異世界日帰り漫遊記

御結頂戴

文字の大きさ
上 下
1,106 / 1,264
最果村ベルカシェット、永遠の絆を紡ぐ物編

25.物語の欠陥

しおりを挟む
 
 
 
   ◆



 レッドが過去の事を話してくれてから、二日経った。

 全てを教えて貰った訳じゃないけど、それでもレッドとの距離がさらに縮まったのは確かだ。そう思ったからか、俺は夜の事も段々と嬉しいと思うようになっていて。当初は隠し通せるか心配だった「気持ち良い」という感情も、レッドとの事に慣れるのに従って徐々に漏れだし、結果的にはレッドも気付かずにいてくれたようだった。
 俺の体は、俺が思うより優秀だったらしい。

 ……まあ、気持ち良いという感情をレッド以外の人から知ってしまった気まずさは、やっぱり拭いきれないけど……でも、実のところ俺はホッとしていた。
 だって、レッドの手でもちゃんと俺は「気持ち良い」と思う事が出来たんだから。

 それだけは、本当に良かった。
 だって俺はレッドの恋人なんだ。レッドは、俺と、その……ブラックが言う“えっちな事”をしたがってるんだから、応えなきゃ行けない。抱き締めたり触れ合うのが恋人なんだから、レッドが喜ぶ事なら出来て当然なんだ。

 なのに、レッドとのえっちな事が気持ち良くなかったら変じゃないか。
 だから気持ち良いと思えるようになって本当に良かった。ただ、ちょっと不思議なのは……ブラックとの奴は、なんかこう……ビリビリッて物凄い感じだったのに、レッドとすると体がゾクゾクするっていうか、何だかついシーツをつかんで気持ち良いのをこらえてしまうというか……うーん、一体何なんだろう。

 ブラックと“えっちな事”をしてから、変な事ばっかりだ。
 そもそもエッチってのが何の意味だか解りもしないのに、こんな事になって本当に良かったんだろうか。いや、そもそものそもそもとして、あんなに怒られるのが怖いとか言ってたのに……あれからずっと、森に通ってるのは良いのかな……。

「…………でも、ブラック一人じゃ可哀想かわいそうだし……それに、ブラックは片腕が無いんだから、誰かがお世話した方が良いに決まってるし……」

 一人で霧の壁近くの森をサクサクと歩く。
 何度も訪れた森はもう馴染の場所になっていて、自分一人だけでもきこり小屋へと迷うことなく向かう事が出来る。今日も今日とて、俺はブラックにあげる物をバスケットにめて、森の中をぼちぼち歩いていた。

 だけど、今日は何だか……気が進まない。
 いや、本当は、レッドが昔の事を話してくれた時から、こうやって内緒でブラックの所に会いに行っていいのかと悩むようになってしまっていた。

 今日も、レッドのために森に自生している物でジャムを作りたいって言って、この森に来たわけで、その目的は嘘じゃないんだけど……でも……足も進まない。
 それは、明らかに疲れとかそんなんじゃなかった。

 ……だって、あれから俺はブラックと……その……えっちな事をするようになって、今もそれがずっと続いてて。
 レッドと夜に抱き合っても、次の日にブラックに体を弄られてしまうと、レッドの時とは比べ物にならない変な声が出て、こらえ切れなくて、体がおかしくなる。そう感じる度に、俺が帰って来た時のレッドの嬉しそうな顔を直視できなくなって……。

 ……そう思うのは、やっぱり俺もブラックとの行為を「不貞」だと思っているからなんだろうか。だから、こんなに後ろめたいのかな。
 ブラックとえっちな事をしてるせいか、レッドに体を触られるのにも少し戸惑って、体がカッと熱くなって、嫌じゃないんだけど、反射的に体を捩ってしまう。
 レッドとブラックはそれを「恥ずかしがっている」と言うけど、俺はその事になんだか罪悪感を感じてしまっていた。

