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第4章 空気の震えが音と成りて

115:トラップゾーン4

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 道順は分かっているので迷わないがさすが最深部までくるととにかく敵が多い

ヨッジー
「くそっ!ダメージはすくないけどスキル使うからMPの消費が」

 ウィズ
「私は支援魔法主体なのでMPはあまってますが、ダメージ系のスキルはほとんど無くて」

「頑張って、もうちょいだから」

アネゴ
「一気にいくわよ!スピードコマンド!全力前進!」

アネゴの隊列強化によって敵を一気に振り切る。
そしてなんとか王の間の手前まで来ることができた。

「やっと着いた ゼハゼハ」

ヨッジー
「ここがゴールか?」

「いや、この王の間先だ」

ウィズ
「まだ 先があるんですね」

アネゴ
「これは困ったわね」

「アネゴどうしました?」

アネゴ
「ちょっと見てて…アクアリノベース2!からの~アクアジャベリン!」

王の間の扉の両隣にある花瓶の水を空中に出し、それを槍の形に変えて放った。

 バチン!

扉の前に薄い膜が現れた。

アネゴ
「結界よ、結界の種類的にはダメージを与えることで破壊はできそうだけど結構頑丈みたいね」

大ダメージを与えないといけないのか…

「ヨッジーいけるか?」

ヨッジー
「いや、MPが足りない」

「アネゴは?」

アネゴ
「私の技は十分な水がないと威力がでないの」

「アクアさん」

アクア
「わかりました!この前覚えた魔法を使ってみます!」

「頼む」

アクア
「ちょっと詠唱がいるのでお待ちを、『光を司りモノよ 我の刃となりて敵を撃て』 レイ!」

 次の瞬間光の束が入口向かって放たれるまるでレザー砲だな、
その攻撃が直撃した場所には若干ヒビが入ったがそれ以上は壊れなかった。

アクア
「主すみませんもうMPが」

その場で座りこんでしまうアクアさん、
どうしたものか後一歩なのだが…

ウィズ
「私がやります!」

 声を上げたのはウィズさんだった。

ヨッジー
「ウィズさん気持ちは分かるが、ウィズさんの攻撃力じゃ」

ウィズ
「大丈夫です!奥の手があります!マイミュージック発動!」

そういうと綺麗な音が流れ出すが!後半ちょっと激しめなロックな感じに!?
曲調が変わり始めたありからウィズさんの目の前に光の鑑の様なモノが!

「ウィズさんそれは?」

ウィズ
「ふふ、見てて下さいね!」

そういうと目を閉じ…結界を目がけて。

ウィズ
「フルリケル!」

「え!」

一同驚きの声を上げる。

 フルリケルそれは回復魔法の上級クラス リケル>リケルラ>フルリケル

 俺
「ウィズさんそれじゃ!回復してしまう」

「まあ!見てて下さい フルリケル!フルリケル!フルリケル!」

ああ!回復魔法を連打している!
すると 手から放たれたリケルが鏡をすり抜けると 光の玉になって結界へと飛んでいく…

 バッチン!

 明らかに回復さていないような音!

「え?ウィズさんこれは」

 ウィズ
「ふふふ、コレは私のマイミュージックの効果!この鏡を通すと回復魔力が攻撃魔力へと変換されるんです!」

 アネゴ
「なるほど、上級回復魔法が上級攻撃魔法並になって出るのね」

ウィズ
「そうです!MPを温存してたのでガンガンいきます!フルリケル!フルリケル!」

 今まで温存していた魔力をここぞとばかりに注ぎ込む!

 パリン!

「よっしゃ!入口の結界が割れたぞ!」

 俺は急いで中に入ると

 え!?

 何も聞こえない…
 何も見えない…
 俺は慌てて戻る!

 ヨッジー
「どうした?!」

 俺
「何もない」

 そう…この空間は何もなかった
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