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直にぃにといっしょに顔合わせ 2

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直人視点


「にゃにゃ、にゃー?」
訂正する。
柚は人たらしじゃない。
生き物たらしだった。
そういやうちにいるスライムも柚が魅了したんだった。
今は帰り道に見かけた猫カフェに飛び込んで四つん這いになって猫になにか話しかけている。
柚の後ろでヒラヒラ揺れるリボンで他の猫も遊んでるけど…。
あの服後で手直しが必要かな。
「お飲み物は…」
「コーヒーとりんごジュースで。あの子のはこれに入れてあげてください。あと猫のおやつ…2個で」
「はい、かしこまりました」
常に持ち歩いている柚のストローマグを店員に渡し、猫と戯れている柚を眺めた。
うちでも猫買おうかな。
そのうちあのチームメイトのケットシーの子にもにゃんにゃん話しかけそうだし。
「にゃんにゃんにゃー」
…この子猫と会話してない?
「柚、猫ちゃんなんて言ってた?」
「あそこのおにいさんかっこいいにゃーっていわれたからぼくのにぃにだよっ!!ってしょうかいした!!」
「…そっか」
正解かよくわからないところきたな。
僕達は正直魔法使わないと動物の言葉までは分からないし。
「お待たせ致しました」
あ、猫のおやつの方が先に届いた。
「柚、猫ちゃんにおやつあげよっか」
「あげるー!!」
「猫ちゃんおなかいっぱいかもしれないけどね」
「ううん。さっきだれかおやつくれにゃいかにゃーっていってた!!」
微妙に猫語になってるし。
「にゃんにゃんおやつー!!」
チューブのそれを握りしめようとする柚の手を後ろから支えて軽く持たせて猫に差し出した。
「にゃんにゃんおいちー?」
目の前で3びきの猫が取り合うように舐めている。
「…にゃ」
「柚?もしかしてだけど今2個目の方柚が舐めなかった?」
「…おいち…くない。あまいのじゃなーい!!」
「そりゃ柚のおやつじゃないからね。猫ちゃんにおやつあげたら帰って柚もおやつにしようね」
そのためにジュースはマグに入れてもらったし。
帰りは散歩しつつ柚に水分補給させて…多分屋敷の方では大量におやつ作ってるんだろうな。
「おわった!!」
「じゃあ帰ろうか」
残っていたコーヒーを飲んで会計を済ませ、名残惜しそうに猫を眺める柚を抱き上げて店を出た。
…猫飼おうかな。
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