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不眠 4
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夏視点
「めんめだよ。柚」
「んにゅ?」
「にぃにの書類にお仕事置いちゃダメなの。ほら、油ついちゃった」
「…おしゃらないなの」
お皿がないから目の前の机に置いたと?
これどうしよう…大事な書類だったりするのかな?
柚がこのお部屋でっていうから連れてきたけど…翔兄さんも直人兄さんもいなかったし。
「それ食べきったらとりあえずおてて拭こうか」
「んにゅ」
手もベタベタ。
その手でこの部屋のものに触れさせたら怒られそう…。
「柚も夏もここにいたんだ」
「リビングにいないから探したぞ」
「あれ?すれ違ってたの?…あとね…直人兄さんごめんなさい…これ…」
「ん?」
汚してしまった書類を手渡すと直人兄さんは夏の頭に手を置いた。
「大丈夫だよ。そこまで重要書類でもないし」
「…あぁそうか。覗き見防止に魔法陣かけてたな」
「ただの経費の書類だから大丈夫。僕と母さんぐらいしか見ないから」
「…それ大丈夫…なの?」
大事なヤツじゃ…。
「大丈夫。どうせ汚したのは柚でしょ?前にもアイス零してるから」
「あぁ…だから直人から貰った書類からストロベリーの匂いがしたのか」
「にゅー」
「前科持ちだったの…」
当人は幸せそうな顔でマドレーヌ頬張ってるし。
「めんめだよ、柚」
「にゅ?」
「悪い子なっちゃうの?」
「やぅ…」
「直人兄さんにごめんなさい出来るよね?」
「なおにぃにごめんなさぁい…」
「いいよ」
「ごめんなさいしたよ。ぼくわるいこなぁい?」
「ん、大丈夫」
だって翔兄さんも直人兄さんもあんまり柚を叱ろうとしないもん。
直人兄さんが叱る事はたまにあるかな?
翔兄さんが叱ってるの見たことない…。
「んにゅんにゅ…」
「柚はおねむか?」
「夢見玉ならここにあるし寝ても大丈夫だよ」
「その前におてて拭かなきゃ」
「めんめだよ。柚」
「んにゅ?」
「にぃにの書類にお仕事置いちゃダメなの。ほら、油ついちゃった」
「…おしゃらないなの」
お皿がないから目の前の机に置いたと?
これどうしよう…大事な書類だったりするのかな?
柚がこのお部屋でっていうから連れてきたけど…翔兄さんも直人兄さんもいなかったし。
「それ食べきったらとりあえずおてて拭こうか」
「んにゅ」
手もベタベタ。
その手でこの部屋のものに触れさせたら怒られそう…。
「柚も夏もここにいたんだ」
「リビングにいないから探したぞ」
「あれ?すれ違ってたの?…あとね…直人兄さんごめんなさい…これ…」
「ん?」
汚してしまった書類を手渡すと直人兄さんは夏の頭に手を置いた。
「大丈夫だよ。そこまで重要書類でもないし」
「…あぁそうか。覗き見防止に魔法陣かけてたな」
「ただの経費の書類だから大丈夫。僕と母さんぐらいしか見ないから」
「…それ大丈夫…なの?」
大事なヤツじゃ…。
「大丈夫。どうせ汚したのは柚でしょ?前にもアイス零してるから」
「あぁ…だから直人から貰った書類からストロベリーの匂いがしたのか」
「にゅー」
「前科持ちだったの…」
当人は幸せそうな顔でマドレーヌ頬張ってるし。
「めんめだよ、柚」
「にゅ?」
「悪い子なっちゃうの?」
「やぅ…」
「直人兄さんにごめんなさい出来るよね?」
「なおにぃにごめんなさぁい…」
「いいよ」
「ごめんなさいしたよ。ぼくわるいこなぁい?」
「ん、大丈夫」
だって翔兄さんも直人兄さんもあんまり柚を叱ろうとしないもん。
直人兄さんが叱る事はたまにあるかな?
翔兄さんが叱ってるの見たことない…。
「んにゅんにゅ…」
「柚はおねむか?」
「夢見玉ならここにあるし寝ても大丈夫だよ」
「その前におてて拭かなきゃ」
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