上 下
108 / 137
本編

107

しおりを挟む
「フィオナ。ママ。パパ。ソラ。アリア」
「そうですわ。お上手ですカイ様」
「カイもう赤ちゃんたちの名前覚えたの?」
「ん。カイおにーちゃん!!ソラとアリアのおにーちゃんなの」

ソラとアリア。2人は他種族だけど仲良し。2人ともお空の色のお目目だからかな。僕も仲間に入れてほしいな。

「カイは偉いね」
「ママきょうもねんね?ずーっとねんね。カイやっ」
「…ごめんね」
「カイ様。もう少し休んでいれば番様も良くなりますから」
「ほんと?」

…2週間だもんね。カイももう信じてくれないか。僕の体調不良の原因は魔力不足なんだって。サトが補給してもすぐどっかに行っちゃって僕にはほとんど残らないって。体が重くてひとりじゃベッドから起き上がることも出来ないの。…赤ちゃんに魔力吸われてるからって。赤ちゃんもうお腹にいないのに。

「カイ…あかちゃんめってしてるのに…」
「仕方ありませんわ。竜王様も本日ばかりは外せない政務が入ってしまいましたもの…わたくし共がそばにいますが…ドレインはまだ使えませんのよね?」
「魔法は…わからない」

魔法は理解しないと使っちゃいけないってフィオナが言ったんだよ?僕…お水の魔法しかわからない。他の魔法はどんなものかよくわからないの。

「…そろそろポーションを飲みましょう。不味いかもしれませんが頑張って飲んでください」
「ん…」

フィオナに抱き起こされてカイにポーションの瓶を支えるのを手伝ってもらってなんとかどろっとしたポーションを飲み込んだ。

「…にがい」
「そうですよね…」

…これ美味しくない。まだ変な味がする。

「カイのおやつあげる」
「ありがとう…」
「番様のおやつも持ってきますね。カイ様、それまで番様のことを頼みましたよ」
「はぁい」
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

漫画の寝取り竿役に転生して真面目に生きようとしたのに、なぜかエッチな巨乳ヒロインがぐいぐい攻めてくるんだけど?

みずがめ
恋愛
目が覚めたら読んだことのあるエロ漫画の最低寝取り野郎になっていた。 なんでよりによってこんな悪役に転生してしまったんだ。最初はそう落ち込んだが、よく考えれば若いチートボディを手に入れて学生時代をやり直せる。 身体の持ち主が悪人なら意識を乗っ取ったことに心を痛める必要はない。俺がヒロインを寝取りさえしなければ、主人公は精神崩壊することなくハッピーエンドを迎えるだろう。 一時の快楽に身を委ねて他人の人生を狂わせるだなんて、そんな責任を負いたくはない。ここが現実である以上、NTRする気にはなれなかった。メインヒロインとは適切な距離を保っていこう。俺自身がお天道様の下で青春を送るために、そう固く決意した。 ……なのになぜ、俺はヒロインに誘惑されているんだ? ※他サイトでも掲載しています。 ※表紙や作中イラストは、AIイラストレーターのおしつじさん(https://twitter.com/your_shitsuji)に外注契約を通して作成していただきました。おしつじさんのAIイラストはすべて商用利用が認められたものを使用しており、また「小説活動に関する利用許諾」を許可していただいています。

こわれたこころ

蜜柑マル
恋愛
第一王子の婚約者ローラは、王妃教育に訪れた王城の庭園で、婚約者のカーティスと自分の妹のリンダが口づける姿を見てしまう。立ち尽くす彼女の耳に入ってきたのは、「君が婚約者だったら良かったのに、僕の愛するリンダ」と囁く最愛の人の声だった。

転生おばさんは有能な侍女

吉田ルネ
恋愛
五十四才の人生あきらめモードのおばさんが転生した先は、可憐なお嬢さまの侍女でした え? 婚約者が浮気? え? 国家転覆の陰謀? 転生おばさんは忙しい そして、新しい恋の予感…… てへ 豊富な(?)人生経験をもとに、お嬢さまをおたすけするぞ!

初夜すら私に触れようとしなかった夫には、知らなかった裏の顔がありました~これって…ヤンデレってヤツですか?

蜜柑マル
恋愛
私の目に飛び込んできたのは、裸の夫と同じく全裸の、夫の、義妹の姿でした。 タグにある通りのご都合主義な話です。また、浮気の話ではございません。ドロドロ修羅場はございません。

離縁しようぜ旦那様

たなぱ
BL
『お前を愛することは無い』 羞恥を忍んで迎えた初夜に、旦那様となる相手が放った言葉に現実を放棄した どこのざまぁ小説の導入台詞だよ?旦那様…おれじゃなかったら泣いてるよきっと? これは、始まる冷遇新婚生活にため息しか出ないさっさと離縁したいおれと、何故か離縁したくない旦那様の不毛な戦いである

もう、わたしを解放してください

蜜柑マル
恋愛
私は愛されない、名ばかりの妃でした。それでもいいと思っていました。

寵妃にすべてを奪われ下賜された先は毒薔薇の貴公子でしたが、何故か愛されてしまいました!

ユウ
恋愛
エリーゼは、王妃になる予定だった。 故郷を失い後ろ盾を失くし代わりに王妃として選ばれたのは後から妃候補となった侯爵令嬢だった。 聖女の資格を持ち国に貢献した暁に正妃となりエリーゼは側妃となったが夜の渡りもなく周りから冷遇される日々を送っていた。 日陰の日々を送る中、婚約者であり唯一の理解者にも忘れされる中。 長らく魔物の侵略を受けていた東の大陸を取り戻したことでとある騎士に妃を下賜することとなったのだが、選ばれたのはエリーゼだった。 下賜される相手は冷たく人をよせつけず、猛毒を持つ薔薇の貴公子と呼ばれる男だった。 用済みになったエリーゼは殺されるのかと思ったが… 「私は貴女以外に妻を持つ気はない」 愛されることはないと思っていたのに何故か甘い言葉に甘い笑顔を向けられてしまう。 その頃、すべてを手に入れた側妃から正妃となった聖女に不幸が訪れるのだった。

ご褒美人生~転生した私の溺愛な?日常~

紅子
恋愛
魂の修行を終えた私は、ご褒美に神様から丈夫な身体をもらい最後の転生しました。公爵令嬢に生まれ落ち、素敵な仮婚約者もできました。家族や仮婚約者から溺愛されて、幸せです。ですけど、神様。私、お願いしましたよね?寿命をベッドの上で迎えるような普通の目立たない人生を送りたいと。やりすぎですよ💢神様。 毎週火・金曜日00:00に更新します。→完結済みです。毎日更新に変更します。 R15は、念のため。 自己満足の世界に付き、合わないと感じた方は読むのをお止めください。設定ゆるゆるの思い付き、ご都合主義で書いているため、深い内容ではありません。さらっと読みたい方向けです。矛盾点などあったらごめんなさい(>_<)

処理中です...