異世界日帰り漫遊記

御結頂戴

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神滅塔ホロロゲイオン、緑土成すは迷い子の慟哭編

5.狭い場所で迫られると心臓に悪い 1

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※申し訳ないちょっと図書室パートながくなっちって分割します(;´Д`)
  お料理は次!




 
 
 図書保管室とはどんなとこぞやと思っていたが、実際に見てみるとそこは学校の図書準備室みたいに閉架へいかの本を保管しいる倉庫みたいな場所だった。

 そこまで広い場所ではないが棚がずらっと並んでいて、その全てにぎっしりと本や資料が詰まっている。
 アドニスの言う事には、兵士達が暇つぶしで本を借りていく事も有るらしいので、娯楽用の本も合わせてこの冊数になっているのだろう。にしてもすげーな。
 これはこれでちょっとした図書館開けるレベルの蔵書数じゃないの。

「これ全部見て良いものばっかなの?」
「と言う訳でもありません。ここは国で最も機密性が高い場所ですからね。当然、人には見せられない資料や蔵書も保管してあります」
「ええ……そんなもんが沢山あるのに、俺が見て良いの?」
「知識や知恵は、理解を有する物にしか伝播でんぱしません」
「……えーとつまり、俺がアホだから何を見られても大丈夫だと?」
「そうは言っていませんよ。君ならきっと理解出来るでしょうが、恐らく他の者には理解出来ないという話です。無知な者が良い苗を盗んだとしても、育て方が解らねば枯らすだけ。それは知識も同じでしょう?」
「なるほど……」

 まあ、俺が情報を噛み砕いて教えたり、話した内容を理解出来ないながらも覚えて、他の頭の良い奴に話して流出する……なんて事も有るとは思うんだけど……国の機密を大っぴらに喋れるほど俺は豪胆じゃない。
 そうなると、秘密は漏れないわな……。
 色々見せて貰えるのは嬉しいけど、こいつ俺の性格を解って色々言ってるから、余計にタチ悪いよなあ……まあいい、今は本だ。情報を集めるのだ。

「えっと……じゃあ……」

 とりあえずざっと見てから興味が湧いた本を探そうと思い、俺はずらっと並んだ棚を端から端まで見て行った。
 ……機械的な塔だから、てっきり設計図とかそう言う物が多いと思っていたんだが、塔に関する本は見当たらないな。故意に隠してるのか……それとも、塔の建設に関しての資料は別の誰かが持っているって事なのか。

 うーん、でもそうなると脱出が難しいな……。
 何かないかと思いながら見ていると、棚の端に真っ黒くて薄い冊子が見えた。

「なになに? ええと……『よいこがよむほろろげいおんのれきし』……ってなんじゃこりゃ。バカにしてんのか」
「ああ、その本はこの塔の由来を誰でも理解出来るように書いた本ですね。新人の兵士は必ずこれを読む事になっています」
「それ、新人をバカにしてるよね?」
「バカに見せる本だからバカにはしてませんよ。真っ当な処置と言って下さい」

 いや、騎士になってここの警護を任せるくらいの人達なんだから、読み書きとか出来て当然だろうし……やっぱこれあれだよね、新人への嫌がらせに使われる悪趣味な本だよね……? 馬鹿に見せるって言っちゃってるもんね?
 貴重な紙をこんな遊びに使うんじゃないよもう。

 でも俺「絵本だ! うわあ、わかりやすうい!」とか思っちゃったし、まあ……読み書き出来ても興味のない本なんて読む気も起きないし、このくらい分かり易い方がすんなり読めるかもしれないよね!
 あと俺基本的にバカだし! 泣いてないよ!

「ツカサ君泣いてます?」
「うるしゃい構うな……ええとなになに?」

 ペラペラと黒い本を読んでいくと、次のような事が描いてあった。


『昔々ある所に、白の国が有りました。白の国は一つしか色が無く、白の国の人々は他の国に存在すると言うありとあらゆる緑の色に憧れていました。

 そんな人達を哀れに思った良い神様は、彼らに【春の箱】をくれたのです。
 【春の箱】はふたを開けた途端に木のようにぐんぐんと根っこを伸ばし、暖かい光を箱の中から沢山吐き出します。すると、その箱の周りには鮮やかな緑が生えて、白の国を沢山の色で満たしました。

 けれど、そこへ悪い神様がやって来て、
 そんなことをするなと言い、羽の生えた沢山の神様の子供と一緒に
 すべての緑を食べてしまったのです。

 【春の箱】は悪い神様によって封印されてしまい
 白の国の地中深くに埋められてしまいました。
 だけど、先にやって来た良い神様は言いました。

 自分が神であるのだから、悲しむ必要はないのです。
 悪い神のしたことに負けないように、たくさんの知恵と【春の箱】の力を少しでも取り出せるように、をあげましょう。それでいつか、緑の国を悪い神から取り戻して下さい…………と。

