10 / 31
10:再始動
しおりを挟む
雫を送り出すと、モノトーンで揃えた部屋は一気に広さを増した。いつもと変わらない日常のはずなのに、部屋がこんなに広く物足りなく感じたのは初めてだ。住み始めてもう5年近くになるというのに、自分の部屋が殺風景なこと、に今更気づくなんて。
キッチンにある揃いのマグの色は新鮮で、見つめていると思わず口角が上がった。雫の喜んでいた顔が脳裏に浮かぶ。恋人の一挙手一投足を見つめていたいと思うなんて、普段の自分からしたら考えられないほどの執着だ。
「おいリュウ。きめえ顔してんぞ」
「は?」
エレベーターを上がってきた多田は、大きめのギターバッグを背負っている。汗だくなところを見ると、駅から歩いてきたんだろう。
「一応、メールに書いてあったアコギは持ってきた」
「お、さんきゅ」
「あのさ……あんま口出したくないけど、お前あの子連れ込んだろ。こないだの写真のミューズ」
「……」
誰にも見せるつもりなどなかったのに、なぜ雫を知っているのか。まさか自分の知らないところで会っている?自分でもコントロールできない苛立ちが沸々と湧く。
「あーいや実は……展示会で隆介の写真見た瞬間に顔色変えて『この写真の撮影者、今日ここに来ますか?!』って言うからさ。俺、教えちゃったんだよね……」
隆介が軽く睨むと、多田は目を泳がせた。
苦笑いしながら頭を書く仕草は、多田が気まずい時にやるお決まりのやつだ。
「でもさぁ。粘着ファンかと思って電話したんだけどお前出ないしさ。それで落ち込んでたら、今度は撤収できないとか言うじゃん?そんで、片付けて写真持って行こう!と思ったら、スタイリストに女物用意させろとかメールくるし?心配になって念の為確認に家来たら、女の子と寝てるしさ!もうびっくりだよ俺は!」
多田は元々口数が多い。それにしても多すぎるけれど、今日ばかりは腕を組んで、うんうんと聞くふりをする。
「お前が元々悩んでるのは知ってたけど、いつまでも話てくんねえと思ったらいつの間にか海外行ってるし、仕事再開してもバンド曲は待たせっぱなし……かと思えば新譜できてるし、俺の感情はもうごっちゃごちゃだよ!」
息継ぎもせずに早口で捲し立てた多田は目を潤ませながら、ゼエゼエと肩で息をした。なんだかんだ言ってもこいつは戦友だ。大学の頃から、喧嘩をしながら互いに高め合ってきた大事なビジネスパートナーで、一番の理解者でもある。
「多田、ありがとな」
「……おう」
「あのさ」
「……なんだよ」
「ライブ、やろうぜ」
「……おう」
卒業後はバンド以外のこともしてみたいというメンバーの意向もあり、配信メインの覆面バンドとして活動している。大学2年から初めてもう16年。音楽を専業にしているのは隆介とマネージャー兼社長として動いてくれている多田だけ。
つまり……極論、土日ならなんとかなるってわけだ。
「来月15日、ZIP TOKYO、スタンディングでワンマン」
「……は?」
「こないだZIPの支配人から連絡あって、穴空いたって」
「……いやいや待て、3人のスケジュール調整できるかわかんないし、お前そもそも最近歌ってなくね?」
「最近ってか1年半かな。スケジュールは……とりあえず丸1日空けとけってメールしてある」
「おう、それ俺の仕事な」
「最近ちゃんとした仕事してなかったから、お前のこと驚かせたくて」
「いやそりゃ驚くけどさ……」
「俺らの音楽、やろうぜ」
「……おう」
多田は持ってきた荷物を全て足元に置いたまま、潤んだ目で隆介を見た。唇を一文字に結び、わなわなと肩を振るわせながら、その目線は何かを伝えようと必死だ。
「俺、男は慰めねーよ?」
「うっせえ。こっちだって泣きたくて泣いてんじゃねーんだよ」
「……だっさ」
「仕方ねえだろ……俺、今日呼び出された時、遂に活動終了かと思ってたんだぞ……」
今まで、男の泣き顔を見てもグッとくることなんてなかった。なのになんとなく胸が熱いのは、なぜだ。胸ぐらを掴まれるような感覚があるのは、俺も多少、情に流されるようになったってことか。
「ごめんて」
「新譜の進捗、どうなんだよ」
「全曲新曲でもいける」
「フルパワー復活かよ。えっぐ……」
「復活ってか、成長?進化?」
「っざけんな。心配して損した」
「泣いたり笑ったり忙しいな、お前」
