異世界日帰り漫遊記

御結頂戴

文字の大きさ
上 下
337 / 1,264
シーレアン街道、旅の恥はかき捨てて編

5.期待しすぎるのも考えもの

しおりを挟む
 
 
 ブラックはこの頃イライラしっぱなしだったし、たまには気兼ねなく酒を飲ませて憂さを晴らさせるのも大事だろう。
 ってなわけで、俺達は二つ返事でロサードの誘いに乗る事となった。

 最初は「助けてすぐお礼って……」と警戒していた俺だったが、彼の料理を見てすぐにその考えを捨てた。

 このロサードと言う男、一人で街道を歩く行商なだけあって料理も刃物の扱い方もかなりのモノで、材料は良く見る根菜や菜っ葉や干し肉だけだったのに実に美味そうなご馳走に仕立て上げていた。

 彼が言うには、干し肉は自家製のモノであらかじ下拵したごしらえがしてあり、根菜や菜っ葉も保存方法にコツがあるとのこと。どうやらかなりこだわりがあるらしい。
 まあ詳しい事は俺にはさっぱりなので割愛するが、とにかくロサードが振る舞ってくれた料理は美味しかった。

 ブラックとクロウは、料理よりもロサードが個人的に所持していたヒノワの酒に感動してたみたいだけどな。高級酒とか言って凄く喜んで暴飲してたが、あんたらお願いだからワインとかに喜んでよ……中年でも一応美形なんだから……。
 日本酒(みたいなもの)で感動って、ファンタジーじゃないっすよマジで。
 ていうか父さん思い出すから本当やめて。

 まあそれはともかく。そんなこんなですっかりロサードとも打ち解け、相手も俺達が本当に通りがかっただけの冒険者だと解ったのか、完全に警戒を解いてくれたようだった。どうやらロサードもこっちをいぶかしんでいたらしい。

 商人ってやつは、商売道具一つで歩いている。だから、盗賊に襲われやすいし、荷物を狙って悪い冒険者が強盗しようとしたりするのだそうだ。
 だから、どんな相手であろうが、商人は気を許さずに相手の出方を見ると言う事を最初に学ぶんだと。そのため、俺達の事も少し疑っていたようだ。

 そりゃそうだよな。人通りの少ない場所で、こんなデカイオッサンと胡散臭い俺が駆けつけて来たら、誰だっておののくわ。だって、俺はともかくブラックとクロウは見た目で“タダモノじゃない”って解るし、強そうだもんな。
 こんな奴に襲われたらひとたまりもない。それは誰でも共通の認識のようだ。

 まあ実際ひとたまりもなかったんですけどね。
 その被害者の一人が俺ですよ、と思いながら俺は食後の水を飲んだ。

 ロクは夕方にはもう眠ってしまっていて、俺のひざの上でとぐろを巻いていた。
 ツチノコのようにお腹を膨らませて気持ちよさそうに眠る姿を見ていると、それだけでなんだか笑みが浮かんでくる。
 次はいつ起きるか解らないけど、沢山食べて元気に育ってほしい物だ。

 ウェストバッグに戻すのはロクのお腹がへこんでからにしよう。
 そんな事を思いながらボーっとしていると、先程まで火の向こうでブラック達とどんちゃん騒ぎをしていたロサードが俺に近付いてきた。

「ツカサ、お前は酒まんのか」
「いやー、俺あんまり得意じゃないし……ブラックが嫌がったんで」

 ロサードに一杯だけ飲めって勧められたけど、ブラックが物凄い剣幕で「ここではダメ!!」とか騒いだんで、結局飲まなかったんだよな。
 普段は俺が食べる物に関しては何も言わないけど、酒だけは猛烈に反対するって事は……やっぱパルティア島の飲み比べの時になんかやったんだろうな俺。