 神様はそう言うといなくなってしまいましたが、白の国の人は強い人々でした。
 言われた事を守り、それをかてにして、白の国は立派な国になりました。

 そして、年月は流れて、白の国は我らが偉大なるオーデル皇国へと名を変えて
 偉大なる皇帝陛下をいただくと共に大陸一の武力を持つ国になりました。
 どのくらい強いかと言うと、隣接した三国を滅ぼせるくらいです。
 そのため、オーデル皇国は長く平和な時代を過ごしてきました。

 そんなある日。
 皇帝陛下が、民のために緑を取り戻そうとおっしゃいました。

 皇帝陛下の偉大なお考えに家来は賛成し、そこに神の助けのように次々と
 支援する人々が現れました。

 くろがねのはくしゃく、みずうみのほとりのきふじん、たくさんの人々
 そして極めつけは、比類なき力を持つ緑の大曜術師さまです。

 彼らは【春の箱】の力を使い、再びこの国に豊かな大地を取り戻すため
 研究を重ね、地下に【春の箱】が封印されていてもその力を取り出せる
 仕組みを作り上げました。

 それがこの黒くて高くてすごい塔!
 神滅塔しんめつとうホロロゲイオンなのです!

 これがあればもう大丈夫、大勝利間違いなし!
 それもこれもみな偉大なる皇帝陛下と、妖精言語を読み解いた緑をつかさどる聡明な曜術師様のおかげなのです。
 さあ貴方もこの国に緑を取り戻すために共に立ち上がりましょう!

 頑張れ偉大な曜術師さま! いけいけ偉大な皇帝陛下!

 国を広大な緑の領土にするために、にっくき悪い神の子供を滅するのです!』


「……めでたしめでたし……じゃなくて、これ何か凄い嫌な後味が残る絵本じゃねーか。後半飽きたのか適当だし……って作者お前かよ!! どうりで途中から緑の曜術師アゲが酷いと思ったわ!」
「面白かったでしょう? 特にこのいけいけ皇帝陛下とか……」
「よく不敬罪にならねえなお前は!」

 お兄さんこんな邪悪な絵本があるなんてびっくりだよ!
 て言うか頭悪くなりそうな絵本を大人に読ませるんじゃないよ!

「まあ、わりと突飛な内容ですが、実際の話ですよ?」
「マジ……?」
「マジです。多少内容を盛ってはいますがね。……そう、この国を死の大地にしたのは、その“悪い神”と、神のである妖精達なんですよ」
「え…………」
「君は、何故この国に大地の気が無いか解りますか? それは妖精の国の【神泉郷しんせんきょう】がこの国に流れるべき大地の気アニマを吸い取っているからなんですよ」

 なに、それ。どういうことだ。
 この国の全ての大地の気を吸い上げるなんて、そんな事有り得るのか?

「その……ちょっと理解出来ない壮大さなんだけど……」
「まあ、人知ではとても理解出来ない力ですからね。しかし、この絵本の話は、全て実際に起こった事として記された“記録”です。なにせこの絵本は、バルバラ神殿から発掘された妖精言語の石板を解読して要約したものでもあるのですから」
「エッ……こ、この内容が書いてあったの!?」
「本文は、もう少しまともな文章でしたけどね。ただ、今は妖精言語を完璧に解析する事が出来る人族が居ませんから、原文は読み解きようがないですが」

 むむ、待てよ。
 「人族」がいないって事は……。

「……アンタ、全部読めるのか? だから、良い感じの所だけ掻い摘んで、こんなポンチな絵本を作って『緑化計画』の正当性を擦り込んでるのか」

 考えてみれば、妖精言語という名はバルバラ神殿にちなんで名づけられた物だ。
 だとすれば妖精がそれを読み解けてもおかしくはない。
 それに、あの時……ヨアニスが腕を切られた時、こいつは氷縛の術を使うために俺達には理解出来ない言葉を呟いていた。もしかしたら、あれが妖精言語そのものなんじゃないのか。だとしたら……。

 そこまで考えて見上げる俺に、いつの間にか至近距離に居たアドニスはニヤリと薄気味悪い笑みで笑った。

「当てずっぽうな答えですが、神がかり的なさとさですね。さすがはツカサ君だ」

 余裕ぶった笑み。これは、こっちが真相に気付いていないと思ってる笑顔だ。
 だけど、俺もそこまでバカじゃない。
 絵本を戻して、俺はアドニスを見上げた。

「……なあ、アンタの考えてることって、多分違うだろ? この絵本を読めば『じゃあ憎い神様に奪われた緑を取り返そう』ってなるけど……アンタの目的って、本当はコレじゃないんだよな?」
「…………」

 わずかに目を見開いたアドニスに、言葉を続ける。

「アンタが憎んでるのは、妖精そのものだ。……俺が考えている理由は間違いかもしれないけど……アンタが妖精を……父親を憎んでいるのだけは、ちゃんと解る。だから、あんなに躊躇ためらいなく氷縛の術を使えたんだ」
「ほう……」
「なあ、アンタの目的って本当は何なんだ?」

 思い切って目の前の相手に問いかける。
 自分から言い出した今ならと思って、間近にいる涼しげなを睨むと――――相手は笑いながら俺の肩を掴んで本棚に背中からぶつけた。

