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選択編
樹ルート 2
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「柚琉様、少しここでお待ちいただけますか?」
「どうしたの?お茶するんでしょ?」
「はい。ですがテラスの用意がまだ出来ていないようなので。…藤沢の使用人としてお恥ずかしい限りです」
「樹くんのせいじゃないもん。みんな慣れてないだけだよ」
それはそうでしょう。
普段は旦那様方が日焼けを嫌がって柚琉様を外に出しません。
庭に出すといってもそれはあくまで不足しがちなビタミンDの生産を活発にさせるため。
長時間の日光浴はもはや柚琉様にとっては毒としかなりませんから。
「僕はお外に行ってもよかったのに」
「いえ。外に出るなど私一人では到底守りきれません」
「前までは守ってくれてたよ?」
「今では立場が違いますから。伴侶としては僕以外をお傍には置きたくありません。ですが、柚琉様を守るためには僕以外では心もとないのです」
「…えへ」
何故か柚琉様は笑みをこぼされた。
「何か面白いことでもありましたか?」
「ううん。樹くんが自分のこと僕って呼ぶのなんだか新鮮だなぁって思ったの」
「柚琉様のお願いでしょう?」
「そうなんだけどね。…本当はその敬語も外してほしいのに」
「それは出来ません」
本来であれば僕達柊の一族はその一生を藤沢一族に捧げるものである。
「…用意出来たようですね。行きましょうか」
「うん!!」
柚琉様の好きなラズベリーのジャムを添えたスコーンもあります。
この屋敷にいる限り、柚琉様の願いは最優先で叶え続けられますから。
「んにゅ?どうしたの?」
「いえ。なんでもありません」
「どうしたの?お茶するんでしょ?」
「はい。ですがテラスの用意がまだ出来ていないようなので。…藤沢の使用人としてお恥ずかしい限りです」
「樹くんのせいじゃないもん。みんな慣れてないだけだよ」
それはそうでしょう。
普段は旦那様方が日焼けを嫌がって柚琉様を外に出しません。
庭に出すといってもそれはあくまで不足しがちなビタミンDの生産を活発にさせるため。
長時間の日光浴はもはや柚琉様にとっては毒としかなりませんから。
「僕はお外に行ってもよかったのに」
「いえ。外に出るなど私一人では到底守りきれません」
「前までは守ってくれてたよ?」
「今では立場が違いますから。伴侶としては僕以外をお傍には置きたくありません。ですが、柚琉様を守るためには僕以外では心もとないのです」
「…えへ」
何故か柚琉様は笑みをこぼされた。
「何か面白いことでもありましたか?」
「ううん。樹くんが自分のこと僕って呼ぶのなんだか新鮮だなぁって思ったの」
「柚琉様のお願いでしょう?」
「そうなんだけどね。…本当はその敬語も外してほしいのに」
「それは出来ません」
本来であれば僕達柊の一族はその一生を藤沢一族に捧げるものである。
「…用意出来たようですね。行きましょうか」
「うん!!」
柚琉様の好きなラズベリーのジャムを添えたスコーンもあります。
この屋敷にいる限り、柚琉様の願いは最優先で叶え続けられますから。
「んにゅ?どうしたの?」
「いえ。なんでもありません」
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