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本章1 ウォータリア編

籠の鳥40

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「とりあえず足場を崩されたらたまらないので分散していきましょう」

マリー
「あははwおもしろそ」

アネゴ
「そうね」

  兵士と一緒になってバブルの駆除を始める、最初の内は余裕だったのでこのまま渡り切って終おうと思っていたが、

ダーニャ
「にゃははは!そうでないと!じゃ レベルアップ」

すると今までのバブルよりも明らかに堅そうなガラスのような形状のバブルに代わっている、当然のことながら耐久力があがっていて中々倒すことができない

ゲンゾウ
「まだ行けるが若干きついの」

ヨッジー
「これくらいなら!」

あゆな
「私も頑張ります」

ウィズ
「支援魔法いきます!」

 みんなの頑張りもあってなんとか通路の半分まで来た辺りで……

ダーニャ
「いいね!いいね!じゃテンポアップ ラッララララ~♪」

すると、バブルの落ちてくるスピードが二倍になった!

アクア
「これは、倒すので精一杯で前に行けません」

イワミー
「まったく嫌な子ね!親の顔が見てみたいわ!」

俺&先生&ファミィ
「すみません」

 バブルの強化、テンポアップのせいで進軍スピードが完全に停滞してしまった。
このまま続けばジリ貧でこちらが圧倒的に不利な状況

ダーニャ
「さ~て本番はこれからよ!~♪」

ウィズ
「ダインさん気づいてます?」

「え?」

ウィズ
「ダーニャさんの声」

「言われてみれば」

ダーニャの声は子供のころから低くてそれが原因で色々あったのだが、
今のダーニャの声は透き通る様な高音、

ウィズ
「あれは私たちが知ってるダーニャちゃんの声じゃないです」

「確かに」

ヨッジー
「無駄に良い歌だから頭にくるな!」

すると「ゴン」という今までに無い音が響いた、

「え?」

 目を疑った、それは今までのバブルに混じって岩みたいな丸い巨石が転がってきた!

「えええええ!」

アクア
「主!」

アネゴ
「全力で粉砕するのよ!!」

しかし、奮闘空しく火力が強かった正面の2つの通路以外は陥落スタート地点の領域はなんとか全員入れる満員電車一歩手前位までに追い詰められた。

「このままじゃ」

すると

魚人兵
「女王!ここは我らが落ちまする何卒生き延びて」

あゆな
「え?」

 突然の申し出にマゴマゴしていると

アネゴ
「あゆな!」

バチン

アネゴの背びれアタックがあゆなの頬を叩く!

アネゴ
「あゆな!あなたは上に立つものであればマゴマゴせずに部下に命を大切にするように言うべきじゃないの!」

あゆな
「ママ」

アネゴ
「しっかりしなさい!」

あゆな
「ママ!」

そういうとアネゴに抱き着き

あゆな
「ごめんなさい、でも今のビンタで目が覚めた!やっぱりママは最高ね!」

そういってあゆなは魚人兵に向き直り

あゆな
「命を粗末にする事は許しません!もし誰かが落ちるなら私が落ちます!」

魚人兵
「なんと!!!」


その光景を見ていた人いや剣が居た……
……ママは最高ね
………ママは最高ね

ターニャ
「私がやる」

「先生」

さっきまで涙でびしょ濡れの剣が凛々しい女性剣士へと変貌していた。

ターニャ
「わが子の教育も親の務め、皆に迷惑をかけるようではいかん」

「確かに」

ターニャ
「そして!私も言われたいママは最高ねと!」

「……」

ターニャ
「うん?どした」

「いえ…これで1つの通路は任せてあとはうちら……」

ダイマオ
「俺にあと1つの先陣をやらせてくれ」

「え?マリーさんにお願いしようかとおもってたが」

ダイマオ
「頼む」

マリー
「オッケー!可愛い子には崖に落とせって言うしね!良い試練ね」

ヨッジー
「言わねえよ!」




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