44 / 345
ふぇぇ 2
しおりを挟む
ママ視点
「ふぅ…」
柚を撫でながら少しずつ睡眠魔法を発動させ、深い眠りへと連れていった。
「今のうちに薬を塗ってしまいましょう。シールだけではかかないための予防にしかならないわ」
「「はい」」
それにしても…吸われたのは柚だけ?
力がないから?
それとも小さな子供だから?
「全て塗り終わりました」
「そう。じゃあ乾いてきたらまたシールを貼りましょうか。柚にバレないようにね」
「「はい」」
あそこまで泣いてしまうだなんて思わなかったわ。
…そんなに痒かったのかしら。
「…人族のところに蚊を寄せ付けなくするものってあったかしら」
「子供用ですと…人工的に作られたものより自然にある薬草などを使ったものが多いですね」
「匂いを嫌ってしまう子もいるそうなので本人に選んでもらうのが1番なのですが」
「今度柚を連れていきましょうか。でも行くまでにまた刺されてしまうかしら…」
蚊の出没時期っていつなのかしら?
人族ならば知っているの?
「んにゅぅ…ぴゅ…ふしゅぅ…」
「あらあら」
私のスカートを握りしめ、自分の指を吸い始めた。
「お腹がすいてきたのかしらね。そろそろ起こした方がいいのかしら」
「ではシールを貼り直しましょうか」
「うさぎ…は数が少ないですね。何枚か猫になってしまいます…」
「あら…じゃあ柚の目に見えないところは猫にしましょう。新しくそれも買わなきゃいけないわね」
「「はい」」
貼り終わったのを確認し、睡眠魔法を解いた。
「柚、ゆーず」
「ん…んにゅ…」
「ご飯にしましょう?」
「あー…」
目を閉じたまま口を開けた。
これじゃ雛鳥じゃないの。
「赤いのがいい?それともオムライスにしましょうか?」
「なぁに…しょれ…」
「これよ。どうするのかしら?」
「…んにゅ…」
寝転んだままぼーっと目の前の机に置かれたオムライスを見つめた。
「しょれ…たべる…」
「じゃあ起きておすわり出来るかしら?」
「ん…」
まだ目覚めきっていないのか瞼を重たそうにしながら起き上がり、ソファーに座った。
「あー…」
「自分で食べる気がないことは変わらないのね」
口を開けて待つ柚に少しずつ、少しずつオムライスを食べさせた。
普段は嫌がる人参や玉ねぎもちゃんと食べてくれた。
グリンピースは初めて食べるのだけど…嫌がらないわね。
「とろとろ…おいち」
「お店では子供用はとろとろにはなっていないけれどね」
「じゃあおうちでたべる…」
目が覚めたようだ。
そういえばミトン嵌めてたから自分でスプーンを持ちようがなかったわね。
「お野菜も食べられそう?」
「やっ」
サラダをフォークにさしてあげようとしたら顔を背けられた。
「…じゃあスープは?」
「ほしい」
ミトンを外して自分でカップを持たせた。
コンソメスープにコーンを入れておいたの。
柚はコーンが大好きなの。
とうもろこしを茹でただけのも好きだしスープに入っている身だけのものも好き。
バターコーンやコーンマヨも。
「…おいしい」
「そろそろカトラリーの使い方も覚えましょうね」
「あぅ?」
今の柚は手づかみか器を持つか誰かに食べさせてもらうだけだもの。
「トマトは?」
「やっ」
「とっても甘いわよ?」
「やなの!!」
「野菜だけは食べようとしないわね…」
今度の問題は野菜嫌いかしら?
「ふぅ…」
柚を撫でながら少しずつ睡眠魔法を発動させ、深い眠りへと連れていった。
「今のうちに薬を塗ってしまいましょう。シールだけではかかないための予防にしかならないわ」
「「はい」」
それにしても…吸われたのは柚だけ?
力がないから?
それとも小さな子供だから?
