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帝都ノーヴェポーチカ、神の見捨てし理想郷編
商人の悔恨
しおりを挟む一流の商人であるロサード・サルファザールの親友は、異質だ。
彼は人と同じ姿をし、人よりも優れ、人に羨まれるほどの才能と容姿を持つが、そんな物は彼の異質さを語るとなれば毛ほども役に立たない。
この世には人の形をした怪物が存在すると言うが、そんなものがもし実在するのであれば、それは間違いなく自分の親友だろうとロサードは確信していた。
何故ならば――――彼はまさしく、人間とは言い難い存在だからだ。
今あらためてその事を思い返しながら、ロサードは呟いた。
「…………で、どういうことだこれは」
夜明け前に呼び出されて客間で今まで待たされ、やっと研究室に呼び出されたと思ったら、とんでもない物を見せられている。
職業柄、度肝を抜かれるような物への耐性は有るつもりだったが、流石に眼前の光景にはどう反応して良いか解らなかった。正常な精神を持つ物であれば、誰だってそんな風に困惑しただろう。
なにせ――ロサードの目の前には、腰にタオルだけをつけて椅子に座って眠っている少年と、実に楽しそうに微笑みながらその少年に纏わりついている親友の姿が有ったのだから。
「どういう事って、何がですか?」
「お前なあ、研究の一環か知らんが、ツカサは怖い御仁の恋人だぞ。ンな事やってたら殺されかねん。悪い事は言わんからやめろ」
そう。目の前であられもない姿になっているのは、見知った少年……ツカサだ。
この前蔓屋で再会した時は無邪気に喜んでくれた上に、植物園の特別区域に招待した事への礼として酒まで届けてくれた愛すべき友人である。
ロサードとしても個人的に気に入っている少年だったが、彼には一つ……いや、二つ厄介な点が有った。それは、彼の恋人と側室である。
ツカサとパーティーを組んでいるその二人……ブラックとクロウという人物は、一目見て判るほどに恐ろしい男達だ。特に、ツカサの恋人であるブラックは、怒らせたら何をするか解らない底知れぬ凄味があった。
商人が最も恐れる強盗狼……ロバーウルフですら、ブラックには毛虫同然の存在なのだ。それを考えれば、彼がどれほど恐ろしいか想像に難くない。
同様に、クロウという獣人もあなどれない相手だった。
獣人の腕力は、半分がモンスターと言うだけあって考えられない程に強い。
そんな相手が怒れば、この植物園は簡単に壊滅してしまうだろう。
どちらが怒ってもヤバい事態にしかならないのに、寝た子を起こすような事をする意味が解らない。ツカサの話……というか、変な三人の話は散々話してやったから、親友のアドニスも今の状況がどれほど危険な事か理解している筈だろうに。
とにかくツカサに服を着せてやれと促すロサードに、アドニスは心底心外そうに顔を歪めて肩を竦める。
「んなことって……ロサード、貴方何を勘違いしてるんですか。私は別にこの子を犯そうとしていた訳ではありませんよ」
「だったら何なんだよ。犯す以外で眠らせて裸にする理由はあるのか」
厄介事はごめんだぞと顔を顰めるロサードに、アドニスは薄ら笑いを浮かべると、椅子の後ろに回って背後からツカサの頭を撫でた。
「ちょっとね、確かめてみたくなったんですよ」
「何をだ」
「この子が本当に人族かどうかを」
「……どういうことだ?」
訝しげに問うロサードに、相手は笑って丸眼鏡をくいっと指で引き上げた。
いつもは少しずれている眼鏡を直す時は、この男が興奮している証拠だ。
珍しい事もあるものだなと思って眉を上げるロサードに、アドニスは少し急いたような口調になりながら続ける。これもまた、珍しい事だった。
「ロサード、一瓶の回復薬を調合するために必要な時間は解りますか?」
「そりゃ……半刻程度か」
「一般的にはね。ですが、それをもし大幅に短縮できるほどの能力を持った存在が出て来たとしたらどうします? しかも、回復薬の効果を通常の倍以上に伸ばす事の出来る存在が」
