普通の学生だった僕に男しかいない世界は無理です｡帰らせて｡

中学生編

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｢柚ー!!遊ぼー!!｣
｢宿題中｡夏は終わったかもしれないけど僕はまだ終わってないの｣
｢…じゃあ隣で遊んでる｣
夏は僕の隣に引っ付いて座り､携帯ゲームをやり始めた｡
…他の友達と遊びに行ってくればいいのに｡
｢夏の友達？ダメ｡だって柚と一緒に遊べないもん｡みんな外で遊びたがるから｣
｢…夏まで樹くんと同じ技取得しないで……それに僕は放っておいていいのに｣
｢やだ｡遊ぶなら柚も一緒｣
そうなるとどうしてもお部屋の中で遊ぶことになるよ？
かけっことか鬼ごっことかは使用人の人がドキドキするんだって｡
…顔から転んだだけなのに｡
｢だけじゃありませんよ｡瞼を切ったでしょう？｣
｢ちょっとだけだもん｡もう治ったし｣
｢一歩間違えば失明ですよ｡1度お庭の方も大掃除した方が良さそうですね｣
…芝生植えたのに？
転んでも痛くなくなったよ？
石だって落ちてないし…転ぶのは…多分僕の運の悪さ？
運のパラメーター上がったはずなのに転ぶんだよね～｡
もうそれが僕の限界なのかな？
…じゃあ上げなかったらもっと転んでたの？
｢…ふぅ｡終わった｣
｢じゃあ遊ぼっ!!｣
｢もう疲れた…｣
｢1時間勉強していましたからね｡お茶にしましょうか｣
｢ならお茶の後で遊ぼ？｣
｢分かった｣
これ僕が遊ばないとずーっと誘われるんだもん｡
｢今日はクリームブリュレですよ｣
｢夏のは～？｣
｢ショートケーキ､シュークリーム､抹茶ロールケーキ､ガトーショコラ､イチゴのクレープ､クリームブリュレです｣
いつも通り夏のおやつ多かったです｡
しかもショートケーキとかのカットケーキは1切れじゃないからね？
必ず2切れ用意されてるからね？
…よく太らないね､夏｡