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廃荘ティブル、幸福と地獄の境界線編
知識が有ってもおバカはおバカ2※
しおりを挟む「ん~っ、素直なツカサ君も可愛いよ!」
そう言うブラックは、語尾にハートマークが付いていそうなほどご機嫌な声だ。
何でお前はこういう時ばっかり生き生きしてんだよ、俺に対する気遣いとかも無いのか。しかしそんな事を言う余裕も無くて、俺はとにかく異常な気持ち悪さを感じるズボンを脱ごうと手をかけた。だけど、手が震えて上手く脱げなくて。
「う……ぅ……」
「つかさくぅん、早く早くぅ」
「わかっ……ってる……」
必死にボタンを外して、前を開ける。
途端に外の空気に触れて、じっとりと濡れた下着が肌に張り付いて来た。
う、うう、気持ち悪い……っ。何だよこれ……!
「ぅ……ぁ……」
初めて感じるその異常な感触に、俺は思わず鼻を啜ってしまった。
なにこれ、まるでしょんべんでも漏らしたみたいだ。こんなの、俺の出す可哀想な精子達の量じゃない。明らかに掌をたっぷりと埋める量になっていて、思わず自分のミルクタンクは無事なのかと心配で怖くなるレベルだった。
だって、こんなの変だよ。絶対変だ。こんなに出したらタマが痛くなるはず。なのに俺は全然痛くなってないし、むしろ、その……。
「うわぁ、ツカサ君の下着……精液でべっとりしてるね。ほら、脱いでみてよ」
「…………っ」
急かされて、どうしようもなくなり、ゆっくりと下着をずり降ろす。そのたびに、自分の物と下着が嫌な液体で密着していた事が解り、酷く憂鬱な気分になった。
だって、こんなの漏らしたのと同じじゃないか。普段ならこんな風に下着にたっぷり染みる事なんてないのに、今は会陰の所まで濡れた感触が伸びてるんだぞ。
これじゃズボンだってどうなってるか分かったもんじゃない。分厚い生地の裏側が湿っているのを想像して、俺は更に泣きたくなってしまった。けれども、ブラックはそんな俺の様子を楽しんでいるのか、項垂れた俺の分身を観察しながらニヤニヤしている。憎らしいぐらい楽しそうだった。
「うわぁ、すっごい量出ちゃったねツカサ君。あは……糸引いてない? 昨日何回も射精したのに元気いっぱいで僕驚いちゃうよ。ね、ツカサ君はどう思う?」
「し……知るか、そんなの……っ」
「んー? そう言うワリには、僕が見てるとおちんちんが凄くピクピクして来るんだけどなぁ。おかしいなぁ。ツカサ君、射精しても元気いっぱいみたいなんだけど?」
「っ……そ、れは……薬のせい……だし……っ」
こんなの見て、何が楽しいってんだ。
薬で変な事になってるだけなのに、そう言うこと言うなんてワケ解んない。
「ん~も~ツカサ君たら可愛いなぁ~! じゃあ、僕が食べても反応しない?」
「っ、は……はんのう、とか……そんなの……」
引きずり出された俺の分身が、外の空気に震えている。
いや、そうじゃない。そうじゃないことは、自分が一番分かっていた。
さっき一度だけ触れられた事で、体が敏感になってしまっている。今じゃブラックに見つめられるだけで、腹の奥がむずむずして仕方が無かった。
なんでこんな風になるんだ。いつも使ってた薬とはまるで違う。こんな、体の中を酷く苛むような薬なんて飲んだ事が無かった。
こんなの、薬じゃない。ちがうよこんなの。
なのに、俺は……目の前で、俺の……おちんちん、を、涎を垂らして見つめているブラックを、見ると…………どうしようもなく、疼いてしまって……。
……嫌なのに、こんなの違うのに……その、口で……とどめを刺して欲しかった。
「ツカサ君、おちんちん食べて欲しい時は、ちゃんとお願いしなきゃだめだよ?」
「う……だ、だって、それ……アンタの治療で……」
「お願いは?」
「~~~……っ」
ふぅ、と、息を吹きかけられる。
乳首が痛いくらい勃起してて、服に擦れるのが痛い。心臓も体の中の何かもがドキドキして、耳の中でまで暴れて声が聞こえなくなってくる。ブラックにおちんちんの前で口をうっすら開かれると、愚息は面白いくらいに反応してしまった。
もう、耐え切れない。恥ずかしい。だけど、恥ずかしいのと同じくらい、股間の熱が再び大きくなって行ってしまって。
「……お……おちん、ちん……食べてください……っ」
