異世界日帰り漫遊記

御結頂戴

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神滅塔ホロロゲイオン、緑土成すは迷い子の慟哭編

  孤独の行く末 2

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 膨大ぼうだいな量の文字を、一つ一つ読み解いて行く。
 そこに書かれていたのは、驚くべき事実ばかりだった。

 木属性最高位の力を持つ【緑樹の書】の能力が、神族の手によってこの妖精の国に持ち込まれたこと。
 この【緑樹の書】は“周囲の森林すらも侵食する程の恐ろしい能力”であり、そのため再び人族の手に渡らないように、妖精王に託されたこと。
 その数年前の誰も知り得ない事実が、ただ箇条書きで簡単に記録されている。
 これだけでも驚きなのに、次の整った文章を見て俺は目を剥いた。

 インクの色が少し異なる、明らかに「最近書かれた」文章。それは、この【緑樹の書】を中心としたオーデル皇国の緑化計画のアイディアの羅列だった。
 もしかしなくても、アドニスが書いたものだろう。
 所々専門的な用語らしきものが有って、全てを理解する事は出来なかったが……それでも、想像でなんとか内容を補完する事が出来た。

 要約すると「母親がかつて話してくれたが“真実”であれば、その【春の箱】というのは【緑樹の書】を収めて制御する事の出来た曜具ではないのか。とすれば、あの本を制御できるかもしれない」みたいな感じかな。

 だけど、この文章の下にはまた別の文章が新たに記されていた。

 【緑樹の書】は【春の箱】ではなく、永久に緑を生成し続ける能力もない。ただ使役者の意思に従って、その場または生み出した緑を支配し操ることのみに特化した魔導書であり、使役者が死亡すれば再び緑は全て消え失せてしまう。
 生命の根本を支配する魔導書ではない。

 しかし、【春の箱】のが真実の歴史であると言う可能性は限りなく高い。
 オーデル皇国の地下に埋まっている可能性はある。
 不吉の象徴である黒の砦の存在。あの道管が鉄の根と仮定。
 オーデル皇国は神話を覚えているのか? 足りない。情報が不足……――

「…………黒の砦?」

 一瞬何の事かと思ったが、もしかしたらそれはこのホロロゲイオンの事かも知れない。確かブラックが前の仲間と世界を旅した時、この塔は存在していなかったと聞いた。と言う事は、数年前まではこの塔は「塔」ではなかったのだ。
 だとしたら……色々と妙な事になるな……。

 今まで聞いて来た事が次々と頭の中に浮かんでくるが、明確にまとめられない。

「こういう時は……片っ端から情報を集めるっきゃないか」

 元々考えるのは苦手だ。それなら情報を拾ってつなぎ合わせるしかない。
 ブラックは書類の束を見て、俺にどう説明しようかまだ考えている途中らしいし、俺もその頑張りに応えて一つでも情報を取り込まなきゃな。

 そんな訳で、俺は棚の本を漁り、その中で関連性のあるものを拾い集めた。

 アドニスが戻ってこないかと心配で少し急ぎ足になってしまったが、彼の本棚は彼の几帳面きちょうめんさゆえか用途別にしっかりと分けられていて、必要な物を探すのは簡単だった。

 ……たぶん、ここって誰も入れないからこんな真面目に整理してたんだろうな。
 アドニスの性格なら、人が入って来れる場所にこんなバカ正直に重要そうな書籍をまとめて詰めておくわけがないし……。

 それもこれも、ブラックが金の曜術師だと思わなかったからか。
 まあ、ブラックの風体から考えると「素行の悪い遊び好きな剣士」って感じだし、金の曜術師って滅多に冒険者にはならないんだもんな。
 さすがのアドニスも曜術師が故の罠にはまってしまったって感じか。

 いやしかし、本当この世界に「ステータスオープン」がなくて良かったわ。
 一応下位互換の「鑑定」があるけど、あれは相手に触れたりしないと使用できないらしいし、相手が自分より強ければ素性を探るのはまずムリらしいしな。

 自分だけが使えたらそりゃあ便利でありがたいけど、今となってはブラック達のステータスなんて見れなくて良かったよ。
 だって、見ちまったら隠したい事だって知ってしまっただろうしな……。

「俺どんだけ後ろ暗い奴らとばっか付き合ってんだろう……」
「え? ツカサ君何か言った?」
「いやなんでもない!!」
「そう? もうちょっとでまとまりそうだから、それまで待っててね」

 フィー、あぶねえ。
 とにかく、俺も必要な事をまとめなくっちゃな。

 見つけ出したいくつかの情報を繋ぎ合わせて、俺がこの国で見聞きした情報を元に整理する。俺が四苦八苦している最中に、ブラックも内容の噛み砕きが終わったのか、俺と一緒に情報を整理するのを手伝ってくれた。

 ……そうして俺達の目の前に現れた情報は……驚くべきものだった。

「…………元々神様ってのは信用してなかったけど……酷いもんだね」
「うん……」

 アドニスが所有していた古い文献や、独自に調査したと思われる資料。
 そしてあのバルバラ神殿から出土した“妖精言語”……いや、かつてのオーデル皇国である【白の国】が有していた言語によって記された、失われたこの国の歴史は、あまりにも理不尽なもので。
 そして……それを紐解いてこの塔を構築したアドニス達の軌跡もまた……俺達にとっては途方もないものだった。


