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飴と鞭 1

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柚琉視点

「ほぇー?」
「うん。だからこの課題終わるまでおやつ無しね」
「や」
「やじゃないよ。やるの」
「やぁや!!おやつ!!おやつのじかん!!」
「時計読めてないのにそこだけはしっかり覚えてるんだから…ちゃんと覚えようって言ってるよね?」
「やなのー!!」
にぃにのお仕事のお部屋から僕は先生に連れ出された。
「ぷぅ…」
「膨れても無駄だよ。先生には柚琉くんの魅了は効かないからね」
「みりょー?」
「淫魔の特質的なものだね。まぁ先生には女神がついてるから」
「めがみー?」
「そうだよ」
よくわかんなぁい。
僕がみりょーしてるの?
みりょーってなぁに?
「…課題って言っても簡単なのばっかりだから。ほら最初の問題。1+1は?」
「にー!!」
「はい。おててでやらずに書こうね?」
「こたえた!!おやつ!!」
「正解だけどまだ終わってないからダメ」
「むー!!せんせいいじわるー!!」
「意地悪でいいよ。はい次」
先生は僕に淡々と問題を解かせた。
ちょっとずつ難しくなるよぉ…。
僕お絵描きのやつがいい…。
「20問目。魔法陣は書ける?」
「まほーじん?」
「…分かんないならいいよ。記憶の中にまだ残ってるかなって思ったんだけど」
「…んにゅ?」
「もうキレイさっぱり消えてるみたいだね。良かった。もう危険な状態にはならないかな」
先生はプリントを全てポイってした。
のに!!
床にはプリントが落ちてなかった。
「なんで!?」
「ん?あぁ。アイテムボックスだよ。別の空間に放り込んだの。はい、ご褒美のおやつだよ」
「わぁい!!」
ぱんけーきだ!!
わんちゃんぱんけーき!!
「…柚琉くんのしっぽは犬のしっぽと同じかな」
「ぱんけーきおいちー!!」

















先生の言葉の理由
柚のしっぽは嬉しいとぶんぶんと左右に揺れます。
ユラユラじゃないです。
ぶんぶんです。
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