 だって、こんなの拒否しているのも同じじゃないのか。
 前はあんなに素直にレッドを受け入れられたのに、ブラックに恥ずかしがると言うならまだしも、俺はレッドにまで拒否するみたいな感情を抱いて……。

 そんなの、おかしい。絶対おかしいよ。
 だって俺はレッドの恋人で、奴隷なんだ。首に巻き付いている首輪は飾りなんかじゃない。俺が奴隷である証明でもあるんだ。それなのに、ご主人様であるレッドに、嫌がるような感情を抱くなんて……ああもう、どうしたらいいんだ。

「うう……」

 せっかく森の中を歩いているのに、気分が落ち込んでしまって足が止まる。
 ブラックに会いに行きたいとは思うけど、あの事を考えると……。

「……やっぱり、会いに行くのやめたほうが良いのかな……」

 ブラックは大事な友達だけど、こんなに後ろめたい思いをするのなら、もう会いに行かない方が良いのかも知れない。
 だけど、ブラックは俺がいなくなったら一人ぼっちになってしまう。
 それに、まだ元気が出ないって言ってるんだ。このままだと、お姫様のもとに帰れないじゃないか。それだけは避けたい。だから、会いに行くべきだけど、でも……。

「ううん…………」

 どうしたものかと腕を組んで悩むが、良い案が浮かんでこない。
 俺の頭じゃ良い案なんて夢のまた夢だ。
 いや、本当はどうしたらいいのかって事に薄々気付いているんだけど、そう結論を出したく無かったのかも知れない。だって、一番いい方法は……。

「ブラックに、えっちな事はもうやめようって言うこと……だけど……」

 そう言って、ブラックがどう反応するのか解らないし……。
 それに、いつも笑顔を向けてくれるブラックが怒る所も、見たくないんだ。
 レッドには笑顔で居て欲しいし、ブラックにも悲しい顔をして欲しくない。だから……どうしても、今まで踏ん切りがつかなくて。でも、それじゃ駄目なんだよな。

 ……物語の中でも、どちらか一つを選ばなきゃ行けないって話が沢山あった。
 大切な物は一つだけしか選べない。だから、一つを捨てなきゃ行けないって。

 俺はその話が悲しくて、どうしても納得が行かなかったけど……いざ自分がそんな立場になると、決断できなくなる。
 だけどそれは……俺の独りよがりなワガママでしかない。
 解ってる。これは、怒られたくないって俺が思ってるせいで起きた事なんだ。

 どっちにも良い顔したいって思ってるせいで、何も決められなくなってしまっている。だけど、それじゃ何も変わらない。むしろ悪化していくだけなんだ。
 一つを選ばなくちゃいけない。物語ではそうだった。現実でもそうなんだ。だから俺は、どちらか一つだけを選ばなくてはいけないんだ。

 例え断ってブラックに嫌われたとしても……それが、レッドに悲しい顔をさせない為なら、俺はそうするしかない。
 だって俺は、レッドの奴隷であり、恋人なんだから。

「…………よし……」

 怒られる。嫌われる。結構じゃないか。俺は今までその感情を知らなかった。
 だから、もしブラックとの事が明るみに出て、レッドにも嫌われる事になっても、その時に情けない顔をしないで済む。さらに嫌われる事もない。
 これは、俺が何も考えないでブラックのいう事を聞いてしまった俺が悪いんだ。
 どんなことになっても……俺が、責任を取らなくちゃ。
 だってそれが一番正しいって、沢山の本が言っているから。

「……行くぞ、俺」

 強張った両頬を軽く叩いて、俺は再び歩き出した。
 今度はもう、立ち止まらない。

 覚悟を決めてからの道のりは凄く早くて、俺は樵小屋にすぐに辿り着き、鼻息荒く扉を開いて薄暗い中へと入った。

「あっ、ツカサく~ん! 待ってたよぉ」
「え……?」

 勢い勇んで入り、すぐに話をしようと思ってたんだが……いつも藁のベッドの上に体を預けていたブラックは、まるで俺が来る事が解っていたかのようにたき火を焚いて、何かをじゅうじゅうと焼いていた。
 そういえば、なんか窓から煙が出てたような気も……。

