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番外編
イヤイヤ期
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翔視点
「やーぅ!!」
「嫌々言わないの。ほら、お風呂入るよ」
「やーーーー!!」
「ほいっ」
直人とやり取りをしながらはいはいで少しずつ下がってきた柚を後ろから抱き上げた。
「柚、オムツも変えないとな?しーし出たら言えって言ってるだろ?」
「ぅー!!にゃぁぁぁ!!」
「暴れんなって」
全部脱がせて風呂場に置いたベビーバスに入れた。
もちろん支えたままで。
…本当はもう2歳になるし大きい風呂でもいいんだけどな…うちの風呂広いから。
目を離したら溺れそうで怖い。
って言ってたらなんか父さんが普通の風呂を小さくしたような猫足バスタブを持ってきた。
開発させたのか?
保温機能付きで柚の身長に合わせてあって縁のところは少し柔らかくなってるから枕代わりにもなる。
寝させようとしてんのか。
「うにゃややぷ!!」
「こーら。勝手に出ようとすんな。直人、そこのシャワーヘッド取ってくれ」
「ん。柚~ほらアヒルさんだよ~アヒルさんも一緒にお風呂入るって」
「やぷっ!!」
直人が握らせたゴム製のアヒルは放り投げられた。
…すぐそこに落ちただけだけど。
「仕方ないなぁ…」
直人は秘密兵器を取りだした。
「ふゃ!!」
「柚の好きな猫さんだよ。…布製だからなるべく使いたくないんだけど…」
「直人よくやった」
シャワーヘッド装着完了。
「ゃぅ?みぎゃぁぁぁぁ!!」
「あ、こら!!」
じたばた暴れた拍子に外れてしまった。
ごちっ。
「あぅ…ふぇ…」
「ほら、暴れるからあんよ痛い痛いしちゃったよ?いたいのいたいのとんでけする?」
「ぅゆ…」
直人に向かって足を伸ばしてちょっとだけ大人しくなった。
今のうちに頭洗っとくか。
優しく優しく…爪立てたらすぐ頭皮切れそうで怖い。
「いたいのいたいのとんでけー!!…いたいのなくなった?」
「もぅ」
「もう1回?」
ぶつけたであろうところを擦りながら直人は結局3回もいたいのいたいのとんでけをしていた。
おかげで頭を洗うことが出来た。
「洗い流すから目閉じてろよ」
「ぃみ!?」
水圧を弱くしたシャワーを当てて…少しでも垂れないように。
「あとは体洗うだけ…」
なのに柚はもう出ようともがいていた。
「体きれいきれいするからまだ待ってね。猫さんで遊んでよっか」
「にゃぁ」
こうなると背中を洗うのは簡単なんだけどなぁ…腕と足と前が洗えなくなる。
でも柚を風呂に入れようとしたら遊ばせておかないと洗わせてくれないからな…。
「やぷっ。にゃやぃきゅ!!」
「何語…なの?それ」
「柚語だろ。夏には伝わってるみたいだけど」
「よく寝言でも会話してるもんね」
「風呂出たら寝かしつけるか…夏寝るか?」
「今遊ばせてるからね…どうだろ。興奮して寝ないかも。柚が先に寝てくれれば一緒に寝るかも」
「だよな…」
まぁ柚を寝かしつけるのは簡単だからいいか。
「柚、ちょっとごろんしようか」
「あぃ」
仰向けに寝転がせてその間に洗い残したところを洗ってしまう。
「ふぅ…やっと終わった…」
「じゃあ柚体拭い…ちょ!!逃げないで!!」
「あぶっゃぃ!!」
稀に見る高速ハイハイで棚と壁の間に入り込んでしまった。
「柚、出ておいで。風邪ひいちゃうよ。こんこんお咳出ちゃうよ」
「そうだぞ。それにそこむずむずするし寒いだろ?出てきたらあったかいお部屋でホットミルク飲ませてやるから」
「ゃ!!」
「…ちょ…奥に行かないで!!手が届かない!!」
「くそ…」
結局使用人を呼んで棚を動かして柚を引っ張り出したが、翌日言うまでもなく風邪をひいた。
「やーぅ!!」
「嫌々言わないの。ほら、お風呂入るよ」
「やーーーー!!」
「ほいっ」
直人とやり取りをしながらはいはいで少しずつ下がってきた柚を後ろから抱き上げた。
「柚、オムツも変えないとな?しーし出たら言えって言ってるだろ?」
「ぅー!!にゃぁぁぁ!!」
「暴れんなって」
全部脱がせて風呂場に置いたベビーバスに入れた。
もちろん支えたままで。
…本当はもう2歳になるし大きい風呂でもいいんだけどな…うちの風呂広いから。
目を離したら溺れそうで怖い。
って言ってたらなんか父さんが普通の風呂を小さくしたような猫足バスタブを持ってきた。
開発させたのか?
