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まじっく 2
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夏羽視点
「…くすん」
「柚ごめんね」
まさかあんな簡単な手品で柚がこんなに泣くとは思ってなかったんだ。
左手の親指を下に折り込んで左手の手の甲の上に右手を重ねる。
右手は手の甲から見て右側に親指を折り込んで、端から少し見えるようにする。
あとは右手を動かすだけで左手の親指が取れたように見えるっていう簡単なマジックなんだけど。
柚は本当に取れちゃったと思ったみたい。
「…にぃに…」
「ん?」
右手にしっぽ、左手で夏の左手を握っていた。
「…おててある?」
「おててはあるよ?」
そんなにショックだったのか。
「にぃに…いたいいたいめんめ…」
「そうだね。もうやらないよ」
柚がこんなに泣いちゃうし。
慰めるの大変だもん。
泣き疲れて寝るのを待つかこうやって引っ付かせて撫でてあげるかなの。
「…にぃにもっとなでなでしてぇ…」
頭を撫でていた手が止まると手のひらにぐりぐりと頭を擦りつけてくる。
「柚もう眠いんでしょ」
「んやぁ…」
「やぁじゃなくてベッドでねんねしよ?にぃにも一緒に寝るから」
「…ん」
抱っこしても左手としっぽは離してくれなかった。
軽い柚なら片腕でも抱っこできるけど…。
「…くすん」
「柚ごめんね」
まさかあんな簡単な手品で柚がこんなに泣くとは思ってなかったんだ。
左手の親指を下に折り込んで左手の手の甲の上に右手を重ねる。
右手は手の甲から見て右側に親指を折り込んで、端から少し見えるようにする。
あとは右手を動かすだけで左手の親指が取れたように見えるっていう簡単なマジックなんだけど。
柚は本当に取れちゃったと思ったみたい。
「…にぃに…」
「ん?」
右手にしっぽ、左手で夏の左手を握っていた。
「…おててある?」
「おててはあるよ?」
そんなにショックだったのか。
「にぃに…いたいいたいめんめ…」
「そうだね。もうやらないよ」
柚がこんなに泣いちゃうし。
慰めるの大変だもん。
泣き疲れて寝るのを待つかこうやって引っ付かせて撫でてあげるかなの。
「…にぃにもっとなでなでしてぇ…」
頭を撫でていた手が止まると手のひらにぐりぐりと頭を擦りつけてくる。
「柚もう眠いんでしょ」
「んやぁ…」
「やぁじゃなくてベッドでねんねしよ?にぃにも一緒に寝るから」
「…ん」
抱っこしても左手としっぽは離してくれなかった。
軽い柚なら片腕でも抱っこできるけど…。
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