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幼児編

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「柚琉様、痒いところ、痛いところはございませんか?」
「だいじょーぶ…ふにゅぅ…」
溶けちゃう…気持ちよすぎて僕…溶けちゃう。
「…柚琉様、目をつぶっていてくださいね」
「ん」
僕は下を向いて、顔に手を当てた。
「…終わりましたよ。次は体を…」
「じぶんでやる!!」
「いえ、これも私の仕事です」
…え。
僕は自分でやりたくて…でもそうすると樹くんの仕事を奪っちゃうから…。
僕が我慢すればいいのかな?
「ひぅっ!?」
そっと手を当てられただけなのに変な声が出た。
「…柚琉様?」
「な、なんでもにゃいっ!!」
くすぐったいのか…なんか変な感じするの。
僕は口に手を当ててじっとその感覚に抗った。
「…柚琉様」
「にゃ、にゃに!!ぴっ!?」
樹くんは後ろから僕の耳を甘噛みした。
「たべちゃや!!」
「すみません。目の前にこんなご馳走を置かれましてはおあずけなど出来ませんよ」
「ごちそうやないもん!!」
「そうですか?この白い肌といい…柚琉様がこれほどまでにガードを固められているのも分かりますよ。ご家族の努力があってこその今の柚琉様ですね」
「…どういうこと?」
「1度も、知らない人に触られたことはございませんよね?」
「うん」
それは普通じゃないの?
「普通ならこんなもちもちですべすべの白い肌などすぐに触れたくなるものですよ」
「…ぼくはこれやだ。おとこっぽくない。もっとひやけするの!!」
「…肌が赤くなるだけかと」
「…ひりひりする?」
「えぇ」
…なんで。
神様なの?
神様の陰謀なの?
…あんな適当な神様に限ってそんなことはないか。
「柚琉様、流しますよ」
「ん」
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