俺は、ズボンも下着もずり下げた恥ずかしい恰好で……目の前のスケベなオッサンに、懇願する事しか出来なかった。
「あはっ……あはは……! 良いよ、ツカサ君……っ!」
ブラックが、俺の精一杯の言葉に嬉しそうに顔を歪める。
だけどその顔はスケベオヤジそのもので、俺に「糸引いてる」とか言ったくせに、自分は涎を垂らしてハァハァと荒い息を立てていた。
本当に、スケベでどうしようもない。
だけど……そんなオッサンに、腰を付き出して、既に半立ちになりかけているモノを「舐めて下さい」と懇願してしまった俺が、そんな事を言える立場では無かった。
それどころか、もう、俺は……ブラックの口を、期待してしまっていて。
「ブラック……っ」
「ツカサ君の可愛いおちんちん、また勃起して来てるねっ……。ふ、ふふふ……」
あ、ああ、口が、迫ってくる。半立ちになってる俺のに近付いて、口が。
そのまま包み込んでほしい。おっきい舌で舐めて、早く、あっ、あ、来る……口が、俺のを根元まで覆って、鼻息が下腹部に当たって、生暖かい空間が――――
「ん、ん゛~~……ッ!!」
いやら、なに、これ凄いっ、あ、あぁっ、口の中気持ち良い、いやだ、こんなのでもう我慢できない、出ちゃう、出ちゃうよ……!
「やっ、あ゛っあぁあっ! いっ、らぇっいっいっちゃう、ひぐ、ぅ、ううぅう!」
「んっ……!」
ブラックのくぐもった声が聞こえる。だけどもう我慢出来なくて、俺は情けない声を漏らしブラックの口の中へと熱を吐きだしてしまった。
だけど、快楽が治まらない。いつもより腰が震えて、おちんちんから何か出てる。
いつもの感覚じゃない。やっぱり、おかしくなってる。でも止まらない……っ。
なのに、なんでっ、何で吸うんだよ、そんなのお前いつもしないのに!!
「ひゃ、らっ、あっあ゛ぁあっ、あぁあぁあ……~~~っ……」
自分じゃそんな声出したくも無いと思ってるのに、変な声しか出てこない。
ちゅっちゅっと嫌な音を漏らしながら俺のおちんちんをブラックが吸うのにすら、声を漏らしてしまって恥ずかしくてどうしようもなかった。
いつもなら、こんな事など気にならないレベルまで追い詰められてしまってるのに、今回に限って意識が混濁しもしない。
それどころか、どんどん鋭敏になって行って。
「んふふ、ツカひゃふんっ、らんあ精液までおいひくらってらひ?」
「いやっあ、も、おねがっ……喋ん、ないで……ッ!」
頼むから喋らないでほしい、っていうかお願いだから勘弁して。
このままでいると、また体の芯が熱くなってきそうで、もう泣きそうだった。
そんな俺の懇願を見てか、ブラックはやっと口を離してくれた。
「ふはぁ……。それにしても、ツカサ君の泣き顔ほんとたまんないなぁ……そんな顔するから、僕も勃起してきちゃったじゃないか」
そう言いながら、ブラックはわざとらしく腰を付き出して自分のズボンにテントが張っている事を主張して見せる。普通にしてても解るのに、何で見せつけるんだ。
だけど、そのズボンの膨らみは……どう考えても、俺より大きくて、立派で。
そんな事を考えるとまた体の芯が熱くなってきて、なんかもう泣きたかった。
「う、うぅ……」
「ああ、そんな顔しないで。セックスは夜までとっておくから……でも、流石に一人で熱を落ち着かせるのは大変だなぁー。ツカサ君が僕のペニスのお世話をしてくれたら、我慢出来るんだけどなぁ~……」
わざとらしい、ねだるような声。オッサンのくせに、無精ひげだらけの顔なのに、子供みたいに無邪気な目をして俺に恥ずかしい事をせがんでくる。
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そう。一回だけ。それ以上は、しない。そうしないと歯止めが効かなくなる。
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しかし、ブラックはそう思ってはいないようで。
「え~、一回だけ~?」
「い……嫌なら…やめる……っ」
「その状態で? 無理だと思うけどなぁ」
ぐぬっ……。た、確かに息を切らせてるけど、俺は今理性があるんだからな。
いつもとは違うんだ。必死に抑えればきっとこの熱も乗り切れるし、このまま拒否して困るのはブラックなんだからな……!
