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13 強い衝動★

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 口の中を何かが優しく撫でている。

 とろみのある液体が口内にもたらされる。

 アリッサは蜜のように美味しいそれを、反射的にこくりと飲み下す。

 深くまで沈んでいた意識がその輪郭線は、徐々に明瞭になっていく。

 意識だけでなく、自分の手足や体の存在を、取り戻す。

「ん……」

 瞼を持ち上げると、目の前にシュヴァルツがいた。

「しゅ、シュヴァルツ様……?」

 これは夢だろうか。

「気付いたか」

 シュヴァルツの指先が、汗に濡れた額に張り付く前髪を優しく撫でる。

 この感触は夢ではなく、現実だと分かった。

「わ、私は……?」

 アリッサは部屋の寝台に寝かされていた。

「どうしてシュヴァルツ様が? 夜警のお仕事は……」
「カーティスに代わりを頼んだ」
「す、すみません、私……お仕事の邪魔を……んん」

 唇を塞がれ、さっきよりも荒々しい舌のうねりで舌を絡めとられ、たっぷりの唾液を飲まされた。

 彼の服にすがりつき、指先に力がこもる。

「夜警は代わりがいるが、これは俺の務めだ。他の奴にはやらせるわけにはいかない」

 その言葉が、妙に甘く聞こえるのはまだ呪紋の衝動から抜けきれていないからか。

 ――まるでシュヴァルツ様が望んでしてくれているみたいに聞こえる……。

 そんなことないのは分かっているのに。

「……もう、大丈夫ですから。ありがとうござ……あぁっ」

 呪紋に触れられると、恥ずかしいくさい浅ましい声が出てしまう。

 羞恥心のせいで頬が熱いくらい火照る。

「……ごめんなさい変な声を出して」
「呪紋のせいだ。気にするな。まだ呪紋は熱を孕んでいるな」

 彼が柔肌を撫でられる感触に、全身が過剰に反応してしまう。

「んんっ」
「……もう唾液じゃ抑えきれなくなってきたか」
「悪化してるんですか?」

 アリッサは肩で息をする。

「呪紋が抗っているんだ」
「そんな! どうしたら……」
「もっと大量の、濃い体液が必要だ」

 月明かりを浴び、シュヴァルツの彫りの深い顔立ちに艶ややかな陰影が刻まれる。

「……お前と交わる」
「ま、交わる……その……体を重ねるという……?」
「そうだ」

 混乱してしまう。まさかそこまでしなければいけない段階になっているなんて想像もしなかった。しかし、今アリッサを襲っている衝動はこれまで感じたことがないくらい強い。

「俺の体液をお前の中に放つ」
「私の」
「安心しろ。呪紋の影響でたとえ中に放っても、子をなすことはない」
「……そうなんですね」

 落胆している自分に気づき、はっとする。

 ――これはあくまで治療でしかないのに……。

「どうかしたか?」
「シュヴァルツ様こそ、大丈夫なのですか。女性の方がお嫌いなんですよね。いくら解呪のためとはいえ……あの、私、別の方にしていただいても構いません。あなたに無理をさせたくは……」
「他の奴? カーティスに抱かれたいのか?」

 シュヴァルツの声に怒気がこもるように聞こえた。

「……抱かれたのではありません…シュヴァルツ様に無理をしないで欲しくって」
「女嫌いなのは、俺の事情も考えず、わずらわしくまとわりついてくるからだ。女すべてを嫌っているわけじゃない」
「ほ、本当ですか?」
「だから、俺のことは気に掛ける必要はない」

 シュヴァルツの体からいい香りがしていた。

 爽やかな汗と形容の難しい彼の肌の匂い。

 彼の出っ張った喉仏や、唾液で濡れた唇、団服からのぞく鎖骨を、まるで吸い寄せられるように見ずにはいられない。

「伯爵家の令嬢として清い体のままでいたい気持ちは分かる。だがこのままでは……さらに色欲の衝動は強まる」
「……シュヴァルツ様がしてくださるのですか?」
「そうだ。これは事故のようなものだ。辛ければ、想い人のことを頭に思い描け。そいつに抱かれていると思え」
「そんなことをする必要はありません」

