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パルティア島、表裏一体寸歩不離編
シーポート炭鉱窟―猥雑―2※
しおりを挟むとにかく、早く終わらせて貰わなければ……。
いくら数時間は眠っているからと言っても、眠り薬に耐性が有ればすぐに起きてしまうかもしれない。クラレットがいい例だ。このオッサンなんでか眠らなかったし、他の兵士が本当に眠ってしまったかどうかも解らない。
だけど、ブラックはそんな事なんてどうでもいいようで。
今は俺のしょうもない恰好がいたくお気に召したのか、顔に陰を作って目まで据わらせて荒い呼吸を繰り返している。この中年怖い。
「それにしても女の服……女の服を着てるツカサ君なんて、新鮮でいいね……」
「新鮮どころか腐ってる以外の何物でもないだろ」
「え、どこが腐ってるの? ここかな?」
そう言いながら、ブラックはまたもや俺の股間に顔を埋める。
何を考えとるんじゃこの中年、そこが腐ってたら俺本格的にお終いだろうが!
バカな事言ってるんじゃないと怒鳴ろうとしたけど、その前に下着の上からぱくんと口に覆われてしまい、俺は思わずのけぞってしまう。
「ひぁっ、や……っ」
「ツカサ君はどこも美味しいよ……」
「だ、からぁっ、しゃべん、なっ」
「辛い? フフ……可愛いね……」
そう言われて、自分の熱がいかに高まっているかを思い知らされるかのように、膨れ上がったそれを舌でつぅっと辿られる。
確かに硬さを持ち始めたソコを強く舌でなぞられると堪らなくて、俺は無意識にブラックの頭を掴んでいた。だけど、それで止めてくれるはずもなく。
それどころか、ブラックはとうとう気付いて欲しく無かったモノに気付いてしまった。
「……ツカサ君、この痕……なに?」
怖い声で言いつつ、指でその鬱血の痕を痛いくらいに押してくる。
爪が食い込んだことに軽く悲鳴を上げると、ブラックはさらに機嫌を悪くしたかのように険しい表情になっていった。
うわ、これ……ヘタに嘘つかないほうが、いいかな……。
「もしかして……他の奴にもこんなことさせたの……?」
「ち、ちがっ……不可抗力だよ! そこにキスされた、だけだし……」
「ふぅん……そいつ、どんな奴かな? 今寝てる兵士の中にいるの? 教えてくれたら今すぐ殺」
「ワーッ!! そんな事はしなくていいっ、しなくていいから! それよりほら、ブラックあ、あの俺にしてほしい事ない!? お、お注射しちゃうぞーなんて」
ひいいいい何言ってんの俺。ターゲットが間近にいる状態じゃ危ないからって、うっかり俺がナースに言ってほしい台詞ナンバーツーを。
今じゃナース服なんて滅多に見られないけど、えっちなナースさんは男の永遠の夢なんだよー! もうちょっと早く生まれておけば良かったよ俺!!
いやそんな事どうでもいいわ。とにかくなんて事言っちゃってんだ俺はあああ。
「お……お注射……?」
普通にオッサン乗って来やがるしぃい。そう言う所は俺の世界のオッサンと一緒だなチクショウ!
お注射したくないので「やっぱりやめた」と言おうと思ったのだが。
「僕の事も治療してくれるの? ご、ごっこ遊びかい? はは、いいね……ああ、そうだね、ツカサ君今は看護婦さんだもんね……ふっ、ふははは……じゃあ鎮めて貰おうかな……」
悪役みたいな笑い方をして、ブラックが俺から退く。
このままお終い……なんてことはないんだよなあ、絶対。体を起こしてブラックの動向を見ていると、なんと相手は俺の目の前でズボンの合わせを解き始めた。
うん。いや、待て待て待て。それ俺がお注射される奴だから。俺はお注射してほしくないから。ごっこ遊びって実体を伴わないはずなんだけども。
「これ、治療してくれたら……お仕置き許してあげるよ」
そう言いつつ、ブラックのズボンの合わせ目から飛び出してきたソレに、俺は思いっきり顔を歪めてしまった。
「げっ……」
臨戦態勢だ。っつーかお前、いつのまにこんなに大きく……。
いや、その前に俺、こいつのをちゃんを見たのって初めてだったような。
「僕のコレ、いつもツカサ君を悦ばせてるんだから、今日ぐらいは労わってくれてもいいよね?」
「お、お前が勝手にやってんじゃねーか!!」
「ほーう? やっぱりきっちりとお仕置……」
「か、かしこまりましたご主人様~」
間違った、ここは「んもーしょうがない患者さんね(はぁと)」だった。
違う、俺は本来患者さんの方だからそう言う台詞は気にしなくていいんだよ! ああもう何でこんな事になってんだか!
