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幼児編

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「せんせいいなくて...べんきょうできるの?」
「ここはほぼじしゅうかな。それと、いっしゅうかんにいっかいきてくれる、オメガのせんせいのとくべつじゅぎょうくらい?」
なにそれっ!!
こっちのが楽しそう!!
「...よろしければ私がお教えしますが?」
「いつきくんが!?」
「はい」
...僕...中学までならできるけどな。
英語と社会以外は。
「...えいごおしえて」
「基礎からでしょうか?」
「...うん」
あのね...僕ね...単語はわかるんだよ?
文が書けないの...。
「ほたるくんもいっしょにやろ?」
「いいの?」
よく見るとクラス中の子が羨ましそうにこちらを見つめていた。
「いつきくん」
「...わかりましたよ」
樹くんは教壇に立った。
「今回だけですからね」
...といいつつ樹くんのことならまたやってくれそう。
「やりませんよ。私の本業は柚琉様の従者ですから」
「…なんで?ぼくにはおしえてくれるよ?」
「ゆずるくんだからだよ。じゅうしゃは、ほとんどのばあい、あるじいがいのためには、はたらかないの」
「ほぇ~」
…従者って大変だね。
使用人に似てるけど…違うんだ。
うちの使用人はね、いつも僕にお菓子くれるの。
おもちゃもくれるし勉強もたまに教えてくれるんだよ~。
…僕、この世界でたくさん愛されてるの。
神様には愛されてないのかな。
…………………ゲームのガチャね、最近当たらないの。
夏はいっぱい当たるのに…(´・ω・`)ショボン。
「…柚琉様、あなたが聞いていないのに私が授業をする必要…ありますかね」
「きいてるっ!!きいてるから!!やって!!」
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