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邂逅都市メイガナーダ、月華御寮の遺しもの編
締結
しおりを挟む「とっ、とにかくナルラトさんに話をして来ようって! 俺も着替えて来るから!」
薄い布地しか身に着けていないツカサの体は、その未熟な体つきと柔らかな肌を目の前のオスにまざまざと見せつけていて、実にもどかしい。
ブラックとしては、その股間の可愛らしい膨らみや最近特に肉感的で柔らかくなった尻、そして丹念に弄ったお蔭で普通の男子よりもわずかに柔らかな線を描くような形に姿を変えた胸が見えるのが、とても喜ばしいのだが――よくよく考えたら、その体を他のオスどもにも許可なしに見られているかと思うと腹立たしくなる。
それゆえ、ツカサが着替えると言うのなら賛成なのだが……本心としては、残念な気持ちが強い。もうこんな破廉恥な衣装をツカサが着る機会が無いのだと思えば、他のオスにみられる不快さよりも勿体なさの方が増してくる。
だが、今それについてダダをこねても、ツカサを怒らせるだけだ。
正直な話、この国のことなどどうでも良かったのだが、ツカサが張り切っている以上は協力せねばなるまいと思い、ブラックは泣く泣く彼の体を手放した。
「じゃあ、その間にツカサ君は、あの間者鼠に事情を話してきてよ。終わったら、報告がてらここに戻ってくればいいからさ」
そう言うと、ツカサは不思議そうな顔をする。
さもありなん。きっと、彼は自分が「一緒に行く」と言うと思っていたのだろうから。
……確かに、ツカサの生着替えを見る事や、それを覗くかもしれない間者鼠や脳筋三流バカ王子の事を考えると、監視の目になりたい所ではあったのだが――
(まあ、手も出せない腰抜けどもを見張るより……今は、やるべきことがあるからな)
心配は心配だったが、今この機会にツカサから離れておかないと、今後ツカサの傍を離れる機会は無いかも知れない。
その懸念も有って、ツカサの柔らかな身体を断腸の思いで手放したのだ。
「じゃ、じゃあ……俺、着替えて来る」
ブラックのそんな辛い思いが伝わったのだろうか。ツカサは可愛らしく目を瞬かせて首を軽く傾げながらも、ぱたぱたと執務室から出て行ってしまった。
ああ可愛い。この館に血気盛んなオスが居なくて本当に良かった。居たら、ツカサのような可愛くて快楽に弱いザコメスなどひとたまりも無かっただろう。
(ツカサ君はありとあらゆる意味で弱いからなぁ……)
しみじみそう思い頷いていると、向かい側に座っていた駄熊が顔を窺って来た。
「……ブラック、なんのつもりだ。ツカサを一人で行かせるなんて……聞かせられない話をしたいのか?」
分かりやすい探るような言葉で問いかけて来るのは、この場に駄熊の伯父である男が居るからなのだろう。
だが、そんなことは些細な問題だ。
敵でなければ別に聞かれて困る事ではない、と、頷いてみせた。
「ああ。安心しろ。……むしろ、知恵を貸して貰うべきかもしれない」
「……ほう? それはどういうことかな御客人」
未だにこちらとの距離を測りあぐねているのか、駄熊の伯父はブラックを示す言葉を探っている。とはいえ、それは既に嫌悪や侮蔑と言った感情を通り過ぎている。
ブラックを一角の武人として認めた証が、そこにあった。
それゆえ、ブラックもこの男の前で話す気になったのだ。
しかし駄熊はブラックが今考えている内容を把握していないがゆえに、分かり易く頭に疑問符を浮かべたような顔をしている。
いや、正確には、無表情ながらそういう雰囲気を醸し出している……だが。
(くだらない言い換えをしているヒマなんてないか)
思考を切り替えて、ブラックはようやく本題に入った。
「今から喋る話は、恐らく前提が欠けているので領主殿にはご理解頂けない話題になるかと思いますが……まず、静観していただけますでしょうか」
「うむ。俺を信用しているとみて、言う通りにさせて貰おう」
……本当に、妹という概念が絡んだ時以外はまともだ。
逆に何故「妹」が関わるとああなるのかと今になって少々引きつつも、ともかく相手の配慮に感謝して、ブラックは話を続けた。