「痛ッ!!」

 ガツンと嫌な音が体に響いて、思わず呻いてしまう。
 だけどアドニスは俺に構う事なく、鼻先がくっつくほど顔を近付けて来た。

「知りたいですか?」

 金色の瞳が、俺の目をじっと覗いて来る。
 何故か背筋がゾクゾクしてきたが、判りやすいおどしに屈するなんて業腹だ。
 睨むのを止めずに、俺は目を細めた。

「教えてくれるのか?」

 情けない。声が震えてる気がする。格好悪い。
 必死に自分を抑える俺に、アドニスはふっと笑って俺の胸の中央に片手をぐっと押しつけて来た。

「教えてあげてもいいですよ。……もし君が、私に体を好き勝手弄られても良いと言うのなら……ね?」
「え…………」
「少しね、興味があるんですよ。人族であるツカサ君と妖精族の私がまじわったら、君の体にどんな反応が出るのかという事や……君を取り巻く大地の気が、どのように変化をするのだろうかとね……」

 ま、交わるって……まさか……えっちするってことか?

 …………いや、ちょ、ちょっとちょっと待って。
 俺はブラックの恋人だし、そもそもアドニスとそう言う淫らな事をするって考えが無かったんですけど! つーか何でえっち!? なんで!?

 待て待て落ちつけ、落ち着くんだ俺。ここで選択肢を間違ったら悲惨ひさんだぞ。
 えっちしたいって言葉に動揺しちまったけど、このマッド眼鏡の事だから、俺を動揺させて何かをたくらんでいるに違いない。
 いくら気安くなったって、相手は俺に心を許しきった訳じゃないのだ。
 だとしたら、この行動には意味があるはずだ。

 でも、俺の動揺を誘う以外になにがあるってんだ……!?

「あ、アドニス……っ」
「私を受け入れてくれたら、全てを話しても良いですよ」
「いやっ、ちょ……っ」

 おいおいおい! コートの前を解くな!!
 待って本当お願いだから待って! 服たくしあげないで!

「あああアドニスちょっと、おい、頼むから……!」
「私に関する情報かあの中年が望む貞操か。どっちか選べたら、話してあげます」
「そ、そんなの取引になってないだろ!?」
「ほう? どの辺でそう思いました?」
「どっちに転んだってアンタには得しかないから!!」

 だって、俺が拒否したってアドニスは痛くもかゆくもないし、仮に俺がえっちしても良いって許可したら、それだけ実験が出来るもんな。
 それで自分の本当の目的を話したとしても、俺は逃げられないんだしどうしようもない。つまり、この取引は完全に俺にとって不利なだけって事になる。

 足りない頭で必死に考えて目の前の金の目を睨むと、アドニスは詰まらなさそうにフゥと溜息を吐くと俺から離れた。

「こう言う時には頭が働くんですねえ。つまらない」
「な、なにがつまらんだコンチクショウ……人をもてあそびやがって……」
「おや、弄んだつもりはありませんよ? からかっただけです」
「だーっ!!」

 こう言う奴だよ! こう言う奴だよこいつはー!!

 殴るっ、もうこいついっぺん殴る!!

「テメこのやろ頭殴らせろ!!」
「はっはっは、背が低い君にはちょっと難易度が高いですねえ。ほらほら、本を読み終わったらさっさと出ましょうね」
「ぐぅううううう!!」

 棚の間の狭い空間で相手を殴ろうとするが、両脇を持ち上げられて外へと連れ出されてしまう。ああもう、なんでコイツって見かけによらずこんなに力持ちなの。

 しかも俺に有無を言わせず扉を閉めて施錠するとは……さてはこいつ、あの絵本を読ませるためだけにココを見せたんだな。
 それで俺を追い出したって事は……あれ以上の情報を曝す気はないって事か。

 ……じゃあ、もしかしたら本当にあの部屋には何らかの情報があるのかな。

 俺に握られたら困る情報が。

「さてツカサ君、これからどうしますか?」
「……くそっ、じゃあ次は厨房だ! そんくらいの設備はあるよな!?」
「厨房?」
「…………ブラックに温かいもん作ってやりたいんだよ。ついでにお前らのメシも作ってやるから案内しろ」

 俺の実に口惜しそうな声にアドニスは一瞬考えたが、すんなり頷いて「こちらです」と案内するために歩き出した。
 どうやらこちらの思惑には気付いていないようだ。

 よし、図書保管室への道は解ったんだ。
 とりあえず安心させておいて……今夜あたり忍び込んでみるか。

 ブラックは鍵開けの名人だし、食事を渡す時に少し話す事が出来れば抜け出す算段さんだんも建てられるだろう。
 まだやれる事はある。諦めてただの材料になる訳にはいかない。
 飯を作って振る舞えば、兵士達とも仲良くなって何か情報を聞けるかも知れないんだから、とにかくやれる事は何でもやってみなきゃな。

 ブラックの体調だって本当に大丈夫か解らないんだから、少しでも栄養とか取って貰いたいし……今は温かい料理を作ることだけを考えよう。









 
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