異世界日帰り漫遊記

御結頂戴

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最果村ベルカシェット、永遠の絆を紡ぐ物編

  気付きを与えるのは2

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「ブラック……!」

 駆け寄ってくる相手に少しでも早く近付こうと足を速める。
 だが、目の前に唐突に炎の壁が吹き上がって俺は思わずブレーキを掛けた。

「っ、う゛……!?」

 強烈な熱気が一気に俺を押し戻し、思わずその勢いに尻餅をついてしまう。
 なぜこんな物が目の前にと考える前にそれが誰の仕業なのか気が付いてしまい、俺は青ざめた。こんな事を出来るのは、俺とブラックの間に壁を作ろうと思うのは……一人しかいない。

「ツカサァア!!」

 獣の方向のような声が近付いて来る。
 逃げなければ、だがどこへ。どうやって。目の前には見上げてもまだ足りない程に高い壁があるんだ。横へ逃げてもきっと壁は追ってくる。
 この炎の壁を造り上げた奴は、俺を逃がしはしないだろう。
 だけど、だったらどうすればいい。どうやって逃げる。

「くっ……!」

 ええい、このまま迷ってたんじゃ、どの道捕まる!
 とにかく炎の切れ目に向かって走るんだ。逃げ回っていればどうにかなる。
 だけど、そうは思っても、一度立ち止まってしまった事で俺の体は一気ににぶってしまったようで、息すら危うくなって体が大仰に浅い呼吸を繰り返すだけだ。

 その間にも、相手はせまって来ていると言うのに。

「ははっ、なるほど……そう言う事か……」

 どこか吐き捨てるような声で、レッドが近付いて来る。
 動け、動け、早く動け……!!

 必死にそう願って、足を動かそうとした、と、その瞬間。

「クゥー!」
「ツカサ君!!」

 空から二つの声が聞こえて咄嗟とっさにその方向を見やると――月明かりを背にして、灼熱しゃくねつの炎の壁を軽々と飛び越えて来たブラックと……。

「ぺっ、ペコリア!?」

 そう、月明かりを背に、羊のようにもこもことした兎が二匹――ブラックと共に、こちらへと飛び込んで来ていたのだ。
 思わず目を丸くして固まる俺の背後で、声をともなった舌打ちが聞こえた。

「チィッ、これだから蛮人は……!!」

 炎の壁を軽々と越えて来たブラックにあせったのか、レッドはすぐさま指を鳴らして壁を一瞬で消し去り何事かを呟く。刹那、俺の背後から凄まじい熱気が襲ってきて、思わず前屈みになった俺の頭上を戦闘機のような轟音が抜けて行った。

「っ……!?」

 まさか、レッドの奴攻撃したのか。ブラック達は無事なのか!?
 咄嗟とっさに上を見た、そこには――剣を抜いて炎の玉を一刀両断するブラックと、危険を感じてか、その肩の陰に隠れたペコリア達がいた。
 よかった、無事だったんだ……!

 思わずホッとしたが、再び背後で動く気配が有って反射的にそちらを見やる。
 すると、こちらへと駆け寄ってくるレッドの姿が見えて俺は総毛立った。
 と、とにかく距離を取らないと、逃げないと!

「ツカサ君こっち!」

 着地した音と共に、少し離れた場所からブラックの声が聞こえる。
 だが、のろまな俺はすぐには立てない。
 ええい畜生、動け、こんな時に動かないなんて、そんな事あるか!

 男なら気合を入れろと踏ん張るが、腰が抜けたのか上手く立てない。
 まごついてたらレッドが来るのに、どうしよう。そう考える俺に、二匹のペコリア達が駆け寄ってきた。先程の事で驚いたのか羊のような体毛が更にモコモコと膨らんでおり、驚く俺に構わず二匹は俺を軽々と背に乗せてしまった。

「クゥウー!」
「クゥッ!」
「あっあわわわわ」

 測らずとも正座してしまった足をそれぞれの背中に乗せて、ペコリアはその場から超特急で抜け出す。と、背後で大きく草を踏む音が聞こえた。
 まさか、紙一重でレッドの手から逃れられたのか。
 もうそれが正しいのかすら解らないが、とにかく振り返る勇気はない。

