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竜呑郷バルサス、煌めく勇者の願いごと編
こんな自分は自分じゃないのに2
しおりを挟むなんだコレ。
一体何がどうなってるんだ?
目の前にラスターの顔が有って、その向こう側には天井が見えて……なんだこれ、いつこんな状態になったってんだ。コケてラスターに圧し掛かられるなんて事が普通ありえるのだろうか。いやでも俺って奴はたまに凄いドジするからな……。
今回も、そのドジが発動してしまったのかも知れない。恥だ。
しかし、こんな……少女漫画でありがちなポーズは非常にいただけない。
というか、ラスターは良いにしても俺が女の子側でどうすんだよ。俺はされたいんじゃなくて女の子を押し倒したい側なんだよ。なんでこんな事になってんだ。
即座に起き上がろうと体を動かしたが、動かない。
硬くザラついた石のベンチに押し付けられていて、何かによって固定されている。そこまで認識して、俺はやっと自分の肩をラスターの手が掴んでいることを知った。そうか、ベンチから背中を外せなかったのはこのせいだったのか……って……。
……これ、なんかヤバい?
そう思いラスターを見やると、相手は怒ったような顔をして俺を見下ろしていた。
何故そんな顔をしているのか解らない。だけど、なんだかヤバい気がする。
とにかくこの誤解を受けそうな体勢から逃れないと。けれども、俺が起き上がろうとするたびに、ラスターの手が強く俺の肩を押し留めて来る。
うわ。肩を押さえつけられるだけで、こんなに動けないなんて思わなかった。
それどころか、ラスターは俺の足を跨いで退路を塞いでいるし……これじゃあ横に這いずって逃げ出す事も出来ないぞ。
ラスターの態度からは、明らかに俺を逃がすまいという意志を感じる。
…………あれ……あれ、これって……まさか……いや、でも……。
「意外そうな顔をしているな……」
「えっ……」
いつもとは少し違う、低い声。明らかに普段とは別の感情を持っている相手の顔を反射的に振り返ると、ラスターは顔を歪めて憎々しげに俺を見下ろしていた。
いや、憎いと言うのは少し違うのかも知れない。
どこか苦しそうな、それでいて歯噛みしているような……なんというか、ただ怒っているのとは違う、読み取り切れない複雑な表情だった。
だけど、その事に困惑している俺に、ラスターは眉根に皺を何重にも作りながら、歯を喰いしばるかのように唇を少し浮かせて俺に戦慄くさまを見せつける。
明らかにいつもと違うラスターの様子に思わず硬直すると、相手は俺の肩を掴む手に力を込めた。ラスターらしくなく、力加減など考えないほど強く。
「ッ……ぃ……っ!」
「お前は、何故俺の裸を見ても何とも思わない……!」
い、いたた、痛いっ。痛いってば。肩がもげる。
何でこんなに怒ってるんだ。俺がラスターの裸に見惚れなかったからか?
でもそりゃそうだろ。俺は女でもないし男の裸にポーッとなる趣味は無いんだぞ。普通の男が同じ男の体を見て「むっ」とか「ほう」とはなっても「ポッ」とか「むむっ」となったりはすまい。同性の裸なんて見て何が楽しいもんかよ。
でもまあ、何とも思わなくはないんだけどな……。しかしその感情は嫉妬とかムカムカとかの方面なので、そうとはラスターに言えないのだが。
けれどこのままだとラスターは怒ったまんまだよなあ。
うーん、シャクだけど正直に言った方が良さそう。仕方がなく俺は問いに答えた。
「何とも思わない事は無いって。……なんか、ムカツクなぁ……とか、そういう体付きだったら女の子にモテるのになぁとか思ったりしたし……」
「おっ……お前な! そうじゃなくて、何故興奮しないんだと聞いている!」
「はぁ!?」
思わず素っ頓狂な声を出してしまうが、ロクの炎の音に掻き消される。
今まで動揺していたせいで気付かなかったけど、かなりの轟音な音だな。反射的に驚いてしまったが、そんな俺の視線すらも逃すまいとラスターは俺の顎を捕えて強引に振り向かせてきた。
「お前は既にあの男と契っているんだろう。だったら、当然俺にも興奮するはずだ! 俺ほど完璧な男もいないだろう! なのに何故お前はそうのほほんと……!」
「え……えぇ……?!」
至近距離で、凄く綺麗な顔が怒って怒鳴り声をブチ当てて来る。
金色の長い髪が背中から流れ落ちて来て、俺の視界の端を遮ってしまった。
こうなるともう、相手の顔しか見る事が出来ない。だけど、俺はラスターが怒った部分を飲み込み切れずに、ただただ頭に疑問符を浮かべるしかなかった。
興奮。ラスターの裸に興奮って。
いやいやいや、そりゃ女の子や男が好きな人の話だろ。
俺は最初からノーマルだって言ってるのに、なんでそんな理由で怒るんだ?
