異世界日帰り漫遊記

御結頂戴

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曜力艦アフェランドラ、大海を統べしは神座の業編

16.力が欲しいか

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   ◆



「で……僕達はこれからどうすれば良いのかな?」

 港でぼーっと沖合おきあいのアフェランドラを見ながら、ブラックがぽつりと呟く。
 その隣で同じくぼーっと同じ物を見ていた俺は、眉根を寄せた。

「うーん……待機……?」

 シアンさんには「船の修理が終わるか、病人達の体力が回復するまで待機」と言われていたので、それ以外に言う事が無い。

 俺も倉庫にその病人達の世話をしようと思ったのだが、シアンさんに「いざという時に力を温存して置いて欲しい」と言われ追い出されてしまったのだ。
 まあ確かに看病の人手は足りてるみたいだし、俺みたいな素人よりも人を治療するのが本業の医師にやって貰った方が良いだろう。

 じゃあマグナの手伝いでもしようと思ったんだけど、マグナは見当たらないし……一体、何があったんだろうか。そこらへんでたむろしている兵士に聞こうと思っても、昨日と変わらず無視されるしあのオッサン上官に聞くにしても全く見かけないしで、結局俺達は散歩をしながら時間を潰す事ぐらいしか出来なかった。

 前にランティナに来た時に遊びに行った海岸に行こうかとも思ったのだが、緊急時に連絡が付かなくなる事を考えたらヘタに動けないし……。
 そんなわけで、俺達はここで船を見ているしかなかった。
 でも、これこそ時間の無駄だよなあ。しかし他にやる事と言ったら……。

「…………曜術でも練習しようかな?」
「ん?」
「鍛錬か」

 ボソリと呟いた俺に、両隣に突っ立っていた二人が反応する。
 俺は左右のオッサンを見て頷くと、一応右腕に装備して来た黒光りする長方形の箱……術式機械弓アルカゲティスをさすった。

「いや、あの時……影達が船に上がって来て乱戦になった時にさ、俺がもうちょっと術の矢をコントロール……じゃなくて、制御できるようになっていれば、一人くらいは兵士を倒れさせずに済んだんじゃないかなと思って……」
「まーたそんな『自分はそのくらい強いです』みたいなコト言う~」
「ツカサ、申し訳ないがツカサ一人の力であの状況がどうにかなったとは……」
「わーってるってば!! でも、手助けぐらいは出来ただろってこと!」

 だーもーコイツら人が気にしてる事をズバズバ言いやがって。
 ああそうですとも、そりゃ俺一人が参加しようがあの状況は変えられませんでしたともさ。それに、術式機械弓アルカゲティスの矢はそもそもソレそのものが“曜術”だ。あいつらには術が効かない訳だから、仮に百発百中の超絶コントロールが出来たとしても、俺の矢はあいつらに通らなかっただろう。

 つまり、俺の力が強かろうが弱かろうが、あいつらにダメージは行かない。
 つーか失敗してたら周囲に被害が及ぶレベルで迷惑だった。

 しかし、だからと言って「何もしなくて良かった」なんて事は無いだろう。
 俺だって戦えたのに、何か戦力になったかもしれないのに、それを考える脳みそも矢を正確に撃てるスキルも俺には無かった。

 ……戦いが久しぶり過ぎて、忘れてたんだ。俺がどれほど無力なのかって。

 だから、今更だけど俺だって後方で支援できるぐらいの力を付けたかったんだ。
 本当、今かよって話だけどな。

 …………でも、だからってその俺の無力さをバッサリ一刀両断しなくたっていーじゃないか!! なんでそうお前らは一々優しくないんだよっ!!