「あの……ブラック、動いて大丈夫なの……?」

 思わず心配になってしまい問いかけると、ブラックは片腕で器用に焼いた石の板の上に乗せた肉をひっくり返して笑う。

「うん、ツカサ君のお蔭でだいぶん良くなったからね~。今日はお礼もかねて、この村の外のモンスターを狩って来てお肉焼いてたんだ。ツカサ君は肉が付けばつくほど可愛いから、たくさん食べて貰おうと思ってっ」

 はずんだ声でそう言いながら、ブラックは美味そうな焼き肉に野草とか果実を絡めている。何と言う料理なのかは解らないが、良い匂いがしてとても美味しそうだ。無意識にごくりとのどを鳴らしてしまった俺に、ブラックは明るく笑って、とにかく座れと言ってくれた。

 じゃあ、お言葉に甘えて……じゃなくて!
 俺は今から大事な話をしようとしていたのに!
 こんな風に呑気のんきに肉を食ってる場合じゃ……

「いつもは料理して貰ってたけど、僕だって料理できない事は無いんだからね! まぁ、ツカサ君の美味しい料理に比べたらチンケなモンだけどさ」
「そ、そんな褒めなくても……」
「あはっ、ツカサ君照れてる可愛い! でも、ツカサ君の料理が美味しいのは本当の事だから、照れなくてもいいんだよぉ。……あっ、もう良いかも。食べて食べて」

 焼いた肉は冷えるとマズいんだと言いながら、ブラックは大きな木の葉っぱの上に、こんがりと焼けた肉を乗せて差し出してくれる。
 いつ作ったのか、木製のフォークまで差し出してくれて……その……正直俺は、肉が好きなので、ついつい受け取ってしまって……。
 …………こ、これを食べたら。これを食べたら言おう。そうしよう。

「遠慮せずにどんどん食べてね! 僕は、ツカサ君が作って来てくれた美味しい料理を食べるからっ」
「ん、んんん……」

 ああ、やばい。美味しいこれ。
 何の肉だか分からないけど、噛んだ瞬間に肉の繊維がほどけて程よく甘い脂がじゅわっと口の中に溢れて来る。噛みごたえも絶妙で、柔らかくて噛むほどにほぐれる感覚があるのに、決してわずらわしいというような事は無かった。
 なにより、この極上の肉に絡んだソースも凄い。油の甘みを消さない程度にほのかな香ばしさと木の実の風味が出てくるのは、さすがとしか言いようが無かった。
 う、うう、これ……俺が肉焼くのより上手じゃない……?

 ブラックって、本当に色んな事を知ってるんだな。
 ていうか、この霧の向こう側ってモンスターがいるんだ。しかも、こんな大きな肉を取れるくらいにでっかいモンスターが……。
 はあ、俺って本当にまだまだ知らない事ばっかりなんだな……早く一人前になってレッドを助けられるような奴隷になりたいのに、これじゃ先が思いやられる。

 王子様であるはずのブラックの方が料理が美味いなんてあべこべだよ。
 うぐぐ、う、うまい……うますぎる……。

「ん~、やっぱりツカサ君が作ってくれたご飯は美味しいなあ!」

 俺が己の腕の稚拙さに恥じ入っているというのに、ブラックは勝手にバスケットの中から俺が作った料理を取り出して、幸せそうにモグモグと口を動かしている。
 明らかにブラックの料理の方が美味しいのに、なんでそんな顔をするんだろう。