「熊公、ツカサ君の腕に出る“光の蔦”のことだが……ああいう状態になったのを見たのは、今回が初めてなのか。お前が曜気を貰った時には見かけなかったのか?」
「う、ウム……。【緑化曜気充填装置】の時も、曜術発動の際も、ツカサの体から曜気の光が見える事が有っても、蔦は出てなかった。……アレが出たのは、いつものように、ツカサが自ら術を発動する時だけだ」
――――今回、ツカサが使用したのは【水の曜術】だ。
つまり、本来であれば自分やクロウは絶対に見られない曜気の光が、巨大な曜術を使ったことで見えたという状態だろう。
以前、ツカサにも説明した事があるが、曜術師や一般人は己が持っている属性の曜気しか見る事が出来ず、曜術を使う時も同属性の術しか光を確認出来ない。
だが、これには例外が有る。
それが、曜気を大量に消費して発動する巨大な曜術を使用する時。
詠唱も長くなり曜気を大量に使う上級の曜術……複雑な円陣が地面に現れるほどの曜術であれば、濃密な力によって他の属性を持つ者も曜気の光を見られるのだ。
だから、今回はツカサの曜術の光が駄熊に見えてもおかしくはなかっただろう。
(そもそも、ツカサ君の腕に現れるあの“光の蔦”は、【黒曜の使者】の能力を使って曜術を発動する時くらいしか発現しなかったはず。だから、ツカサ君がしたこと自体は、いつもと変わりないことだったはずなんだ)
なのに、今回に限って……あの“光の蔦”に異常が出た。
いや、そもそもアレは最初からツカサの腕を侵食し続けていたのかもしれない。
考えてみれば、最初あの蔦は肘の下くらいまでしかなかった。
それが、どんどんツカサの体の方に伸びて来ていたのだ。
(身近に居過ぎて気付けなかったなんて、悔しいとしか言いようがない……だけど、嘆いても仕方がないからな。偶然にも見つけられた事を先に喜ぶべきだろう)
放っておけば、取り返しのつかない事態になったかもしれない。
まだ未知の部分が多い【黒曜の使者】の力は、最悪の場合ツカサの命を奪う事も有るのだ。それを考えると、発見しにくいことを見つけられたのは僥倖と言える。
ツカサが滅多に着る事のない、薄く透けるような布を着せたまま、【黒曜の使者】の能力を使わざるを得ない状況になるなんて、再現するのも難しいだろう。
きっと、今の状況でなければ判明しなかったはずだ。
そう思えばこそ、今ここで次の一手を考えなければならなかった。
「……やっぱり、あの蔦が出るのはツカサ君自身が術を使う時だけか。だとすると、その原因が分かるまではツカサ君に術を使わせられないな……」
「ウム……。だが、誰に話せばいいのだろうか。やはり水麗候か? それとも、ツカサの前代らしいあの眼鏡の神に問うべきなのだろうか」
シアンのことを敬称で呼ぶ熊公だが、そのワリにはこの世界を管理する存在である神への信仰は薄い。まあそれはブラックとて同じことだったが、ツカサの事に関しては、同じ異世界人であるキュウマという男の方が詳しい可能性が有る。
しかし、あの男に関しては信用出来ない所もあった。
(以前、ツカサ君と僕を騙したから……とは言わないけど、アイツはアイツで、記憶が曖昧な部分があるからな。……神様だとか自称してるクセに、肝心な時にツカサ君を守らないしなんなら連れ帰るロクでもない存在だし、あまり信用出来ない)
ツカサは全面的に信頼しているようだが、正直買い被りすぎだとは思う。
しかし、あの男は【黒曜の使者】の陰湿な枷について詳しかった。忘れているだけで、話せば思い出す可能性はあった。
……とはいえ、いつ出現するか判らない相手を待つのも不毛である。
それに、答えを一つに絞らなければならないということもない。
「アイツだけにしか話せないって事じゃないし、情報は多い方が良い。シアンには僕が先に話を付けておく。……今は余裕が無いかも知れないが、ツカサ君のことなら報告ぐらいはくれるはずだ。なんにせよ、ツカサ君には能力の発動を控えて貰わないといけないな。今の僕達には、悪化したら何が起こるかも分からないんだから」
「そうだな……。いつも助けられてはいたが、こうなると有難味がよく分かる。ツカサのあのデタラメな力は、戦局を一変させるほどの威力だ。そんなものが、代償も無しに使えること自体がおかしかったのかも知れん」