保温機能付きで柚の身長に合わせてあって縁のところは少し柔らかくなってるから枕代わりにもなる。
寝させようとしてんのか。
「うにゃややぷ!!」
「こーら。勝手に出ようとすんな。直人、そこのシャワーヘッド取ってくれ」
「ん。柚~ほらアヒルさんだよ~アヒルさんも一緒にお風呂入るって」
「やぷっ!!」
直人が握らせたゴム製のアヒルは放り投げられた。
…すぐそこに落ちただけだけど。
「仕方ないなぁ…」
直人は秘密兵器を取りだした。
「ふゃ!!」
「柚の好きな猫さんだよ。…布製だからなるべく使いたくないんだけど…」
「直人よくやった」
シャワーヘッド装着完了。
「ゃぅ?みぎゃぁぁぁぁ!!」
「あ、こら!!」
じたばた暴れた拍子に外れてしまった。
ごちっ。
「あぅ…ふぇ…」
「ほら、暴れるからあんよ痛い痛いしちゃったよ?いたいのいたいのとんでけする?」
「ぅゆ…」
直人に向かって足を伸ばしてちょっとだけ大人しくなった。
今のうちに頭洗っとくか。
優しく優しく…爪立てたらすぐ頭皮切れそうで怖い。
「いたいのいたいのとんでけー!!…いたいのなくなった?」
「もぅ」
「もう1回?」
ぶつけたであろうところを擦りながら直人は結局3回もいたいのいたいのとんでけをしていた。
おかげで頭を洗うことが出来た。
「洗い流すから目閉じてろよ」
「ぃみ!?」
水圧を弱くしたシャワーを当てて…少しでも垂れないように。
「あとは体洗うだけ…」
なのに柚はもう出ようともがいていた。
「体きれいきれいするからまだ待ってね。猫さんで遊んでよっか」
「にゃぁ」
こうなると背中を洗うのは簡単なんだけどなぁ…腕と足と前が洗えなくなる。
でも柚を風呂に入れようとしたら遊ばせておかないと洗わせてくれないからな…。
「やぷっ。にゃやぃきゅ!!」
「何語…なの?それ」
「柚語だろ。夏には伝わってるみたいだけど」
「よく寝言でも会話してるもんね」
「風呂出たら寝かしつけるか…夏寝るか?」
「今遊ばせてるからね…どうだろ。興奮して寝ないかも。柚が先に寝てくれれば一緒に寝るかも」
「だよな…」
まぁ柚を寝かしつけるのは簡単だからいいか。
「柚、ちょっとごろんしようか」
「あぃ」
仰向けに寝転がせてその間に洗い残したところを洗ってしまう。
「ふぅ…やっと終わった…」
「じゃあ柚体拭い…ちょ!!逃げないで!!」
「あぶっゃぃ!!」
稀に見る高速ハイハイで棚と壁の間に入り込んでしまった。
「柚、出ておいで。風邪ひいちゃうよ。こんこんお咳出ちゃうよ」
「そうだぞ。それにそこむずむずするし寒いだろ?出てきたらあったかいお部屋でホットミルク飲ませてやるから」
「ゃ!!」
「…ちょ…奥に行かないで!!手が届かない!!」
「くそ…」
結局使用人を呼んで棚を動かして柚を引っ張り出したが、翌日言うまでもなく風邪をひいた。
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