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本章1 ウォータリア編

No31.敗走の果てに

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バルバロイ
「行ったか……」

辺りはいつの間にか日が暮れて辺りは暗くなり始めた……
目の前の煙幕は薄れて行きやがて薄暗い森の中から幾つかの光が見えた、
そしてその光は数十もの群れとなり迫ってきた。

バルバロイ
「俺は何がしたいんだろうな……」

ここを死に場所にしたいのか
同じ境遇に見えた魔族に同情したのか
あいつらに嫌気がさしたのか……
わからんな……自分のことが一番わからん

NPC(開拓者)
「なんだお前は」

プレイヤー
「おっと、魔族の敵か?」

先頭に戦士風の男と木こりの斧を持った開拓者の職だと思われる男が最初に現れ、
俺を睨み後ろに方に声を掛けている、そしてあっという間に取り囲まれた。
 
ここで戦って死ぬのか……
戦えば十中八九負けるだろう……

今俺はどうしたい……

戦士プレイヤー
「一人なら一瞬で蹴りをつけれる」

NPC(開拓者)
「さっさとどけ!痛い目に遭いたくなければ」

バルバロイ
「良いのか?」

光族女NPC
「どういうこと?」

バルバロイ
「これを見てもまだ俺を襲うのか?」

皮肉だな、これが今の俺の切り札なんてな……

NPC(開拓者)
「その籠手は……執行人!!」

バルバロイ
「見たところお前たちは木こりや開拓者だろ、俺を攻撃すれば越権行為と見なされ……死ぬぞ」

NPC(開拓者)
「!!」

プレイヤー
「俺達には関係ないはずだ!俺達がやれば」

頭のまわるヤツが居たか、だが想定済みだ。

バルバロイ
「お前たちは知らないのか?光族に協力しているプレイヤーが俺に危害を加えれば同罪とされて、そこの光族が死ぬぞ」

NPC(開拓者)
「そんなことは聞いてないぞ!」

バルバロイ
「お前たちは決められたことに従うだけだ」

プレイヤー
「うるせえ!やっちまおうぜ」

NPC(開拓者)
「やめてくれ!俺達が殺される!」

混乱する一団、よしうまくいったか

NPC(開拓者)
「どうしてだ!悪を裁くはずの執行人がなぜ魔族を」

バルバロイ
「お前たちが知る必要はない!」

頼む!このまま帰ってくれ
そのとき一人の女性が前に出た。

???
「皆さん、どうやらここからは先に行くのは無理なようです、ここで時間を潰すより戻って防衛の準備をして倒すことを考えた方が得策では?」

NPC(開拓者)
「確かに……」

プレイヤー
「くっそ!邪魔者がいなければ」

口々に文句言いながらしばらく留まっていたが帰って行った。
ただ一人を除いて……

???
「あなたのその目……似たモノを感じますね」

バルバロイ
「なんだ、お前は俺と戦うつもりか」

???
「いえ……私は戦うつもりはないわ、開拓にもこの村、国にも興味ないわ」

バルバロイ
「ならば帰れ」

???
「あなた……真実に興味はある?」

バルバロイ
「どういうことだ?」


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