「……夢物語を話したいんだったら、ツカサに服着せてから話せよ」
「夢が現実に現れたから語っているんですよ、ロサード」
含み笑いをしつつ、ツカサの顎を白魚のような指でなぞるアドニスに、ロサードは言葉の意味をやっと理解して顔を歪めた。
まさか、その夢物語をツカサが実現させたと言うのか。
言葉もなく表情で驚きを表すロサードに、相手は笑みを深めた。
「しかもね、この子……こんな国だと言うのにこの部屋の曜気も水晶も使わずに、自前の曜気だけでこれほどの量の薬を作ったんですよ。まったく、青天の霹靂とはこの事ですね」
「そんなバカな……お前、また俺をからかってるんじゃないのか」
「今回は最初から真実だけを話してますよ。大発見を嘘で誤魔化すほど、私は臆病でも愚昧でもないのでね」
信じられない。
ロサードも商人として回復薬を取り扱う事はあるし、薬師にその場で作って貰いかっぱらうように手に入れ配達した事も何度かあるが、それでも大体の薬師の調合時間は最低でも半刻ほどかかっていた。
(それを軽く飛び越えて、机を埋め尽くすほどの回復薬を短時間で作るって……? はは、まさか。夢でも見てるんじゃねえのか俺達は……)
だが、ありえない事では無い。
この世は、人間の想像の分だけ吉凶が交わり存在するのだから。
しかしまさか、有り得ないと思っていた事を、現実に顕現させてしまった存在が目の前に現れるなんて、思っても居なかった。
しかもそれが、自分が気に入っていた少年とは。
一瞬思考が停止しそうになったが、しかしロサードは持ち直して頭を振る。
このアドニスは、基本的に破天荒で予測のつかない発言ばかりする存在だ。それもあってか、ロサードは辛うじて正気を保って言葉を返した。
「解った、今回は素直に信じる。……けどよ、何で素っ裸にしてんだよ」
「彼の曜気の源がどこにあるのかを、今の内に知りたかったんですよ。もしそれが発見出来て、研究に活用出来れば……今度こそ私の悲願は達成されるかもしれない。それに……彼が魔族かどうか確認する必要も有りましたしねえ」
「ああ……あいつらは人族に化けていても、身体のどこかに魔族特有の模様が必ず刻まれてるからな。……で、あったのかよ」
「最近執拗に付けられただろう口付けの痕は沢山ありましたが、これといって」
「…………」
あまり聞きたくない事をさらっと言い放つアドニスに思わず閉口する。
ブラック相手に軽口を叩いた自分が言えた義理ではないが、しかし実際に証拠を見せつけられながらそれを言われると、気分が悪くなる。
そもそも、ロサードは女性や可愛い少年へ向けるような欲情込みでツカサを気に入っているのだから、不快なのは当然だった。
少年の恋人が自身の猥談を語るのはむしろ面白いが、この状態で……彼が嫌がるようなやり方で確かめるのは、さすがにロサードでも躊躇う。
しかし、目の前の研究者はそんな人間の恥じらいなど意にも介さない人種だ。
ツカサの片足を上げて「ほらここ」と言いながら内股にある鬱血痕をロサードに見せつけて来た時には、内心でここには居ない彼の恋人に「ごめんなさいごめんなさい」と祝詞のように延々謝り続けてしまった。
(こいつ、頭がおかしいとは毎回思っていたが……今回は殊更強烈だな……)
蔓屋への卸などを始める前からアドニスとは友人だが、最近はとみに狂人っぷりが加速してきたような気がする。
元々人族世界の常識を気にしない相手ではあったが、出会った頃のアドニスは、まだ“妖精然とした浮世離れしている性格”というだけだった。しかし、陛下直属の薬師として緑化研究に力を注ぎ始めてから、彼はどんどん非常識以上の非常識になっていったのだ。
……まあ、蔓屋の依頼を持って行って、研究の幅を変な方へ広げてしまった自分が言う事ではないが……とにかく今のアドニスは彼自身の基準からしても異常なのである。
それほど、このツカサと言う少年が彼を焚きつけているのだろうか。
考えて――ロサードは眉を顰めた。
「…………お前、何を考えている?」
訝しげな声音に、アドニスは微笑んだままで疑問に首を傾げる。