「お前のせいだろうがよ!……もっと、忙しくさせろよ」
「……おう」
ティッシュを箱ごと差し出すと、多田は何枚も取り出して一気に涙と鼻水を拭いた。拳を前に差し出すと、同じように突き返してきた。
◇◇◇
「というわけで、集まってもらったんだけど、実際どうよ」
「いいじゃん、再始動ライブ」
「せっかくだし顔出ししてもいいんじゃね?話題性あるし」
「お前ら、仕事平気なの?」
「まぁ……歯医者なんてあんま顔覚えられてないしなぁ」
「俺はドラムしててもほぼ見えないし、いいよ」
「俺も、ライブやれんならそれが一番」
自分のせいで集まれていなかったとはいえ、元々は仲のいい友人同士。すぐに再会を喜びあい、再始動に向けて準備が進んだ。
ライブは最小限のセットを組み、前後する日程のバンドと同じ舞台配置にすることで予算を抑える。グッズはTシャツのみの販売でチケットは基本前売り、残れば当日券あり。広告は基本打たず、ライブ当日まで1週間ごとに新譜を配信して様子を見る。
「セトリ※、どうする?」
(※セットリストの略。演奏曲順のこと)
「ひとまず定番曲と、最新4曲じゃね?」
「あと一曲入れたいのあるんだけど、アンコールで入れていい?」
「もうデモ※できてんの?」
(※デモテープの略。関係者に曲の概要を知ってもらうために作った音源)
「あと俺が歌うだけ。歌詞でちょっと悩んでる」
「ならそれ聞いてからでもいいんじゃ……」
「いやー、うちの無敵のボーカル様がそういうなら、入れるしかねーだろ」
「ま、それもそうだな」
「ありがと。曲順は3人に任せるわ」
「了解。新譜、よろしくな」
「ん、任せろ」
俺たちは元々全く違う性格だから、こうなると早い。演出、制作スタッフの手配、デザインなど、それぞれが自分の得意分野と役割を自覚しているから、一瞬で物事が決まっていく。
「リュウ、マジで顔出していいの?お前、生活変わるかもよ?」
「3人がいいなら」
「じゃ、じゃあ……告知するからな!」
「わかった」
多田は関係各所へ幾つかの点を確認してから、SNSにライブ情報を掲載した。
「20XX年 5月15日 ZIPP TOKYOワンマンLIVE 決定!」
多田がSNSに投稿して数秒で、全員のスマホが一斉に鳴り始めた。あっという間に情報が拡散し、メンバー個人への連絡が殺到する。他ミュージシャンからのおめでとうという素直なものから、昔一瞬飲み屋で顔を合わせた女性から「チケット用意してほしい」という話まで、大体数百の連絡が一瞬で入る。
多田のところへは音楽雑誌や映像媒体からの問い合わせが集中したようで、ひっきりなしに電話を取ってはお礼とスケジュール調整を始めた。
「っはは!懐かしいな、このスマホ熱くなる感じ」
「うるさいから電源切ろうぜ」
「あ、俺んち、嫁も親も来るってさ」
「お前んとこ、マジで毎回くるよな」
「ありがてーじゃん。ぶちかまそうぜ」
拳を前に出すと、残りの3人も拳を突き合わせて笑い合った。
俺たちのバンドには、根強いファンがいる。前回のライブは3年前のアリーナツアー。そこからはアルバムを出すわけでもなく、新曲もSNSもしばらく更新していない。
ライブなんて本当に久しぶりだ。アリーナツアーならもっと早く企画を開始しないと間に合わないけれど、この規模ならやれると踏んだ。1ヶ月前なんて音楽業界からすれば直前もいいところだけれど、やると決めたからには全力で成功させると誓った。
「で、隆介はまたどうして急にやる気になったんだよ」
「そうそう!それ一番気になるよな!」
「女に振られてやっと復活したとか、そんな感じ?」
三人は興味津々でこっちを覗き込む。結婚したやつも、本業の医院を独立させた奴もいるのに、根っこは変わらない。少し歳を重ねただけの、大学生のままだ。
「実はさ……あの大きい仕事の後、しばらく燃え尽きた感じだったんだよね、俺」
一度深呼吸をして、雫の笑顔を思い浮かべた。あの笑顔があれば、自分は自分らしい生き方のままで音楽を続けられると思った。
今まで黙っていたことを晒すことはとても苦しい。
それでも、同級生だからこそプライドが邪魔して言えなかったこと、自分が落ち込んでいると認めたくなくて意地を張っていたこと……そしてそれを乗り越え、今はいい環境で曲を作れていることを話すと、三人はやっと話してくれたと言って肩を叩いて喜んだ。
