竜の花嫁〜最弱回復術師から世界最強の花嫁への道〜

本編

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｢…そろそろですね｣
｢…ふぇ？｣
｢こちらを｣

フィオナが差し出したのは…あれなんかこれ…飲んじゃいけない気がする､って色のお薬だった｡

｢番様｡ちゃんと安全なものですから｣
｢…本当に…？｣
｢はい｣
｢…飲んで…｣
｢大丈夫ですわ｡ただの促進剤ですの｣

こんな…紫色のお薬…大丈夫かな｡でもフィオナが大丈夫って言うから大丈夫なのかな｡…えっと…お水…｡

｢こちらに｣

用意がよかった｡…ちゃんと飲もう。

薬を口に入れ､お水でこくん､と飲み込んだ｡

｢…何も…変わらないよ？｣
｢えぇ｡効くのに少し時間がかかりますもの｡竜王様､後を頼みますよ｣
｢あぁ｣

サトいたの！？どこにいたの！？

｢リオ｡痛みが出てきたら教えてくれ｣
｢ん｣
｢…ここに座っていようか｣

サトはベッドに上がり､僕を抱き寄せた｡

｢苦しいだろう｣
｢大丈夫…｣
｢眠いか？｣

眠たいけど…寝てもいいの？赤ちゃん大丈夫？

｢大丈夫だ｡…ゆっくり休め｣
｢ん…｣

サトに抱きついて目を閉じた｡