そりゃ、自分の体と比べてすげえなと思ったりはするけど、それで興奮するなんて性欲が湧かなけりゃあり得ないじゃないか。
俺は確かにブラックと付き合ってるし、クロウとも、その……色々あるけども……でも、男が好きなわけじゃないんだ。ブラック達にドキドキするのだって、二人が俺の事を「抱きたい」と思ってるって知ってるから、その……俺も……。
…………あれ……もしかして、それはそれで変なのかな……?
「ツカサ!」
「ひぇっ、はっ、はいぃっ!」
「何故お前は俺に劣情を催さないっ、どうしてここまで……っ」
「ふあ」
顎を掴んだ手が、頬まで移動して包み込む。
ブラックとは違うけど、でも、大きくて……その綺麗な顔立ちから想像がつかないほどゴツゴツとしていて、鍛錬の痕を感じさせる皮の分厚い掌。
遠くから見た限りでは綺麗な指と手に見えていたのに、実際はこんなに男らしい手だったのか。いや、ずっと前からそうだったのかな。
何度か触れていたはずだったのに、俺はこの手の感触を忘れていたらしい。
だけど普通そうじゃないか。友達の手の温かさは覚えていても、感触まで覚えてるような人なんて特別なはずだ。
俺が今改めてラスターの掌の事に気付いたのだって、こんな状況だから。
でも、どうして今更。
……なんだか、変だ。
いつもの調子じゃない。
「あれだけ触れているのに……どうしてお前は、あの男のように……俺を意識して、俺の望む顔をみせてくれないんだ……?」
「え……」
目の前のラスターの顔が、苦しそうに歪む。
細められた翠色の綺麗な目は、炎の色に揺らめいている。金色に輝く髪の光が瞳に反射して、まるで朝焼けの海みたいに小さな光が散っている。本当に、なにか特別な宝石みたいだった。
――――綺麗だと、素直に思う。
だけど、ラスターの苦しそうな表情がその思いよりも胸の苦しさを強くさせる。
「俺はお前を好いていると、妻にしたいと言っているだろう!? なのに何故お前は、そうも靡かず意識もせず、こんな……ッ、こんなあられもない姿になっても、俺に振り向かないんだ……!!」
「ラス、ター……」
何を言ってるんだ。振り向かないって、だって。
だってアンタ、そんな素振り一回も……。
「あの男と俺で、何が違う……っ、この完璧な俺に、誰もが魅了される俺に……っ、何が足りないと言うんだ!! どうすれば、どうすればお前は……」
「…………」
「お前は……俺の事を、あの男のように意識してくれるんだ……」
え……。
ラスターを……ブラックのように意識する?
それって、じゃあ……
「あの『正妻にする』とかいう話ホントだったの!?」
思わず二度目の素っ頓狂のような声を出してしまったが、その声にラスターは急に目を見開き驚いたような顔をして顎を引いた。
どうも、相手が思っても見ない反応だったようだ。
いや、でも、俺だってラスターの怒ってた理由でビックリしてるんですけど。
急すぎて心追いついてないんですけど!!