キッチンにある揃いのマグの色は新鮮で、見つめていると思わず口角が上がった。雫の喜んでいた顔が脳裏に浮かぶ。恋人の一挙手一投足を見つめていたいと思うなんて、普段の自分からしたら考えられないほどの執着だ。
「おいリュウ。きめえ顔してんぞ」
「は?」
エレベーターを上がってきた多田は、大きめのギターバッグを背負っている。汗だくなところを見ると、駅から歩いてきたんだろう。
「一応、メールに書いてあったアコギは持ってきた」
「お、さんきゅ」
「あのさ……あんま口出したくないけど、お前あの子連れ込んだろ。こないだの写真のミューズ」
「……」
誰にも見せるつもりなどなかったのに、なぜ雫を知っているのか。まさか自分の知らないところで会っている?自分でもコントロールできない苛立ちが沸々と湧く。
「あーいや実は……展示会で隆介の写真見た瞬間に顔色変えて『この写真の撮影者、今日ここに来ますか?!』って言うからさ。俺、教えちゃったんだよね……」
隆介が軽く睨むと、多田は目を泳がせた。
苦笑いしながら頭を書く仕草は、多田が気まずい時にやるお決まりのやつだ。
「でもさぁ。粘着ファンかと思って電話したんだけどお前出ないしさ。それで落ち込んでたら、今度は撤収できないとか言うじゃん?そんで、片付けて写真持って行こう!と思ったら、スタイリストに女物用意させろとかメールくるし?心配になって念の為確認に家来たら、女の子と寝てるしさ!もうびっくりだよ俺は!」
多田は元々口数が多い。それにしても多すぎるけれど、今日ばかりは腕を組んで、うんうんと聞くふりをする。
「お前が元々悩んでるのは知ってたけど、いつまでも話てくんねえと思ったらいつの間にか海外行ってるし、仕事再開してもバンド曲は待たせっぱなし……かと思えば新譜できてるし、俺の感情はもうごっちゃごちゃだよ!」
息継ぎもせずに早口で捲し立てた多田は目を潤ませながら、ゼエゼエと肩で息をした。なんだかんだ言ってもこいつは戦友だ。大学の頃から、喧嘩をしながら互いに高め合ってきた大事なビジネスパートナーで、一番の理解者でもある。
「多田、ありがとな」
「……おう」
「あのさ」
「……なんだよ」
「ライブ、やろうぜ」
「……おう」
卒業後はバンド以外のこともしてみたいというメンバーの意向もあり、配信メインの覆面バンドとして活動している。大学2年から初めてもう16年。音楽を専業にしているのは隆介とマネージャー兼社長として動いてくれている多田だけ。
つまり……極論、土日ならなんとかなるってわけだ。
「来月15日、ZIP TOKYO、スタンディングでワンマン」
「……は?」
「こないだZIPの支配人から連絡あって、穴空いたって」
「……いやいや待て、3人のスケジュール調整できるかわかんないし、お前そもそも最近歌ってなくね?」
「最近ってか1年半かな。スケジュールは……とりあえず丸1日空けとけってメールしてある」
「おう、それ俺の仕事な」
「最近ちゃんとした仕事してなかったから、お前のこと驚かせたくて」
「いやそりゃ驚くけどさ……」
「俺らの音楽、やろうぜ」
「……おう」
多田は持ってきた荷物を全て足元に置いたまま、潤んだ目で隆介を見た。唇を一文字に結び、わなわなと肩を振るわせながら、その目線は何かを伝えようと必死だ。
「俺、男は慰めねーよ?」
「うっせえ。こっちだって泣きたくて泣いてんじゃねーんだよ」
「……だっさ」
「仕方ねえだろ……俺、今日呼び出された時、遂に活動終了かと思ってたんだぞ……」
今まで、男の泣き顔を見てもグッとくることなんてなかった。なのになんとなく胸が熱いのは、なぜだ。胸ぐらを掴まれるような感覚があるのは、俺も多少、情に流されるようになったってことか。
「ごめんて」
「新譜の進捗、どうなんだよ」
「全曲新曲でもいける」
「フルパワー復活かよ。えっぐ……」
「復活ってか、成長?進化?」
「っざけんな。心配して損した」
「泣いたり笑ったり忙しいな、お前」
「お前のせいだろうがよ!……もっと、忙しくさせろよ」
「……おう」
ティッシュを箱ごと差し出すと、多田は何枚も取り出して一気に涙と鼻水を拭いた。拳を前に差し出すと、同じように突き返してきた。
◇◇◇
「というわけで、集まってもらったんだけど、実際どうよ」
「いいじゃん、再始動ライブ」