「ごめん、ペコリア……!」

 一度ならず二度までも重い俺を運ばせてしまうなんて、本当に申し訳ない。
 だがペコリア達は一つも不満を言う事無く、俺をブラックの元に届けてくれた。

「ツカサ君っ!」
「うあっ」

 ブラックの所に辿たどり着いたと思ったら抱き上げられて、ぎゅうっと拘束される。

「んもぉ~~ツカサ君たら心配かけて~!」

 腕の中で思いっきり絞められた俺はうめいてしまったが、ブラックは構わず俺の頭にジョリジョリとした無精ひげ付きのほおを撫でつけて来た。痛い。
 だけど今はその痛みが俺を平静に戻していく。

 こんな事ですぐに落ち着くなんて、俺もまったくおかしい。
 でも……これ以上ないってくらい……安心して……あれだけ緊張し震えていた体が、暖かさを取り戻していった。

「…………なるほどな……。ツカサを狂わせたのは、お前だったのか」

 ざくり、と草を踏む音がして振り返ると、そこにはこちらを睨むレッドが居た。
 だが、その手にはいつの間にか炎の剣……いや、剣の形をした奇妙な炎が握られていて、明らかにこちらと戦う意志を見せつけていた。
 あんなもの、いつの間に……あれも【紅炎のグリモア】の力なのだろうか。いや、炎の曜術にそんな術が有るのかも知れないが、どちらにしろ危険だ。

 相手は炎の曜術のエキスパート……月の曜術師であるブラックは、悔しそうにではあるが、レッドの火力は自分よりも強いと認めていた。
 しかも、今のブラックは片腕を失っている。何の曜術も使えない俺と、明らかに炎に近付けたら危なそうなペコリア二匹ではサポートしきれないかも知れない。
 だけど、こうなった以上、対決するしか道はないわけで。
 息を呑んだ俺をちらりと見やって、それからレッドはブラックを視線で射殺しそうなほどの鋭い目で睨みつけた。

「またツカサを狂わせたな……この悪魔……!」
「は? 正常な物を正常と解らない奴にののしられるほど僕は狂ってないけど? 何せ僕は、ツカサ君の本当の恋人だし……我慢する必要もないもんねえ?」

 そう言いながら、ブラックは俺の髪に顔を埋めて、つむじの部分にキスをする。

「っ……!?」

 ちゅ、と音が聞こえて思わず恥ずかしさに顔が熱くなってしまった俺を見たのか、レッドは忌々しいとでも言わんばかりに顔を歪めて炎の剣の切っ先をこちらへ……と言うか、ブラックの顔に向けた。

「ツカサを今すぐに離せば、首と胴体を焼き斬るだけで済ませてやる……。その手を早く離せ!!」
「は? 何でツカサ君の恋人でも何でもないお前にそんな事う言われなきゃいけないの?お前こそツカサ君を散々弄んだクズだろうが。近付けば、こっちこそお前の事を生きながら八つ裂きにする用意があるんだけど?」

 俺が原因の言い合いだと言う事は重々承知している。
 だが、それがこんなに険悪な事になるのは俺のせいではないだろう。俺にはどうにもならない事なんだ。それを証拠に、レッドとブラックは俺の事なんてそっちのけで言い合いを続ける。

「ツカサを守れもせずにかばわれていた隻腕せきわんが何を言う? お前のような嫁に守られる情けない戦士など、恐れるに足らん」
「こっちこそ、好きな子の心を改変してまで自分の物にしようとするような腐れ外道なんかに、負ける気なんてしないよ。卑怯者をたおすなんて、片手で十分だ」

 そう言いながら、ブラックは俺を更に抱き寄せて勝ち誇ったように目を細める。
 ブラックに有利な所があるとすれば、それだ。
 レッドには無い物を、ブラックは持っている。……俺自身が言うのもおかしいとは思うけど……レッドには手に入れられない物を、ブラックは既に手にしているのだ。
 だから、勝てるはずもない。少なくとも、俺は、永遠に勝てないと思っていた。

 けれども、レッドが一番痛い所を突けば、当然相手も激昂する訳で……。

「よくもぬけぬけと……お前だけは、絶対に殺す……!!」
「おーコワ。……ツカサ君、僕の後ろに居てね。危ないから」

 レッドが炎の剣の切っ先を震わせて、ぎりりと歯を噛み締める。
 そんな相手を薄ら笑いで見ながら、ブラックは俺を自分の背後へと回した。
 ……でも、俺には解る。余裕綽々なように見せているが、ブラックは常にレッドの間合いを気にして緊張しているのだ。それほど、炎の曜術師と言う存在の攻撃力は凄まじい物なのか。ブラックの背中を見つめて背筋がぞわりとしたが、黒曜の使者の力すらも使えない俺には、どうすることも出来なかった。