「全て塗り終わりました」
「そう。じゃあ乾いてきたらまたシールを貼りましょうか。柚にバレないようにね」
「「はい」」
あそこまで泣いてしまうだなんて思わなかったわ。
…そんなに痒かったのかしら。
「…人族のところに蚊を寄せ付けなくするものってあったかしら」
「子供用ですと…人工的に作られたものより自然にある薬草などを使ったものが多いですね」
「匂いを嫌ってしまう子もいるそうなので本人に選んでもらうのが1番なのですが」
「今度柚を連れていきましょうか。でも行くまでにまた刺されてしまうかしら…」
蚊の出没時期っていつなのかしら?
人族ならば知っているの?
「んにゅぅ…ぴゅ…ふしゅぅ…」
「あらあら」
私のスカートを握りしめ、自分の指を吸い始めた。
「お腹がすいてきたのかしらね。そろそろ起こした方がいいのかしら」
「ではシールを貼り直しましょうか」
「うさぎ…は数が少ないですね。何枚か猫になってしまいます…」
「あら…じゃあ柚の目に見えないところは猫にしましょう。新しくそれも買わなきゃいけないわね」
「「はい」」
貼り終わったのを確認し、睡眠魔法を解いた。
「柚、ゆーず」
「ん…んにゅ…」
「ご飯にしましょう?」
「あー…」
目を閉じたまま口を開けた。
これじゃ雛鳥じゃないの。
「赤いのがいい?それともオムライスにしましょうか?」
「なぁに…しょれ…」
「これよ。どうするのかしら?」
「…んにゅ…」
寝転んだままぼーっと目の前の机に置かれたオムライスを見つめた。
「しょれ…たべる…」
「じゃあ起きておすわり出来るかしら?」
「ん…」
まだ目覚めきっていないのか瞼を重たそうにしながら起き上がり、ソファーに座った。
「あー…」
「自分で食べる気がないことは変わらないのね」
口を開けて待つ柚に少しずつ、少しずつオムライスを食べさせた。
普段は嫌がる人参や玉ねぎもちゃんと食べてくれた。
グリンピースは初めて食べるのだけど…嫌がらないわね。
「とろとろ…おいち」
「お店では子供用はとろとろにはなっていないけれどね」
「じゃあおうちでたべる…」
目が覚めたようだ。
そういえばミトン嵌めてたから自分でスプーンを持ちようがなかったわね。
「お野菜も食べられそう?」
「やっ」
サラダをフォークにさしてあげようとしたら顔を背けられた。
「…じゃあスープは?」
「ほしい」
ミトンを外して自分でカップを持たせた。
コンソメスープにコーンを入れておいたの。
柚はコーンが大好きなの。
とうもろこしを茹でただけのも好きだしスープに入っている身だけのものも好き。
バターコーンやコーンマヨも。
「…おいしい」
「そろそろカトラリーの使い方も覚えましょうね」
「あぅ?」
今の柚は手づかみか器を持つか誰かに食べさせてもらうだけだもの。
「トマトは?」
「やっ」
「とっても甘いわよ?」
「やなの!!」
「野菜だけは食べようとしないわね…」
今度の問題は野菜嫌いかしら?
0
お気に入りに追加
165
あなたにおすすめの小説
童貞が建設会社に就職したらメスにされちゃった
なる
BL
主人公の高梨優(男)は18歳で高校卒業後、小さな建設会社に就職した。しかし、そこはおじさんばかりの職場だった。
ストレスや性欲が溜まったおじさん達は、優にエッチな視線を浴びせ…
僕が玩具になった理由
Me-ya
BL
🈲R指定🈯
「俺のペットにしてやるよ」
眞司は僕を見下ろしながらそう言った。
🈲R指定🔞
※この作品はフィクションです。
実在の人物、団体等とは一切関係ありません。
※この小説は他の場所で書いていましたが、携帯が壊れてスマホに替えた時、小説を書いていた場所が分からなくなってしまいました😨
ので、ここで新しく書き直します…。
(他の場所でも、1カ所書いていますが…)
主人公の兄になったなんて知らない
さつき
BL
レインは知らない弟があるゲームの主人公だったという事を
レインは知らないゲームでは自分が登場しなかった事を
レインは知らない自分が神に愛されている事を
表紙イラストは マサキさんの「キミの世界メーカー」で作成してお借りしています⬇ https://picrew.me/image_maker/54346
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる