異世界日帰り漫遊記

御結頂戴

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最果村ベルカシェット、永遠の絆を紡ぐ物編

21.明暗の狭間

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※レッド視点→ツカサ視点





 
 
 本宅は嫌いだ。
 わずらわしい服を着せられる。わずらわしい従者に付きまとわれる。

 だが、それすら凌駕りょうがするほどの嫌悪感をもよおすのは――この“導きの鍵の一族”を統括する“ヴォール”の家の者達が集う会議に参加した時だった。

「レッド。こちらに水麗候すいれいこうから所在を確かめる文が送られてきたが、これは一体……どういう事だ?」

 輝きを失いせた飴色の円卓が、薄暗い部屋にぼんやりと浮かんでいる。
 その円卓を囲む透明な柱のような燭台は、蜜蝋の明かりをともし緩く自分達を照らしていた。……蝋燭など、今はもう最底辺の物が使うか貴族が儀式的に使うだけだ。
 そう。儀式。自分達を神秘的な物に見せようとする儀式だ。そうでなければ、こんな薄暗いあかりなど誰も欲しがらないだろう。
 こうまでして己を重厚に見せたいのかと呆れ混じりの溜息が漏れそうになったが、しかし今はそれすら許されないのだと思い、レッドは口をつぐんだ。

 だが、噤んだ口はいずれ開かねばならない。
 円卓の前に立つレッドの真正面には、白い装飾布を纏った老人が居座っている。
 その老人は、一言で言えば「厳格」を人の形にしたような容貌の人物だった。

 眉間のしわは最早伸びる事も無く、太く白い眉先は吊り上っている。老いてまぶたが緩むはずの目すら、相手を睨みつけるような鋭さを残していた。
 胸元まで蓄えた白髭には穢れ一つなく下へ流れており、相手の几帳面さを嫌と言うほど見せつけている。肩に流した銀を帯びる白髪もひねくれることなど無く、まるで、自分には引っかかる所など無いとでも言いたげだった。

 その姿が、どうしようもなくレッドを苛立いらだたせる。
 例えそれが八つ当たりだとしても、目の前の相手に舌打ちしてやりたいと言う思いを覚えずにはいられなかった。

「聞こえなかったか、レッド」
「…………いえ」
「ならば答えなさい」

 低くこもったような、老いてもいかめしさのある声。
 円卓に座る他の者達は、一言も言葉を発する事無く灯りの陰に埋没している。
 誰もが、この白い老人をおそれているのだ。それは、自分でさえも。

(…………くそ……ッ)

 逆らえばいい。だが、逆らう事など出来ない。そんな風に延々と考えて自己保身に走ろうとする自分が嫌になる。
 それでも今は、目の前の相手に応えなければならなかった。

「……あちらからの照会は、どのようなものだったのですか」
「聞く必要はあるのか?」
「質問の詳細が解らなければ、詳細に答えようがありませんから」

 無駄を省くためです、と言うと、目の前の白い老人はもっともだと頷く。
 そう。相手は無駄を、失敗を嫌う。型にはまらないものを嫌う。己の思い通りにならない「欠陥品」を許す事など無い。そんなどうしようもない存在だ。
 だが今はその潔癖さが自分に味方をしたようで、相手は内容を伝えて来た。

「詳細は解らん。ただ、重要事項とだけ言われた。……これは世界協定ではなく神族としての問い合わせで、女王の署名もあったので、お前を召喚する事にしたのだ」

 そう言うと、やっと周囲の影たちがひそひそと話し出す。
 神族は何を考えているのだとか、自分達がこちらより上だと思っているのかとか、内容を明かさないなんて失礼だ、なんて言葉が聞こえてくる。
 どれもこれも、自分達こそが格上だとでも言いたげな台詞ばかりだ。
 だがこれは、いつもの事だった。

 いっそ清々しいほど変わりがない面々にあきれの気持ちが湧くと、少し緊張がほぐれて来て、レッドは頭の中で理由をうまく組み合わせながら相手に答えた。

「それなら、遊学と言うほかありません。いつものように学術院に許可を貰い、空白の国にて修練をしながら見逃した書籍が無いか探しておりました」
「同行した者はおらんのか」
「今の私の能力では、同行した者を傷付ける可能性があります」
「お前が【空白の国】を単独で踏破する事が出来ると言うのか?」
「……踏破などという大それたことは、考えておりません。浅い階層だけを重点的に探索しておりましたので」

