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第一章 ソフィアと優奈

奴隷のお披露目

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私の奴隷としてのルーティンは、朝起きて、ソフィア様の足にキスしてから、ソフィア様の身の回りのお世話をし、ソフィア様が学校に行くのを見送り、その後、檻の中で文字の勉強をしたり、簡単な筋トレをしたりした。ソフィア様にそれらの活動に必要なものをそれとなくおねだりしたところ、
ソフィア「奴隷のくせして中々向上心が有るわね。」
と言って必要なものを揃えてくれた。まあ、向上心というより退屈を紛らわすための暇つぶしだけど。
そして夕方は家に帰ってきたソフィア様の足にキスをして、身の回りのお世話をしたあとに夕飯を食べて、お風呂に入り、寝る前にもう一度ソフィア様の足にキスする。それが1日の流れだ。ソフィア様は短気なところを除けばかなり優しい方だと思う。ただ、毎日のように足にキスしろと命令してくるのは少し恥ずかしい。というか、あの人は人に足を舐めさせることに向いてない性格をしていると思う。ちょっと私が足の匂いを指摘すると顔を真っ赤にして私の顔を蹴ってそのままシャワーを浴びに行ってしまうのだ。汚いのを気にするぐらいなら最初から足なんか出さなければいいのに。ソフィア様のツンデレ具合は正直よく分からない。しかし、この5日間は研究所で調教されてきたときとは遥かに生活水準が高い。

まず、ご飯がとてもおいしい。ソフィア様の部屋にはなぜかキッチンがあり、ソフィア様が直々に私のご飯を作ってくれる。ソフィア様自身はお屋敷で家族と食べるからといって自分の料理はあまり口にしないが、本人曰く料理を作ること自体が趣味らしく、いつも美味しい食事を提供してくれる。

そしてお風呂。お風呂はソフィア様の部屋についているののを使わせてもらえる。基本的にはソフィア様がお風呂に入った後私も入らせてもらうのだが、裕福な家なだけあって広い。足を伸ばしても余裕があるくらいだ。また、ソフィア様が毎日入浴剤を入れているのか、お湯がとっても良い香りがする。お湯の種類は毎日違うが今日はレモンのような柑橘系の爽やかな香りがしている。元の世界ではユニットバスだったのでお風呂がこんなに広くて、入浴剤も入れ放題なんて夢のようだった。

不満があるとしたら、トイレである。ソフィア様が部屋にいるときは使わせてくれるのだが、学校に行っているときは私はケースの中に入れられるので小便は瓶にする必要がある。大便に至ってはゴミ箱に捨てろと指示されるので仕方なくその場でするしかない。しかし排泄物が臭いためどうしてもケース内の衛生環境が悪くなってしまう。一応ケースには換気用の管があるが、排泄物をなんとか処理する方法を考えないとダメかもしれない。この点については以下に元の世界の水洗トイレが優秀であったことがよくわかる。

あともう一つはずっと部屋にいなければいけないという点だ。私は奴隷の身分なので当然のことなのだが、何もすることがないので暇でしょうがない。一応ソフィア様の許可を得れば外出はできるらしいが、今のところ一度も許可が出たことはない。

優奈「ねえソフィア様。そろそろ外に出てもいいんじゃないですか?」

ソフィア「だめよ。あなたはしばらくの間は外にだすわけにはいかないわ。お母様やお姉様たちにも秘密にしているんだもの。」

優奈「……はい、わかりました。」

私はシュンとなって返事をする。私の素振りを見て察したのか、

ソフィア「あんまり落ち込まないで。別に一生閉じ込めておくつもりはないわ。……明後日、お母様とお姉様たちにあなたをお披露目するから、そのときまでは我慢してちょうだい。」

優奈「お披露目?なんのですか?」

ソフィア「ちょっと説明が必要ね。私は高等部に進学するときに、誰か一人奴隷を付き人に連れていく必要があるの。私はそのためにあなたを買ったのよ。お母様やお姉様たちはすでにお屋敷で働いてた奴隷を私に推薦してくれてるんだけど、どうせなら新品を自分で選んで連れていきたかったのよね。それで、あなたをみんなに見せて、私の奴隷として相応しい姿をアピールしてあなたをみんなに認めさせなきゃいけないの。流石に黙って優奈を専属奴隷として正式に登録するのはできないわ。」