「ご主人様か……今度はメイドの服を着てセックスするのもいいね」
「ぐぬぬ……そ、そんな事したら……」
「また眠らせる? 今度はそうはいかないよ。残念だったねぇ、あっはっは」
てめこの野郎丸出しで笑ってんじゃねーぞ。
くっそー、また余計なヒント与えちゃったよもう。教えた単語フル活用しちゃってるし何でこんな事までしっかり記憶しちゃうかなあ、コイツ。
「それより早くしてくれないかな? このまま待たせるなら、寒いから別の所に入り込みたくなっちゃうんだけど……」
「うあーっ、分かった分かった! こうなりゃヤケだ!!」
テーブルに座ったまま、俺は目の前で反り上がっているそれを掴んだ。
その途端びくんと脈打ったそれに目を剥くと、上から笑い声が降ってくる。笑うなら笑え、俺は健全なんだ、ノーマルなんだよ。他人のブツなんて触った事ないっつうの。こんな事で笑われたって平気だよ。
ムカっとした事でちょっと気力を取り戻した俺は、そのままブラックの物をゆっくりと上下に擦る。間近に突き付けられたそれは、片手で全てを包む事は出来ない。それくらい大きくて、雄々しく血管が隆起していた。
「っ……うん、いいよ…………擦る間に指を使って強弱をつけてご覧」
「ん……わ、わかった……」
指を使うって……輪っかを作って軽く締め付ける、とか? エロ漫画でよくあるよな。自分でやってもイマイチ解んなかったけど、とにかくやって見る。
強弱を作って、根元から絞り出すようにぎゅっぎゅと軽く強弱をつける。
するとブラックのモノは喜ぶように震えて、じわじわと先走りを垂らし始めた。それが先端から溢れ、鋭く括れた所で耐え切れずに俺のスカートに垂れる。
僅かに粘度のある透明な液体を見て、俺は熱い息を吐いた。
なんか、ブラックのって、俺のと全然違う。
凄くデカいし、赤黒いし、なによりめちゃくちゃ男らしいって言うか、銛かよってレベルでカリがくびれてるし……なんかガキっぽい俺のが恥ずかしい。
こんなのが、今まで俺を犯してたのか。
ブラックのこの大きくて凶悪な形の物が、無理矢理押し入って、中を広げて、俺が泣き喚くぐらいにぐちゃぐちゃに暴れて……。
「……っ…………」
そう思うと、何故だかまた体が熱くなってくる。
何もされて無いのにまた体の芯が焼けるようになってきて、俺は気付かれたくないとスカートの中でぎゅっと足を閉じた。
だけど、そうすると唾液で濡れた下着が太腿に張り付いて来て。
「んっ……」
ヤバイ、どうしよう、なんかさっきより湿ってる気がする。
これもしかして、俺も興奮してるんじゃないよな。そんなバカな。
貴重な時間を割いて無理してヤってんのに、興奮するとか変態じゃないか。
「どうしたの……?」
「な、なんでも、ない……早く終わりたいんだけど……」
「そっか……ふふ……じゃあ、早く終わるために、ツカサ君の口でご奉仕してくれないかな。そしたらすぐにでも終わっちゃうよ」
「ふぁ……っ!?」
なにが早くだこの早漏! バカ!