 “おまえが”とは、随分ずいぶんな言い方だ。
 だが、レッドはもう飽きるほどにその言葉を聞いていた。

 お前ごときの力で次期統主をになえるものか。これしきで休憩を望むお前が統主の器に相応しいものか。もっと努力しろ、節制しろ、全て鍛えろ、学べ、頭を使え、これを習え、アレをしろ、これをしろ、休むな寝るな遊ぶな笑うな泣くな逃げるな。

(もう、うんざりだ……ッ!!)

 二十数年、この男から褒められた事など一度も無かった。
 己が完璧な“統主”だと疑わない相手は、どうしようもないほどに憎らしい。こんな存在の後釜にえられると考えただけで気が狂いそうで、今すぐにでもこの部屋の中を炎で燃やし尽くして何もかもを灰にしてやりたかった。

 だが、今は、そんな事をする訳には行かない。
 どれほどこの時が苦痛でも、その苦痛から逃れるすべが有ったとしても、ここで全てを灰にして終わらせる事は出来なかったのだ。
 ベルカシェットで待つツカサの所へ帰るために。

「…………ハァ」

 相手の溜息に、体が震えそうになる。
 その吐息を、何度聞いただろう。幼い頃から聞いたその音は「失望」や「諦め」と同意義であり、レッドの心を多く傷付けて来た音だった。
 最早忘れられない。この男は吐息ですら自分を傷付ける。
 誰かが別の事で吐き出す息ですら、自分にとっては苦痛でしかなかった。

「お前がとんでもない事をやらかした時は、処分もやむを得んと思ったが……扱えているのであれば、問題は無い。狂気の力だが、強力な手札である事に変わりは無い。その“魔導書グリモア”の能力が有れば、かつての統主候補者であったお前の父親程度には役目をこなせる実力になるだろうからな」
「…………はい……」
「しかし、空白の国に居るとは伝えられまい。……最寄りの村か街はないのか」
「国境近くの街が一番近いとは思いますが……私は滅多にそこに立ち寄らないので、所在としては適当ではないと思います。そこでよろしければ」
「ム……仕方がないか……」

 騙されている。円卓の人々は今までの話に納得したのか、レッドの言葉を疑問に思っていないようだった。
 しかし、それにほくそ笑む事すらも出来ない。
 何故なら、彼らは自分を“その程度”の存在だと思っているからだ。

 知恵も能力も何もかもが目の前の老人に劣る、一段低く見られる存在。
 だからこそあなどられ、今の言葉も信用されてしまったのだ。

(何故、人によって“信用”の意味が違うんだろうな……)

 嬉しい信用もあれば、憎しみしか覚えない信用もある。
 ツカサが自分に向けてくれる感情と比べれば、この円卓に座る者どもの信用など、無償だと言われても欲しいとは思えない。
 例え血が繋がっている者であっても……レッドにとって、その繋がりは奴隷の鎖と全く同じ物のようにしか思えなかった。

「適当に理由をつけて、返送するか」
「どうせ世間知らずの耳長一族だ。簡単に信用するでしょう」
「では以前と同じように」
「まったく、耳長異人は面倒ばかり起こしますな」

 円卓が、ざわつく。
 レッドの言葉を侮って信用した第一座位の権力ある物達は、緊張を解いて異種族を見下す言葉を次々に吐きながら、報告をでっち上げて行った。

(こんなものが……こんな、一族が…………俺の……)

 そう思うと、叫び出しそうになる。
 拳の中で強く爪を立てて痛みで己を抑えながら、レッドはうつむいた。

 ……こんな一族が、今となっては唯一血の繋がる血族だ。
 見下げ果てた父親も、自分を唯一愛してくれた母親も、今はもういない。
 どれほど望んでも、己の血は最も愛しい相手に繋がる事は無かった。



   ◆



「えっと……どうしよ。食べ物と、水と、あと……洗濯してあげたいし……タライは……小屋に有ったよな? だったら着る物と石鹸は要るよな! えっと、あとは、あとは……」