少し強めに睨むと、ブラックは不満げに両頬を膨らませたが、仕方ないなぁとブツクサ呟きながら俺の肩を掴んでその場に寝かせた。
何が何だかわからないが、寝てブラックの世話が出来るのだろうか。
頭に疑問符を浮かべる俺に、猛り狂ったペニスをボロンと出したブラックは、俺の上に乗っかって来た。だが、その姿勢はいつもと違って何故か反対で。
「おい、なんで? なんで背中向けてんの?」
「え、決まってるじゃないか。お世話してくれるんだろう? だったら……」
ちょっ、ちょっと待って、なんでケツこっちに向けてんのっ。
うおおい待て俺はさすがにそういうのは!!
「僕がツカサ君のおちんちんを気持ち良くしてあげる間に……僕のペニスを、お口で気持ち良くしてね!」
ぎゃっ! 目の前でケツあげんな!!
いやでもケツを顔に近付けられるよりかは、ペニスの方が……じゃなくて、あの、上からデカいのが刺さって来るってのはちょっ……
「ぅああぁ!?」
「ツカサ君、早く僕のペニス咥えてよぉ。僕も早くツカサ君のお口の中で気持ち良くなりたい~」
「ぐ……うぐぐ……っ」
そ、そうか、さっきブラックに手で擦られたんだ。びっくりした。
……こうなると、俺が進まないと何度でもイかせられそうだな……仕方ない……フェラは何度もしてるんだし、覚悟を決めて目の前にぶら下がってるブツを咥えるしかないか……。頑張れ、頑張れ俺……!
息を一度呑み込むと、俺は視界を遮るソレを手を伸ばして固定し……恐る恐る、口の中に招き入れた。
「あっ、あぁ……ツカサ君、もっと含んでぇっ」
だーっ、バカっ、変な声だして腰をくねらせるんじゃないよ!!
