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選択編
柚VS翔
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「柚」
「やっ!!」
「こっちに来るんだ」
「やぁぁ!!」
「定期検診するだけだから。何も痛いことはしないぞ?」
「絶対する!!するもん!!」
僕は車のシートにしがみついて降りようとしなかった。
「…ゆーず。そんなに嫌がるなら無理矢理連れていくぞ」
「ふぇ…やだぁぁ!!」
「じゃあ自分でこっちに来い」
「ふぇ…っぐす」
僕はそーっとシートから離れて翔兄さんの方に手を伸ばした。
「検査怖いよな。でも大丈夫だから。俺がついてる」
「…いなくなるもん…兄さん検査の時いないもん…」
「さすがに中まではついていけないからな」
やっぱり行きたくない!!
「…あ、いらっしゃい。遅いから今電話かけようと思ってたところだよ」
診察室着いちゃってた!!
「柚琉くんは…なんでお兄さんの服の中に入ってるの?」
「さぁ…?」
嫌だ嫌だ嫌だ!!
「柚、検査行くんだろ?」
「僕元気だもん!!大丈夫だもん!!」
「大丈夫じゃないからここにいるんだ」
元気だもん…うぅ…。
「柚琉くん。出て来てくれる?ほら、もしもしするから」
「冷たい!!嫌い!!」
「あー…ちょっと待ってください」
兄さんは上着を脱いで僕を引き剥がした。
「やぁぁ!!」
「…じゃあそのまま抱えててくれる?」
兄さんは僕を膝に乗せて僕の腕を後ろで掴んだ。
「ふぇ…」
抵抗できなくなった!!
いいもん!!
足バタバタするもん!!
足をバタバタして先生を寄せ付けないようにしていたら足も押さえつけられた…ぐすん。
「…心臓以外は正常だね。…うーん…どうしようか…」
「柚、終わったぞ。いい子にしてて偉いぞ」
「ぅ…ぐすっ…っく」
「…血液の問題ではないし…骨髄は何もなし。心臓だけ…となると手術だけど体力ないし…」
ぴゃぁ!?
手術なんてやだよ!?
「帰る!!帰るの!!」
「まだダメだ」
「終わったもん!!もう帰るの!!」
「もう少しだけいい子で待っていてくれ」
「やぁだ!!僕いい子じゃないもん!!だから帰るの!!」
兄さんの膝から飛び降りて出口に向かった。
「待てって言ってるだろ?」
その前にまた捕まった。
「やぁ!!」
「柚琉くんって風邪とかひきやすい?」
「流行ってると必ずかかりますね。あと季節の変わり目とか」
「…繊毛の異常はみられなかったから…単に人より免疫力が低いだけか。うわ……柚琉くん…1ヶ月熱出さないとか…できる?」
「出来ないですね」
えっへん!!
1週間に1回は熱を出す柚くんだぞっ!!
「そこは誇るところじゃないからね。…マジか…準備期間設けられるかな…」
「ね?兄さん帰ろ?僕お腹空いちゃった。ご飯食べたい」
「今はまだダメだ」
いつもは食べろって言うのに!!
「…お腹空いた。おやつちょーだい」
「持ってない。全部車の中だ」
「じゃあ車行くもん…おやつ」
「今は検査の方が先」
ぐすん…。
お腹すいたよぉ…。
「やっ!!」
「こっちに来るんだ」
「やぁぁ!!」
「定期検診するだけだから。何も痛いことはしないぞ?」
「絶対する!!するもん!!」
僕は車のシートにしがみついて降りようとしなかった。
「…ゆーず。そんなに嫌がるなら無理矢理連れていくぞ」
「ふぇ…やだぁぁ!!」
「じゃあ自分でこっちに来い」
「ふぇ…っぐす」
僕はそーっとシートから離れて翔兄さんの方に手を伸ばした。
「検査怖いよな。でも大丈夫だから。俺がついてる」
「…いなくなるもん…兄さん検査の時いないもん…」
「さすがに中まではついていけないからな」
やっぱり行きたくない!!
「…あ、いらっしゃい。遅いから今電話かけようと思ってたところだよ」
診察室着いちゃってた!!
「柚琉くんは…なんでお兄さんの服の中に入ってるの?」
「さぁ…?」
嫌だ嫌だ嫌だ!!
「柚、検査行くんだろ?」
「僕元気だもん!!大丈夫だもん!!」
「大丈夫じゃないからここにいるんだ」
元気だもん…うぅ…。
「柚琉くん。出て来てくれる?ほら、もしもしするから」
「冷たい!!嫌い!!」
「あー…ちょっと待ってください」
兄さんは上着を脱いで僕を引き剥がした。
「やぁぁ!!」
「…じゃあそのまま抱えててくれる?」
兄さんは僕を膝に乗せて僕の腕を後ろで掴んだ。
「ふぇ…」
抵抗できなくなった!!
いいもん!!
足バタバタするもん!!
足をバタバタして先生を寄せ付けないようにしていたら足も押さえつけられた…ぐすん。
「…心臓以外は正常だね。…うーん…どうしようか…」
「柚、終わったぞ。いい子にしてて偉いぞ」
「ぅ…ぐすっ…っく」
「…血液の問題ではないし…骨髄は何もなし。心臓だけ…となると手術だけど体力ないし…」
ぴゃぁ!?
手術なんてやだよ!?
「帰る!!帰るの!!」
「まだダメだ」
「終わったもん!!もう帰るの!!」
「もう少しだけいい子で待っていてくれ」
「やぁだ!!僕いい子じゃないもん!!だから帰るの!!」
兄さんの膝から飛び降りて出口に向かった。
「待てって言ってるだろ?」
その前にまた捕まった。
「やぁ!!」
「柚琉くんって風邪とかひきやすい?」
「流行ってると必ずかかりますね。あと季節の変わり目とか」
「…繊毛の異常はみられなかったから…単に人より免疫力が低いだけか。うわ……柚琉くん…1ヶ月熱出さないとか…できる?」
「出来ないですね」
えっへん!!
1週間に1回は熱を出す柚くんだぞっ!!
「そこは誇るところじゃないからね。…マジか…準備期間設けられるかな…」
「ね?兄さん帰ろ?僕お腹空いちゃった。ご飯食べたい」
「今はまだダメだ」
いつもは食べろって言うのに!!
「…お腹空いた。おやつちょーだい」
「持ってない。全部車の中だ」
「じゃあ車行くもん…おやつ」
「今は検査の方が先」
ぐすん…。
お腹すいたよぉ…。
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