普通の学生だった僕に男しかいない世界は無理です｡帰らせて｡

高校生編

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｢柚､夏｡起きて｡飛行機遅れちゃうよ｣
｢んゆ…あともうちょっと…｣
｢…ふぴ｣
｢起きないなら抱っこして連れていくからね？｣
｢起きたっ!!夏は起きたよ!!｣
…僕も起きなきゃ｡
でもここふかふかであったかくてまた眠く…｡
｢…樹｣
｢はい｣
樹くんは僕を布団から引っ張り出し､着替えさせ抱き上げた｡
｢…ふぁぁ…おはよ…｣
｢おはようございます｡柚琉様｣
｢朝ご飯はその辺で適当に食べるけどいい？｣
｢大丈夫!!｣
｢うん…それでいいよ｣
僕もうちょっと寝たかった｡
｢2人は確実に学校遅刻するね…どうする？休む？｣
｢私がもう休みの連絡を入れておいたわ｡夏は大丈夫かもしれないけど柚が倒れちゃうわ｣
…うん､眠い｡
寝てもいいかな？
｢柚､寝ないで｡起きてってば｣
｢夏ぅ…もうちょっと…もうちょっと寝かせて…｣
｢ぐ…いやダメだって!!｣
…眠いんだもん｡
｢ほら､おやつ｣
ぱくっ｡
んにゅぅぅぅ!!
｢こっちにいっぱいあるよ～｣
｢お菓子っ!!｣
飛びつこうとしたら避けられた｡
｢んむむむむ!!｣
｢こっちだよ～｣
｢待ってぇぇぇ!!｣
お菓子(と夏)待てぇぇ!!