 さっきから優しく頬に触れてくれるシュヴァルツの手に、自分の手を重ねた。火照りすぎた肌のせいで、ひんやりと冷たいシュヴァルツの大きな手が心地いい。

「あなたのお陰で、私は生きています。だったら、私の全ては、シュヴァルツ様のものです……」

 それではまるで愛の告白みたいだな、と頭の片隅で思う。

 今さら清い体でいたところで、自分は悪魔とつがった女。

 非難されることはあっても、誰かに求めてもらえるはずがない。

 シュヴァルツだけが、今のアリッサを大切に扱ってくれる。

 命の恩人で、苦しい呪いから解放してくれようとしている人で、アリッサに騎士団という居場所をくれた人。

 たとえそれが呪紋を解呪する短い間のことだけだったとしても、彼を拒絶するなんて選択肢などない。

「アリッサ」

 バリトンの声が心地いい。

 抱きしめられ、唇を奪われる。唇に噛みつくような口づけながら、アリッサを労るように舌が動く。

 情熱的な口づけを繰り返し、シュヴァルツの手が服ごしに胸をさぐる。

 ゾクッと体に震えが走った。

 しかし服ごしはもどかしく、無意識のうちに不満を覚えて身動ぐ。

 ニチャニチャと生々しい唾液の絡み合う音を響かせるキスを交えながら、上衣が胸当てごとたくしあげられた。

「だ、だめっ」

 つい強い言葉がこぼれた。

 シュヴァルツが凪いだ眼差しを向けてくる。

「何故だ」
「あなたに、見せるような綺麗な肌ではないのです」

 アリッサの肌には義理の母と妹からつけられた折檻のあとが残っている。

 そんなものをシュヴァルツには見て欲しくなかった。

「俺は気にしない。お前の肌がどんなものであろうが」

 シュヴァルツは単にアリッサが恥じらっているだけだと思ったようで、構わず服をたくしあげてくる。

「だ、だめえ!」

 体を抱きしめるが、すでに傷はシュヴァルツに見られた後。

「……これは何だ」

 彼の声はかすかに震えていた。

「ごめんなさい。気持ち悪いですよね……。だから、服を着たまま、お願いします……」
「誰にやられた。火あぶりの前に看守どもにやられたのかっ」

 シュヴァルツの目が鋭く、怒りを孕んでいるように見えた。

 だがその表情とは裏腹に、アリッサに触れる手は優しい。

 まるでアリッサを傷つけることを恐れるかのようだった。

「……義理の母と妹、です」

 こんな情けないことを言うべきではなかった。でも彼があまりに優しく触れてくれるものだから、ひとたび口を開くと、止められなかった。

「お前の婚約者は知っていたのか?」
「知らないはずです」
「今すぐ、お前に傷をつけた連中を殺してやりたい」
「だめです!」
「どうして。そいつらを許せないとは思わないのか?」
「……思います。でもその人たちのことを思い出したくないんです。もう一生、会うことのない人たちですから」

 シュヴァルツが助けてくれたお陰で、アリッサは地獄から逃れられた。

 シュヴァルツは手が白くなるくらいきつく手を握り締める。

「嫌な想いをさせた。もっと配慮するべきだったのに」
「……私よりもシュヴァルツ様を不快にさせてしまったのでは? これから……する、というのに」

 シュヴァルツはなぜか、今にも泣きそうな顔で目を細めた。

「不快になど思うわけがない」

 その言葉の一つ一つに、まるで傷が癒えていくような多幸感を覚える。

 ――どうしてそんなに優しい言葉を……。

「……痛むのか?」

 涙がこぼれたことで、シュヴァルツの声がかすかに上擦る。

「父も使用人も、義母たちを恐れて、屋敷の誰もがこの傷に気付きながら、見ても見て見ぬふりをしてきたので……。シュヴァルツ様のように言っていただけたのは初めてだったのでごめんなさい……」