「お……お前……まさか、本気にしてなかったのか……!?」
あれ、ラスターなんで変な声で青ざめてんの。
いや頬から手を離して上体を起こしてくれたのは嬉しいけど、でも髪がばっさーっと流れ込んでるせいで物凄く、なんていうか……その……。
「んぷっ」
「なっ……! 何故笑う!!」
「だ、だって……なんか……アンタ、いつもと違うから……」
「え……」
だって、なんかヘンなんだもん。
いつの間に髪紐が解けたのか、長い金色の髪はぼさぼさで、それでいつもの傲慢で自信過剰なドヤ顔やすまし顔の欠片も無い顔をしていて。
それじゃ、まるで……――――
まるで、俺のダチの寝起きみたいな間抜けな姿みたいで。
「わっ、笑うんじゃないっ」
「うはっ、ご、ごめん」
「お、お、お前、この俺の……この天地唯一の美の傑作たる俺の約束を、そ、そんな戯言だと思っていたのか!?」
「いやだって、アンタみたいな奴が俺をマジで妻にしようと思ってるとか、普通冗談かと思うだろ?! 俺恋人いるし、第一アンタ偉い騎士団長だし王様と親密だし貴族の中でもスゲー地位だし」
「む、むむ……」
ラスターは俺の答えにショックを受けたようだったが、すぐに「言われてみれば」と言わんばかりに口ごもって唸る。
すぐに黙ると言う事は、やっぱりラスターも俺みたいなのを正妻にするってのは、普通の貴族としてはアリエナイと思ってたってことだよな?
本心はともかく、それが一般的な風潮ならば、俺が勘違いしていたんだって普通に仕方がない事だったってことじゃないか。けれど、ラスターは俺の考えを読み取ったのか、焦ったように言葉を継いだ。
「だ、だが、俺は本気でお前を正妻にしようと思ってたんだぞ!? だから、お前の事を色々助けたし、この国に戻った時だって会いに行って……。そもそもお前は、俺にハンカチをくれただろう!! だから俺は、お前も俺の事を一人の男として、子を望みたい相手として見ているのだと思って、俺は……」
「えぇ!? いや、アレは普通の感謝の気持ちのつもりだったんだけど!?」
ちょ……ちょっと待って。色々何か食い違ってるぞ。
どうしてこんな勘違いが起こってるんだ。待て待て、一回落ち着こう。
「ツカサ、俺は……」
「まーっ、待ってタンマ! ちょっと一息入れよう、このままじゃ駄目だって」
「む……」
ずりずりとラスターの股下から体を引きだして俺も上体を起こすと、まず二人とも落ち着こうと言って、暖かい麦茶を淹れてラスターにも配った。
こういう時は一服してから話すのが一番いい。混乱したまま話したら、余計に会話がこんがらがっちまうからな。
二人して一緒のベンチに座り、タオル一枚のしょうもない姿で温かい飲み物を一口飲み――――そうして、改めてお互い相手の顔を見やった。
「で、その……結局、ラスターの怒った原因とか態度が変だった原因って……その、俺がアンタを意識してないからだったの?」
少し頭が冷静になって来てさっきの諸々を脳内で反復するが、プレイバックすればするほど妙に気恥ずかしくなり目が泳いでしまう。
それはラスターも同じだったようで、髪をまとめる事も無いまま肩や胸に金糸の髪を落とし、斜め下に視線を落として「あ、あぁ」と低い小声を漏らしていた。
「…………恥ずかしい話だが、さっき色々と吐き出して……ようやく自分の気持ちが分かった……。どうやら俺は、お前に『異性』として相手にされていない事に、自分が思っている以上にいらついていたらしい……」
そう言うと、自分の行動がよっぽど恥ずかしかったのか、顔を赤くしてラスターは己の顔を片手で覆っている。くそう、そういう姿も絵になるから美形は嫌なんだ。
……だけど、今やっと気付いたって……これまでもどかしい事なんて起こった事が無かったんだろうか。ええ、そんな事ってある?