 小屋に戻ってきた女将さんを外に押し留めて、出来るだけ自然な感じで「お昼を作ってもっかい来たい」と頼み込んで家に戻ってきた俺は、ブラックを救うべく何をどうやって持って行こうかとバタバタ走り回っていた。

 彼の服は汚れていたし、髪の毛もどろだらけで何だか見ていられなかった。それに、あの……たぶん、ひげ……っぽいのもらせてあげたいし、何よりお腹が減ったって言ってたから、何か力が付くものを持って行ってあげなくちゃならない。
 持って行くものが沢山有り過ぎる。だけど、それを女将さんに気付かれないよう、こっそりと運ばねばならないのだ。これは冒険だ。冒険に違いない。

「こういうの、物語であったもんな! カバンに色々な物を詰め込んで、こっそりと家を出るんだ。そんで、冒険の旅にでるんだよな」

 俺は奴隷だから、どこかへ行きたいとかそう言う事は叶わない。
 だけど、ここではない場所に旅をする主人公に自分を重ねるのは楽しいのだ。
 心がドキドキして、楽しくなる。自然と顔が緩んでくる。
 俺が知らない物を沢山見せてくれる冒険の本は、お気に入りだった。

「だけど……まさか、もう一つのお気に入りが現実になるとは……」

 そんな事を思いながら、レッドに「使っていい」と言われていた古くて小さなリュックに、必要な物をぎゅうぎゅうと詰め込む。
 なんとか全部押し込めたが、リュックはパンパンになってしまっていて、ふたをしてもそのふたがすぐに飛んでしまいそうな有様だった。だけど、今はこれしかない。
 再び女将さんと一緒に森を目指しながら、俺は自分の行動に何故かほおがムズムズしてしまって、つい笑い顔になってしまっていた。

 だって。
 だってさ、俺……出会っちゃったんだもん。

 物語の中のひとに。大好きな絵本の中の人に!

「ツカサちゃん、そんなにブドウ摘みが嬉しいのかい?」
「えっ!? うっ、うん! あっ、あのさ、女将さん……リュック置いたら、すぐにブドウを摘みにいこっ。なっ!」
「ふふふ、はいはい」

 女将さんは俺の「嬉しい」を勘違いしてくれているみたいだけど、ホントは違う。
 だって、俺が「嬉しい」のは多分……ブラックに出会ったからなんだから。

 いやでも、仕方ないよな。
 だって、俺はあの【森のお姫様】の絵本に出てくる“王子様”に出会ったんだから!

「ふふっ……」

 だってさ、森の中であんなボロボロになってるなんて、そうに違いないよな?

 あれは昔の話だから今はおじさんになってるのは当然だし、戦いから帰って来たんなら、ボロボロでも仕方がない。なにより、お姫様が不思議な術を使えたんだから、王子様だって不思議な術を使えておかしくないんだ。
 ブラックが俺の名前を知っていたのは、きっとその力に違いない。
 俺の記憶喪失の事を知ってもあんまり驚かなかったしな。

 なにより、顔中毛だらけだったけど……あの人、物語の挿絵の王子様みたいに、すっごく格好良い顔してたもん。あんな人は初めて見たし、何よりレッドに似ているような、似てないような感じだし……たぶんヒゲみたいな物を剃ったら、もっと格好良くなって、王子様に戻るはずだ。間違いない。

 だから、あんな格好をしたままでお姫様の所に帰す訳には行かない!

 俺は知ってるんだ。石化しても、薬とか愛する人の口付けで石化が戻るって。
 ちょっと上の棚の本にそういう本がたくさんあったから間違いないんだ。
 ブラックがお姫様の所に帰ってくれたら、あの絵本もめでたしめでたしになるかも知れない。それに……霧の向こうから来た人だったら、あの向こう側の話とかも聞く事が出来るかもしれないじゃないか。

 ああ、なんだかドキドキして来た。
 早くきこり小屋に着かないかな。

 なんだか、最初に来た時よりも森の道が少し長いような気がした。















※ちと遅れて申し訳ないです_| ̄|○
 この状態のツカサはわりと頭がゆるい
 
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