 シュヴァルツの手が髪を優しく撫でてくれた。

 傷跡に口づけを落とされる。

 すでに痛みは感じないそこへ、優しい口づけが何度も何度も、執拗なほどに落とされる。

「しゅ、シュヴァルツ様……」
「ここにいれば、もう誰にもお前を傷つけさせたりはしない」

 優しすぎる言葉に、「ありがとうございます……」と涙に濡れた声で応える。

 人の優しさに触れ、凍り付いていた心のやわらかな場所が反応しすぎてしまう。

 シュヴァルツに抱いて欲しいと、心の底から望む。

 こぼれた胸には汗の雫がまとわりつき、乳首は痛いくらい張っていた。

 改めてシュヴァルツの硬い手の平が押し当てられ、まるで壊れ物でも扱うように優しく触れられる。

「あ……うぅ……ん……」
「声を我慢するな」
「でも、外に聞こえて……他の人に……」
「ここのフロアの連中は夜警に出ている連中ばかりだ」
「ああ!」

 充血した乳首を抓まれると、体がビクンッと反応してしまう。

 やわやわと優しく揉まれたかと思えば、ぎゅっと形が変わるくらい指を食い込まされる。

 緩急を交えた愛撫に、体がみるみる汗に濡れ、甘い刺激に全身が戦慄く。

 心臓が今にも壊れそうなほど脈打ち、頭がぼうっとする。

 こうして胸をまさぐる間も、シュヴァルツは執拗なまでの口づけを繰り返してくれた。

 すりあわされる唇、舌を絡めとる彼の舌。

 普段はそれで十分癒えるはずなのに、今はますます体が昂ぶり、浅ましい性欲が渦をまくのだ。

 股の間が熱くズキズキと疼き、すりすりと太腿同士を擦り合わせてしまう。

 それを知られたくないと思った。たとえそれが色欲の呪紋のせいであっても。

 だが、アリッサの体は今やシュヴァルツの支配下にあるも同然。

 彼の目を誤魔化せない。

「疼くのか」
「……は、ぃ」

 恥ずかしいが、シュヴァルツの前なら隠す必要もないとも思えた。
 
 こくりと頷けば、胸を探っていた左手が擦り合わされる太腿を開くように股の間にねじこまれる。 

 下履きはもう用をなしていないほど、そこはぐずぐずに蕩け、蜜に濡れた。

「シュヴァルツ様、ごめんなさい。私、こんな女では……」

 恥ずかしさと情けなさで、涙が頬をつたう。

「これは全て呪紋のせいだ。お前に非はない」

 彼の優しさにときめいてしまう。

 口づけをほどいたシュヴァルツは涙の雫を優しく舐め取り、頬にキスを落とす。

 まるで柔肌の感触を味わうように頬から顎、そして首筋へ舌を這わせる。

 下履きが取り払われ、剥き出しになった秘裂をなぞられる。

「はあぁぁ」
「……指をいれるぞ」
「は、はい」

 表面を撫でていた指、そのうちの中指がゆっくり挿入される。

 最初は浅い場所を撫でるように触れられる。それだけで気が狂いそうなほど気持ち良かった。

 腰が震え、足がシーツを掻き毟るように動く。

「く……やはり、きついな」
「ご、ごめんなさい」
「はじめてなんだから当然だ」

 指がゆっくりと奧へ挿入させられると、異物感に落ち着かなくなる。

 行為そのものをしたことがなくても、何をするべきかは分かっている。

 できるかぎりゆっくり指を前後に動かされ、中をほぐされた。

 いやらしい音がこぼれ、シーツに垂れてしまう。

「そろそろ、入れるぞ」
「……あ、は、はぃ」

 指を抜いたシュヴァルツは服を脱ぎ始める。

 脱ぎ去った上衣の向こうから現れたのは隆起した厚い胸板と、六つに割れた腹筋。脇にも筋肉がしっかりとついている。

 騎士らしく、大小様々な傷がその体にはしっていた。

 その白皙を上気させたシュヴァルツは、月明かりを受けて青みが発色している髪を乱暴にかきあげる。

 そしてズボンが下着ごと取り去られると、息を呑むほどの偉容が露わにされた。

 はじめて見る男性の偉容から、目が離せない。

「怖いなら目を閉じていろ」
「大丈夫、です」

 それどころか、小刻みにわななくそれを見ると、体がさらに熱っぽくなる。

 シュヴァルツは股の間に体をねじこんでくる。両足を開かせ、秘めた場所にみなぎったそれを押し当てた。

「ぐ……」

 シュヴァルツが食いしばった歯列から呻きをこぼす。

 ゆっくり体をこじあけるように、挿入された。

「う……ん……」
「息を止めると、かえって慢する辛いぞ」

 切なげな声をこぼすシュヴァルツは、アリッサの首筋に口づけをしてくれる。汗を吸い、少し強めに吸われる。

「あ……はぁ……ん……」

 指とは比べものにならないくらいの雄々しい異物感が、体の深い場所に押し寄せる。

 色欲の呪紋によって溢れるほどこぼれる蜜のすべりを借りて、根元まで押し込まれた。

「ぁあああ……」

 それだけで頭が真っ白になり、シュヴァルツの逞しい体にだきつき、全身を痙攣させた。

「……イったのか」
「イ、く……?」
「気持ち良くなったということだ」
「じゃあ、終わり、ですか?」
「いや。俺のものを受け止めなければ終わらない。辛いだろうが、我慢しろ」

