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幼児編
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「ん。にいさんたべて」
「あぁ。食べてるから。…柚、口についてるぞ」
翔兄さんは僕の口元を濡らしたタオルで拭いた。
「…なんか借り物競争以来2人とも仲良くなってない?」
「そんなことないよな」
「ね」
「…なつのゆずが…とられた。しょうにいさんきらい」
「そんな事言うなよ!!夏も俺は好きだぞ!!」
「…きもちわるい。さわんないで、ゆずかえして」
「…夏の毒舌も酷くなってるし柚のこと離してあげたら?柚の教育上よくないよ」
なんで僕だけ?
夏もでしょ?
「なつ。つぎのかけっこがんばってね」
「え…ゆずもおなじところではしるんじゃ…」
「ぼくはおるすばんだって。ね?なおとにいさん」
「そう。幸い僕は保健委員になれたし一緒にテントで休んでようね」
「…そんな」
「ちゃんとみてるからね」
テントから。
…なんかね、もう熱中症っぽいから他の競技はやめておこう?って言われたの。
「…経口補水液どこにある?柚用に作ったやつあったよね」
「こちらです」
「ありがとう。…ん?冷えてるね。これならぎゅってしてるだけでも保冷剤になるか」
…なんか大きな水筒出てきた。
あれ全部僕のなの?
え?
みんなで飲むやつじゃないの?
「じゃあそろそろ向こう行こうか。黒田先生もいるし何かあったら近くにいる人を頼ればいいよ」
「…ん」
兄さんは僕の首にタオルを巻いて救護用のテントへ向かった。
「あぁ。食べてるから。…柚、口についてるぞ」
翔兄さんは僕の口元を濡らしたタオルで拭いた。
「…なんか借り物競争以来2人とも仲良くなってない?」
「そんなことないよな」
「ね」
「…なつのゆずが…とられた。しょうにいさんきらい」
「そんな事言うなよ!!夏も俺は好きだぞ!!」
「…きもちわるい。さわんないで、ゆずかえして」
「…夏の毒舌も酷くなってるし柚のこと離してあげたら?柚の教育上よくないよ」
なんで僕だけ?
夏もでしょ?
「なつ。つぎのかけっこがんばってね」
「え…ゆずもおなじところではしるんじゃ…」
「ぼくはおるすばんだって。ね?なおとにいさん」
「そう。幸い僕は保健委員になれたし一緒にテントで休んでようね」
「…そんな」
「ちゃんとみてるからね」
テントから。
…なんかね、もう熱中症っぽいから他の競技はやめておこう?って言われたの。
「…経口補水液どこにある?柚用に作ったやつあったよね」
「こちらです」
「ありがとう。…ん?冷えてるね。これならぎゅってしてるだけでも保冷剤になるか」
…なんか大きな水筒出てきた。
あれ全部僕のなの?
え?
みんなで飲むやつじゃないの?
「じゃあそろそろ向こう行こうか。黒田先生もいるし何かあったら近くにいる人を頼ればいいよ」
「…ん」
兄さんは僕の首にタオルを巻いて救護用のテントへ向かった。
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