 うように。 一方、大学でタイムマシンの原理を研究し ているという風変わりな准教授、妹崎紫暢 ともある出来事をきっかけに距離が縮まり、 意識するようになって……。 誰とでも仲良くなれるけれど「会いたい」 「寂しい」と、自分から手を伸ばすことが 出来ない満留はいつもゆるい孤独の中を 生きてきた。けれど、母の手紙に背中を 押された満留は大切な人たちとの繋がり を失わぬよう、大きな一歩を踏み出す。 勇気を出して手を伸ばした満留が知る 真実とは?  母娘の絆と別れ。親子のすれ違いと再生。 異なる種類の孤独を胸に抱えながらもそれ を乗り越え、心を通わせてゆくヒューマン・ ラブストーリー。 ※エブリスタ新作セレクション選出作品。 2022.7.28 ※この物語は一部、実話を交えています。 主人公の母、芳子は四十九歳の若さで他界 した作者の祖母の名であり、職業こそ違う ものの祖母の人生を投影しています. ※この物語はフィクションです。 ※表紙の画像はミカスケ様のフリーイラスト からお借りしています。 ※作中の画像はフリー画像サイトpixabayから お借りしています。 ※作中に病気に関する描写がありますが、 あくまで作者の経験と主観によるものです。 ===== 参考文献・参考サイト ・Newtonライト3.0 相対性理論 ゼロからわかる相対性理論入門書 ・タイムマシン、空想じゃない 時空の謎に迫る研究者 https://www.asahi.com/articles/ ASNDS2VNWND2PISC011.html ・日本物理学会 https://www.jps.or.jp/books/gakkaishi/ files/71-09_70fushigi.pdf ・メンタル心理そらくも https://sorakumo.jp/report/archives/125

処理中です...