くっ、口でなんて出来る訳ねーだろお前……。
「ツカサ君……」
「あっ……」
顎を手で取られて、掬い上げられる。
見上げた先に在るブラックの顔は、俺に欲情していると言わんばかりの蕩けた表情で。潤んだ菫色の瞳が、じっと俺を見つめていた。
瞳は、「俺に欲望をぶつけたい」と言わんばかりの熱で揺らめいている。
ブラックのそんな表情なんて、何度も見ていたはずなのに。
なのに、俺は。
「…………んっ……」
顔が、触れたくない物にゆっくりと近付いて行く。
頬は痛いくらいに熱くて、鼻の先に近付いて来るそれを見る目は、熱に浮かされて涙でぼやけていた。だけど、どうしても顔が止まらない。
心の中で理性が「なんで俺が他人のモノを」と叫んでいるが、今の俺にはそんな声も届かなかった。
「そう……ツカサ君……横からゆっくりと舐めて……」
優しくて低い声が、耳をくすぐる。
俺が素直に動くとブラックの大きくて頼もしい手が撫でてくれて、勝手に足がぎゅうっと俺の中心を縛めた。
目の前のグロテスクな凶器は、独特の臭いがする。
俺自身が何度も嗅いだことのある、だけどそれよりも強くて濃厚で、人を否応なく赤面させるような性器独特の臭い。
他人のそれを知ったのだと思うと、俺はもう恥ずかしくて、体が熱くて、どうしたらいいのか解らなくなりそうだった。
「さあ、舌を出して」
「っ……ふ……っ」
優しく撫でられ、囁かれ、半開きの口から震える舌が伸びる。
「いい子だね、ツカサ君……大好きだよ……」
舐めたら、オワリな気がする。
散々嫌だ嫌だって言って来たのに、ブラックとこんな事するのなんて嫌いだって思ってたのに、そんな事を言えなくなる。
こんな事、嫌いだったら絶対にしない。されたくない。
クラレットにも兵士にもされたくなかった事なのに、ブラックに優しく撫でられて、こうして興奮していると言う証拠を見せつけられると……俺の理性は、何故かどんどん弱くなって崩れて行って。
そんなの、気付きたくなかった。
やだよこんなの、元の世界に帰ったら俺完全に変態じゃないか。
ブラックとするエッチなことだけは、結局許しちまうだなんて……そんなの……コイツとはエッチしても良いって言ってるようなもんじゃんか。
今なら戻れる。変態じゃないって、怒れるのに。
「んっ……」
震える舌が、熱くて硬いブラックの性器を恐る恐る舐める。
拙い俺の動きだったけど、ブラックはそれだけでたまらなかったのか大きく体を震わせた。俺の舌に、感じてくれてるんだ。
下手な動きしか出来ない俺の舌でも……。
「ツカサ君……いいよ、はぁ……はは、危うく出す所だったよ……ねえ、そのままゆっくりと舐め上げて、口に含んでみて」
「こ……こう……?」
アイスキャンディーを舐めるように舌の腹全体で筋から舐め上げて、くびれを乗り越える。先端から垂れている先走りが舌にも流れ込んできて、そのわずかにしょっぱい味に俺は顔を顰めた。
うわ……先走りってこんな味すんのか……。
あまり美味いとは言えない味にちょっと躊躇ったが、ここまで来てしまうと後には引けなくて、俺は先端から出来るだけ歯を当てないようにブラックの物を食んだ。鼻に突き抜けるそのにおいに、また体が熱くなる。
行為のせいも有ってか、俺の頭はだんだん考えがまとまらなくなって、恥ずかしい事もあまり恥ずかしくなくなっていた。
「く、ぅ……いい、よ……っそのまま舌を絡めたり、ゆっくり出し入れして……」
「んっ……ん、ぐ……」
フェラ、だよな。これ。
今更ぼんやりと考えつつ、俺はぎゅっと太腿を擦り合わせる。この股間の疼きをどうにかしたくて、早く終わらせたい一心で口の中の熱の塊に舌を這わせた。
そうして、唇でしっかりと固定しながら、ゆるく頭を前後に動かし続ける。
じゅぶ、じゅる、と恥ずかしい水音がして、俺の太腿が濡れて行く。
スカートを押し上げる物さえなければ、本当に女になってしまったかのようだ。俺はその事に余計に興奮して体を震わせた。
「は、ぁ……あぁあ……い、いいよ……ツカサく、気持ちいい、よ……!」
「んっ、んぶ……ふぅう……ぅ……」
ブラックが興奮した声を出す度に、モノが大きくなっていく。
最初に見た時も大きかったが、今では口に収まりきらない。無理をして押し込むと片頬を性器の先端が押し上げて、俺は不格好な顔になってしまう。
頬を伝って口の中に不快な味が広がって、唾液と混ざって口から落ちる。
だけど、それは最早興奮する材料にしかならなくて。
気付けば俺のモノも、スカートを押し上げてシミを作るほどに勃起していた。
「ぁあ……ツカサ君、も……興奮してくれてるんだね……嬉しいよ……っ」
「ぅっ、ふぁ……う……」
蕩けた笑顔のブラックが、俺を眩しげに見つめて来る。
眉は下がり無精髭の頬に涎が垂れて、格好いい姿には程遠い。だけど、その情けない顔が何よりも俺の熱を引き上げて。
相手もそんな俺を見て極まったのか、唐突に俺の後頭部を鷲掴んだ。
「んっ……!?」
「いつも自分の中を掻き回して犯すモノを食べたら、興奮しちゃった……? 可愛いね……本当に君は可愛いよ……ああ……ねえ、ツカサ君……帰ったら沢山たくさん犯してあげるから、今日は……口を犯させて……っ」
「んぐっ……!!」
いきなり、後ろから頭を思いっきり押される。
その勢いでブラックのモノを喉奥まで付きたてられてしまった俺は、悲鳴を上げる事も出来ずに体を痙攣させた。
ま、まって。これ、イラマチオって奴……!?