 ――――時代は、遥か昔に遡る。
 かつて、この国は神に望まれ“白銀の世界”として生まれた国だった。

 緑は限られた地域にしか存在せず、雪が降り積もる事が当然とされた「永久とわ曇天どんてん」の国であり、その雪は決して溶けず高く積もる事も無く、国の名を誇示するかのように降り続ける。それが、神の示した国の風景であった。
 しかし、そこに生まれた人々は、他国の豊かさを見てうらやんだと言う。
 そして自分達の生まれを呪い、領土を奪う争いを起こすようになったのだ。

 彼らは何度となく他の国へ侵略戦争をけしかけ、その白銀の大地は真っ赤な血に染まる事となった。白の国はやがて【深紅の帝国】と恐れられるようになり、その地に棲んでいたもの全てが例外なく戦火に巻き込まれる事となった。

 だが、侵略行為によってもたらされた災厄は人災だけではない。
 彼らの死をも恐れぬ猛攻は各地の眠れる魔獣を呼びさまし、深紅の帝国は凶暴なモンスターの群れにまで攻め入られる事になってしまったのだ。

 それをうれえた一柱の神は、長き白の国の受難を救うべく、二十七の特殊な技能を持つ羽の生えた小人を遣わし、モンスターの大群をその中で最も土地に適した「氷」を司る妖精に任せた。それが、氷雪の妖精王「ジェドマロズ」だ。

 妖精王は母神・ナトラの啓示に従って、当時ラフターシュカ直前に差し掛かっていた魔獣の軍勢を一掃した。当時のナトラ教は、戦火によって慈悲を求める信徒を増やしており、そのせいか妖精達の活躍は人族に認められ、帝国と名を変えた国の王宮に招かれるほどに感謝されたと言う。


「……ここでアドニスの補足が入ってる。その時にジェドマロズと恋に落ちたのが、母親になる貴族の娘……ゲルト・アントーニャ・パブロワ……」
「妖精の国の発生時期と、あのクソ眼鏡の両親が結ばれたのは同時期か……ということは、あいつは少なくとも数千歳ってことになるね」
「…………そして、あの絵本に記された事が起きたのか……」

 あの絵本……神滅塔・ホロロゲイオンが建設される切欠となった過去の記録は、ここから始まっている。アドニスの執務机には、その情報があったらしい。

「なんと、驚いた事に……と言うかまあ、この国の現状を見たら納得が出来るんだけど、絵本に描かれていた【良い神】っていうのが、この国の民のほとんどが信仰している神様……【混沌の神・リン】だったんだよねえ」

 なんというか……歴史ってもんは複雑そうに見えて簡単な事も有るらしい。

 建国当時……つまり、オーデルが魔獣との戦争に勝利し、まだ内乱が収まっていない滅亡状態の深紅の帝国に、戦時中隆盛を誇っていたナトラ教の牙城を突き崩すように、混沌の神・リンが現れた。

 そうして、混沌の神・リンは、妖精の国に籠った彼らを【悪神のしもべ】として、オーデル皇国の皇帝に謎のアイテム【春の箱】を与えたのだ。
 妖精が善か悪かという問題は割愛するとして、混沌の神が他の神を敵視して、常冬とこふゆの国という異質な存在を嫌悪したのは確かだろう。

 しかしそれは妖精達の制止によって封じられてしまい、皇帝領の地中深くに埋められてしまった。その力を少しでも引き出すために、リンはあの巨大な鉄のパイプを首都のノーヴェ・ポーチカから縦横無尽に走らせ【黒の砦】を建設し、皇帝領はそれを聖遺物として初代の頃から守って来たという。

「で、ここからが現代の話になるけど……先代皇帝が、急にその【黒の砦】を強化して、この国を豊かにする為に【春の箱】を取り出そうと言い始めたらしい。資料によると、あのクソ皇帝が即位する前……前代の皇帝陛下が逝去する直前だね」
「先代皇帝が亡くなった時に、その計画は破棄された……はずだったんだよな」

 ここまでの話を一緒に整理してきたから、大体の事は理解しているつもりだ。
 俺の言葉に、ブラックは深く頷いて続けた。

「だけど、計画はまだ続いていた。……忠誠心だかなんだか知らないけど、皇帝が知らない間に、勝手に臣下が【春の箱】を取り出すために動いていたんだ。でも、その行方は知れず、あの地下の【濃縮装置】と【掘削工場】は無意味に動くだけになっていた。……けど……あの男が来て、計画は狂った」
「アドニスが……あいつが子供の頃から考えていた『緑化計画』が、彼らの計画を一気に進めて……この塔を作り上げたんだな」

 アドニスは、幼い頃から母親が夢見ていた“緑の大地”を雪の国に広げたいと考えており、グリモアの出現によってそれが可能ではないかと考えた。
 それが、つい数年前の話。