 自分じゃ何やったか覚えてないけど、あんだけやめろって言われたんなら流石に飲めないよ。泣き上戸ならまだいいけど暴れ上戸だったらすげー申し訳ないし。

「あのアンちゃん、よっぽど嫌な思い出でもあるのかね。お前さん酒乱なのか? だったらいい薬あるぜ」
「え、遠慮しときます……てかこんな時でも商売っすか」
「いい商人は機会を逃さないものさ。売れると思ったら、グイグイ突っ込んでいく。それが儲かる商売の第一歩だ!」

 俺はケツにグイグイ突っ込まれてるんで、もうグイグイはちょっと……。
 ……ってこれは下ネタ過ぎるな。俺も酒の臭いで酔って来たのか面目ない。

「それより……ブラック達の所に戻った方がいいっすよ。アイツ、怒るとすっごい面倒臭い奴になるんで……」
「大丈夫大丈夫、あのお二人今飲み比べ対決してっから。……それよりさあ、そのダハってどうやって捕まえたんだ? やっぱ曜具で? それとも罠?」

 なんだなんだやぶから棒に。
 よっぽどロクに興味があるのかな。そりゃあまあ、普通は集団で行動する臆病な蛇ちゃんのダハが一匹で俺の肩に乗っかってる姿は珍しかったでしょうが。

 これも金儲けの臭いがしたからいてるのかな。そうだとすれば、あまり答えない方が良いんだろうけど……捕まえたって言われてちょっとムッとしたので、訂正だけはしておきたい。
 ロサードの口車に乗ったようで少ししゃくだったが、俺は毅然きぜんとした態度で答えた。

「捕まえてません。ロクとは偶然出会って危ないトコを助けあったんで、仲良くなって俺に付いて来てくれるようになったってだけです。ロクが付いて来たいって言ってくれたから一緒にいるだけで、俺は束縛してませんから」
「モンスターの方から!? はぁ……ダハってのはそこまで知能が無いモンスターだと思ってたが……これは新しい発見だな。あいつに教えりゃ喜ぶかも」
「アイツ?」

 怪訝けげんな顔で聞くと、ロサードは自分が喋った事にやっと気付いたのか、いやあと笑って頭をボリボリと掻いた。

「ああいや、すまねぇな決めつけたような事言って……。人に懐いてるダハってのは凄く珍しいし、この話をしてやればダチの研究に役立つかと思ってよ、ついつい不躾ぶしつけに話ちまった。気を悪くしたならごめんよ」
「いえ、まあ……ってか、それでロクにそんなに興味があったんですか」
「おうよ。俺のダチはモンスターとか自然の物を研究してて、曜具やそれとは全く違う新しい道具を作ってるんだ。まあ、研究者みたいなもんだな。で、そいつが今研究してるのが丁度ヘビでよお。だからつい、な」

 全く新しい技術。って事は……あのライターもそうなのかな。
 俺はあのライターを“以前この世界に来た異世界人の残した遺物”だと思ってたんだけど、もしこれが新しい技術であるなら、この世界には俺の世界と同じぐらいの生活水準に達した国が在るのかも知れない。
 そうなると、俺としては物凄く気になる訳で。

 話の流れでそこの所が聞けそうだなと思って、俺はロサードに問いかけた。

「あの……新しい道具って、あのライターみたいな?」

 そう言うと、ロサードは一瞬キョトンとしたがすぐに笑って手を振った。

「ハハハ! ライターは違げぇよ。古代の遺跡から出た設計図で作った“特注品”だからな。俺のダチが作ってるのはまあ……なんつーか……普通に生活するためには必要ないが、あれば充実するって奴だな」
「なんスかそれ。便利な小物的なアレっすか」
「まあそんな所だな」

 それがどう蛇の生態やら自然のモノについての研究に繋がるのかが判らないが、まあ世の中思わぬものが新しい商品を生み出す切欠になるらしいから、俺が理解出来ないだけで実際はモノづくりとかなり密接な研究をしているのだろう。多分。
 興味が無い分野にはとんと知識が無いので、推測どまりなのが悲しい。