「ん゛っう゛っ、うぅう゛っ! ん゛ぅう、ん゛~~~ッ!」
やめろ、とブラックの腰を掴むが、相手の腕力にかなう訳がない。
ずるりと喉から強直を引き抜かれ、また唾液と先走りの味を喉奥に流し込むようにそれを突き立てられる。先程よりも強い水音が何度も響き、俺は息も出来なくて顔から涙や鼻水を垂らして必死に息をしようと暴れた。
だけど、ブラックはもう止まらなくて。
「はっ、はぁっ、はぁあっ、つ、ツカサ君の口の中は最高だ……ツカサ君、ツカサ君っ、ツカサ君……――――ッ!!」
「んんん゛っ、んっ、んぅううう――――っ!」
びゅるびゅると、鼓膜の中から強制的に耳を犯すような音が口の中で爆発する。その音と共に喉に叩きつけられた、あまりにも苦い粘液は、俺のなすすべもなく喉の奥へと流れて行った。
「はっ……はぁ……」
ゆっくりと口の中から引きずり出されて、俺の口はやっと大きな異物から解放される。やっと空気を吸えるようになった俺は、大きく咳き込みながらスカートの上に青臭くて苦い白濁を吐き出した。
呑み込めない、こんなの。いや、こんなの……って……これ……。
「あはっ、ごめん! 口の中に精液出しちゃった!」
「げほっ、ぐぇっ……げっ、が……ば、ばか……バカっちくしょぉ……っ」
初めてのフェラでこんな事する奴有るかぁ!! 死ぬかと思ったわ!
てか量多すぎ、やばい。吐き出した奴物凄いスカートに広がってるんですけど。なにこいつ。塚本なの。ガロン塚本なの。
「いや、ごめんね……ツカサ君の口の中があまりに気持ちいいから……あ、じゃあ今度は僕がお詫びにツカサ君の可愛いのを……」
「だあああもういいっ、もういいから!! 着替えてくるからそこにいろ!」
こんな姿じゃもう獣人達に会いにも行けないし、とにかく匂いを消すために口をゆすがなきゃならん。
さっきの凶行のお蔭でぼやけた思考が元に戻った俺は、あわててその場から逃げ出した。まさか二度も逃げ出すことになろうとは。
でも、仕方ない。これは仕方ないんだ。
「…………こんなのばれたら……絶対、あれだけじゃすまなかったし……」
そう言いながら、色んな液体で濡れたスカートの中心を押さえる。
抑えたスカートの奥にある俺のモノは、もう今は既に鎮まっていた。
たっぷりと下着に欲望をぶちまけて、そりゃもう、満足げに。
「…………やだ、俺もう、マジで変態じゃん……」
ああもう、泣きたい。
なんで野郎のブツを舐めただけでこんな事になってるの。
いや違う、こんな事になったのはブラックのせいだ。あいつが俺を何回も犯すから、段々と体が慣れてきてしまってるんだ。女戦士だってそうだ。何度もオークに犯される事で体が……って俺女戦士じゃねーし!!
「くそ……もう、最悪……」
一番最悪なのは、こんな事になっても、前よりもショックじゃないって事だ。
だけどそんな事、誰にも言えそうになかった。
→
※…………(;^ω^)なんかすんません…
こんなことするはずではなかったのにブラックが勝手にやった…
こ、コメディと言う事で許してやって下さい…… O(:3 )~ ('、3_ヽ)_
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