チクショウ、もうヤケだ。
「ん゛ぐっ、ん゛……ッ!!」
一気に口に入れた途端、強烈な雄臭さと汗のにおいが混ざったモノがダイレクトに鼻に突きぬけて来る。思わず体を動かすと、ブラックは俺の体を肘で押さえつけながら、再び口の中に俺のおちんちんを含んだ。
「ん゛ん゛ーッ!? んっ、う゛ッ、んぐうう!」
「はふっ、んっ、んん……ふはひゃふ、らええ」
舐めてって言ったのか。無茶な事を言うなよ……アンタのはデカすぎて、口の中に入れただけで舌を動かすスペースがなくなるんだってば。
仕方なく少し口から離して、俺は舌を突き出しブラックのペニスの先端を恐る恐る舐める。少しでも気持ち良くするために、ブラックの物を手で扱きながら。
……だけど、ブラックがそれを邪魔するように俺のおちんちんを吸いながら、舌でべろべろと包んで舐め回してきた。
そんな事されたら、腰がびくびくして、そっちに意識が集中してしまう。
「ひゃぅっ、ぅ、あっやだっやっ、吸ったらなめれないぃっ……!」
「ツカサ君、ちゃんとしてくれないと何時まで経っても終わらないよぉ?」
必死に舐めようとするのに、ブラックが俺のおちんちんを虐めて邪魔をして来る。頑張ってブラックの物を舐めようとするけど、その度にブラックが強く吸って来て、口を離してしまう。先走りが俺の顔に掛かったりはしてるのに、ブラックのペニスは全然達してくれそうになかった。
「ん゛んっ、ぅ、うぅう……んぅううう……ッ」
舌を離すたびに、舌とブラックのペニスの先端の間に先走りの液体が繋がる。
ブラックだって感じてるはずなのに、俺ばっかりが感じて離してしまって、目の前で反り返るペニスを全然気持ち良くさせられなかった。
……それどころか、俺は……二回も、イッてしまっていて……。
そんな俺のモタモタした愛撫に業を煮やしたのか、ブラックは俺のおちんちんを手で擦りつつ、足の間から俺を見て来た。
「んもー、ツカサ君たらヘタクソだなぁ。散々焦らされて僕もう限界なんだけど」
「あ、ぅっ、んぅ、う……っ! ごめっ、なさ……ごめ……っ」
「ゴメンと思うなら、口を大きく開けてそのまま動かないでね」
「ぅ、うう……?」
おちんちんを擦られているせいで、理性が残っているはずの頭がパチパチと白い光を頻繁に受けて、思考を切断される。
ここまでいくともう訳が解らなくなってしまって、俺は素直に口を開けた。
と、その刹那。
目の前にあったペニスが大きく角度を変えて――――
俺の口に、強引に入り込んできた。
「おごぉっ!?」
「あはっ……! あっ、あぁああ、ツカサ君のお口はやっぱり最高だよっ、あっ裏筋に歯が当たって気持ち良い……ッ」
「ぐっごっ、お゛っ、お゛ぐっ、ぐ、ん゛っ、んん゛ん゛……ッ!!」
喉まで一気に大きなものを突き込まれて、体が大きく跳ねる。
反射的に押し返そうとするけれど、もう、ダメだった。
目の前で、何か肌色をしたものと赤黒い物が素早く近付いたり離れたりしている。だけどそれを見ている間に苦しくて、息が出来なくなってきて、鼻で呼吸をしようとしても鼻水か何かも解らない物が込み上げて来て呼吸にならない。
口の中を凄まじい圧と独特の匂いが支配していて、閉じる事も出来なくて、涙やら唾液やらが止められずに俺はただ呻くしか出来なかった。
そう、苦しい。苦しいんだ。
なのに。
「んっ、あっ、あぁあっ、ツカサ君の喉気持ちいっ、はっ、はぁあっあっ! いっ、いっちゃうっ、出るよぉツカサ君……ッ!!」
「ん゛ッんんっ、ん゛ー……ッ!!」
喉まで突き入れられるものが引き出される度に、体がぞくぞくしてくる。
こんな事、今までなかった。苦しいのに、辛いのに、息も出来ないのに、それが俺の体には最早快楽のように思えているのか――
気が付けば、俺は何度目かも判らない異常な射精をしてしまっていた。
→
※ちょっと遅れました…すみません…_| ̄|○
BL大賞で投票して下さった方、ありがとうございました!
毎回参加してるくせにまた末日のランキング見忘れてたんですが、たぶん
読んで下さる方々のお蔭で以前よりランクがアップしてた気がします!!
同士さまを集めたい目的で参加していたので、投票して下さった方々の
お蔭で1P目に陣取って宣伝出来たので嬉しいです!\\└('ω')┘//
本当にありがとうございます(*´ω`*)
これからもバリバリ頑張りますので、応援して頂けると嬉しいです!
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