「研究の事を考えていますよ? 今更な事を言いますねえ、ロサード」
「そうじゃねえよ。いくら変人のお前でも、二度会っただけの奴を無理に眠らせて服を剥くなんて有り得ねえだろ」
「ははは、ロサードには人族の礼儀や常識を叩きこまれましたからねえ」
「茶化すな。オメーなあ、本当にやべえんだぞソイツの恋人は。殺されたって文句は言えないんだからな」
そうなった場合、ロサードは貴重な生産者を失う事になるが、しかしこればかりは天命として仕方がない。ロサードも自分の命が惜しいので、アドニスを庇う気はなかった。親友と言えども、破天荒な言動で不始末を起こした相手を助けるなんて利益の無い事はごめんこうむる。
腰に手を当てて呆れの態度を示すこちらに、アドニスは再び朗らかに笑った。
「解ってますよ。ここまで執拗に鬱血を残すような相手だ……手を出せばタダでは済まないでしょうねえ。……でも、この子に凄まじい価値があると知ってしまった今は、魔神のような相手でも引くに引けませんでね」
「おま……」
バカな事を考えるんじゃないと思わず一歩踏み出したこちらに、アドニスは猫のように目を細めて微笑む。
顔に張り付いた微笑みが底知れない感情を滲ませるその様は、彼の本性を知っているロサードでも怖気を覚える程に凄みのあるものだった。
「ロサード。私が何故この不毛の地に降りて来たか、覚えてますか」
「…………それは……」
「……これは、長年の悲願を、野望を叶える絶好の機会なんですよ。自らこの地を荒廃させた人族の罪を浄化する事、そして……私を追放した一族への復讐を果たす事……その悲願の叶う場所へ、この幼い少年が連れて行ってくれるかもしれない。ふふ……ふふふ……遂に、私の野望が達成されるのですよ!! だったら、退く訳には行かないでしょう!?」
興奮したように叫び、目を見開いて金の瞳を輝かせるアドニス。
その笑みは狂気を孕んだ狂喜であり、どうしようもないほどの興奮に浮かされている。こんな親友の姿は、今まで見た事がない。
驚きと共に、異様なほどに脳内で警鐘が鳴る事に危機感を覚え、ロサードは一筋冷や汗を流してアドニスに問うた。
「じゃあ……どうしようってんだよ」
固い口調で吐き出された言葉に、アドニスは口を弧に歪め少しの間を開けると、笑い声を漏らしつつ答えた。
「私が何故今まで煩わしい地位に甘んじていたか、解りますか? 全てはこのような“力ではどうにもならない事”を押し通すためですよ、ロサード!」
「なっ……まさか、お前……!」
「この子はゼルグラムへ連れて行きます。魔神と言えど所詮は冒険者……【彩宮】に閉じ込めてしまえば、手出しは出来ないでしょう?」
まるで今日の夕食を答えるかのような口調。
自分の思いつきが悪い事だとは微塵も思っていないアドニスの言葉に、今度こそロサードは激昂した。
「バカか!! お前っ、今陛下がどんな状態か解ってるのかよ! 黒髪のこいつを連れて行ったら何をされるか……っ」
この国を治める皇帝陛下……“炎雷帝”は、今人前に出られる状態ではない。
敬愛する国主をこう揶揄するのは心苦しいが、陛下は心の病により非常に危うい状態にあるのだ。そんな相手の前に黒髪の人間を連れて行けば、男女構わず炎雷帝は襲い掛かり、目的の人間でないと解れば処刑してしまいかねない。
それを嫌というほど分かっていたから、ロサードはツカサに帽子の着用を勧めたと言うのに。アドニスがやろうとしている事は、あまりに自分勝手だ。
今まで散々協力してきたが、今度ばかりは付き合いきれない。
そう思って語尾を強くしたロサードに、アドニスは微笑みを張り付けたまま、ゆっくりと確認させるかのように言葉を吐きだした。
「ロサード……君はそんな事を言える立場ではないと思うんですがねえ」
「なっ……」
「むしろ貴方は、陛下のお心を穏やかにする為に、黒髪の人間を探し出して捧げる役目を持つ存在のはずでは?」
「っ…………」
その、冷静で嘲りを含んだような言葉に――思わず、声が詰まる。
ロサードが閉口した事に更に笑みを深めながら、アドニスは肩を揺らした。
「ねえ、そうでしょう?
