異世界日帰り漫遊記

御結頂戴

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暗黒都市ガルデピュタン、消えぬ縛鎖の因業編

3.最初は誰しも戸惑う物で

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 目が覚めたら、俺はどこかの施設に収監されていた。

 ……にわかには信じがたい話だが、実際に体感しているんだから仕方がない。
 麻袋あさぶくろを上からかぶって腰を紐でキュッとしたみたいな服の感触は確かだし、パンツもけていない。目が覚めたのだって、恐らく枯れ草などをぎゅうぎゅうに敷き詰めてシーツでくるんだ妙な感覚のベッドだった。

 そのシーツもこんな展開に合わせたように薄汚れていて、ノミやダニが居ないのが不思議なくらいのベッドだ。まあいないだけありがたいという物だろう。
 その事だけにはホッとしたが、それにしたって酷い臭いはどうしようもない。

 洗ってないのかこのシーツ。わしゃわしゃチクチクする中の枯草にまで臭いが染み込んでいるんじゃないのか。もう起きた瞬間から鼻がヤバかったんですが。こんなベッド生まれて初めてだよ。ある意味貴重な経験だよ。

 まあお蔭で飛び起きて一気に状況を把握はあく出来たんだけどさ……でもその……。

「首が重い……」

 そう。首が重いのだ。
 首には冷たい感触があるから、たぶん奴隷とか囚人にありがちな首輪が装着されているんだろうな。触った感じ結構薄いけど、厚みは有る。つーか、腕にもかせ付いてんじゃん。足もちょっと重いから、こりゃたぶん足も枷あるな。

 端っこに鎖を付ける穴がついてるから、下手したら大の字で拘束されそう。そんなの二次元の女騎士にやって下さいよ俺じゃ不適格だよ。
 この分だと、首が重いのは首輪に鎖が通されているからだろうな……よく見たら、ベッドの下の方に鎖が伸びてるし……。

「しかし、ここってどこなんだろう……。見た目まるきり牢屋なんだけど……」

 ベッドが置かれているのは、ほんの三畳ほどの石造りの部屋だ。
 壁の上の方には一つだけ窓があるが、例によって細かい鉄格子てつごうしめられている。部屋のドアはと言えば、これまたあり一匹も逃がさないレベルの鉄扉が壁に嵌め込まれており、ドアの取っ手すらなかった。

「……監獄か何かかな……?」

 窓の鉄格子が外れたとしても、俺の体格でも逃げられないだろう。
 いや、待て待て。拘束具が全部の“首”に付けられているからと言って、俺が牢屋に入れられているとは限らないぞ。何か不都合があってこんな風にせざるを得なかったのかも知れない。

 よし、ポジティブに考えよう。混乱するのはまだ早いぞ俺。
 まずはここがどこかを把握しなければ。

「でもなあ、誰か呼ぼうにも首に鎖が繋がってるし……」

 この鎖は地面に固定された金具に直結してるっぽいので、ベッドから降りても少しの距離しか移動できない。そもそもドアに近付く事すら出来ないのだ。
 だけど、一体なんだってこうする必要があるんだろう。

 ドアには内側のノブがないんだし、窓も逃げられないようになっている。
 鎖なんて必要ないだろうに……いやそれでも逃げようとする人がいるからかな。だったら、やっぱりここって……。

 そうやって嫌な結論を出そうか出すまいかと悩んでいた時、ドアの方からガチャリと鍵を開ける音が聞こえた。その音が意味する所なんてもう一つしかないだろう。
 思わず緊張してドアが開くのを見ていると――――

「うおっ、起きてる!?」

 鉄の扉から顔を覗かせたのは、枯れ草色の髪でそばかすが目立つ神経質そうな青年だ。しかし彼は少しだけ顔を出したと思ったら、すぐにドアを閉めてドタバタと音を立てながらどこかへ行ってしまったようだった。

 何だろうかと思っていると、すぐに相手は別の人相が悪い頬のこけた紫髪の青年を呼んで来て、二人で部屋に入って来たかと思うと俺の両手を拘束し、首に着いた鎖を引いて俺を犬のようにどこかに連れて行こうとしやがった。

 しかし、体格のいい男二人にかかられては、貧弱な俺が抵抗出来るはずもなく。
 あれよあれよと言う間に首を引かれて外へ連れ出されてしまった。
 ああなんか凄いヤバそう。二人ともどう見たってカタギの人相じゃないし、俺の周囲に居る奴らの顔と全然違う。俺ってば寝てる間にとんでもない場所に来ちゃってたみたい……っていうか俺、ほんとにどこに居るんだ?

 どうやら俺が押し込められていた牢屋は石造りの建物ってだけで、地下室とかそう言う感じだったみたいだし、外廊下に出てキョロキョロと中庭っぽい場所を見渡したけど、見覚えのない植物ばかりで高い壁も俺の知ってる感じじゃない。

 凄く古びた感じのせた色をした煉瓦の上には、鋭くとがった針の列。
 明らかに普通の家じゃない。いや、アウトローな外国人風お兄さんたちと俺のかせの事を考えれば、普通な訳が無いんだけども。

 しかし……ここ本当にどこなんだろう……。
 このお兄さん方に聞けば答えてくれるかな。何故か言葉が通じるし。

「あの……ここはどこなんですか?」

 恐る恐る訊いてみると、首の鎖を引いているそばかす青年が俺を見た。

「……お前……気狂いかと思ったら普通に話せるんだな」
「え?」
「いやいい。だがなぁ、お前、それを聞いてどうする?」
「あ……ええと……状況だけは把握はあくしておきたいと思って……」