それに関しては、熊公の言う通りだった。
あの天変地異すら引き起こせそうな能力が、精神の疲労のみを代償とするなんて都合が良過ぎる。いくらツカサが【グリモア】にとっての餌であっても、ひずみという物は生まれるはずだ。それが、ツカサのあの“光の蔦”だったのかも知れない。
だとすると、それを“力を行使する際の証”だと思い込んでいた自分に激しい怒りが湧くが――――今独りよがりに激怒しても、何の得にもならなかった。
「……ともかく、ツカサ君の能力を使った術は禁止だ。その上で……確かめたい事がある。……領主殿、今の話は聞いていたと思うが……あの【装置】にツカサ君が曜気を与える時に、そういう“光の蔦”のようなものは見えましたか」
生真面目に今まで黙って聞いていないふりをしていた相手に問うと、今初めて話を聞いたような緩慢な動きを見せて、相手はフムと声を漏らした。
「いや……夕陽よりも強く輝く光を見たのは確かだが、そんな物は見えなかったな。俺が鈍感なだけかも知れないが、少なくとも恐れを抱くニオイもしなかった」
――――獣には、本能的に危険を察知する能力がある。
今回の“光の蔦”に対して熊公が恐怖を覚えて慌てたのも、きっとその本能故の事だったのだろう。だからこそ、同じく危険に敏感な領主の話も聞く必要があった。
もしツカサが「力を分け与える」行為にすら、あの蔦が関わっているのなら……と、思っていたのだが、どうやらその予想は外れてくれたらしい。
「ブラック、オレもツカサに力を貰った時点では何も嗅ぎ取れなかったぞ。……やはり力を行使する場合の事なのだろう」
「そう……それを聞いて、少し安心したよ。今後、黒い犬のクラウディアとぶつかる事を考えれば、ツカサ君の能力は必須だろうからね。……厄介な獣ばかりを操る相手の裏をかくなら、曜術が必要になる。お前が術を使うなら、絶対にだ」
「ウム……」
頷くが、しかしツカサの事を思ってか駄熊の返事はぎこちない。
そんな甥を見て、妹狂いの伯父熊はブラックに問いかけて来た。
「だが御客人、実際にクロウクルワッハの“ヨージュツ”とやらが必要になるのか? あの可愛い妹が力を奮うのは見ていて喜ばしいが、負担になり得る可能性が有るのならば、無理させる必要はあるまい。先ほど見ていたと思うが、我々が真の力を解放すれば、多種族を蹴散らす事ぐらいは簡単だ。数人いれば戦も事足りる。無理をさせる必要など、どこにもなかろう」
確かに、この伯父熊の言う通り、熊公の一族はデタラメに強い。
人型の時の身体能力も“神獣”と言われるだけあって、他の獣人よりも抜きん出ているし、感覚も鋭い。本来の力を解放させた獣の姿は、二本の禍々しい角を持つ獣らしく、一方的に圧倒して蹂躙する力を持っていた。
獣同士一対一のぶつかり合いなら、ほぼ負ける事は無いだろう。
――だが、相手があのような存在だと、その前提も崩れる。
「……確かに、二角神熊族と呼ばれるあなた方であれば、正々堂々と戦う分には他の追随を許さないでしょう。しかし、相手は人族の知恵を狡猾に使う獣だ。今までの敵の行動を考えれば、一筋縄ではいかないでしょう。時には絡めても必要です」
「ヌゥ……相手が武人であることを捨てるのならば、こちらも……というわけか」
やはり、正々堂々正面から体でぶつかる……という意味不明な価値観を持つ獣の感覚からすると、例え敵が卑怯者であっても搦手には抵抗感があるらしい。
何故そんな面倒な組み合いが好きなのか理解に苦しむところではあったが、そこを指摘すれば泥沼の言い争いになることは目に見えていたので、ブラックは更に提案を持ち出そうとしたのだが……以外にも、伯父熊は柔軟な発想の持ち主だった。
「……悪戯に兵の命を散らすというのなら、そのヨージュツも必要なのだろうな。俺も大事な部下の命は軽く扱いたくなどない。それがクロウクルワッハや御客人の武力ならば、否定することもなかろう」
「では、いざという時には――他の五候を押し留めて下さいますか?」
ツカサに無理をさせないためには、事前に根回しがいる。
