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まじっく 柚編
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柚琉視点
「ままぁ!!みてみて!!」
「あら?何かしら?」
夏にぃにに教えてもらったまじっくをママに見せてみた。
「あのねあのねーんーってするとね、ぽーんっておゆびとれるのー!!」
「あらあら。大変」
ママは僕のおててを掴むといつもの魔法をかけてくれた。
「もうこれで大丈夫よ」
「ありがとー!!」
「でも新しいのは覚えちゃダメよ?(マジックの種は見えてたし柚なら本当に指が取れかねないもの…危なすぎるわ)」
「はぁい」
ママびっくりしなかったなー。
「あ、柚ここにいた」
「にぃに!!」
「新しいマジック覚えたから見せに来たんだよ」
にぃには僕をママのお膝の上に座らせるとポケットからコインを出した。
「おかねー!!」
「そうだよ。…まぁ柚のおもちゃのお金だけどね。これをにぃにの右のおててに置くね?」
にぃにはぎゅって握ると僕にもおててをぎゅってするようにと言った。
「ぎゅっ!!」
「柚、さっきにぃにはコインどこに置いたかな?」
「みぎのおてて!!」
「本当に?」
「うん!!」
にぃにがおててを開くと…コインがなかった。
「あれー?」
「ふふ。じゃあ柚のおてて開いてみて」
おててを開くと…僕のおててにコインがあった。
「すごーい!!なんで?なんでー?」
「…母さんは分かってるよね」
「えぇ。夏の覚えたての状態なら簡単に見えるもの」
「ままわかるのー?」
すごーい!!
マジックの種は…単に夏の手の中から柚の手の中へ転移させただけだった。
「これなら本当に種も仕掛けもないでしょ?」
「大人の魔族なら気づくでしょうけどね」
「んにゅー…このおかねうごくのかなー?ぴゅーんってするのー?」
「…ただ1人だけ気づいてない子いるけどね」
「にぃにおしえてー!!」
「ままぁ!!みてみて!!」
「あら?何かしら?」
夏にぃにに教えてもらったまじっくをママに見せてみた。
「あのねあのねーんーってするとね、ぽーんっておゆびとれるのー!!」
「あらあら。大変」
ママは僕のおててを掴むといつもの魔法をかけてくれた。
「もうこれで大丈夫よ」
「ありがとー!!」
「でも新しいのは覚えちゃダメよ?(マジックの種は見えてたし柚なら本当に指が取れかねないもの…危なすぎるわ)」
「はぁい」
ママびっくりしなかったなー。
「あ、柚ここにいた」
「にぃに!!」
「新しいマジック覚えたから見せに来たんだよ」
にぃには僕をママのお膝の上に座らせるとポケットからコインを出した。
「おかねー!!」
「そうだよ。…まぁ柚のおもちゃのお金だけどね。これをにぃにの右のおててに置くね?」
にぃにはぎゅって握ると僕にもおててをぎゅってするようにと言った。
「ぎゅっ!!」
「柚、さっきにぃにはコインどこに置いたかな?」
「みぎのおてて!!」
「本当に?」
「うん!!」
にぃにがおててを開くと…コインがなかった。
「あれー?」
「ふふ。じゃあ柚のおてて開いてみて」
おててを開くと…僕のおててにコインがあった。
「すごーい!!なんで?なんでー?」
「…母さんは分かってるよね」
「えぇ。夏の覚えたての状態なら簡単に見えるもの」
「ままわかるのー?」
すごーい!!
マジックの種は…単に夏の手の中から柚の手の中へ転移させただけだった。
「これなら本当に種も仕掛けもないでしょ?」
「大人の魔族なら気づくでしょうけどね」
「んにゅー…このおかねうごくのかなー?ぴゅーんってするのー?」
「…ただ1人だけ気づいてない子いるけどね」
「にぃにおしえてー!!」
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