「俺よりブラックの方が料理めちゃくちゃ上手いじゃんか」

 少しねたような声になってしまったが、真実を言う。
 すると、ブラックは体を密着させるように隣に座って来て、ニコニコと笑った。

「料理ってのはね、好きな人に作って貰えたらより美味しくなるんだよ」
「でも……」
「僕の料理を美味いって思うのは、ツカサ君が僕の事を好きでいてくれるからだよ。そうじゃなければ、こんな粗野な料理なんて貴族の料理には負けちゃうだろうし」
「……そんなに謙遜けんそんすると、逆に失礼だぞ」

 貴族の料理に負けるなんて、とんでもない。女将さんには悪いけど……焼き料理としては、今まで食べた事がないほど美味しかったんだぞ。
 こんな料理を作って置いて謙遜するなんて、逆に俺に失礼なんだからな。
 そんな事を言うなとにらむと、ブラックは「あはは」と気の抜けた笑い声を出して俺の肩を抱いて来た。まるで、レッドみたいに。

「ぁ……」
「ツカサ君……ねえ、そろそろ……しない?」

 いままでおちゃらけていた声が、一段低く沈む。
 その声は真剣そのもので、聞いた瞬間に何故かおへその下がもぞもぞして。
 ブラックにまたおちんちんを弄られるんだと思うと、股間が変な感じになった。
 だ……だけど、駄目だ。こんな事はもうやめるんだ。

 せっかく料理を作って貰ったのに、こんな事を言うなんて最低かも知れない。でも俺はブラックにやめて貰わなきゃいけないんだ。もう選んだんだ。だから。

「あの、な、ブラック」
「んー?」

 食べ終わった葉っぱを地面に置いて、口元をく。
 その短い間で、改めて覚悟を決め――俺は、ブラックの顔を見つめて、告げた。

「もう……こういうの……やめよう……?」

 その言葉を吐いた結果、どんな事になるのかも知らずに。















※ブラック、凝った料理は作りませんが、肉を焼くとかそういう簡単な料理は
 作ればそこそこ上手です。
 が、ツカサみたいに丁寧に調理したりはしないので、やっぱり自分で作るよりは
 ツカサの方が美味しいと思っているみたいな感じです。
 記憶喪失ツカサは元々のツカサより料理スキルが低いから仕方ない

 あと、次か次々回でブラックが久しぶりにゲス外道に相応しいような事をするので、
 生理的嫌悪を催すかもしれません。主にヤンデレ犯罪者みたいな感じです。
 良識のある行動はとらないので、本当にご注意ください…。
 
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

ウザキャラに転生、って推しだらけ?!表情筋を殺して耐えます!

セイヂ・カグラ
BL
青年は突如として思い出した。イベントで人の波にのまれ転び死んでいたことを、そして自らが腐男子であることを。 BLゲームのウザキャラに転生した主人公が表情筋を殺しつつ、推し活をしたり、勢い余って大人の玩具を作ったり、媚薬を作ったり、攻略対象に追われたりするお話! 無表情ドM高身長受け ⚠諸事情のためのらりくらり更新となります、ご了承下さい。

身の程を知るモブの俺は、イケメンの言葉を真に受けない。

Q.➽
BL
クリスマス・イブの夜、自分を抱いた後の彼氏と自分の親友がキスをしているのに遭遇し、自分の方が浮気相手だったのだろうと解釈してしまった主人公の泰。 即座に全ての連絡手段を断って年末帰省してしまう主人公の判断の早さに、切られた彼氏と親友は焦り出すが、その頃泰は帰省した実家で幼馴染みのイケメン・裕斗とまったり過ごしていた…。 何を言われても、真に受けたりなんかしないモブ顔主人公。 イケメンに囲まれたフツメンはモテがちというありがちな話です。 大学生×大学生 ※主人公が身の程を知り過ぎています。

美少年に転生したらヤンデレ婚約者が出来ました

SEKISUI
BL
 ブラック企業に勤めていたOLが寝てそのまま永眠したら美少年に転生していた  見た目は勝ち組  中身は社畜  斜めな思考の持ち主  なのでもう働くのは嫌なので怠惰に生きようと思う  そんな主人公はやばい公爵令息に目を付けられて翻弄される    

【完結】ぶりっ子悪役令息になんてなりたくないので、筋トレはじめて騎士を目指す!

