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第四章(7)
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由季はベッドで伸びをして起き上がるとカーテンを開け、朝日を全身で受け止めた。
――今日で熱海ともお別れか。
残念だ。あと一週間くらい、ここで過ごしたかった。
とはいえ、彰は由季にも仕事がある。
――また来れば良いよね。
この熱海での旅行体験を他の企画に活かせるかもしれない。
そんなことを考えつつ、階段を下りていく。
「おはよう、彰」
「おはよう。メシは?」
「食べる。あ、手伝うよ」
とはいえ、食器を用意したりする程度だが。
由季が食器棚から皿を取り出していると、
「なあ、取材のことなんだけど、あんなんで大丈夫か?」
そう声をかけられた。
振り返ると、彰は申し訳なさげな顔をしている。
「何よ、いきなり」
「いや、三日も拘束しといて取材らしい取材って二日目のあれだけだっただろ。さすがに少なすぎて、今さらだけど心配になってきた……。あ、もしあれじゃぜんぜん足りなかったからスケジュール度外視で答えるからな」
彰の慌てる姿に、由季は吹き出してしまう。
「笑うなよ」
「今さらすぎない?」
「今さら不安になったんだからしょうがないだろ」
「安心して。二日目のクルーザーでの言葉、すごく良かったから。あれだけで十分、良い記事は書けるわ」
「そっか。良かった」
かなり心配してくれていたのか、彰は本当に安心したように表情を緩めた。
「それで、いつくらいに出発するの?」
「メシを食ったら。あ、出るって言っても、土産を買うから駅前に寄らせてくれ」
「私も買わないと」
朝食を済ませて後片付けをし、そして忘れ物がないかを確認を終えると、二泊三日を過ごさせてもらった保養所を後にした。
運転席で軽快にステアリングを操作する彰の横顔を盗み見る。
真剣に正面を見る姿は凛々しく格好良かった。
当たり前のように一緒に過ごした二泊三日という時間。それが終わろうとする。純粋に嫌だ、と感じた。もっと彰と一緒にいたい。
結婚。クルーザーでの言葉が自然と頭に浮かぶ。
あの時は恥ずかしくって慌ててしまったけど、とても魅力的な響きだった。
「ん、なんだ? 忘れ物か?」
彰が視線に気付いて見てくる。
「う、ううん、なんでもない……」
彼の目にかかれば、今考えていることを全て見透かされてしまうのではないかと、由季は思わず顔を背けてしまった。そんな由季に、彰は首を傾げた。
※
熱海駅前には商店街があって、今しがた来たばかりの人たちと、これから地元に帰るであろう人たちで賑わっている。
商店街には土産物屋はもちろん、飲食店などが軒を連ねる。
「へえ、熱海って干物とか温泉まんじゅうのイメージしかなかったけど、色々と売ってるんだ」
驚いたのは、熱海の地名を冠したスイーツが大人気だということだ。
「だろ。干物はちょっとって言う場合も、他にも色々あるし、見て回れば良い」
「そうだね」
さつきからは干物を頼まれているけど、それにプラスして編集部の人たちにはスイーツを買っていったら喜んでもらえるかもしれない。
いくつくらい必要だろうかと指折数えていると、
「あれ、島原さん?」
そんな声が聞こえた。
騒がしい人混みの中、聞き間違いだと思った。でも人混みをかきわけるように現れたスーツ姿の男性を見た瞬間、息が止まりそうになってしまう。
由季はその男性に見覚えがあったのだ。
――嘘……ど、どうして?
「やっぱり、島原さんだ。久しぶり! 元気にしてたっ?」
男がにこやかに近づいてくる。
「申し訳ない。あんたは?」
唖然としている由季を背中にかばうように、彰が前に出た。
男はドキッとしたように、苦笑する。
「あ、彼氏さんですか? すみません。いきなり声かけちゃって。俺、島原さんの元同僚の橋本って言います」
「同僚って……フリーライターの?」
「フリーライター? なに、島原さん、今ライターなんてやってるんだ。びっくりしたよ。突然辞表を郵送してきたと思ったら、マンションも引き払って。ケータイ番号まで変えて連絡がつかなくなっちゃって、みんな心配してたんだからさ」
――お願いだから、それ以上、余計なことを喋らないで!
