アンデットモンスターを蘇生したら姫騎士に！？

本章１ ウォータリア編

Ｎo114.忘却の姫騎士 ミキシングミッション 涙の雫8

～学校～

吉井
「なんかリアルなドラマを見た気分だな」

「ああ」

吉井
「ゲームとは云え、妙に生々しいよな～」

「だな～」

吉井
「どうした？なんか上の空だが」

「いや～なんか色々あり過ぎて処理が追いついてない」

吉井
「まあな～なんかゲームの本線から大きく逸脱してる感は否めないような」

「ただ普通にゲームを楽しむ予定だったのに」

吉井
「まあ、あれだ深く考えるな」

「キルもキルだよ！いきなり嫁を手に入れるなんて」

吉井
「羨ましいのか？」

「そんなことあるか……まあ、否定は出来ない」

吉井
「…あれはゲームだリアルには関係ないんだぞ」

「吉井からその台詞を聞くことになるとは」

吉井
「まあ、リアルでもお前……これ以上は言えない」

「全部言ったと同じだろうが！待ってこの野郎！」

吉井
「ははははｗ」

「おめえも噂も立ったことないくせに！」

人は言う同じ穴のムジナだと……


～とあるオフィス～

女上司
「バグの回収はまだなの！」

社員
「その…まだ原因すら掴めて居なくて」

女上司
「早く成さい！私がプレイしたデータに出てたモンスター解析は！」

社員
「はい、それがですね一部は確かに既存NPCのデータを確認出来たのですが、それ以外が」

女上司
「あのダメージが当たらない事と関係しているのね」

社員
「おっしゃる通りです、どうやらゲームとは別のデータが含まれております」

女上司
「別のデータ……まさか」

社員
「ええ、前作のデータに非常に良く似たモノが」

女上司
「はあ～予想通りね」

社員
「既存の攻撃ではダメージが当たらないのはそのせいかと」

女上司
「そんなことはわかってるわ！早急に対策を練りなさい」

社員
「と言いますと？」

女上司
「ダメージをあてるようにしなさい」

社員
「と言いますと？」

女上司
「それを考えるのが貴方達でしょ！」

社員
「はい！！」

そういうと急いで社員は出て行った。

女上司
「ほんとに頭来るわ！！今の現状といい、あの胸くそ悪い親子といい！あああああ！もうやってられないわよ！」

そう言って部屋の一番偉そうに飾っている写真を睨みつけた