「ぷりぷり怒るツカサ君も可愛いなあ」
「ムゥ、同意しかない」
「もーっ! とにかく俺は修行したいの、強くなりたいの!! 付け焼刃だけど!」
「はいはい。でも何をどうしたいってそういう考えはあるの? 何の能力を高めたいのか解らないと、その付け焼刃すらポロッと取れちゃうよー?」
「ぐぬぬ……ちゃ、ちゃんとアテはあるもん……」

 バカにしたような言い方をするブラックにはパンチを喰らわせたいが、しかしその言い分は至極しごく正しい。ただ漠然と強くなりたいと言ったって、じゃあ何をどうすれば良いのかってなるもんな。でも、俺には未来のヴィジョンがちゃんとあるのだ。

 それは、今までわりと忘れていたあの術だった。

「アテってなーに?」

 相変わらずちょっと小馬鹿にしたような顔で、ニヤニヤと笑いつつ問いかけて来る憎たらしいオッサンに、俺はびしっと言ってやった。

「それは……アレだ! ほら、あの【メッサー・ブラット】って術があっただろ? あれに使った、物体を浮遊させる【フロート】の術があったじゃないか。それをもっと操作出来るようにして、矢の軌道を強引に変えられないかなって……」

 そう。俺は以前、ブラックに【メッサー・ブラット】という「草の刃を浮遊させて勢いよく射出し操縦する術」を習っていた。

 これは【複合曜術】という奴で、つまりは俺が編み出した風と水を混ぜて氷を作り出す【リオート】も複合曜術と言うことになる。曜術ってのは、絶妙な調合によって融合させられれば、新たな術になる事も有るらしい。
 あ、ちなみに、二つの属性を使える俺やブラックみたいな奴も【複合曜術使い】と言われるらしい。普段は月とか日でしか呼ばれないから忘れがちだけどね。

 んで、問題の【メッサー・ブラット】なんだが、この術は基本的にたまとなる草や種がないと使用出来ない。でも、もしこの術を実体のない曜術を射出する術式機械弓アルカゲティスと組み合わせて使う事が出来れば、なんとか操作できるのではと思ったのだ。

 しかし、そんな俺の説明にもブラックは悩ましげな顔をするばかりで。

「うーん……その武器の矢を外部で操作、ねぇ……。出来ない事はなさそうだけど、ツカサ君の力で作り出した術の塊が、普通の【フロート】で耐えられるかなぁ」

 術が術に耐える?
 よく分かんないけど、もしかして術によっては片方が消え去っちゃう事も有るの。

「複合曜術って全部成功するようなモンじゃないの?」
「うーん、説明が難しいんだけども……普通の曜術師なら常に力は一定だから、複合曜術が失敗しても双方の術が対消滅するだけなんだ。でも、ツカサ君の場合は一度別媒体に力を移動して、それから改めて操ろうとしてるんでしょ? そうなると、術の拮抗が崩れる場合があるから、調節できずに片方が消滅するか、ヘタすると片方の術の力がもう一方を暴発しかねないんだよ」
「えーと……」
「早い話が、失敗すると爆発するやり方だからオススメが出来ない」

 なるほどよく分かりました。
 しかし、それじゃ俺はいつまで経っても強くなれないんじゃないか?

 それは困るぞ、俺だって後衛でもみんなの役に立ちたいし、やっぱり男としては敵と正々堂々戦いたい。戦闘中は何もせず隠れていて、戦闘が終わったら回復するだけなんて……そんなの、なんか違うと思うんだよ。
 俺だって戦える力を持ってるのに。

 ……そりゃ、隠れてろってのは理解出来るし、俺は弱いからそうした方が良いってのは解るんだけど、でも隠れていても出来る事が有ると思うんだよ。
 俺はまだそれを思い付けないだけで、本当は良い案が有るのかも知れない。
 それを、こういうヒマが有る間に探しておきたいんだ。

 今度こそ、何も出来ずに最悪の事態になってしまうのを防ぐためにも。

「……他に無いかな……? 俺は隠れてても良いんだよ。とにかく、何かアイツらを牽制けんせいして、ブラック達が戦いやすく出来るようにしたいんだ」

 俺達が思い付けないだけで、まだ何か案が有るんじゃないかとブラックを見上げるが、そんな俺の方をポンと軽く叩いて、クロウが首を振る。

「ツカサ、気持ちは解るが……戦えない事を恥じてあせるのは違うと思うぞ」
「クロウ……」
「制御できない力を制御しようと思うのは解る。だが、今のお前の考えはブラックが言うように“付け焼刃”だ。例え上手く行ったとしても、しっかりと鍛錬された刀には絶対に勝てない。どれほど力が在って技術が有ろうとも、己の身に教え込んだ技術にはかなわないものなのだ。悪い事は言わん、焦って考えるのはやめておけ」
「…………」

