異世界日帰り漫遊記

御結頂戴

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終章“止まり木”の世界、出逢う全ての物語編

5.或る可能性

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   ◆



 尾井川と話した翌日。
 さっそく俺は、自分でも何か出来る事が無いか行動し始めた。

 ……と言っても、病院のワンフロアに軟禁状態だし、外の情報は完全に遮断されていたので、出来る事は少なかったが……まずは、あっちの世界での俺の立場について改めて考えてみることにした。

「うーん……」

 ノートのすみにシャープペンシルで薄く自分の事を書きだしつつ、俺は唸る。
 改めて掻き出してみると、こんなに奇妙な存在も無かった。

 【黒曜の使者】
 ・神を殺して新しい神になる存在。神と同等の力を持つ。
 ・五曜の曜気を全て操る事が出来て、大地の気というものも生み出せる。
 ・あの世界で唯一他人に曜気を渡せる。
 ・じこちゆ能力が凄くて、あの世界では一欠片でも残っていれば、俺は俺のままで元の状態に回復してしまう。例外は無い。
 ・でも、グリモアには簡単に殺されてしまうし、支配されて意識をうばわれる。
 ・俺はいずれ【神】になる予定だったらしいが、まだなってない。
 ・ブラックは、俺がずっと黒曜の使者だった事には意味があるかもと言ってた。

「…………漢字が書けない……」

 思わずあっちの文字で記しそうになったが、それじゃ中二病だ。
 なので必死で日本語を保ちながら書いてみたのだが、漢字が危うかった。
 俺、こんなに漢字書けなかったっけ……じゃなくて、こうしてみると本当に黒歴史ノートみたいなチート設定だな。特別な存在ってだけじゃなく、最終的には神にまで成っちまうんだからビックリだよ。

 俺にはそんな能力は無いから拒否しちゃったけど、それだとあの世界は狂ったままでヤバい事になるってキュウマは言ってたんだよな。えーと……。

 【神】
 ・あの世界の支配者で、あらゆるものを創造・改変出来る。
 ・黒曜の使者が天敵であり、殺されて【神格】を失う。
 ・神様は全部で六人。ジューザ、アスカー、ジェイン、ナトラ、キュウマ、リン。
 ・キュウマはナトラから“さいてい”ではなく“じょうと”で【神格】を貰った。
 ・リンは怖い。でも行方不明になって、神の座が空席になった。
 ・狂った世界を修正できるかもしれない存在。

「こんなトコかな……? 考えてみると、神様って黒曜の使者に比べるとなんか設定スッカスカだな。まあ、そのままシフトするわけだから、能力は上位互換ってだけで、あんまり変わりがないのかもしんないけど……」

 それにしても漢字が不自由過ぎてちょっと恥ずかしくなる。
 譲渡ぐらい漢字で書けないのか俺は。あっ、別に書けない訳じゃないんだぞ。
 ただその、ちょっとド忘れしちゃって、面倒臭いからひらがなにしただけで……。
 ……シベにもよく怒られるけど、でも、漢字なんてスマホとかパソコン使ってたらすぐ忘れちゃうんだから仕方ないじゃないか……俺別に文章書かないし……。

 ああ、そう思うと難しい漢字も少ないあっちの世界は良かったなあ……。
 言ってみれば、平仮名と常用漢字しか使わないみたいな世界だったし。文字は記号みたいで特殊だったけど、それはまあ外国語と変わんないし。
 そもそも言語は日本語まんまだから、別に不自由は無かったんだよなぁ。

 うーん……あっちだったら俺は国語で高得点だったかもしれん……。

「……そういや、あの世界って日本人が神様だったから言語が日本語だったんだな」

 考えてみれば当たり前なんだけど、なんかヘンな感じ。
 だって、その異世界に居るのはどっちかっつーと外国人風でファンタジーな皆々様ばっかりだったし、俺みたいなガキお猿っぽい奴なんてほとんど見た事無いし……。
 日本人が神様だったら別に日本人容姿な奴らばっかでも良かったのに、そういう所は順当にファンタジーでなんかヘンだよなあ。

 ……そういや神様の中にジェインって名前のイカニモな神様がいたし、案外そいつが別の国の人だったのかも知れない。いや、名前が外国人っぽいならナトラもある。大穴でリンが外国人だったのかもしれない。
 そういや俺、神様たちの事なんにも知らないや。

 ディルムで【六つの神の書】っていう物を見てたら、なんか解ったのかな。
 バリーウッドさんが「あんまり詳しくないし経歴書いてるだけだよ」って言ってたから、じゃあいっかーって思って流しちゃったけど……マズかったなぁ……。

「って言うか……こんだけ色々覚えてるんだから、やっぱ妄想じゃないんだよな」

 正直まだちょっと自分を疑ってたりしたんだけど、ここまで来るともう確定だ。
 それに……今日も、その……ブラックの夢、見ちゃったし……。

 …………あ、相変わらず、一緒に指輪探してくれて、なんか今日は俺の事ぎゅうぎゅう抱き締めて来て……。
 ………………。
 俺が見てる夢だから自分の妄想ってのは解ってるんだが、でもやっぱ恥ずかしい。自分で照れちゃったりしてなんか自分が気持ち悪いが、とにかく夢で見たんだ。
 やっぱり俺は、ブラックの事を忘れるなんて出来ない。

