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本編

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リオ視点

「ふぁぁ…」

窓の外が白んできた頃僕はやっと起きた。

「…サト…」

隣にいるサトを見るとまだ寝ている。サトの寝顔見たの久しぶりだ…いつも僕のが起きるの遅いもん。

気になって色々と触っていた。僕と違って硬い手。僕のはふにふに。わ…お口大きい…。

「…気は済んだか?」
「ひゃぁっ!!」
「煽られているかと思ったぞ。…よく眠れたか?」
「おかげ…さまで…」

サトにくっついていたし、お腹もいっぱいだし…あれ?お腹すいてる…。なんで?

「もう披露宴から2日経っているぞ」
「え」

僕そんなに長く寝てたの?ご飯抜いちゃった…まりょくじょーとするのかな。…寝てる僕にしてたりしたかな。

「腹が減っているだろう。だが長く眠ったあとだからな。これくらいしか出してやれぬ」
「…十分…です」

僕の前に出されたのは大量の果物。…特にプルグが山盛りだ…。

何個も何個も口に運ばれて…空腹はすぐにどこかへ消え去った。

「も…いいです…」
「…相変わらず少ないな」

少なくないです…これでもここに来た時よりは食べれるようになりました…うぷっ。

「…また手足が細くなってしまった。これではいつまでも外に出してやれぬ」
「おそと…?」
「あぁ。ここはリュージュニス。竜と番のための国だ。番の行動を制限するやつは少ない」
「おそと…」

…僕は…お外に出たら帰れなくなりそうだな…サトのそばにずっといよう…。

「…どうした?」

僕はいつの間にか…サトの膝に乗って服の中に顔を入れていた。

「…なんでも…ないです」
「そうか」

サトは僕がこうなった時なんにも聞かずにそっとしておいてくれる。たまに置いていかれるけど…そんなところも大好き。
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