 やっぱ俺もう少し色々勉強しようかなーとか思ってたら、面倒臭いのが来た。

「ツカサ君、なんの話してるんだよおー構ってくれよー」
「うわあほろ酔い無精髭がやって来た」
「んじゃ俺あっち行ってますわ。お二人でしっぽりどうぞ~」
「こ、この商人……っ」

 俺がめっちゃ嫌な顔したのに逃げると申すか。
 駆け引き上手も度が過ぎるとムカッとくるだけだぞこんちくしょう。

 クロウに助けを求めようかと思ったが、クロウはクロウでヒノワの酒には耐性が無かったのか、焚火の向こうでぐでんと横たわっていた。
 こ、こういう時にタイミングよく死んでるってどういう事なんですかー!

「ツカサ君、何話してたのお」
「だーっ、顔近付けるな酒臭いなぁっ。さっきのライターとかの話だよ」
「んあぁ、気にしてたもんねぇ」

 久しぶりの酒は余程ブラックの頭を幸せにしたのか、相手はそのでっかい図体をタコのように揺らしながら俺の隣にヘナヘナと腰を下ろした。
 こいつ、わりと酔ってるな……。

「ライター、やっぱり異世界のモノだったのかぃ?」
「いや……なんか良く解らなかったっていうか……でも過去に設計図が在ったって言われたから、そう言う可能性は捨てきれないかも……っていうかお前酔っててもわりと話出来るんだな」
「ツカサ君とは違うんだよぉ~」
「ウザさは五割増しだな」

 ええかげんにせえよこの中年。
 ウチの父さんも酒を飲んだら絡み酒で、本当にウザいしクソだし毎回出迎えるのが嫌だったが、中年になるとみんなこんな風になってしまうんだろうか。
 ああ嫌だ。俺は絡み酒やっちゃうオッサンにだけは成りたくない。

「ウザいって酷いよ~……僕普段からこんなに頑張ってるのに、お酒の席くらいは気持ちよくなっても良いじゃないかぁ」
「だーっ、お前は本当ウチのオヤジみたいなこと言いやがって!!」
「ツカサ君のお父さんこんな感じなのかぁ……ふふふ……また一つ知っちゃったなぁ……ツカサ君のお父さんは、楽しい酒を飲むんだなぁ」
「う……」

 な、なにそれ。
 別に喜ぶ事じゃないじゃん。うちの父親のこと知って何が嬉しいんだよ。

 でも何だかよく解んないけど、勝手に顔が熱くなっていく。
 それに比例するかのように、ブラックの距離もどんどん近付いて来て。
 俺が真っ赤になる頃には抱き着いてしまっていた。

「ツカサくぅん」
「なに……」
「僕ね、酔ってないよお」
「…………ホントかよ」

 パチパチと炎が鳴る。
 今日この場所で延々黒く燻っていたあの炎とは違う、白くて綺麗な煙を上げる炎は、向こう側を覆い隠して俺達の視界を赤く染めていた。

「ねえ、ツカサくん」
「……な、なんだよ」

 耳元に、息がかかる。アルコールが充満した酒臭い息と、ブラックのにおいが鼻に伝わって来て、体温がじわじわ肌に染み込んできて、胸が苦しくなってきた。
 いつもやっている事なのに、どうしてか今はブラックの吐息一つにでも体が簡単に反応して堪らなくなってしまう。

 おかしいな。
 酒臭い大人って、こんなドキドキする存在だったかな……。

「僕ね……」

 耳元で、熱い息が渦巻く。
 アルコールが耳朶じだに染み込むようで、身をすくめた俺に、相手はささやいた。

「僕…………おしっこしたい……」

 ………………。
 うん。

 …………うん?

