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幼児編
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「父さん。これどう思う?」
「ぬ?……………4歳…なんだよな?夏と同い年の」
「うん。それに柚は夏の弟だよ」
「ん~?なつにもみせて~」
「だめ!!」
僕は思いっきりジャンプして父さんの手からスマホを奪い取った。
「だめなの!!ゆずの!!」
「柚。どうしてそれを読もうと思ったの?…というか読めるの?」
「…タイトルから漢字ばかりだが…」
「……………………………よめないよっ!!」
悩んだ末に僕は嘘をつくことを選んだ。
さすがに4歳児が読むものじゃなかった。
小説くらいなら賢いねで済まされるけど…専門用語ばっかりのエッセイはやめた方が良かったか。
「ゆず!!かいものいこ!!」
「夏。柚はまだダメ。行きたいなら他の人を連れていきな」
「…なんで?」
「まだ対策してねぇからな。俺らがいないのに外に出すわけにはいかない」
「変なやつに目をつけられても困るもの」
「ねぇねぇ、おじいちゃん。たいさくってなにするの?」
「柚のリング、まだ作ってなかったのか」
「…首に何かを回すことが物凄く不安なんだよ。今だって発作が起きた時に誰かがいないと何も対処できずに死んじゃうかもしれないのに」
…死なないよ?
もう覚えたよ?
置いてある場所も使い方も。
それに喘息って大体小さい頃だけで治るんでしょ?
もう少しの辛抱じゃん。
「ふぅん。じゃあなつもいかない」
「いってきていいよ?ぼく、おるすばんしてる」
「いかないの。ゆずとゲームする」
「ゲームっ!!する!!ぼくね、パズルゲームとクイズゲームとくいになったの」
「みせて」
僕はスマホを起動させてアプリを開いた。
「ガチャっていっぱいゲットした」
「………えすれあ……20たい。はじめたのいつ?」
「おととい!!」
なんかね。
10連ガチャ?
回したら1回で3体出てきたの。
僕、カッコイイのよりカワイイのの方がいいからいっぱい集めた!!
ゲームの中だと女の子もいるんだね。
「ぬ?……………4歳…なんだよな?夏と同い年の」
「うん。それに柚は夏の弟だよ」
「ん~?なつにもみせて~」
「だめ!!」
僕は思いっきりジャンプして父さんの手からスマホを奪い取った。
「だめなの!!ゆずの!!」
「柚。どうしてそれを読もうと思ったの?…というか読めるの?」
「…タイトルから漢字ばかりだが…」
「……………………………よめないよっ!!」
悩んだ末に僕は嘘をつくことを選んだ。
さすがに4歳児が読むものじゃなかった。
小説くらいなら賢いねで済まされるけど…専門用語ばっかりのエッセイはやめた方が良かったか。
「ゆず!!かいものいこ!!」
「夏。柚はまだダメ。行きたいなら他の人を連れていきな」
「…なんで?」
「まだ対策してねぇからな。俺らがいないのに外に出すわけにはいかない」
「変なやつに目をつけられても困るもの」
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「…首に何かを回すことが物凄く不安なんだよ。今だって発作が起きた時に誰かがいないと何も対処できずに死んじゃうかもしれないのに」
…死なないよ?
もう覚えたよ?
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もう少しの辛抱じゃん。
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「………えすれあ……20たい。はじめたのいつ?」
「おととい!!」
なんかね。
10連ガチャ?
回したら1回で3体出てきたの。
僕、カッコイイのよりカワイイのの方がいいからいっぱい集めた!!
ゲームの中だと女の子もいるんだね。
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