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中学生編
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「君、新入生?名前は?」
「え…あの…えと」
僕は入学式後のパーティー会場でわたわたしていた。
夏…早く帰ってきて。
「……先輩。僕の弟に手を出さないでいただけますか。今すぐその顔を殴りたくなりますので」
夏。
敬語なのに全然敬ってない。
でも今は助かった!!
僕は夏の後ろに隠れた。
「柚、遅くなってごめんね。他の人につかまっちゃった」
「ううん…ジュース欲しいって言ったの僕だもん」
「あ、これぶどうジュース。柚の好きなやつだよ」
「ありがとう」
…美味しい。
やっと落ち着けた…。
夏は僕を壁際の椅子に座らせた。
「…いくら中学生からΩに手を出すと普通に逮捕されるって言っても無茶だよね。柚怖くない?」
「夏がいるから大丈夫」
…蛍くんは大丈夫かな。
この会場広いからどこにいるのかわかんないし…。
「あ、担任の先生いた。…お酒飲んでるな?いくらパーティーとはいえ職務中なのに…」
…あれ?
しばらく見ないうちに夏が僕よりも大人になってない?
「ん?柚疲れた?」
「…夏が…大人になったなぁって」
「なってないよ。ちょっと父さんについて会社に行ったりしただけ」
あ、ずるい。
僕はまだ連れて行ってもらえてないのに…←入浴剤事件で既に行ってる
「この中の半分以上はエスカレーター式で高校まで進学するんだって」
「残り半分は?」
「親元で修行するか別の高校に行くって。柚は夏と一緒に残るよね?」
「ん~…」
…よくわかんないな。
前世の受験勉強も必死になってやってたけど結局行けなかったし。
…目的もよくわかんなかったんだよね。
とりあえず親に行けって言われたから行っただけ。
「…わかんない」
「柚は会社に就職するかわかんないもんね。いいよ、夏が養ってあげる。だから結婚しよ?」
「やだ」
「…むぅ。夏だって優良物件のはずなのに…みんな褒めてくれるのに柚だけ靡いてくれない。なんで」
「ゆーりょーぶっけん…?なび……え?」
「何でもないよ。気にしないで」
…気になる。
「え…あの…えと」
僕は入学式後のパーティー会場でわたわたしていた。
夏…早く帰ってきて。
「……先輩。僕の弟に手を出さないでいただけますか。今すぐその顔を殴りたくなりますので」
夏。
敬語なのに全然敬ってない。
でも今は助かった!!
僕は夏の後ろに隠れた。
「柚、遅くなってごめんね。他の人につかまっちゃった」
「ううん…ジュース欲しいって言ったの僕だもん」
「あ、これぶどうジュース。柚の好きなやつだよ」
「ありがとう」
…美味しい。
やっと落ち着けた…。
夏は僕を壁際の椅子に座らせた。
「…いくら中学生からΩに手を出すと普通に逮捕されるって言っても無茶だよね。柚怖くない?」
「夏がいるから大丈夫」
…蛍くんは大丈夫かな。
この会場広いからどこにいるのかわかんないし…。
「あ、担任の先生いた。…お酒飲んでるな?いくらパーティーとはいえ職務中なのに…」
…あれ?
しばらく見ないうちに夏が僕よりも大人になってない?
「ん?柚疲れた?」
「…夏が…大人になったなぁって」
「なってないよ。ちょっと父さんについて会社に行ったりしただけ」
あ、ずるい。
僕はまだ連れて行ってもらえてないのに…←入浴剤事件で既に行ってる
「この中の半分以上はエスカレーター式で高校まで進学するんだって」
「残り半分は?」
「親元で修行するか別の高校に行くって。柚は夏と一緒に残るよね?」
「ん~…」
…よくわかんないな。
前世の受験勉強も必死になってやってたけど結局行けなかったし。
…目的もよくわかんなかったんだよね。
とりあえず親に行けって言われたから行っただけ。
「…わかんない」
「柚は会社に就職するかわかんないもんね。いいよ、夏が養ってあげる。だから結婚しよ?」
「やだ」
「…むぅ。夏だって優良物件のはずなのに…みんな褒めてくれるのに柚だけ靡いてくれない。なんで」
「ゆーりょーぶっけん…?なび……え?」
「何でもないよ。気にしないで」
…気になる。
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