セイヂ・カグラ
BL
⚠縦(たて)読み推奨⚠ ひょろっとした細みの柔らかそうな身体と、癖のない少し長めの黒髪。血色の良い頬とふっくらした唇・・・、少しつり上がって見えるキツそうな顔立ち。自身に満ちた、その姿はBLゲームに出てくる悪役令息そのもの。 いやいや、待ってくれ。女性が存在しないってマジ⁉ それに俺は、知っている・・・。悪役令息に転生した場合は大抵、処刑されるか、総受けになるか、どちらかだということを。 俺は、生っちょろい男になる気はないぞ!こんな、ぶりっ子悪役令息になんてなりたくないので、筋トレはじめて騎士を目指します!あわよくば、処刑と総受けを回避したい! 騎士途中まで総受け(マッチョ高身長) 一応、固定カプエンドです。 チート能力ありません。努力でチート運動能力を得ます。 ※r18 流血、などのシーン有り

宰相閣下の執愛は、平民の俺だけに向いている

飛鷹
BL
旧題:平民のはずの俺が、規格外の獣人に絡め取られて番になるまでの話 アホな貴族の両親から生まれた『俺』。色々あって、俺の身分は平民だけど、まぁそんな人生も悪くない。 無事に成長して、仕事に就くこともできたのに。 ここ最近、夢に魘されている。もう一ヶ月もの間、毎晩毎晩………。 朝起きたときには忘れてしまっている夢に疲弊している平民『レイ』と、彼を手に入れたくてウズウズしている獣人のお話。 連載の形にしていますが、攻め視点もUPするためなので、多分全2〜3話で完結予定です。 ※6/20追記。 少しレイの過去と気持ちを追加したくて、『連載中』に戻しました。 今迄のお話で完結はしています。なので以降はレイの心情深堀の形となりますので、章を分けて表示します。 1話目はちょっと暗めですが………。 宜しかったらお付き合い下さいませ。 多分、10話前後で終わる予定。軽く読めるように、私としては1話ずつを短めにしております。 ストックが切れるまで、毎日更新予定です。

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました

まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。 性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。 (ムーンライトノベルにも掲載しています)

愛されなかった俺の転生先は激重執着ヤンデレ兄達のもと

糖 溺病
BL
目が覚めると、そこは異世界。 前世で何度も夢に見た異世界生活、今度こそエンジョイしてみせる!ってあれ?なんか俺、転生早々監禁されてね!? 「俺は異世界でエンジョイライフを送るんだぁー!」 激重執着ヤンデレ兄達にトロトロのベタベタに溺愛されるファンタジー物語。 注※微エロ、エロエロ ・初めはそんなエロくないです。 ・初心者注意 ・ちょいちょい細かな訂正入ります。

俺は成人してるんだが!?~長命種たちが赤子扱いしてくるが本当に勘弁してほしい~

アイミノ
BL
ブラック企業に務める社畜である鹿野は、ある日突然異世界転移してしまう。転移した先は森のなか、食べる物もなく空腹で途方に暮れているところをエルフの青年に助けられる。 これは長命種ばかりの異世界で、主人公が行く先々「まだ赤子じゃないか!」と言われるのがお決まりになる、少し変わった異世界物語です。 ※BLですがR指定のエッチなシーンはありません、ただ主人公が過剰なくらい可愛がられ、尚且つ主人公や他の登場人物にもカップリングが含まれるため、念の為R15としました。 初投稿ですので至らぬ点が多かったら申し訳ないです。 投稿頻度は亀並です。

処理中です...