「クゥッ」
「クゥウ……」

 俺の足元で、二匹のペコリアが四つ足になりながら警戒している。
 いつ斬り合いになってもおかしくない。いや、もしかしたら、曜術が来るかもしれない。ブラックが剣を抜く音を聞きながら息を飲むと、大きな背中の向こう側に居る相手は、俺に聞かせるように声を張り上げた。

「ツカサァ!! すぐに終わらせてやるからなぁあ!!」
「っ……!」

 ヤケになったような声が、相手が本気である事を知らせる。
 だが、俺がそれに耳を塞ぐ前に――――目の前の背中が動いて、背中の向こう側で火花を散らしながら凄まじい音を鳴らして剣を交えてしまっていた。

「ハッ……ハハッ…手負いの悪魔がよくぞ片腕で剣を扱えたものだな……ッ」
「そっちこそ、隻腕相手に鍔迫り合いなんて恥ずかしいと思わないのか?」

 双方軽口を叩くが、しかし苦しそうな声は変わっていない。
 特にブラックは、足を踏み込んで地面を踏みしめていた。
 明らかにいつもの動きじゃない。片腕に慣れたとは言っても、剣術はそう簡単には代えられないだろう。特に、空中に飛び上がったり縦横無尽に動き回る特異な戦法を使うブラックには、今の状況はかなり厳しいに違いない。

 だけどそれを気取らせないように、精一杯虚勢を張っているのだ。
 ……そんな相手を、俺は…………俺は……見ているだけで、いいのか……?

「っ……ぅ……」
「クゥッ、クウクゥ!」
「ククゥ!」

 思わず服の胸元を掴んだ俺に気付いたのか、ペコリア達が騒ぐ。
 何かと思ったら、ペコリアはモコモコした体から何やら大きな物を取り出して、俺に掲げて見せた。それはなんと、俺のバッグで。

「えっ……ど、どうやって、中に……いや、そんな場合じゃない。ありがとう!」
「クゥ~!」

 思わず礼を言うと、ペコリア達はエッヘンと胸を張る。
 だがその間にも、目の前では剣を薙ぎ再び切り結び、紙一重で避けると言う戦いが繰り広げられている。悠長にしている訳には行かない。
 なんとかしなければ。このバッグの中にある物で、なんとか。

 ……だけど、どうすればいい。睡眠薬は今更効かないだろう。
 だが俺は相手にダメージを与えるようなアイテムなどは持ってない。回復薬はあの天空の島で使い切ってしまって在庫も無く、後は雑貨しか……。
 考えて、俺は、ペコリア達を見てハッとした。

 そうだ。召喚獣……!
 だけど、誰を呼んだらいいんだろう。藍鉄で逃げ回る事も出来るけど、こうなってしまった以上、逃げたってもうどうにもならない。
 ザクロはまだ子供で、戦う術を持たない。糸で拘束すると言う手もあるが、相手はかなり素早い相手だ。「邪魔だ」と思われて切り捨てられないとも限らない。
 だからといって、リオルかマーサ爺ちゃんを呼び出しても、二人は家事妖精だから戦う事は出来ないだろう。だとしたら、俺が今、頼れるものは……。

「…………っ」

 バッグの中から、迷わず引っ掴んで取り出す。
 それは、月光に光る銀のリコーダーだ。記憶を失った期間が長すぎて、もう吹き方も覚束無くなるほどだったけど、でも……頼れるのはもう、ロクしかいない。
 俺の大事な相棒であり……最も頼れる、強くて格好いい、あの子しか。

「ペコリア達、ブラックが危なくなったら援護を頼む! 俺はロクショウを呼び出すから、それまで持たせてくれ!」

 そう言いながら笛を持つ俺に、ペコリア達もきりっと顔を引き締めて鳴いた。
 彼らもまた、ロクショウの力の大きさを知っているのだ。

 ……こんな場面でロクを頼って、しまうなんて、相棒としては情けない。
 本当は、もっと平和な時に呼んで、沢山抱き締めたかった。だけど、今はもう、レッドに対抗しうる強い力は準飛竜のロクショウしか思い浮かばないんだ。
 俺達を絶対的に助けてくれる、きっと誰よりも炎に強いと思える子は、もう。
 だから、大切で可愛い俺の相棒だけど……――――

「頼むロクショウ……ブラックのために、出て来てくれ……!!」

 俺は、召喚の音を紡がずにはいられなかった。















 
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