「おしっ」
「ぁあああぁあしてこんかい!! 馬鹿! お馬鹿! さっさとそこら辺でやってこんかこのバカ! おたんこなす!!」
「な、なんで怒ってるの」
「っな……ぁっ、お、怒ってねーよバカ! このモジャ男!」
「ツカサ君、僕フラフラだから服にかけそうなんだよぉ、付いて来てよぉ」
「だぁああもうこのクソオヤジはぁああああああ」

 ば、ばっかみたい、ばっかみたい!!
 ションベンしたいだけであんな風に囁くとかっ、つ、つーかそれに盛大に釣られた俺恥ずかしすぎる……っ、なんだよ、なんだよもうっ馬鹿、もうなんかバカ!!
 一人でやってこいよもぉおおっ。

「ツカサ君顔真っ赤」
「怒ってるからだよ!!」
「涙目で可愛いなぁ~えへへ~」
「えへへ~じゃねぇえええよもうやだこのオッサン!!」
「あ、やばい。漏れそうだから早く」
「ああ~……殴りてえ~…………」

 俺のピュアな心を弄んだ責任をこの拳に籠めて受け取って欲しいけど、そんな事をしたら衝撃でちょっと漏れるかもしれない。
 旅をしていたら、宿に泊まるまで服を洗えないんだ。そんな事になったら困るのはブラックだけではない。シミつけたオッサンの隣で歩かなきゃならん俺も困る。
 川もないし、どんなに洗濯してやりたくたってこの状況では無理なのだ。

 じゃあ、もう、選択肢はない訳で。

「…………くそぉ……ほら、トイレまでいくぞ……」
「ありがと~」

 へらへら笑いながら、俺の手を取って立ち上がるブラック。
 自分の手を躊躇ためらいも無くぎゅっと握る大きな手に、俺はやっぱりちょっとドキッとしてなんだか余計にイライラしてしまった。

 なんか、変だ、俺。
 こんなだらしない笑顔も、手を握られる事も、いつもの事なのに。
 なのに……なんで、こんなドキドキしたり、いらついたりしてるんだろう……。

 …………やっぱ俺も、酒の臭いに酔っちまったのか。

「ツカサ君?」
「……なんでもない。ほら、早く済ますぞ」

 何の欲も抱いていないような今のブラックの表情が、無性にモヤモヤする。
 だけどそれを言いだせるはずもないし、なんか格好悪い。一人で意識して、一人で期待して、馬鹿みたいだ。うう、恥ずかしい……。
 せめてこんな気持ちだけは相手に伝わるなよと願いながら、俺はブラックの片腕を肩に回して、トイレへ連れて行ったのだった。
















※一応ツカサもちゃんと男の子なんで好きな人にはムラムラするよねって話
 次後半にちょっとやらしい表現あるので注意して下さい
 
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

義理姉がかわいそうと言われましても、私には関係の無い事です

渡辺 佐倉
恋愛
マーガレットは政略で伯爵家に嫁いだ。 愛の無い結婚であったがお互いに尊重し合って結婚生活をおくっていければいいと思っていたが、伯爵である夫はことあるごとに、離婚して実家である伯爵家に帰ってきているマーガレットにとっての義姉達を優先ばかりする。 そんな生活に耐えかねたマーガレットは… 結末は見方によって色々系だと思います。 なろうにも同じものを掲載しています。