優奈「なるほど……アピールって具体的には何をすれば良いんですか?」

ソフィア「そうね。今考えているのはお母様とお姉様たちから一つずつ課題を出してもらってそれをクリアしていくっていう感じかしら。」

優奈「えっ!?そ、そんなの無理です!だって、その、あの、」

ソフィア「……高等部に連れて行くためにはかなり優秀な奴隷じゃないとダメなの。だから、お母様たち全員納得させるような成果を出さないとならないのよ。これは命令よ。言うことを聞きなさい。」

ソフィア様が私を見つめる。ソフィア様の目は威圧感があって怖いけど、なぜか逆らうことができない。これがご主人様の力だろうか。

優奈「ひ、ひゃい!分かりました!」

ソフィア「情けない返事ねぇ……。こんなんじゃ先が思いやられるわ。」

ソフィア様が呆れた顔でこちらを見る。

ソフィア「まあいいわ。今日と明日はみっちり調教するわ。覚悟しなさい。」

ソフィア様が私の目の前に立つ。ソフィア様は私の顎を掴むと自分の顔を近づけてきた。私は再びソフィア様の圧に負けてしまう。

優奈「はい……」

二日間、私はソフィア様から奴隷の典型的な仕草について徹底的に教え込まれた。今まではやっていた足舐め以外にも、服従のポーズ、公開オナニー
、土下座、クンニ、手マンなどいろいろさせられた。どうやらソフィアのお姉様たちはよくメイドにやらせるらしいとのこと。こんなものを練習するのは気が引けるけど…

__________________

ソフィア「もっと体をよがらせながらオナニーしなさいよ!!屋敷の人間じゃはこんなんじゃ全く喜ばないわ!!」

ソフィア様は地団駄を踏みながら私を叱咤する。

優奈「ひぃぃぃぃ!ごめんなさぁいいいいい!」

私は号泣しながら自分の股間をいじる。オカズもないし、ソフィア様も怖すぎるしで全く興奮できない。

ソフィア「何やってんのよ!!ちゃんと気持ちよくなりなさいよ!!!ほらっ!!」

ソフィア様は私の両手を掴んで無理やり動かし始める。ソフィア様は怖いけど、同時に間近で見るソフィア様はとても綺麗で美しいと思った。そう思うとほんのちょっとだけ興奮してきた。

優奈「あぅう……は、はい。頑張ります……」

ソフィア様の目を見つめながらさっきより激しく股間を擦る。少しずつだが、気分が高まってくる。そして私はついに絶頂に達した。

優奈「あっ!ああーッ♡」プシャーッ!

ビクビクっと体が震えて頭が真っ白になる。こんな感じでオナニーをしたのなんて人生で初めてだ。しかも同性に見られて、命令されて、強制されながらするなんて、、、

優奈「はぁはぁ……ふぅ。」

ソフィア「なかなか上手だったわよ。流石私の見込んだ奴隷ね。」

優奈「ありがとうございます。」

私は息を整えて答えた。

_____________________

私がソフィア様から教わったことは何も性的なことだけではない。礼儀作法や、奴隷としてのあり方など、他にも様々なことを教わった。

_____________________

優奈「ソ、ソフィア様、お茶が入りました。」

ソフィア「ありがとう。では失礼するわ。……味が薄すぎるんだけど。不合格ね。」

優奈「申し訳ありません!もう一度入れ直します!」

ソフィア「もう3度目よ、いい加減にしなさい!!茶葉の量、温度、蒸らす時間の配分、全て完璧にこなさないとダメなのよ!!」

優奈「はい……。ごめんなさい。」

ソフィア様が私を怒鳴りつける。

ソフィア「最初からやり直して。」

優奈「分かりました……」

私はソフィア様から怒られながら何度もやり直し、お湯の温度を調整し、お茶の葉を入れ、お湯を入れた後にすぐに蓋をして、少し待つ。その後はティーカップに注いでいく。

優奈「できました。どうぞ……」

ソフィア「……」

ソフィア様は紅茶を一口飲む。ソフィア様は私の目をじっと見た。

ソフィア「……合格ね。ちょっと気になるところはあるけれど、及第点には達していると思うわ。」

優奈「ありがとうございます!」

_______________

こんな感じで何十回もソフィア様に怒鳴られながら、奴隷としてのマナーや立ち振る舞いを教えてもらった。心がポッキリと折れてしまいそうなこともあったけどソフィア様は飴と鞭の飴として休憩時間になると豪華な食事を作ってくれたり、お風呂に入れてくれて私の心のケアをしてくれた。
_______________