「せっかくだし顔出ししてもいいんじゃね?話題性あるし」
「お前ら、仕事平気なの?」
「まぁ……歯医者なんてあんま顔覚えられてないしなぁ」
「俺はドラムしててもほぼ見えないし、いいよ」
「俺も、ライブやれんならそれが一番」
自分のせいで集まれていなかったとはいえ、元々は仲のいい友人同士。すぐに再会を喜びあい、再始動に向けて準備が進んだ。
ライブは最小限のセットを組み、前後する日程のバンドと同じ舞台配置にすることで予算を抑える。グッズはTシャツのみの販売でチケットは基本前売り、残れば当日券あり。広告は基本打たず、ライブ当日まで1週間ごとに新譜を配信して様子を見る。
「セトリ※、どうする?」
(※セットリストの略。演奏曲順のこと)
「ひとまず定番曲と、最新4曲じゃね?」
「あと一曲入れたいのあるんだけど、アンコールで入れていい?」
「もうデモ※できてんの?」
(※デモテープの略。関係者に曲の概要を知ってもらうために作った音源)
「あと俺が歌うだけ。歌詞でちょっと悩んでる」
「ならそれ聞いてからでもいいんじゃ……」
「いやー、うちの無敵のボーカル様がそういうなら、入れるしかねーだろ」
「ま、それもそうだな」
「ありがと。曲順は3人に任せるわ」
「了解。新譜、よろしくな」
「ん、任せろ」
俺たちは元々全く違う性格だから、こうなると早い。演出、制作スタッフの手配、デザインなど、それぞれが自分の得意分野と役割を自覚しているから、一瞬で物事が決まっていく。
「リュウ、マジで顔出していいの?お前、生活変わるかもよ?」
「3人がいいなら」
「じゃ、じゃあ……告知するからな!」
「わかった」
多田は関係各所へ幾つかの点を確認してから、SNSにライブ情報を掲載した。
「20XX年 5月15日 ZIPP TOKYOワンマンLIVE 決定!」
多田がSNSに投稿して数秒で、全員のスマホが一斉に鳴り始めた。あっという間に情報が拡散し、メンバー個人への連絡が殺到する。他ミュージシャンからのおめでとうという素直なものから、昔一瞬飲み屋で顔を合わせた女性から「チケット用意してほしい」という話まで、大体数百の連絡が一瞬で入る。
多田のところへは音楽雑誌や映像媒体からの問い合わせが集中したようで、ひっきりなしに電話を取ってはお礼とスケジュール調整を始めた。
「っはは!懐かしいな、このスマホ熱くなる感じ」
「うるさいから電源切ろうぜ」
「あ、俺んち、嫁も親も来るってさ」
「お前んとこ、マジで毎回くるよな」
「ありがてーじゃん。ぶちかまそうぜ」
拳を前に出すと、残りの3人も拳を突き合わせて笑い合った。
俺たちのバンドには、根強いファンがいる。前回のライブは3年前のアリーナツアー。そこからはアルバムを出すわけでもなく、新曲もSNSもしばらく更新していない。
ライブなんて本当に久しぶりだ。アリーナツアーならもっと早く企画を開始しないと間に合わないけれど、この規模ならやれると踏んだ。1ヶ月前なんて音楽業界からすれば直前もいいところだけれど、やると決めたからには全力で成功させると誓った。
「で、隆介はまたどうして急にやる気になったんだよ」
「そうそう!それ一番気になるよな!」
「女に振られてやっと復活したとか、そんな感じ?」
三人は興味津々でこっちを覗き込む。結婚したやつも、本業の医院を独立させた奴もいるのに、根っこは変わらない。少し歳を重ねただけの、大学生のままだ。
「実はさ……あの大きい仕事の後、しばらく燃え尽きた感じだったんだよね、俺」
一度深呼吸をして、雫の笑顔を思い浮かべた。あの笑顔があれば、自分は自分らしい生き方のままで音楽を続けられると思った。
今まで黙っていたことを晒すことはとても苦しい。
それでも、同級生だからこそプライドが邪魔して言えなかったこと、自分が落ち込んでいると認めたくなくて意地を張っていたこと……そしてそれを乗り越え、今はいい環境で曲を作れていることを話すと、三人はやっと話してくれたと言って肩を叩いて喜んだ。
0
お気に入りに追加
18
あなたにおすすめの小説
【R18・完結】蜜溺愛婚 ~冷徹御曹司は努力家妻を溺愛せずにはいられない〜
花室 芽苳
恋愛
契約結婚しませんか?貴方は確かにそう言ったのに。気付けば貴方の冷たい瞳に炎が宿ってー?ねえ、これは大人の恋なんですか?