 だったら、少しでもこっちの知識を持って帰って、あの世界をどうにかしないと。

 そんで、出来るだけ早く戻るんだ。
 もしあの夜に見た「鏡の向こう側の光景」が本物なら、ブラックは今も俺をあちらの世界に呼び出そうとして、必死に鍵盤を叩いているのかも知れない。
 ブラックも、俺の事をずっと待っていてくれてるんだ。

 だったら俺も、なんとしてでもブラックの所に帰りたい。
 帰りたいけど……どう帰ったらいいんだろうな……。

「うーん……」

 それも問題なんだけど……いざこっちの世界に戻って尾井川達に会ってしまうと、何だか里心がついてしまって決意が鈍ってしまいそうになる。

 ……ブラックには絶対に会いたい。
 だけど……もう二度と会えないのなら、婆ちゃんにも、母さんの家の方の爺ちゃん婆ちゃんにも挨拶がしたい。婆ちゃんの近所の人にも別れを言ってから、この世界とお別れがしたかった。そんな時間は無いのだと解っていても、こちらに戻って来ると昔の思い出が次々蘇って来て、最近は酷く憂鬱だった。

「……俺って、不実な奴なのかな……」

 いや、言うまでも無く不実だろう。あれほど帰らないと決心していたのに、いざ両親や友人と再会したら「まだ、あと少しだけ」なんて思うとか、あっちの世界で決心した意味が無いじゃないか。実家に帰省してんじゃないんだぞ。

 俺は、指輪を貰った。ブラックを守るって自分に誓った。クロウとだって、約束が無かろうがずっと一緒に居るって言い合ったんだ。
 それは絶対に反故に出来ない。いや、したくなかった。
 なのに……こんなこと、思うなんて……。

「…………忘れる事も出来ないんだもんな……」

 どれほど時間がたっても、どれほどあちらに馴染んでも、自分の故郷の言葉も文字も忘れる事は出来ない。自分が育った町や親しかった人達の面影も、記憶からは排除できなかった。思い出と言うのは、そういうものなんだ。

 だけど、だからこそ、それが決心を鈍らせるんだ。

 一番大事な人の傍にいるんだと、俺は確かに決めたはずだったのに。

「ブラック……」

 また異世界への扉が開いたら、そこにブラックを見つけたら、例え尾井川達と一緒に居ても俺は迷いなく飛び込んでしまうのかな。
 後ろも振り返らずに……ほんとうに、飛び込めるんだろうか。

 そう考えてしまう事が不実の証明だと解っていても、考えずにいられなかった。

「……旅さえしなければ、何も起こらなかったのかな……」

 あのままライクネスの街の一つであるラクシズに居て、娼姫のお姉さん達のために回復薬を細々と作り続けていたら、俺は静かに暮らせたのだろうか。
 そうしたら誰にも出逢わず……いやラスターには目ぇつけられてたのかな。
 つーか、あの世界に行った時点でブラックとは必ず出会う事になってたのか。
 けど、ブラックが来なかったら俺は…………なに、してたんだろう。

「…………普通に、こっちの世界に帰ろうって思ってたのかな……」

 だけど、俺一人じゃ絶対に【黒曜の使者】の真実までたどり着けなかったよな。
 俺はあんまり考えるの得意じゃないし、そもそもブラックの一族である“導きの鍵の一族”という集団ともコンタクトは取れなかったろうし……シアンさんとお知り合いになれていたかも怪しい。あの世界の俺は、こっち以上に非力だった。

 キュウマが言うには「本当は、落ちて来る時にテンプレな白い空間に飛ばされて、目的を説明されるはずだった」らしいけど、世界が狂ってしまった弊害かそんな事を説明されずに転移しちゃったし……どの道、ブラックが居ないと詰んでたのか。

「しかし……使命ぐらいは教えて欲しかったなぁ……」

 そもそもの話、俺が何をすべきかって所を明確にしてくれていたら、今俺はこんなに悩んでいなかっただろう。
 神様になるかも知れないって不安もキッチリ答えを出せていただろうし、狂った世界を何とか修正するために旅をして、冒険者らしい事をしていたかもしれない。
 はぁ……。あの四つの決まりを最初に知って、キュウマに事のあらましを教えられていたらなぁ……まあ、そんなこと言ったってもう遅いんだけど。

「えーと……なんだっけ……四つの教えられた事……」

 まだ【神】ではなく【黒曜の使者】だった頃のキュウマが残した擬似人格は、俺達に本来の目的と知らされる予定だった事を教えてくれた。それは確か……。

「一つ目が、世界を見よだったかな。旅をしろって事だったよな。そんで二つ目が、黒曜の使者はチート持ちだって事と……三つ目が……えっとなんだっけ……確か……グリモアは味方だけど敵……俺を殺せる奴だから気を付けろって話だったよな。んで最後の四つ目……」