彼が「もうこの能力を使うしかない」と追い詰められるような状況にさせないように、こちらが圧倒的有利になるよう努めないといけないのだ。
あの不可解な【黒い犬のクラウディア】相手では、そんな根回しが通用する保証も無いのだが……出来る事はしておくに越したことはない。
そのためにも、五候を抑える事が出来る味方が一人でも多く必要だった。
「ほう。俺に、武人らしからぬ戦いを勧めよと?」
伯父熊の目が、剣呑な光を帯びる。
射殺すように強い眼差しでこちらを睨んでくる相手に、ブラックは平然と返した。
「ええそうです。……ただし、こちらは圧倒的な権力がある。ツカサ君は、味方の誰の命も失いたくないと考える欲張りな子だ。そんな子のおねだりを聞く代理国王陛下は、ツカサ君にとても甘い。彼が籠絡されれば、妻二人も従うでしょう」
「……なるほどな、今でも絶対的な権力を持つ相手が後ろ盾なら、俺は添え物として声を同じくすれば良い……と」
「賛同者は多い方がいい。迫力が出ますからね」
そんなブラックの言葉に――――伯父熊は、思いきり破顔した。
「はっはっは! この俺を、国境を守る武力に秀でた俺を添えものか! ……人族と言うのは、ずいぶん大胆なことを考えるものだな」
「いえいえ。……このような土地で、一族を守りながら生きて来た血族なら……兵の命を大事にすると言う話をしだしても、何もおかしくないと思っただけですよ」
このような土地に追いやられて、血族の間で血を濃くしながら生きて来た。
そんな一族の長だからこそ、仲間に対しては人一倍執着が在るはずだ。そんな男が、人族を見下し獣人としての自尊心を保つような男が、兵士を労わるような提案を後押しすれば、混乱が起こる。
その混乱で、結果的に場がかきまぜられて意見が通りやすくなるのだ。
人は、判断力を失った時、その場で一番堂々としたものについて行きやすくなる。
それは、人型であれば獣人である彼らも同じ事だ。
軽んじられていたが「兵士」としては認められているメイガナーダ一族だからこそ、場を混乱させかき混ぜる「賛同者」としての素質があるのである。
――――そんな立ち位置を相手も理解しているのか、面白そうに笑ってブラックに目を細めた。
「なるほど。クロウクルワッハが懐く人族の男はどんな男かと思っていたら……随分と狡猾で、大胆らしい。……だが、嫌いではない。長と言うものにも色々ある。それが人族の武力であるなら、俺には何もいう事は無い。……よかろう、俺を使うといい。それが愛らしい妹を守ることにもなるのなら、文句は無いぞ」
「伯父上……」
「だが、生半可な使い方はやめて頂きたい。これ以上、地位に胡坐をかいている他の五候に見下されるのは御免だからな」
この熊でも、他の血族に何か思う所は有るらしい。
どんな世界であろうと貴族の権力争いは存在するのだなと思いつつ、ブラックは頭を下げるように小さく頷いた。
「心得ております。……もし、黒い犬の軍勢に勝利する事が出来れば……これまでの景色は、間違いなく違うものになるでしょう。約束しますよ」
それはきっと、この駄熊も同じ事だろう。
ツカサを危険から遠ざけるためには、必然的にこの獣人達を利用する必要がある。何としてでも活躍して貰わねば困るのだ。
そうなれば、メイガナーダの血族達の立場も変わって来る。
ブラックにとって、それはただの「副産物」に過ぎなかったのだが……この不毛の地に住む熊公の伯父は、確かな利益を感じてこちらの提案を飲んだ。
いや、賭けたのかも知れないが、どちらにせよ単純な一族ではある。
真っ直ぐに相手にぶつかって、己の価値観で認めてしまう所がむず痒い。
だがそこが、この熊公の血族だと確信できるところなのだろう。
そう思うと何だか嫌な気分になって、ブラックは笑顔を引き攣らせてしまった。
→
※また軽く寝落ちしてました……_| ̄|○ スミマセン
前回よりはちょっと早いけど、途中でなんとか起きたからですね
今月ちょっとバタバタしてるので、更新時間がゆるゆるですが
ご了承いただけると幸いです(´;ω;`)ウッ
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