どこにいても誰といても冷静沈着。
二階堂 柚瑠木《にかいどう ゆるぎ》は二階堂財閥の御曹司
そんな彼が契約結婚の相手として選んだのは
十条コーポレーションのお嬢様
十条 月菜《じゅうじょう つきな》
真面目で努力家の月菜は、そんな柚瑠木の申し出を受ける。
「契約結婚でも、私は柚瑠木さんの妻として頑張ります!」
「余計な事はしなくていい、貴女はお飾りの妻に過ぎないんですから」
しかし、挫けず頑張る月菜の姿に柚瑠木は徐々に心を動かされて――――?
冷徹御曹司 二階堂 柚瑠木 185㎝ 33歳
努力家妻 十条 月菜 150㎝ 24歳
今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
冷徹御曹司と極上の一夜に溺れたら愛を孕みました
せいとも
恋愛
旧題:運命の一夜と愛の結晶〜裏切られた絶望がもたらす奇跡〜
神楽坂グループ傘下『田崎ホールディングス』の創業50周年パーティーが開催された。
舞台で挨拶するのは、専務の田崎悠太だ。
専務の秘書で彼女の月島さくらは、会場で挨拶を聞いていた。
そこで、今の瞬間まで彼氏だと思っていた悠太の口から、別の女性との婚約が発表された。
さくらは、訳が分からずショックを受け会場を後にする。
その様子を見ていたのが、神楽坂グループの御曹司で、社長の怜だった。
海外出張から一時帰国して、パーティーに出席していたのだ。
会場から出たさくらを追いかけ、忘れさせてやると一夜の関係をもつ。
一生をさくらと共にしようと考えていた怜と、怜とは一夜の関係だと割り切り前に進むさくらとの、長い長いすれ違いが始まる。
再会の日は……。
セカンドラブ ー30歳目前に初めての彼が7年ぶりに現れてあの時よりちゃんと抱いてやるって⁉ 【完結】
remo
恋愛
橘 あおい、30歳目前。
干からびた生活が長すぎて、化石になりそう。このまま一生1人で生きていくのかな。
と思っていたら、
初めての相手に再会した。
柚木 紘弥。
忘れられない、初めての1度だけの彼。
【完結】ありがとうございました‼
若妻シリーズ
笹椰かな
恋愛
とある事情により中年男性・飛龍(ひりゅう)の妻となった18歳の愛実(めぐみ)。
気の進まない結婚だったが、優しく接してくれる夫に愛実の気持ちは傾いていく。これはそんな二人の夜(または昼)の営みの話。
乳首責め/クリ責め/潮吹き
※表紙の作成/かんたん表紙メーカー様
※使用画像/SplitShire様
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
冷血弁護士と契約結婚したら、極上の溺愛を注がれています
朱音ゆうひ
恋愛
恋人に浮気された果絵は、弁護士・颯斗に契約結婚を持ちかけられる。
颯斗は美男子で超ハイスペックだが、冷血弁護士と呼ばれている。
結婚してみると超一方的な溺愛が始まり……
「俺は君のことを愛すが、愛されなくても構わない」
冷血サイコパス弁護士x健気ワーキング大人女子が契約結婚を元に両片想いになり、最終的に両想いになるストーリーです。
別サイトにも投稿しています(https://www.berrys-cafe.jp/book/n1726839)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる