異世界日帰り漫遊記

御結頂戴

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神滅塔ホロロゲイオン、緑土成すは迷い子の慟哭編

18.思い人がいるという幸せ

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「ツカサ君、さっきからひたいに手を当ててどうしたの」

 こっそり部屋に帰ろうと思っていたら、宴会がお開きになったのかへろへろのオッサン達と合流することになってしまった。

 ぐ……さっきアドニスにされた事をまだ呑み込めてないってのに……。
 気まずいなあと思ったが、俺はへらへらと笑ってあえてひたいさすった。慌てて隠したら余計に疑われるってのはもう学習済みだもんね!

「ちょっと額を打っちゃって……」
「んん? どれどれ」

 言うなり俺の手を取って診察するブラックに、俺は内心ビクビクしながらも黙って成すがままになる。ど、どうかバレませんように。

 いやさあ、別に額にキスくらい挨拶あいさつみたいなもんだろうし、アドニスも親愛の証としてキスしてくれたんだろうから、俺は別に気にしてないんだけどさ。
 でも、ブラックは違うからな……どんなに些細なキスであろうと怒るからタチが悪いんだよ。こいつにはキスが挨拶と言う概念はないのだ。

 なんでだよ。美女にウェルカムキスとか最高の挨拶だろ。文化として認めろよ。
 いや男にウェルカムキスされるのは絶対嫌だけども。

「あ、赤くなってるかな?」

 恐る恐る訊くと、ブラックは不思議そうな顔をして首を傾げながら手を離した。

「うーん? 怪我は無いみたいだねえ」
「だが妖精の臭いがする……ツカサ、どこかで抱き着かれなかったか?」

 ブラックとは対照的に、クロウはいぶかしげな顔をしながら俺の体を執拗しつようにすんすんといで来る。そ、そうだ。こいつはニオイで色々と判るんだった……。
 しかしここで負けてはいられない。俺は慌てないようにぐっと堪えながら、気楽そうに答えた。

「そりゃクロウだってそうだろ、妖精のニオイを嗅ぎ過ぎて、ちょっと鼻が疲れちゃったんじゃないのか?」
「……? そうか……?」

 俺が笑顔でそう言うと、クロウは自分の腕を嗅いだりし始めた。
 よーっし! よーし!! 俺ったら今日はウマい事回避できてない!?
 あれかな、ブラック達も今日は流石に疲れたからハナが効いてないのかな!?

 内心ガッツポーズをする俺に気付かず、ブラックとクロウは疲れた顔で首を傾げていたが、やがて廊下で話していてもらちが明かないと思ったのか、俺の肩を抱いてよたよた歩き始めた。

「まあいいや……今日は流石に疲れたからもう寝よう……」
「おい、何故俺を捕まえる」

 確か、俺達の部屋は別々にして貰ったよな。
 なのにどうしてそう引っ付いて歩く必要があるんだとブラックを見上げると、相手は心底驚いたような顔で声を上げた。

「え? だって今日は僕と一緒に寝るよね? ツカサ君」
「次の時はオレも一緒にベッドに入るぞ」
「いやいやいや……ちょっと待て、そんなのいつ決まったんだよ」
「宴会の時に僕と熊公の間で」
「うむ」
「俺の意思はぁああ!?」

 それ俺関係してませんよねえ!?
 つーかクロウも何乗ってくれちゃってんの、さっきの俺の「やだ……クロウったらやっぱり頼りになるじゃない……」みたいな俺の評価返して! 評価損!

 今日は気疲れもしたし風呂に入ってさっさと寝たいと思っていたのに、ブラックはと言うとクロウに合図のように軽く手を上げてあいさつした後、俺を抱き込んでさっさと部屋に入り鍵を掛けてしまった。

 テメーなんでこう言う事に関しては手が早いんだよコンチクショー。

 今日はゆっくり風呂に入れると思ってたのにそのままベッドに連れ込まれて、俺はオッサンの抱き枕よろしく拘束されてしまった。

「おいっ! せめて風呂入らせろよ!!」
「もう明日でいいじゃないか……そんなに汚れてないしぃ……」
「入れるうちに入っておきたいんだよ! 頭もすっきりするし!」

 離せと抵抗するが、疲れたと言ってたのにブラックの腕の力は衰えておらず、俺を解放するどころか更に引き寄せて来やがる。そのうえ、俺の顔を無理矢理胸板むないたに押し付けた。く、苦しい。固い。そしてオッサンくさい。

「んんん……ツカサ君のにおい……安心するなあぁ……」

 離れようとする俺の髪に顔をうずめながら、ブラックの手が下に降りてくる。

「っや……! ちょっと、も、寝るだけって……!」

 慌てて制止しようとするが、ブラックが体重を掛けながら抱き締めてくるので、相手の重みで腕が動かない。
 その間にも不埒ふらちな指は背筋を辿たどって、ゆっくりと尻の割れ目に近付いて来る。
 ね、寝るって言ったのに。寝るって言ったのにこのオッサンは……!

