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本章1 ウォータリア編

籠の鳥9

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家臣
「これは一体」

???
「まったく情けないね」

「あなたは確かあの時、ダーニャの卵を売りつけてきた」

???
「ああ、そうだよお前には感謝してるよ」

アネゴ
「その力からするとあなたはダーニャの親族かしら」

???
「ほう、頭が良い魚だこと」

「あなたは一体」

???
「私はあの子の母にして正統なる王族よ」

「へ?」

???
「まあ、ついこの間まで忘れていたんだけど」

アクア
「どういうことです?」

 彼女の名前はラアというらしく、なんでも先々代の王であったり
ダーニャの母、そして先代の王の母らしい、

ウィズ
「でも、なぜその~お城から出て暮らしてたんですか」

ラア
「それは私の夫が原因なのよ、彼は有名な魔法騎士の貴族息子で政略結婚だったんだけどプライドが高い人で2番目の子供ステータスを神官に見てもらったときに、その異常に低いステータスをきにしてあの子を無かったことにしようとしたの」

ヨッジー
「えげつないな」


ラア
「私はそれに反対をし、何がなんでもこの子は守ると宣言した…そして議論の末にこの子を養子に出すこと、私はこの子に対して記憶を封印することで命を奪わない約束だったのだけど…それが大きな間違いだったの」

ゲンゾウ
「ふむ」

ラア
「私の力は封印され全て記憶を消され追放、娘の卵には呪いがかけられ孵化することができず幽閉されてしまった」

家臣
「そんなことが!」

ラア
「私の封印は夫が亡くなったことにより解かれたのだけれども、娘を孵化させるだけの魔力も体力も残っていなかったの」

ゲンゾウ
「ふむ」

ラア
「そこで私はこの子を託せる人を探す為に、幽閉先にあったアイテムをかき集めて行商人のフリをして待っていたのよ、あの子を託せる人が来るのを」

「それが俺だったと」

ラア
「ええ、おかげでバカ息子の愚行も正してくれたのだけど……まさかこんなことになるとは……」

 そういうと子供になり泣いてる先代の王の元へ……

ラア
「あの子を止めるにはこの子を育てるしかありません」

「え?」

ラア
「今度は私も逃げません」

「え?ということは」

ラア
「また、子育てを手伝ってください!」

「えええ!いや、ラアさんの力を持ってすれば」

ラア
「先ほども言った通り私の力はもうほとんどありません、あの子の威光には遠く及ばず下手をすれば兵たちはあの子の力で操られて大変なことになるかもしれません」

「えええ!」

ラア
「なれば、この子を育てるしかありません」

「先生どうします?」

先生
「私はダーニャの母!そんな子しらない!」

まだ いじけてるし!

「ああ!もうどうしたら」

マリー
「私の出番ね!!」

 そこにド派手な効果音とエフェクトで現れたのはマリー!

イワミー
「待ちなさい!あんたは」

そして…それを必死で止めているイワミーさんだった!?

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