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駄々っ子 4
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雫視点
着替え終わり急いで柚の部屋へ転移すると柊二が寄り添って眠る2人をベッドに腰かけて眺めていた。
「遅かったね」
「色々と子供に見られちゃいけないものがあったもの…」
あら?
柚の目元に涙のあとがあるわね…夏にも少し。
「寝る前に少し愚図ってたんだって。さっきもいきなり飛び起きて泣き出しちゃって夏もどうしたらいいか分かんなくて泣きそうだったよ」
「お兄ちゃんって言っても夏もまだまだ子供だものね」
成熟は済んでいるけど精神的なところはまだまだ未熟。
感情的に動いてしまうこともあるし制御が上手く出来てない時もあるもの。
「柚の魔法陣は置き換えてあげないの?」
「それさっき夏にも聞かれたよ…制御出来てない子に主導権渡すの怖くない?これ貼るだけって言ってもコツがあるし間違えるといけないから」
「どうしても使い切っちゃうのよね…柚は」
蝶々を捕まえるために大量に結界を出して倒れたこともあったもの。
「ん?雫?ちょっと待って?その蝶の話聞いたことないよ!?」
「言ってないもの。柚に言わないでって言われてるの」
「今言ったけど…いや…二人の秘密多すぎじゃない?」
「女性は誰でも秘密を抱えてるものよ」
「いや柚は男の子…」
そうだけど…女性に近いところにいると思うわよ?
可愛いものを見て喜んで可愛い格好をして見せびらかして。
「そうそう。柚からお願いがあってね」
「何…?無茶な事じゃなければいいけど…」
「薔薇園が欲しいんですって。キュアの話の中に出てきたらしくて『ぼくもここでおちゃかいするー!!』って。でも公共の場所じゃお茶会なんて出来ないじゃない?」
「だから庭に作れと…まぁいいよ。薔薇くらいならいくらでも用意できるし…ちょっと花が咲くまで時間がかかっちゃうかもだけど」
「あら、何のために魔法があるの?」
柚に待たせるつもり?
「…はいはい。加速させて咲かせればいいのね…赤だけでいいの?白とか他にもあった?」
「そうね…赤と…ピンクと…あと青もあったかしら」
「青は品種として多分ないから色水吸わせるね。アニメならかなり鮮やかな色だろうし」
「よろしくね」
私その辺りは全く分からないもの。
柚のオネダリするものはアニメ関係が多いから私も一緒に見て勉強しようかしら。
着替え終わり急いで柚の部屋へ転移すると柊二が寄り添って眠る2人をベッドに腰かけて眺めていた。
「遅かったね」
「色々と子供に見られちゃいけないものがあったもの…」
あら?
柚の目元に涙のあとがあるわね…夏にも少し。
「寝る前に少し愚図ってたんだって。さっきもいきなり飛び起きて泣き出しちゃって夏もどうしたらいいか分かんなくて泣きそうだったよ」
「お兄ちゃんって言っても夏もまだまだ子供だものね」
成熟は済んでいるけど精神的なところはまだまだ未熟。
感情的に動いてしまうこともあるし制御が上手く出来てない時もあるもの。
「柚の魔法陣は置き換えてあげないの?」
「それさっき夏にも聞かれたよ…制御出来てない子に主導権渡すの怖くない?これ貼るだけって言ってもコツがあるし間違えるといけないから」
「どうしても使い切っちゃうのよね…柚は」
蝶々を捕まえるために大量に結界を出して倒れたこともあったもの。
「ん?雫?ちょっと待って?その蝶の話聞いたことないよ!?」
「言ってないもの。柚に言わないでって言われてるの」
「今言ったけど…いや…二人の秘密多すぎじゃない?」
「女性は誰でも秘密を抱えてるものよ」
「いや柚は男の子…」
そうだけど…女性に近いところにいると思うわよ?
可愛いものを見て喜んで可愛い格好をして見せびらかして。
「そうそう。柚からお願いがあってね」
「何…?無茶な事じゃなければいいけど…」
「薔薇園が欲しいんですって。キュアの話の中に出てきたらしくて『ぼくもここでおちゃかいするー!!』って。でも公共の場所じゃお茶会なんて出来ないじゃない?」
「だから庭に作れと…まぁいいよ。薔薇くらいならいくらでも用意できるし…ちょっと花が咲くまで時間がかかっちゃうかもだけど」
「あら、何のために魔法があるの?」
柚に待たせるつもり?
「…はいはい。加速させて咲かせればいいのね…赤だけでいいの?白とか他にもあった?」
「そうね…赤と…ピンクと…あと青もあったかしら」
「青は品種として多分ないから色水吸わせるね。アニメならかなり鮮やかな色だろうし」
「よろしくね」
私その辺りは全く分からないもの。
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