 しかし何らかの事態が起こり、アドニスは国を追われ、おそらくロサードの協力も有って皇帝領に辿り着いたに違いない。
 そこで、計画推進派の臣下達に……自分とこころざしを同じくする同士と出会い、更に緑化計画にのめり込んでしまったのだろう。

 仲間とは、あの絵本に出て来ていた【黒鋼くろがねの伯爵】や、【湖のほとりの貴婦人】と言った人々と……地下の【濃縮装置】を真剣に見つめていた、パーヴェル卿達だ。

 アドニスの数千年間の知識は膨大で、推進派を大いに盛り上げただろう。そして彼らとの研究の中で、アドニスも【春の箱】の実在を知り、その所在を探したに違いない。

 だが、書類によると発掘はおろか発見も出来なかった。
 これには推進派も落胆した事だろう。
 けれど、アドニスはそれを知った事で、思わぬ方向に舵を切った。それが「神泉郷しんせんきょう大地の気アニマを奪う」という物だったのだ。

 あいつは「大地の気を妖精の国が奪った」と言っていたが……真偽は不明にしても、それを信じてるって事はそれなりに根拠がある事だったはず。

 だから、自分を拾って受け入れてくれた……妖精の国の奴らとは違い、自分の事を認めて地位を授けてくれた人々にむくいるために、完全に妖精の国を切り捨てたに違いない。その決意が有ったからこそ、あんな冷酷な事が出来たんだ。

 アドニスの執務机がこの塔にあると言う事は、彼が実質的に全ての施設の権限を持っていると言う事。推進派は、アドニスに全てをゆだねたのだろう。俺を手に入れた後のあの異常な行動は、停滞していた計画を憂慮ゆうりょしたが故の事だったのかも知れない。

 それは、推進派の一人だったパーヴェル卿も同じだった。
 だからこそ、彼はあんなにアドニスの研究棟に足を運んでいたのだろう。

 そう。早くこの国を緑あふれる豊かな国に変え、もう自分の手の届かない存在になってしまった、大好きなヨアニスを幸せにするために……。

「……全ては……アドニスがこの国にやって来た時から始まってたのか……」

 今思う事ではないが……計画が破棄されていれば、パーヴェル卿もあれほどまでに思慕を募らせる事も無かったかもしれない。
 ヨアニスが病んでしまっていた事が、彼の献身をより強いものにしてしまったのだろう。……その事が、パーヴェル卿の狂気を加速させたのかも知れない。

 ……今となっては、それが真実かどうかも解らないが。

「…………何にせよ、色んな事が解って来たね」

 書類を整えながら、ブラックが机に戻し始める。
 それを間近で見ながら俺は重い声で頭を動かした。

「ああ……でも、一度部屋に戻ってちゃんと呑み込まないと頭が混乱しそうだ」
「ははは、まあ……物凄い膨大な量の情報だったからね。無理もないさ……っと、あれ?」

 ブラックは引き出しを締めよう動かしたが、何かに引っかかったらしい。
 何かと思って取り出してみると、それは思わぬものだった。

 引き出しの奥に隠すようにしまわれていたのは、小さな額に入った絵。
 色褪せぬように大切に保管してあった、美しい肖像画だ。
 それの肖像画を見て……俺は瞠目どうもくした。

「これ…………」

 額の中に入っていた絵は、精密に描き出されたある一人の美しい女性。
 栗色の髪を綺麗にまとめ、こちらに優しい笑顔で微笑んでいる。どこかで見た事のある懐かしい顔立ちをした人だった。

 しかし、俺は彼女の顔を見た事は無い。
 いったい誰なのかと思って絵の右下に書かれている文字を読み――――
 俺は、思わず息を呑んだ。

「ツカサ君、なんだいそれ。肖像画?」

 呑気に覗きこんで来たブラックも、同じ文字を見つけたのか唐突に息を止める。
 俺達が見つけたのは、あまりにも予想外の文字列だった。


 『我が永遠の理解者――――
  母、ゲルト・アントーニャ・パーヴェルを讃える』


 ……ああ、そうか。そうだったのか。やっと理解出来た。
 だけどもう、遅すぎる。俺はもっと早く気付くべきだったんだ。

 この国の人は、特殊な愛称を付ける事がある。ボリスラフとボーレニカがまさにそれだ。言葉で聞いただけではすぐには解らない愛称があるんだ。
 良く考えてみれば、パブロワとパーヴェルは同じ響きだったじゃないか。
 だから、アドニスはパーヴェル卿にだけは素直に従ってたんだ。

 自分の母親に繋がる唯一の血縁が、彼一人だけだったから…………。

「パーヴェル卿は……アドニスの遠い親戚だったのか…………」
「……だとすると、マズい事になるんじゃないかな」
「なにが?」
「だって【春の箱】を取り出す計画を推し進めていたパーヴェル卿が、あの眼鏡の唯一の血縁だったってことは……何が何でも、止まらないんじゃないのかな」

 ブラックの言葉に、俺は息を呑む。

 それと同時。唐突に――――部屋の扉が開いた。

「すべて理解出来ましたか?」

 聞き慣れたその第一声は、あまりにも冷静だった。









 
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