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おねがい 1

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柚琉視点

「うー…」
ねんねしちゃった。
お出かけ…もっとしたかったのに。
おやつも全然食べてない…お外だけって言われたもん。
お外だけなのに…おやつ…。
「あっ」
お外だけのおやつならお庭もお外だよね?
お庭でおやつ食べるならくれるかな?
いっぱいお願いしたら…。
「よしっ!!」
その前にくまちゃん連れていかなきゃ。
「くまちゃーん」
お椅子にちょこんと座ってた。
誰が座らせたのかな?
「んーと」
お着替えしようかな。
僕のお洋服も寝る時のお洋服になってるし…お着替えしなきゃお外行っちゃいけないもんね。
「めいどさんどこー?」
「お呼びでしょうか?」
メイドさんはいつも僕が呼んだらすぐ来てくれるの。
「おきがえするの。おそといきたい」
「お外ですか?ですが先程お出かけから帰られたばかりですし…」
「おにわいくの。おにわもおそとでしょ?」
「…ですね」
お着替えして(今度は赤色のお洋服だったよ。お帽子も被るの)、くまちゃんもお着替えして、メイドさんと一緒にお外行くの。
















「わーい」
「それでお外に行きたかったのですね」
「うんっ!!」
ちゅーぼーってところに行ってお皿におやつを乗せてもらった。
「おやつおいしかったの。だけどぼくねんねしちゃったからおうちかえったの」
あむっ。
やっぱりおいしっ!!
「それほどそれが気に入られたのでしたら邸宅内でも食べられるようになるのではないでしょうか」
「てーたく?」
「おうちということです」
お家の中でもおやつ食べれる?
お願いすれば食べれる?
でもね、僕がおやつ好きな理由もう一個あるの。
いつものおやつだとね、僕がごくごくってしちゃうともう終わりだけど…。
このおやつはみんなでもぐもぐ出来るから好きなの。
パパ達には内緒だよー?























その日から何度もちゅーぼーへ行っておやつを貰っていろーんなところで食べたの。
ご本読みながら食べたりねんねの後に食べたり。
このおやつはお皿に乗せて置いてくれるからいつでも食べれるのっ!!
たまに夏にぃにとも一緒に食べるんだ~。
「柚?またおやつ食べてるの?」
「うん!!」
今日はご本を床に置いてごろーんってしながら読んでるの。
「そのおやつ好きだね」
「おいしいの」
「美味しいの好きなの?」
美味しいの嫌いな人いるの?
「柚が美味しいって思うの何があるかな」
「ごはんとおやつ!!」
「…柚が口にするもの全てじゃない?」
「おくすりやーよ」
「柚がお熱出しちゃうからだよ?」
お熱の時のお薬やなの。
にがーいの。
それにね、ぺたぺた触られるのもやなの。
触るのはにぃにとパパとママとしよーにんだけなのっ!!
知らない人やーよ!!
「お医者さんも嫌いだよね。どうして?」
「やーなの!!」
「母さんみたいなふにふにがあっても?」
…ママみたいなふにふに?
どういうこと?
ママだけじゃないの?
「ぼくもふにふにできる?」
「…ん?」
「ぼくもままみたいなふにふにほしい」
「んーと…柚は男の子だから無理じゃないかなー?」
「ふにふに…」
ふにふに欲しいのだめー?
「『ふにふにください』ってぱぱにおねがいしちゃだめ?」
「父さんにお願いする前に叶ってるね…もう何で今発動するの…」
「にゅ?」
お胸苦しい…。
…あれ?
僕のお胸おっきくなった。
前はぺたーんってしてたのにふわっておっきくなってる。
「母さん…程ではないけど…柚の歳なら年相応の大きさ…なのかな。淫魔だし…子供の頃は貧乳なのかな…」
「ふにふにできたー!!」






その後、パパに怒られました。
なんでー?
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