 今度こそ、ぐうの音も出なかった。

 昨日何も出来なくて打ちのめされたからって、今日すぐに活躍できる力が身に付くワケがない。それは、俺だって解っていた事じゃないか。
 テスト勉強もそうだし、マラソンだってそうだ。水泳もスポーツも、コツコツ努力して積み上げて来た人には絶対に敵わない。そういうものなんだ。それは、異世界でだって変わらない事実なんだ。

 それを覆せるのが「天才」や「チート主人公」なんだろうけど、俺は生憎あいにくとそんな存在ではない。超常的な力を持っていても、ただのガキでしかなかった。
 だからこそ、焦って、すぐに力が欲しくて、付け焼刃の練習がしたかったんだ。

 …………でも、そんな事して戦場に立つなんて、迷惑も良いとこだよな。

 はぁ……解ってたはずなのに、何で俺って奴はこうも考えなしなのか……。

「ツカサ、お前がオレ達の力になりたいのは解るが、オレはお前が無暗に飛び出して怪我をする事が一番我慢ならんぞ。……だが、戦おうと言うその意志は立派だ。それでこそオスだ。しかし、己をオスだと思うなら、待つ勇気も必要だと解るな」
「うん……。ゴメン、クロウ……俺ちょっと焦ってた……」
「良い子だ」

 はあ、なだめられるだけじゃなくて、慰められるだなんて無様だ。
 でもクロウの言う事はもっともな事で、俺は自分の未熟さを深く噛み締めながらクロウに肩を抱かれてその広い胸に収まるくらいしか出来なかった。

「……っておい!! 何ツカサ君を抱き締めてんだ駄熊ァ! 離れろ!!」

 ハッ、そう言えば、つい雰囲気に流されて思わずクロウに抱き締められていた。

 ヤバい、雰囲気に流されてしまうなんて迂闊うかつだ……って、お前もなに俺の事を抱き締めてんだブラック。コラ、やめんか、ほおずりすんな!

「んも~ツカサ君たらすぐ真面目な事言われると信じ込んじゃうんだからぁ」
「いや真面目な事だから納得するんだろ普通」

 なんでさとされたら悪いみたいな方向になってんの。
 相変わらず言う事が滅茶苦茶だなと思っていると、ブラックは俺を抱き締めたまま上から覗き込んできて、ぷうっと頬をふくらませた。

「ツカサ君、なんで僕の言葉で納得しないで、駄熊のグダグダ長い話で納得すんのさ。僕普通に真っ当なコト言ってたでしょ?」
「そ、そりゃそうだけど……なんかこう……ほら、説得力てあるじゃん……」
「僕には説得力がないって言うの!? ううっ、ツカサ君酷いっ! いじめっ子!」
「お前が言うなお前が!!」

 さっきニヤニヤしながらさんざん俺をいじめただろうが!

 ふざけんなよと睨み付けたが、引き下がる相手じゃない事は解っている。
 コイツにも口では勝てないんだよな……悔しいが……。ああもう、本当に俺ってば弱すぎてどうしようもない……。

 せめてクラーケンを黙らせるくらいの力が在ればなぁ……なんて思っていると。

「クィ、キュィ」
「……ん?」

 何か、妙な音が聞こえたような気がした。
 気のせいかと思ったが、しかしその音はブラックにも聞こえていたようで。

「ツカサ君なんか言った?」
「あ、やっぱりお前にも聞こえたのか。いや、俺じゃないけど……」
「んん……?」

 二人とも音の出どころが判らず首を傾げていると、いつの間にかクロウが波止場の下の海をじーっと見つめていた。

「コレがいたみたいだぞ」
「これ?」

 クロウは何かを見つけたらしい。
 器用に体を伸ばして落ちないように海面へ手を伸ばすと、ばしゃんと波音を立ててクロウは何かを掴んだようだった。
 そうして、引き上げたその手には……――――

「え……」
「これって……い……イカ……?」

 そう、その大きな手は……ガッシリと、小さいイカをつかんでいた。












 
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