竜の花嫁〜最弱回復術師から世界最強の花嫁への道〜

本編

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｢辛いことがあるなら話してくれ…頼むから｣
｢えっと…その…｣

…アリアと内緒話しているところをサトに見つかってしまった｡

｢アリアに相談するほど悩んでいるのだろう？私が嫌ならフィオナでもいい｡なんならカイでも…｣
｢…相談…なんだけど違うの｣
｢そうだけど違う？どういうことだ？｣
｢あのね…｣

僕はフィリエラさんに聞いたことを全て話した｡

｢なるほど…ならばアリアについては指示を出さねばならぬな｣
｢え？｣
｢代々､竜族が死ぬとその体を何も無くなるまで焼いてしまうのだ｡私達の体は素材として人族に利用されてしまうからな｣
｢…やく｣

やくってお肉みたいに？でも何も無くなるまでって…熱くないのかな｡でも僕…サトと離れるの嫌｡死んじゃったあとも一緒にいたい｡

｢そのような顔をせずともリオは私と同じ時期に死に､一緒に天に昇るだろう？｣
｢…うん｣

サトの言葉はフィオナにはよく注意されてしまうけど僕にとっては嬉しい言葉｡ずーっと一緒にいられるの｡えへへ､嬉しいな｡

｢ふっ…ふぅ…｣
｢泣くな｡泣くのは私の腕の中だけにしてくれ｣
｢今も…っ…サトと…一緒…｣
｢そうだな｡そのような可愛らしい顔を他人に見せるなということだ｣

…フィオナでもダメ？

｢…フィオナならばいいだろう｡子にも見せてはならぬぞ？｣
｢ん…｣

なんだかひっつきたい気分｡久しぶりにサトの服の中に潜り込んだ｡

あったかくてサトの匂いでいっぱい…幸せ｡