 彼の湿った息吹が汗ばんだ肌に心地良く染みる。

 シュヴァルツは痙攣が治まりはじめた体を優しく撫でながら、腰をゆっくり引く。

 ズリズリと敏感になった内壁を刺激するように異物感が後退するが、すぐに体の中の隅々まで埋め尽くされる。

 シュヴァルツは柳眉をたわめ、腰を動かすたび、荒い息遣いを繰り返す。

「あ……はあぁ……んぁ……シュヴァルツ様……」

 奥をズンズンと存在感のある楔で突かれるたび、シュヴァルツへ縋り付きたい気持ちが大きく膨れ上がり、汗に濡れたしなやかな体躯に強く抱きつく。

 彼もまたアリッサの体を逞しい両腕で抱きとめ、深い場所で繋がる。

 秘処が蠕動し、彼をきつく締め付ける。

 浅い場所を擦られ、深い場所を穿たれる。

 押し寄せる波のような力強い悦びに、体が蕩けていく。

「はじめてなのに……こんな……あぁ……ごめんなさい……こんな私を抱かせてしまって……」

 容赦なく産まれる快感と、よがってしまうことをはしたないと思う理性が頭の中で伯仲し、感情が乱れてしまう。

「泣くな。呪紋はお前のせいじゃない。それに、お前がどんなに乱れようが、軽蔑するはずがない」

 取り乱す心を慰撫するように耳を甘噛みしながら囁かれる。

 彼の声はこれまで聞いたことがないくらい、優しかった。

 ――これ以上優しくしないでください。今だってずっとあなたに惹かれてしまっているのに、これ以上甘えてしまったら、抜け出せなくなってしまう……。

「ぐ……あぁ……きつい……」

 声を震わせたかと思うと、シュヴァルツは体を起こす。

 そして大きく広げられたアリッサの両足を掴むと、これまでがまるで準備だったと言わんばかりに、激しく腰を振り始めた。

 ズンッ、ズンッと逞しい杭で執拗に深い場所を突き上げられ、ベッドが軋む。

 シュヴァルツの美しく整った顔立ちが悩ましく引き攣った。

「あぁ……ん……ああぁ……!」

 息が止まるかと錯覚しそうになるほどの充塞感と、心細くなるほどの寂寥感が交互に与えられる。

 腰のうねりの間隔はだんだんと短くなり、密着する彼の筋肉に力が入り、隆起するのが分かった。

「また、イく……ごめんなさい、私ぃ……」

 頭が真っ白になった瞬間、深い場所でドクンッと雄が弾け、熱いものが注ぎ込まれる。

 ビクビクとさっきよりもさらに激しい痙攣に全身を包まれ、いやいやと頭をふりながらアリッサは果てた。

「しゅ、う゛ぁるつ、さ、ま……」

 呼気を弾ませ、シュヴァルツの潤んだ眼差しで見つめられた。

 体の深い場所をゆるく押し上げたままの剛直は、ビクンビクンと戦慄き続ける。

 シュヴァルツが、アリッサの髪を優しく撫でながら何かを囁くが、よくは聞こえない。

 意識が遠のき、安らかな場所へ落ちていく。



 次に目を冷ますと、頭も体もしんっと冷静になっていた。

 アリッサは一人でベッドに横たわっていた。

 現実と見紛うばかりの夢を見ていたようだったが、腰に覚える気怠さはシュヴァルツとのことが幻でないことを示している。

 ――シュヴァルツ様はもう帰られたのね。

 恋人同士ではないのだから、寄り添ってくれるわけがない。

 解呪のため、と自分で口にしておきながら、もっとシュヴァルツを感じていたいと思う自分が恥ずかしい。

 胸が切なく締め付けられ、こみあげるものを感じた。

 窓向こうの空はゆっくり白み始めている。体を動かすことでベッドが軋んだ。

「……起きたか」

 衝立の向こうからシュヴァルツは顔をだす。

「シュヴァルツ様、い、いらっしゃったのですか」

 安堵に胸が温かくなり、強張っていた全身から力が抜ける。我ながら元気なものだと苦笑してしまう。

「気分は?」

 彼の言葉はいつも通り、淡々としている。

 ――私を抱きながらの言葉が甘く感じたのは気のせい、だったのかな。

 もしかしたら甘く囁いて欲しいという願望のせいで、そう聞こえただけだったのかもしれない。

 コップに水を注ぎ、渡してくれる。

 飲むと、全身に水が染みこんでいくのが分かった。

 色欲が治まって振り返ると、昨夜のことが何もかもが恥ずかしい。

 シュヴァルツも冷静な表情で何を考えてるかは分からないが、彼は衝動に冒されてはいないから、乱れたアリッサを前にどう思ったのだろう。

 虐待の傷跡もあいまって、憐れみを覚えただろうか。

 聞きたいような聞きたくないような。

 どのみち聞く勇気なんてないけれど。

「アリッサ、これから呪紋の衝動はさらに強まるだろう。日々の行動には細心の注意を払え」
「分かりました。ご迷惑をおかけします」
「迷惑なんて思っていない。今日は一日休め」
「そういうわけには!」
「昨日の今日だ。体に負担がかかれば、周りが迷惑をする」

 たしかに腰は甘だるく、激情が去ったあとの下半身には違和感が強い。

「分かりました」
「あとで朝食をもっていく。サンドイッチとトマトスープでいいか?」
「そこまでしてもらうわけには……お願いします」

 シュヴァルツからじっと見つめられ、結局、アリッサは折れ、彼の背中を見送った。

 シュヴァルツから優しくしてもらうことが嬉しくて、つい頬が緩んだ。
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