普通の学生だった僕に男しかいない世界は無理です｡帰らせて｡

幼児編

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｢柚琉くん､発情期なの？え？待って？7歳…だよね？1番早い例でも9歳だったような…｣
先生は僕をベッドに寝かせた｡
｢…とりあえず子供用の抑制剤出しておくけど……樹くんだっけ？家に隠れるところってある？｣
｢地下に2部屋｡柚琉様用に用意したお部屋も鍵付きで匂い漏れがしないような作りになっております｣
｢じゃあ一応あるんだ｡まぁ…なんとか閉じこもってればいけるか……夏羽くんだな…問題は｣
…夏が…何？
｢…せんせっ…あのね…ねつが……さがらな…けほっ｣
｢…発情期と風邪重なると大変だよね｡大丈夫？｣
｢…けいけ…あるの？｣
｢ないない｡先生の妻ね｡エアコンつけっぱなしはダメだって言ってるのにそのまま寝たから喉風邪になっちゃうしそのまま発情期突入するしで…ほんと大変だった｣
｢…ふぅん｣
先生の…奥さん｡
オメガ…だっけ｡
｢手っ取り早い解決法もあるけど…ダメだなぁ｡番持ちじゃないし…｣
｢…かい…けつほう？｣
｢…Ωはね｡番を持つとその人以外に発情しなくなるんだよ｡それで発情期もほぼ来なくなる｣
｢つがい…｣
生存本能…種を残そうとしてるから…？
相手が決まればその必要はなくなるし…｡
｢…むずかしい…はなし｡てつがく…｣
｢かもね｡よし､完了っと｡これからは毎月来てね｡その度に薬処方するから｡発情期が来る前から飲み続ける薬あるし…錠剤だけど頑張ってね｣
ひにゃ！？
…上手く飲めるかな｡