「変な事すんなっ!!」

 破れかぶれで俺の爪先の位置にあった足のすねを蹴ると、ブラックは体を大きく震わせて動きを止めた。……もしかして弁慶の泣き所とかだったのかな……?
 一瞬気の毒になったが、だからといって不埒な真似をさせる訳にも行くまい。
 俺は緩くなった腕の締め付けを解いて少しずり上がると、痛そうな顔をして硬直しているブラックの両頬を叩くような勢いで掴んだ。

「うに゛ゃっ」
「うにゃ、じゃねーよスケベ! 疲れたんなら寝ろ!」
「だ、だって……やっと色々終わってもう邪魔する物がなくなったのに、このまま寝るなんて僕にはとても……」
「アンタねえ、仮にもいい大人でしょ……? 忍耐とか理性とかどこいったの?」

 チクチクした頬を揉みつつ言うと、ブラックは膨れたような顔で口を尖らせた。

「大人とか関係ないもん。僕はツカサ君といちゃいちゃしたいんだもん」
「だもんってお前……とにかく、今日はダメ! お互い疲れてんだから!」
「じゃあ、ひと段落ついたら、僕といっぱいセックスしてくれる? そしたら今日は大人しく寝るよ」
「とてもオッサンの言う事とは思えない……」

 今の台詞が僕っ子のサキュバスとかだったら物凄く興奮するんだけど、目の前でほっぺをムニムニされているのは四十路よそじも近そうなオッサンだしなあ……。
 妄想と現実のギャップに思わず溜息が出そうになったが、飲みこんだ。

「ダメ?」

 俺の思いなんて知らないで、ブラックは相変わらず不貞腐れたような顔で俺を見詰みつめて来る。いつもなら「ふざけんな」と頬を抓っている所だったが……何だか怒鳴る事も出来なくて、俺はふっと息を吐いた。

 ……悔しいけど、こいつのこんな言い草も溜息程度で聞いちゃうほど、俺もまあまあ慣れてきちゃってんだよなあ……。

 しかも、それを心底嫌だと思ってないのがまた業が深いというか……。

「ツカサくんん……」
「あーもーわかったわかった! 解ったから目を潤ませるな!!」

 年甲斐もないからやめろと頬を軽く伸ばすと、ブラックは情けない変な声を出したが――俺が拒否しているワケじゃない事を知って、だらしない嬉しそうな笑みを浮かべて俺の事をまた抱き締めて来た。

「えへへ……ツカサ君……」
「…………今度変な事したら、容赦なくベッドから突き落とすからな」

 頬から手を放すと、ブラックはまた俺の事を抱き締めて来る。
 だけど、今度は真面目に寝る気になったのか、適度な距離で俺の背中に手を優しく添えて来た。拘束すると言うよりも、ただ触れるかのように。

 その感覚が不思議に思えて、間近に有るブラックの顔を見ると。

「ね、こうして眠るの……久しぶりだね」

 格好良さなんて微塵みじんも無い、嬉しさにとろけたような顔。
 なんて顔をしてんだよと思ったけど……その顔は、間違いなく俺のことを想ってくれている顔なんだよな。
 どんなに離れたって、なんて建前をかなぐり捨てるくらい。
 俺が何度さらわれたって、本気で助けに来てくれるくらい…………。

「…………」
「ツカサ君?」

 きょとんとした顔すら、まるで子供だ。
 だけど、そんなふうに素直な自分を俺の前で見せてくれるほど、ブラックは俺を好きでいてくれるんだよな。
 ……そう思ったら急に胸が痛くなって、俺はブラックの目を手で塞いだ。

「えっ、なに?」
「……い、いいから早く寝ろよ。……逃げないから」

 熱くなってくる頬に悔しさを覚えてぶっきらぼうに言うと、ブラックは笑った。

「うん。……朝までずっと一緒に居てね、ツカサ君」

 そう言いながら、ブラックは俺の体をまた自分にくっつけようと引き寄せる。
 少しだけ強さを増した腕に、俺は小さな声を漏らして頷いた。



   ◆



「またブラックのにおいがする……ツカサの美味さが下がる……」
「お前妖精の国に来てからそればっかりだな。殺すぞ駄熊」
「ま、まあまあ……」

 翌日、俺達は存外爽やかな朝を迎えて、朝食前に謁見の間に集合していた。
 ウィリー爺ちゃんと俺達はもうマブダチとも言える仲なので、ひざまずいて待つなんて事はしていないが、しかしこのリラックス具合はやりすぎのような気もする。

 だって、今回の謁見の間には、人が……いや、妖精達がずらっと左右に並んでいるんですよ。初日は声しか聞こえなかった美形の妖精さん達が、ゲームさながらに壁際に並んで、王の登場を待ってるんですよ!
 この状態で今の会話って、どう考えてもヒソヒソされる奴!!