ソフィア「お疲れさま、優奈。今日はこの地域でとれる魚介類を使った料理にしてみたわ。フルコース並に作ってあるわよ。食べましょう?」

優奈「えっ!?良いんですか!?」

ソフィア「もちろんよ。さあ召し上がれ。」

ソフィア様はテーブルの上に7,8種類もの料理を並べてくれた。どれも美味しそうだ。

優奈「いただきます!」

調教での疲れでくたくただった私はソフィア様の作ったご飯を食べ始めた。

優奈「おいしいです!!このお魚料理とか、食べたら元気がでてきそうですよ!!」

ソフィア「良かったわ。それはスタミナを回復させる効果のある山菜を隠し味に使っているのよ。疲れたカラダを癒すにはピッタリのメニューよ。」

ソフィア様は優しく微笑む。さっきまで私を怒鳴りつけていたとは思えないくらいの優しい笑顔だ。喜怒哀楽の激しい人だけど、やっぱり根はいい人のようだ。

ソフィア「明日も厳しくいくけどちゃんと我慢してよね。」

優奈「はい!ソフィア様!」


私は二日間という短い時間だったが、ソフィア様に厳しい特訓もとい調教を受けた。全てのメニューを終え、明日に向けて就寝する。今日はご褒美と言うことで、私がソフィア様のベッドを使わせてもらえることに。とても嬉しい。

優奈「え、ええと……いいんでしょうか?私が使ってしまって。」

ソフィア「いいのよ。今日はしっかり寝てくれないと困るんだから。」

ソフィア様は寝袋を用意してその中に潜り込もうとする。私は流石に悪いような気がしたのでソフィア様に声をかける。

優奈「あの、私、ベッドの隅で寝ますからソフィア様もベッドで休んでください。」

ソフィア「同じベッドに二人並んで眠るなんて……その、なんだか恥ずかしいじゃない。」

今まで私にしてきたことに比べたらこんなこと大したことないと思うんだけど……ソフィア様というか、この世界の人の基準がよくわからないな。

優奈「でも、寝袋で床で眠られるよりはマシだと思います。流石に、ソフィア様に不便を強いるのは、申し訳ないですし。」

ソフィア「……そこまでいうのなら仕方がないわね。」

ソフィア様はしぶしぶ納得した様子で、私と一緒に横になってくれた。私はソフィア様の顔を見る。ソフィア様は私の視線に気づいて顔を背ける。

ソフィア「……こっちみないでよ。眠れないわ。」

優奈「あっ、すみません。」

つい魅入ってしまった。私は反対の方を向いて目を閉じる。するとソフィア様が話しかけてきた。

ソフィア「ねぇ優奈。」

優奈「なんですか?」

ソフィア「あなたの元いた世界はどんなところだったの?」

優奈「えっと、日本っていう国に住んでいました。」

ソフィア「日本……お味噌汁が有名な所ね。」

意外な答えが返ってきた。味噌汁が有名な国って、外国人でもあんまりいないと思うんだけど。

ソフィア「日本には奴隷制度もなくて、男性がいるんでしょう?治安も良くて暮らしやすい場所だって聞いたことがあるわ。そんな素敵な世界からあなたを引き込んでしまった私達は罪深い人間ね。」

ソフィア様はポツリと呟く。私は思わず声をかける。

優奈「……ソフィア様はもしかして私のいた日本を知ってるんですか?」

ソフィア「……まあね。でも、この世界に来たのだから容赦はしないわ。私は今後もあなたにキツい態度をとるし、調教だって続ける。悪いけど、今の私には奴隷が必要だから。」

優奈「……」

ソフィア「……ただ、私はたまに思うの。奴隷を持つ意味は本当にあるのかって。」

ソフィア様は独り言のようにつぶやく。

優奈「……へ?ど、どういうことですか?」

ソフィア「なんでもない。いいから寝なさい」

ソフィア様の言葉の真意がわからなかった。さんざん私を調教しておいて、今更何を言っているのだろう。そう思うなら最初からやらなければ良いのに。

ソフィア様はもう何も喋らなくなってしまい、私はいつの間にか眠りについていた。
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