悪役令嬢になりたくない(そもそも違う)勘違い令嬢は王太子から逃げる事にしました~なぜか逆に囲い込まれました~

咲桜りおな
恋愛
 四大公爵家の一つレナード公爵家の令嬢エミリア・レナードは日本人だった前世の記憶持ち。 記憶が戻ったのは五歳の時で、 翌日には王太子の誕生日祝いのお茶会開催が控えており その場は王太子の婚約者や側近を見定める事が目的な集まりである事(暗黙の了解であり周知の事実)、 自分が公爵家の令嬢である事、 王子やその周りの未来の重要人物らしき人達が皆イケメン揃いである事、 何故か縦ロールの髪型を好んでいる自分の姿、 そして転生モノではよくあるなんちゃってヨーロッパ風な世界である事などを考えると…… どうやら自分は悪役令嬢として転生してしまった様な気がする。  これはマズイ!と慌てて今まで読んで来た転生モノよろしく 悪役令嬢にならない様にまずは王太子との婚約を逃れる為に対策を取って 翌日のお茶会へと挑むけれど、よりにもよってとある失態をやらかした上に 避けなければいけなかった王太子の婚約者にも決定してしまった。  そうなれば今度は婚約破棄を目指す為に悪戦苦闘を繰り広げるエミリアだが 腹黒王太子がそれを許す訳がなかった。 そしてそんな勘違い妹を心配性のお兄ちゃんも見守っていて……。  悪役令嬢になりたくないと奮闘するエミリアと 最初から逃す気のない腹黒王太子の恋のラブコメです☆ 世界設定は少し緩めなので気にしない人推奨。

BL短編

水無月
BL
『笹葉と氷河』 ・どこか歪で何かが欠けたふたりのお話です。一話目の出会いは陰鬱としていますが、あとはイチャイチャしているだけです。笹葉はエリートで豪邸住まいの変態で、氷河は口悪い美人です。氷河が受け。 胸糞が苦手なら、二話から読んでも大丈夫です。 『輝夜たち』 ・シェアハウスで暮らしている三人が、会社にいる嫌な人と戦うお話。ざまぁを目指しましたが……、初めてなので大目に見てください。 『ケモ耳学園ネコ科クラス』 ・敏感な体質のせいで毛づくろいでも変な気分になってしまうツェイ。今度の実技テストは毛づくろい。それを乗り切るために部活仲間のミョンに助けを求めるが、幼馴染でカースト上位のドロテが割って入ってきて…… 猫団子三匹がぺろぺろし合うお話です。 『夏は終わりだ短編集』 ・ここに完結済みの番外編を投稿していきます。 ・スペシャルはコラボ回のようなもので、書いてて楽しかったです私が。とても。 ・挿絵は自作です。 『その他』 ・書ききれなくなってきたので、その他で纏めておきます。 ※不定期更新です。

婚約解消して次期辺境伯に嫁いでみた

cyaru
恋愛
一目惚れで婚約を申し込まれたキュレット伯爵家のソシャリー。 お相手はボラツク侯爵家の次期当主ケイン。眉目秀麗でこれまで数多くの縁談が女性側から持ち込まれてきたがケインは女性には興味がないようで18歳になっても婚約者は今までいなかった。 婚約をした時は良かったのだが、問題は1か月に起きた。 過去にボラツク侯爵家から放逐された侯爵の妹が亡くなった。放っておけばいいのに侯爵は簡素な葬儀も行ったのだが、亡くなった妹の娘が牧師と共にやってきた。若い頃の妹にそっくりな娘はロザリア。 ボラツク侯爵家はロザリアを引き取り面倒を見ることを決定した。 婚約の時にはなかったがロザリアが独り立ちできる状態までが期間。 明らかにソシャリーが嫁げば、ロザリアがもれなくついてくる。 「マジか…」ソシャリーは心から遠慮したいと願う。 そして婚約者同士の距離を縮め、お互いの考えを語り合う場が月に数回設けられるようになったが、全てにもれなくロザリアがついてくる。 茶会に観劇、誕生日の贈り物もロザリアに買ったものを譲ってあげると謎の善意を押し売り。夜会もケインがエスコートしダンスを踊るのはロザリア。 幾度となく抗議を受け、ケインは考えを改めると誓ってくれたが本当に考えを改めたのか。改めていれば婚約は継続、そうでなければ解消だがソシャリーも年齢的に次を決めておかないと家のお荷物になってしまう。 「こちらは嫁いでくれるならそれに越したことはない」と父が用意をしてくれたのは「自分の責任なので面倒を見ている子の数は35」という次期辺境伯だった?! ★↑例の如く恐ろしく省略してます。 ★9月14日投稿開始、完結は9月16日です。 ★コメントの返信は遅いです。 ★タグが勝手すぎる!と思う方。ごめんなさい。検索してもヒットしないよう工夫してます。 ♡注意事項~この話を読む前に~♡ ※異世界を舞台にした創作話です。時代設定なし、史実に基づいた話ではありません。【妄想史であり世界史ではない】事をご理解ください。登場人物、場所全て架空です。 ※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義なのでリアルな世界の常識と混同されないようお願いします。 ※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。 ※価値観や言葉使いなど現実世界とは異なります(似てるモノ、同じものもあります) ※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。 ※話の基幹、伏線に関わる文言についてのご指摘は申し訳ないですが受けられません