 私語は慎むべきだよなとは思うが、相手を敬わなくていいと知ると、オッサン達はすぐにこう言う事を言い始めて止まらなくなるわけで。
 俺が怒って止まるんなら、こんなやりとりが続くはずがないんだよなあ……。
 クロウは集合一番に俺の臭いを嗅いで顔を顰めるし、ブラックはブラックで王座の前なのに殺すとか言い出すし……いつもの事だけど、本当に辛い。

 爺ちゃんの話では、出発前に話す事があるので、朝食前に三人でこの部屋に集まって欲しいって事だったけど……何の話だろう。
 アドニスに関係する話かな。それとも、ロクの師匠の話?
 こんなに人がいる中で話すんだから、変な内容じゃないとは思うけど……ああもう、オッサン達がうるさい。こういう場所でくらいは喧嘩しないで下さい!!

 もう本当に怒ってやろうかと思っていると、玉座の方から音が聞こえた。

「いやあ、遅れてすまんのう」

 気楽そうな声が聞こえて、思わず三人で玉座を振り返る。
 するとそこには、いつの間にかウィリー爺ちゃんがどっしりと座っていた。

「い、いつのまに……!」
「妖精の臭いが充満していて解らなかった……不覚……」

 不覚、じゃないっすよ不覚じゃ。もっと他に言う事有るだろ!
 しかしここで怒るとヒソヒソされそうなので、俺は必死にこらえてウィリー爺ちゃんに笑顔で挨拶をした。

「おはよ、ウィリー爺ちゃん」
「うむ、おはよう可愛い孫娘よ。……さて、お主達に集まって貰ったのはほかでもない。実は、お主達だけにだけ話す事があってな」
「ロクショウの事ですか?」

 はやる気持ちで問いかけると、ウィリー爺ちゃんは苦笑して長い顎髭あごひげを扱いた。

「ふふ、そうだと言いたいところだが……変化の術の師匠は、今すぐに連絡がつく相手ではなくてな。色々と話してやるつもりだったが、期待を持たせるのもどうかと思ったので、返答が着次第ウァンティア候に書簡を送ろう。で、今回はそちらではなくて別の事なのだ」
「他にも何か重要な事が……?」

 何だろう。アドニスの事かな?
 いや、妖精の国についての事かも……。ここって一応秘密の国だし、他の人にはナイショにしてねって言いたかったとか。でもそれなら帰り際に言えば済む事だよなあ。俺達だけに話す事って、他に何かあったっけ?

 ブラックとクロウも思いつかないようで、二人仲良く頭にハテナマークを浮かべていたが、ウィリー爺ちゃんはそんな俺達の姿を見てほがらかに笑うと、唐突にぱちんと指を鳴らした。

 何事かと思ったら、ウィリー爺ちゃんの近くに控えていた妖精のお姉さんが、仰々ぎょうぎょうしい小さな台に何かを乗せて近付いて来る。
 キラキラと光る銀色の髪のお姉さんは、やっぱり妖精なだけあって神がかり的に美しい。おっぱいもいっぱいだし、ほんとこの世界は美女が多くて楽園だなあ。

 背後から邪悪な気を感じながらもぽーっと見ていると、お姉さんは俺に台の上のモノを取れと言っているかのように、台をぐいっと差し出した。

「……?」
「どうぞ、お取りください」

 ああっ、声までお美しい!! いやそんな場合じゃないですねすみません。
 怒らないで下さい背後のオッサン達。
 気を取り直して台の上のモノを見てみると、そこにはかなり大きな金のリングが一つだけ乗せられていた。
 ……なんだろう……これ……。

「あの、ウィリー爺ちゃん……なんですか? これ」

 腕輪にしては大きすぎるし、かといってベルトって訳でもないし……強いて言えば、孫悟空の輪っかに似てるかな。でも頭に付けてもすっぽ抜けそう。
 装飾品ってことでもないよなあ、絶対……。

 背後のブラック達に振り返って見ても、二人も解らないようで肩を竦めている。

 降参ですとばかりにウィリー爺ちゃんの方に向き直ると、相手は実に楽しそうな笑みを浮かべて、俺達を見ていた。

「お主は、そういうモノが欲しかったのであろう?」
「え?」
「その道具は、お主の願いをかなえるものだ」

 俺の願いをかなえるって……なんだろ。
 ……俺、ウィリー爺ちゃんに何かお願いした事ってあったっけ……?








 
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