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選択編
翔ルート 9
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「柚。緊張してるか?」
「ん…」
「もう少しで赤ちゃん会えるな。少しだけ頑張ってくれ」
「分かってる…」
今日は手術の日だ。
…やばい、俺まで緊張してきた。
大きな契約取り付けるよりも緊張してる。
「…ふふ。翔へんな顔してる」
「…俺だって緊張してるんだよ。柚…ちゃんと帰ってこいよ。赤ちゃんと一緒に」
「うん。分かってるよ」
「…じゃあな」
「分かってるってば」
柚を送り出し俺はソファーにどかっと腰を下ろした。
「…優希」
「はい」
「お前ならここからでも音聞こえるのか?」
「…微かですが」
「…柚…大丈夫だよな?」
「まだ始まってもいませんから。それに局所麻酔をして赤ん坊を取り出すだけですよ」
「…分かってるよ…」
けど何度も死にかけた柚のことだから安心できない。
「…柚…」
そうやって何時間経っただろうか。
「…!!生まれたようですよ」
「本当か!?」
「えぇ。元気な声です」
…赤子は無事…柚は?
「柚は?柚の方は?」
「そこまではさすがに…」
出てくるまで待つしかない…か。
それからまた1時間ほど経ってから2人とも病室に移された。
「…えへ。可愛い…」
「柚、よく頑張った。偉いぞ」
「…翔泣いてるの…?」
「泣いちゃ悪いか」
「…全然。泣いてるとこ見た事ないからびっくりしただけ」
…そんなに柚の前で泣いてなかったか?
「…どっち…なのかわかんないな。柚の時はすぐ分かったのに」
「そんなに分かりやすかった?」
まぁな。
見た瞬間に、守ってやらなきゃってなったし。
「名前…どうしような」
「かっこいい名前がいいな」
「柚のように可愛くなるかもしれないんだぞ?」
「兄さんに似てほしいのっ!!」
「俺は柚に似てほしいな」
可愛い子が増えるのは大歓迎だ。
嫁には出さないが。
「…柚それどうした?」
「ん?」
「その足のあざだよ。何があった?」
「あぁこれ?さっき手術室入った時に転んじゃっただけだよ。足うっただけだからお腹は床についてないよ!!」
「…あざになるなんて痛かっただろう?」
「まぁね。…でもこの後のが痛いから」
…この後?
あぁ…抜糸か。
「抜糸は必要ないぞ。柚の場合痛みのショックで何があるかわからないからって特殊な糸を使うようにしたから」
「よかったぁ…」
「でもお風呂はしばらく無しな?傷口開くから」
「え…」
沐浴は俺がさせればいいか。
優希や樹もいることだし何とかなるだろ。
「赤ちゃんのお世話!!お世話だけはやらせてくれるよね!?」
「…体調によるな」
柚に任せるのは…ミルクくらいだな。
他は見てて冷や冷やするからやらせられない。
「…絶対やるもん!!僕がママだもん!!」
絶対やらせるものか。
「ん…」
「もう少しで赤ちゃん会えるな。少しだけ頑張ってくれ」
「分かってる…」
今日は手術の日だ。
…やばい、俺まで緊張してきた。
大きな契約取り付けるよりも緊張してる。
「…ふふ。翔へんな顔してる」
「…俺だって緊張してるんだよ。柚…ちゃんと帰ってこいよ。赤ちゃんと一緒に」
「うん。分かってるよ」
「…じゃあな」
「分かってるってば」
柚を送り出し俺はソファーにどかっと腰を下ろした。
「…優希」
「はい」
「お前ならここからでも音聞こえるのか?」
「…微かですが」
「…柚…大丈夫だよな?」
「まだ始まってもいませんから。それに局所麻酔をして赤ん坊を取り出すだけですよ」
「…分かってるよ…」
けど何度も死にかけた柚のことだから安心できない。
「…柚…」
そうやって何時間経っただろうか。
「…!!生まれたようですよ」
「本当か!?」
「えぇ。元気な声です」
…赤子は無事…柚は?
「柚は?柚の方は?」
「そこまではさすがに…」
出てくるまで待つしかない…か。
それからまた1時間ほど経ってから2人とも病室に移された。
「…えへ。可愛い…」
「柚、よく頑張った。偉いぞ」
「…翔泣いてるの…?」
「泣いちゃ悪いか」
「…全然。泣いてるとこ見た事ないからびっくりしただけ」
…そんなに柚の前で泣いてなかったか?
「…どっち…なのかわかんないな。柚の時はすぐ分かったのに」
「そんなに分かりやすかった?」
まぁな。
見た瞬間に、守ってやらなきゃってなったし。
「名前…どうしような」
「かっこいい名前がいいな」
「柚のように可愛くなるかもしれないんだぞ?」
「兄さんに似てほしいのっ!!」
「俺は柚に似てほしいな」
可愛い子が増えるのは大歓迎だ。
嫁には出さないが。
「…柚それどうした?」
「ん?」
「その足のあざだよ。何があった?」
「あぁこれ?さっき手術室入った時に転んじゃっただけだよ。足うっただけだからお腹は床についてないよ!!」
「…あざになるなんて痛かっただろう?」
「まぁね。…でもこの後のが痛いから」
…この後?
あぁ…抜糸か。
「抜糸は必要ないぞ。柚の場合痛みのショックで何があるかわからないからって特殊な糸を使うようにしたから」
「よかったぁ…」
「でもお風呂はしばらく無しな?傷口開くから」
「え…」
沐浴は俺がさせればいいか。
優希や樹もいることだし何とかなるだろ。
「赤ちゃんのお世話!!お世話だけはやらせてくれるよね!?」
「…体調によるな」
柚に任せるのは…ミルクくらいだな。
他は見てて冷や冷やするからやらせられない。
「…絶対やるもん!!僕がママだもん!!」
絶対やらせるものか。
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