 忘れないようにサラサラとノートに書きながら、必死に「四つの教えられた事」を記していく。色々と有り過ぎて忘れそうになっていたが、この四つの内の少なくとも二つは、正しい事を言ってたんだっけか。

 でも、残りの二つが謎なんだよな。世界を見よってのが意味わかんないし、最後の四つ目の……えっと……黒曜の使者は、神を“サイテイ”しなければならないってのが、まず言葉自体が謎だったと言うか……。
 ブラックは「裁く」と言っていたけど、もしかして裁判のサイの字なのかな。

「おっ、そうだそうだ、こういう時に国語辞典……!」

 シベに宿題と共に持って来られた時は悪魔の撲殺道具かと戦慄したが、しかし文明の利器が使えない今の俺にはありがたい書物だ。
 さっそく「サイテイ」の意味を調べるべく辞典を開き、指を走らせると……。

「んんん……サイテイって結構色んな字が有るんだな……最低、再訂……おっ、コレかな? あったぞ“裁定”が!」

 思わずテンションが上がって、指でその文字の意味を負う。
 そこに書かれていたのは……俺が思ったのと、少し違っていた。



 【裁定】
 物事の善悪や、賛成か反対かを決めること。
 また、可否(許されるか許されないか)を判断すること。



「…………許されるか、許されないかを決めること……?」

 どういう事だろう。いやでも、裁判の「サイ」の字を使ってるんだから、判断すると言う意味は間違いが無いはずだ。
 俺はてっきり、キュウマやブラックが言うように「善悪を判断し成敗する」という意味しかないのだと思っていたけど、少しニュアンスが違う意味もあるんだな。

 ……そっか。考えてみればそうだよな。
 キュウマとナトラだって、言葉には様々な意味があると理解していた。だから、裁定の意味を広く解釈して平和的な“譲渡”を行おうとしたんだ。
 だけど、その意味は間違っていた。だから、世界が狂って、キュウマがあんな状態で取り残されたり、神坐が空席になったり……俺も適当に放り出されたりしたんだ。

「確かに国語辞典では“譲渡”なんて意味は無いもんな……。神様って無理して何でも出来ちゃうけど、やっぱ言葉の意味自体は動かせないのか……。まあ、前任の神様の作ったモンは“改変”するしかないって言ってたし、ちゃんと意図した言葉じゃないと成立しないのかもなあ……」

 これも「言霊」って奴なのかね。
 あの世界は「曜術を使うなら詠唱するのが一番」って世界だから、言葉の意味ってわりと重要みたいだったもんな。ブラックの名前だってそうだ。名前そのものに明確な意味が存在するから成り立ってるんだろう。

 だとしたら、黒曜の使者の最大の目的……神様を殺すっていう目的に、わざわざ【裁定】なんて言葉を使ったのも……何か、意味があるのかな。

「善悪を決める、賛成か反対か決める、許すか許さないかを、決める……――」

 そう、呟いて――――俺は“ある事”を思い出した。

 「神の不在は、あってはならない事」と言う言葉から始まった神の歴史と……
 そして……あの時、ブラックが俺に対して言ってくれた事を。

「…………もしかして、この【裁定】って……」

 言葉の意味を示した辞典の項目を、指でなぞって呟く。
 まだ、自分が思いついた予想が正解だとは確信できない。けれどもし、俺が考えた事が真実だとしたら……もしかしたら、キュウマすらも救えるんじゃないのか。

 俺も……最も利己的で理想的な望みを、叶えられるじゃないのか……?

「…………」

 何故か、心臓がドクドクと強く脈打っている。
 もし本当に「今望んだ事」が叶えられるのだとしたら、俺の、それこそ都合のいい妄想みたいな望みが叶うのだとしたら……。
 ……ど、どうしよう。なんだか動悸が治まらない。
 耳の奥までドクドク言ってて、むしろもう、ドタドタみたいな感じの音がしてて、まるで外から近付いて来るぐらいに……

「おいっ、ぐー太!」
「うぴゃあっ!?」

 おおおおおっおまっ、お前尾井川!
 なんだ今のドタドタはお前の足音だったのかよ!

 びっくりさせるんじゃないよと胸を抑える俺に、尾井川は慌てながらもしっかりとドアを閉めて鍵をかけ、そのまま俺のベッドに駆け寄ってきた。
 な、なんだ。妙に焦ってるな。

「おいぐー太っ、こ、これっ、シベん所に持って行こうとしたらこれ、なんだよ!」

 そう言いながら尾井川はポケットから団子になったハンカチを取り出す。
 また俺の指輪を厳重に包んでたのか……とちょっと笑いそうになってしまったが、相手は至極慎重にそのハンカチを解いて、俺に中の指輪を見せた。

 俺の大事な、婚約指輪。
 だけどその指輪は今……驚くべき姿になっていた。

「なっ……こ、これ……」

 差し出された、俺の指には少し大きな指輪。
 その、指輪の菫色の小さな宝石は――――煌々と光を放ち、有る一方へ美しい光をささやかに伸ばしていた。













 
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