由季は叫びたい気持ちで一杯だったが、そんなことができるはずもない。
グラグラと揺れる意識の中、由季はただ自分の爪先を見続けた。そうすることで、何もかもなかったことにならないかと都合の良い妄想をしながら。
「由季」
次に意識が覚醒したのは、彰に肩を揺すられた時だった。
はっとして顔をあげると、元同僚の姿はどこにもなかった。
「行こう」
「……わ、私、新幹線で……」
とても今は彰と一緒にいられない。
彰には大卒ですぐライターの仕事をしたと説明したのに。
「駄目だ」
有無を言わさぬ言葉だった。
声のトーンも低い。しかし怒っているのとは違うようだった。
車中はずっと無言で気まずさを抱えながらも、由季はどう説明するべきかずっと考えていた。
もう何年も前のことだ。ただ会社員時代のことを説明すると、自然と別のことも説明しなくてはいけなくなる。それが、由季に話すことを躊躇わせる一番の原因だった。
――今さら過去が追いかけてくるなんて……。
「あ、彰……」
「平気だ。説明しなくても良い。お互い大人だし色々あるんだから。そんなことをいちいち聞かなきゃいけないほど、由季への信用は薄っぺらくない」
「……ごめん」
「謝るな」
由季のマンション前まで送ってもらう。
「ありがとう」
「また連絡する」
笑みを交わし、車を降りた。そして彼の車が見えなくなるまで見送った。
――今日で熱海ともお別れか。
残念だ。あと一週間くらい、ここで過ごしたかった。
とはいえ、彰は由季にも仕事がある。
――また来れば良いよね。
この熱海での旅行体験を他の企画に活かせるかもしれない。
そんなことを考えつつ、階段を下りていく。
「おはよう、彰」
「おはよう。メシは?」
「食べる。あ、手伝うよ」
とはいえ、食器を用意したりする程度だが。
由季が食器棚から皿を取り出していると、
「なあ、取材のことなんだけど、あんなんで大丈夫か?」
そう声をかけられた。
振り返ると、彰は申し訳なさげな顔をしている。
「何よ、いきなり」
「いや、三日も拘束しといて取材らしい取材って二日目のあれだけだっただろ。さすがに少なすぎて、今さらだけど心配になってきた……。あ、もしあれじゃぜんぜん足りなかったからスケジュール度外視で答えるからな」
彰の慌てる姿に、由季は吹き出してしまう。
「笑うなよ」
「今さらすぎない?」
「今さら不安になったんだからしょうがないだろ」
「安心して。二日目のクルーザーでの言葉、すごく良かったから。あれだけで十分、良い記事は書けるわ」
「そっか。良かった」
かなり心配してくれていたのか、彰は本当に安心したように表情を緩めた。
「それで、いつくらいに出発するの?」
「メシを食ったら。あ、出るって言っても、土産を買うから駅前に寄らせてくれ」
「私も買わないと」
朝食を済ませて後片付けをし、そして忘れ物がないかを確認を終えると、二泊三日を過ごさせてもらった保養所を後にした。
運転席で軽快にステアリングを操作する彰の横顔を盗み見る。
真剣に正面を見る姿は凛々しく格好良かった。
当たり前のように一緒に過ごした二泊三日という時間。それが終わろうとする。純粋に嫌だ、と感じた。もっと彰と一緒にいたい。
結婚。クルーザーでの言葉が自然と頭に浮かぶ。
あの時は恥ずかしくって慌ててしまったけど、とても魅力的な響きだった。
「ん、なんだ? 忘れ物か?」
彰が視線に気付いて見てくる。
「う、ううん、なんでもない……」
彼の目にかかれば、今考えていることを全て見透かされてしまうのではないかと、由季は思わず顔を背けてしまった。そんな由季に、彰は首を傾げた。
※
熱海駅前には商店街があって、今しがた来たばかりの人たちと、これから地元に帰るであろう人たちで賑わっている。
商店街には土産物屋はもちろん、飲食店などが軒を連ねる。
「へえ、熱海って干物とか温泉まんじゅうのイメージしかなかったけど、色々と売ってるんだ」
驚いたのは、熱海の地名を冠したスイーツが大人気だということだ。
「だろ。干物はちょっとって言う場合も、他にも色々あるし、見て回れば良い」
「そうだね」
さつきからは干物を頼まれているけど、それにプラスして編集部の人たちにはスイーツを買っていったら喜んでもらえるかもしれない。
いくつくらい必要だろうかと指折数えていると、
「あれ、島原さん?」
そんな声が聞こえた。
騒がしい人混みの中、聞き間違いだと思った。でも人混みをかきわけるように現れたスーツ姿の男性を見た瞬間、息が止まりそうになってしまう。
由季はその男性に見覚えがあったのだ。
――嘘……ど、どうして?
「やっぱり、島原さんだ。久しぶり! 元気にしてたっ?」
男がにこやかに近づいてくる。
「申し訳ない。あんたは?」
唖然としている由季を背中にかばうように、彰が前に出た。
男はドキッとしたように、苦笑する。
「あ、彼氏さんですか? すみません。いきなり声かけちゃって。俺、島原さんの元同僚の橋本って言います」
「同僚って……フリーライターの?」
「フリーライター? なに、島原さん、今ライターなんてやってるんだ。びっくりしたよ。突然辞表を郵送してきたと思ったら、マンションも引き払って。ケータイ番号まで変えて連絡がつかなくなっちゃって、みんな心配してたんだからさ」
――お願いだから、それ以上、余計なことを喋らないで!
由季は叫びたい気持ちで一杯だったが、そんなことができるはずもない。
グラグラと揺れる意識の中、由季はただ自分の爪先を見続けた。そうすることで、何もかもなかったことにならないかと都合の良い妄想をしながら。
「由季」
次に意識が覚醒したのは、彰に肩を揺すられた時だった。
はっとして顔をあげると、元同僚の姿はどこにもなかった。
「行こう」
「……わ、私、新幹線で……」
とても今は彰と一緒にいられない。
彰には大卒ですぐライターの仕事をしたと説明したのに。
「駄目だ」
有無を言わさぬ言葉だった。
声のトーンも低い。しかし怒っているのとは違うようだった。
車中はずっと無言で気まずさを抱えながらも、由季はどう説明するべきかずっと考えていた。
もう何年も前のことだ。ただ会社員時代のことを説明すると、自然と別のことも説明しなくてはいけなくなる。それが、由季に話すことを躊躇わせる一番の原因だった。
――今さら過去が追いかけてくるなんて……。
「あ、彰……」
「平気だ。説明しなくても良い。お互い大人だし色々あるんだから。そんなことをいちいち聞かなきゃいけないほど、由季への信用は薄っぺらくない」
「……ごめん」
「謝るな」
由季のマンション前まで送ってもらう。
「ありがとう」
「また連絡する」
笑みを交わし、車を降りた。そして彼の車が見えなくなるまで見送った。
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