リュビー財団番頭役筆頭……ロサード・サルファザール」
今は聞きたくなかった、自分の本当の役職。
はっきりと言い渡されたその言葉に、声を失う。
だが、アドニスはロサードが沈黙する事を許さず畳み掛けた。
「解っていた事じゃないですか、最初から。でも狡いですよねえ……私に汚れ役をさせるんですから。貴方はいつもそうだ。私がツカサさんに興味を持つ事を解っていて、植物園に来させたり……わざと私の事を話さずこの子の警戒心をゼロにして、こうして捕え易くしたりしているんですから」
違う。そうではない。
だがそれを否定できるほどの純粋さはロサードには無かった。
自分の中にそういう打算が無かったとは言い切れないからだ。
(……狡い……確かに、そうかもな……。人を出し抜くなんて当たり前だ。自分に災いが降りかからないようにするのだって、商人としては当たり前の事……俺の中にも打算が無かったとは、言いきれない)
そう、自分は商人だ。商人と言う者は情に流されてはならない。利益を得る為には、他人を蹴落とす事すら厭わない程に冷酷にならねばならないのだ。
自分達を重用する最高位の存在のために動く事も、利益になるのであれば当然やって然るべきことである。どれほど気に入っている相手であっても、自分が籍を置く集団の利益になるのであれば、突き離さねばならなかった。
だけど。
「……俺は…………」
「そう言う感傷的な所が貴方の欠点なんですよねえ……。そんな調子では、頂点に立つ事なんて夢のまた夢ですよ。……私と貴方が何故親友になれたのか、忘れた訳ではないでしょう?」
アドニスのその言葉に、ロサードはぐっと息を詰める。
……忘れる訳がない。
アドニスと初めて出遭った時、ロサードは現実に打ちのめされて死を選ぶために雪原を放浪していた。その時の絶望による今わの際の叫びが、アドニスと自分を偶然に結び付けてお互いを親友と呼ぶようになったのだ。
そう、本来ならば交わる事の無かった相手と。
「……この子は彩宮へと連れて行きます。後の事は私が上手くやりますから、貴方はパーヴェル卿に連絡を。……ああ、この子の保護者が神茸老達の所に居るので、帰る時は気を付けて下さいね」
口を噤んだロサードにそう言って、アドニスは心底嬉しそうにツカサを抱え上げた。女のように長く髪を伸ばしているが、しかしアドニスはロサードと同じように男らしい体格をしている。まだ成長途中の少年など、相手にもならない。
いや、仮に彼が華奢な存在だとしても、恐らくツカサは敵わないだろう。
幾らあの少年が凄まじい力を持っていたとしても、基礎的な体力は覆せない。
ロサード自身、力比べでアドニスに勝てるなんて毛ほども思っていないのだ。
だから、彼がツカサを連れて行っても何もできなかった。
「…………すまん、ツカサ……」
旅の途中で、助けてくれたのに。
こんな自分を慕ってくれて、お礼までしてくれたのに。
考えて、ロサードは何かを振り払うように激しく頭を振った。
「……くそっ、胸糞悪りぃったらねえ……!」
目についた場所に有ったツカサのバックや服を集めて、最後に帽子を拾う。
するとその帽子の中には、キノコ型モンスターの子供とロクショウというヘビが入ってスヤスヤと眠っていた。どうやら彼らも眠らされたらしい。
(……そう言えば、ツカサはこの蛇の言う事が解ると言っていたな)
キノコのモンスターの方はどういう存在か解らないが、彼の事だからきっとこの愛玩用っぽいモンスターも手懐けたのだろう。
相変わらず色々な物に好かれる性分だなと思って――ロサードは、ふと、ある事を思い付いた。
「…………」
罪滅ぼし、という訳ではない。
生き延びたいからという訳でもない。
もちろん……利益の為と言う事でもない。
ただ、あの少年には恩が有る。その上、心尽くしの礼すらして貰ったのだ。
そんな相手の笑顔が曇る事が、己の利益に繋がるとは……とても思えない。
「……やるしか、ねえか」
二匹の小さなモンスター達を抱えた帽子をそっと机に置き、残りの荷物を持ってロサードは研究室を出た。
パーヴェル卿へ連絡を取る前に、自分にはやる事がある。
(アドニスはもう止められねえだろう。アイツの性格はよく解っている……どの道ツカサはゼルグラムへ送られるはずだ。これを話せば、俺はブラックの旦那や熊の旦那から殺されちまうかもしれねえが……)
それでも、彼の笑顔が守られるのならば、それは自分にとっての利益だ。
この数年旅をして商人として名を上げて来たからこそ、今はそう思える。何より恩を仇で返す事は信条に反する事だった。
あの頃見つけられなかった、絶望して見失っていた、確かな希望。
人と人を繋ぐ役目を背負ったからこそ、力になってやりたいと思った存在。
そんな少年を、未だに闇の中を歩く親友の思い通りにさせてはならない。
(……アイツを裏切る事になったとしても、やらなきゃならんよな。もうここいらが潮時だ。間違ったモンは正さねえ限り、正当な報酬なんて得られるはずもない。それを、俺は教え損なった)
ツカサの能力が本物かどうかなんて関係ない。
ただ、なんとしても……彼を救わねば。
自分や彼の恋人達の為だけではなく……
こんな自分を親友と呼ぶ、あの異常な友人の為にも。
「出来れば、半殺し程度で済ませて欲しいもんだがな……」
そうでなければ、彼を助けに行けなくなる。
ロサードは自分の頬を強く叩き気合を入れると、ツカサが愛する恋人がいる鬱蒼とした森へと足を踏み入れたのだった。
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