趣味を極めて自由に生きろ! ただし、神々は愛し子に異世界改革をお望みです

紫南
ファンタジー
魔法が衰退し、魔導具の補助なしに扱うことが出来なくなった世界。 公爵家の第二子として生まれたフィルズは、幼い頃から断片的に前世の記憶を夢で見ていた。 そのため、精神的にも早熟で、正妻とフィルズの母である第二夫人との折り合いの悪さに辟易する毎日。 ストレス解消のため、趣味だったパズル、プラモなどなど、細かい工作がしたいと、密かな不満が募っていく。 そこで、変身セットで身分を隠して活動開始。 自立心が高く、早々に冒険者の身分を手に入れ、コソコソと独自の魔導具を開発して、日々の暮らしに便利さを追加していく。 そんな中、この世界の神々から使命を与えられてーーー? 口は悪いが、見た目は母親似の美少女!? ハイスペックな少年が世界を変えていく! 異世界改革ファンタジー! 息抜きに始めた作品です。 みなさんも息抜きにどうぞ◎ 肩肘張らずに気楽に楽しんでほしい作品です!

4番目の許婚候補

富樫 聖夜
恋愛
愛美は家出をした従姉妹の舞の代わりに結婚することになるかも、と突然告げられた。どうも昔からの約束で従姉妹の中から誰かが嫁に行かないといけないらしい。順番からいえば4番目の許婚候補なので、よもや自分に回ってくることはないと安堵した愛美だったが、偶然にも就職先は例の許婚がいる会社。所属部署も同じになってしまい、何だかいろいろバレないようにヒヤヒヤする日々を送るハメになる。おまけに関わらないように距離を置いて接していたのに例の許婚――佐伯彰人――がどういうわけか愛美に大接近。4番目の許婚候補だってバレた!? それとも――? ラブコメです。――――アルファポリス様より書籍化されました。本編削除済みです。

スキルが生えてくる世界に転生したっぽい話

明和里苳
ファンタジー
物心ついた時から、自分だけが見えたウインドウ。 どうやらスキルが生える世界に生まれてきたようです。 生えるなら、生やすしかないじゃない。 クラウス、行きます。 ◆ 他サイトにも掲載しています。

縦ロールをやめたら愛されました。

えんどう
恋愛
 縦ロールは令嬢の命!!と頑なにその髪型を守ってきた公爵令嬢のシャルロット。 「お前を愛することはない。これは政略結婚だ、余計なものを求めてくれるな」 ──そう言っていた婚約者が結婚して縦ロールをやめた途端に急に甘ったるい視線を向けて愛を囁くようになったのは何故? これは私の友人がゴスロリやめて清楚系に走った途端にモテ始めた話に基づくような基づかないような。 追記:3.21 忙しさに落ち着きが見えそうなのでゆっくり更新再開します。需要があるかわかりませんが1人でも続きを待ってくれる人がいらっしゃるかもしれないので…。

処理中です...