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本章1 ウォータリア編

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「とりあえず、進みますか……」

回復を終えてウイズさんから何とも言えない圧を受けてもう引き返せない状況と認識して歩き出す。

もピーもピー!

なんか嬉しそうですね餅!

GM
「とりあえず あの岩を叩きながら進むしかないので」

「とわいえまた爆発はいやなので……しょうがない」

ヴェール
「なによ!まさか!?あんた」

「すまん! さきっぽ飛ばすだけだから」

ヴェール
「そうだけども!でも」

「すまん!レールガンスピア!」

目指す崖の付近まで一直線に打ち出すとその通った軌跡にそって物凄い勢いで爆発が起き凄まじい爆風に包まれる。

「ゲホゲホ、なんという場所だ」

ウィズ
「こんな危険なとこ」

GM
「いや~こんなのは序の口まだまだ!」

「マジカ」

GM
「さあ、行きますよ~次は崖降りです」

道の安全が確保されたとおもったら次は崖という試練が……
するともピーが急に自慢げに

もぴー!

声高々になきご自慢の餅をつるーっと崖の下に垂らして一本の棒状ものを作る

「これをつたっていけと?」

もピー!もピー!

「強度だいじょぶ?餅でしょ」

もピーーー!

大丈夫!と言わんバリに胸を張って鳴く、

GM
「とりあえず、代わりになるものもありませんし……大丈夫です!見たところ落ちても死にません!」

ウィズ
「結構高そうですけど」

GM
「設定上大丈夫です」

「設定上って……」

もピー!モピ

「早くしろって?」

見たところ2m位あると思われるがけ下を除き、恐る恐る餅を掴むとほどよくベタベタして微妙にビョンビョンする。

「だいじょぶ?」

もピー!

もピーの体当りを受けて勢いで餅を掴みながら足を話すと不思議と千切れることもなく、引っ付いた餅も適度なべた付きなので引っ付いて離れないということもなく寧ろ安全度が高い感じで体を固定してくれる。

「おお!大丈夫だ」

も~ピ~

信用してなかったの?みたいな目で見て来るもピー……
すまん、全然信用してなかった!

下に降りてみると先ほどまではさほど気にしてなかった暑さがまるで下から突き上げるような感じで吹き上げくる。

「ちょっと下に降りただけでこんなにも気温がかわるのか」

そういって崖の下をのぞき込もうとしたとき

GM
「あ、あぶないですね~ウィズさん耐熱結界とか張れます?」

ウィズ
「ええ、張れますが」

GM
「じゃ、急いで展開してください」

ウィズ
「急がないと熱いですよ」

ウィズ
「え!?ヒートガードシール」

ウィズさんが魔法を展開した直後どーんん!
という凄まじい音と伴に俺の目の前にマグマの柱が上がった!

「えええ!?」

まるでマグマとキスするんじゃないか位の距離!?

ウィズ
「ちょっとどころじゃないじゃないですか!」

「大丈夫!設定上は死にません」


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