「アンタ、そう言う思い通りにならない気持ちにイライラした事なかったの?」
問いかけると、ラスターは少し考えるように口に軽く手を添えた。
「…………子供の時なら有ったかもしれんが……今まで、失敗した記憶もないし……思い通りにならずにイライラした事などなかったな……。職務上の事は常に想定外の事を考えていたから、当てが外れても何とも思わなかったし……」
「アンタなにげに職務とプライベ……ワタクシゴトって奴が一緒になってない?」
「……そうだな……。そう言えば……お前と出会うまで、自分以外のものにこれほど意識を向けた事など無かったかもしれない」
「え……女に男に引く手あまたっぽいのに?」
その顔ならば寄ってくる奴は星の数ほどいただろうし、当然恋人なんかも作ったりとかしちゃったりしたはずじゃないのか。
なのに、他人に興味を持ってなかったって……それ、相手の人可哀想じゃねえか。
思わず信じられないと言わんばかりの口調になってしまったが、しかしラスターは俺の言葉に不機嫌そうに顔を歪めて肩をいからせる。
「俺を手当たり次第に手を付ける男のように言うな。興味のない奴らに言い寄られても……いや、待てよ。ならばお前は、その時の俺のように俺に興味が無かったと言う事なのか……?」
「なんかややこしいけど、単純に言えばそうなるのかな」
「何故だ!?」
「いやだから俺同性に興味ないし恋人いますし!?」
何を今更な事をとツッコミを入れるがごとく声を張ってしまうが、その答えに何故かラスターはハトが豆鉄砲を食らったような顔をした。
「同性……? お前はメスで、俺はオスだろう。確かにライクネスでは男同士の婚姻は多くないが、しかし同性というのは……いや、待て。そうか、お前は……この世界と異なる世界から召喚されたんだったな……」
「う、うん」
ラスターも、俺が異世界から来た事は知っている。
だけど、何故か相手はその事にたった今気付いたようにハッとしていた。
……何か取り違えがあったのかな?
何故ラスターがそんな顔をするのか解らず戸惑っていると、相手は顎に手を当てて俯きがちにしばらく考えていたようだったが――――不意に顔を上げると、今度は妙に真剣な顔つきで、座ったままちょっと俺に近付いてきた。
「ツカサ。……問い質すのは行儀が悪いと思って訊かなかったが……お前の世界は俺達の世界とは、こういう行為も異なるのか?」
「まあ……そりゃ、似てる所もあるけど結構違うよ。だから俺も戸惑ってるんだし」
「そうか……ああ、そうだな……。言われてみれば、お前がどこの誰かという事などすっかり忘れていた……」
そう言って、しばし黙り込むラスター。
だが、すぐに何かを決心したように相手は俺にこう頼んできた。
「なら、教えてくれないか」
思わぬその言葉にラスターの目を見るが、興味や好奇心と言った色は無い。
ただ、何かを確かめたいような、真実を知りたいような……変な目つきだった。
だけど、確かに言われてみれば俺はラスターと異世界の話をした事が無い。いつも一緒に居るブラックやクロウとは話すし、シアンさんも俺の世界の事を大体知っててくれるから気にしたことが無かったけど……そうか、ラスターには俺の世界のコトをほとんど話した事がなかったんだよな。
……っていうか、俺の世界にはオスとメスなんて居ないって事すら説明する機会も無かったんじゃないか?
と、考えて――――俺は、ようやく自分の思い違いに気付いて瞠目した。
あっ、ああ、そうか!
そもそもの話、ラスターは俺が「同性に興味ない」って知らないのか!!
だからこんな……うわ、そうか、説明すれば良かった。俺がラスターの美形具合に全くクラッとこないって事を先に説明しておけば、ラスターがこんなに怒る必要など一ミリも無かったんじゃないか!
いや、でも、ラスターからあのイヤミな王様に情報が流れるんじゃないかと思うと、迂闊に話せなかったからな……ああでもこんな事なら認識の違いだけでもそれとなく話しておけばよかった。
そっか、そりゃ変に思うはずだよ。
だってラスターが見ていた俺は、ブラックやクロウと色々してる……その、物凄くアレな……と言うか、メスと言われても仕方のない姿だけだったんだし。
そりゃあ俺を普通のメスだと思うワケだ……ああ……全然違うのに……。
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「いや、こっちの話……そっか、そうだよな。アンタ、俺の世界の事なんて全然知らなかったんだよな……。だったら、良い機会だから話しておくよ。……と言っても、そこまで詳しく話せないとは思うけど」
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コレを話しさえすれば、ラスターも納得してくれるだろうし。
そう思い、改めて相手の事を見やると……ラスターは、俺をジッと見つめて。
「ああ。……お前の事が、知りたい」
たった一言、まるで殺し文句のような事を真剣な表情で零した。
…………な、なにそのセリフ……。
ちょっとドキッとしちまったじゃねーか、ちくしょう。
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