 だって唐突にこんなおかしい場所で目覚めたんだぞ。パニックになる暇すら与えて貰えないんなら、ちょっとくらい情報をくれたっていいじゃないか。大人しくしてるからさあ。
 頼みます、と頭を下げる俺に、そばかすお兄さんは変な顔をしたが、顔に似合わず優しいようで律儀に応えてくれた。

「……ここは【ガルデピュタン】でも特に信頼の厚い奴隷の館……黒狼館だ」
「…………ど……ど、れい」
「そうだ。これで理解出来たか? お前は奴隷として、ここに放り込まれた。今から会うのは、この黒狼館のあるじであるガストン様だ。失礼な事をしたらすぐに罰を受けるぞ。罰を受けたくなければ口をつぐんでずっと黙ってる事だな」

 ……このお兄さん、実はけっこう優しいのかな。
 聞いてない今後の予定まで喋ってくれたし、注意事項まで教えてくれるとは。

「おいマルセル、奴隷に余計な事を教えるなと言ったろうが」

 俺を監視している頬がこけた紫髪のアナーキーな男が、そばかす青年を睨む。
 こっちは業務に忠実なようだが、俺としては優しくない。ていうか奴隷って。俺が奴隷って。つーかガルデピュタンってどこ、どっかの街なのそれとも国なの。教えて貰った手前アレなんだけど、これじゃ謎が増えただけなのでは!

 もっと詳しく説明して欲しいんだけど、怒られちゃったし絶対もう詳しく説明してくれないよな……まあ、奴隷として扱われてるのが解ったから良いけど……。
 ……いや良くないよ。なんで俺奴隷にされてるんだよ!

 えっ、なにっ俺が寝てる間に何が起こったの。
 俺もしかしてさらわれたの? それとも寝ている間に瞬間移動でもした?
 絶対にこんなのおかしいでしょ……いや、よく考えたら今時こんな判りやす過ぎなファンタジー拘束具を付けちゃうってのも……。

「オラッ、さっさと来い!」
「あああ行きますから引っ張らないでええ」

 ごめんなさいごめんなさい、マジでメンチ切るのはやめてください。俺イケメンの次にヤンキーも苦手なんですよ陰キャオタクだから避けて生きて来たんですよ。
 ジャンプしても小銭とか全然ないです頼むから許して下さい。

「無駄話してないで行くぞ。遅れたら何を言われるか解ったもんじゃねえ」
「ああ、そうだったな……罰はもうこりごりだ……」

 え、ちょっと待って下さいよ頼むから引っ張らないで下さいよ。
 行くってこの【黒狼館】とかいう謎の場所のボスの所ですよね、ガストン様って人の所ですよね。二人の人相と「奴隷の館」という単語からして明らかにカタギの人じゃ無いし、凄く悪そうな人だってフラグがビンビン立ってるんですが。

 ああヤバい、逃げたい、どう考えても山賊みたいな切れたナイフっぽい人しか想像出来ない……。マルセルって兄ちゃんの言う通りに黙ってたら本当に大丈夫なのかな。だったらもう今からは黙って成行きに任せた方がいいんじゃないのか。
 未だに状況が把握できないけど、とにかく安全を確保するのが一番だ。この二人の機嫌を損ねるのも危険だろうし……やはり今は大人しくしておいた方が良いか。

 頭がパンクしそうだったが、とりあえずそう結論付けて、俺は二人に大人しく連行され外廊下の先にある少し古びた洋館の中に入った。
 結構レトロな感じだけど、内装は豪華で綺麗だ。あの煉瓦の壁と言い、ガストンって人は懐古趣味なんだろうか。まあ奴隷にこんな枷を付けて扱ってるんだから、随分ずいぶん酔狂な人なんだなって事は解るけど……。

 しかし、照明もシャンデリアや吊り下げランプと徹底しているし、絨毯じゅうたんだって中世のお貴族様が敷いてる感じの装飾が細かい物だし……かなりの本格派だな。
 伊達だてに酔狂を気取ってる訳じゃないらしい。

「おい、ここだ。余計な事は話すなよ」

 そうやってキョロキョロしながら歩いている内に、俺はいつの間にか豪華な両扉の前に立たされていた。おお、このドア……どう見ても中に大物がいる感じだ。
 という事は、ガストンって人がここに居るのか……な、何か緊張して来た。

「ガストン様、この前拾った奴隷を連れてきました」

 ノックをして告げるマルセルというそばかす青年の声に、中から少しかすれた感じの低い声が「入れ」と答えた。この感じからして……相手はおじさんかな。
 脂ぎったいかにも変態っぽいおじさんでなければ良いが。
 そんな失礼なことを思いながら、部屋に入ると……そこは品の良い調度品や木製の家具が並んでいて、思わず俺は面食らってしまった。

 奴隷を扱ってる館だってのに、洋館の内装は豪華なのに下品じゃないのが凄いなと思っていたけど……この部屋もいかにも勤勉な人が使う執務室って感じで、入室しただけで思わず気が引き締まってしまう。
 まるで職員室に来た時のようにカチコチになってしまった俺を押しだし、マルセルが真正面の執務机に就いている人物に報告した。

「このもの、どうやら意識がはっきりしたようなので連れてまいりました」
「解った。お前達は下がっていい」

 何かの書類にペンを走らせながら言うガストンという人に、俺を連れて来た二人は判り易く狼狽ろうばいして言葉を返す。

「し、しかしガストン様、奴隷と二人きりなど」
「いくらこのガキが貧弱だからといっても、御身に危険が及ばないとは……」

 部下らしく上司を心配する二人に、今まで顔を向ける事も無く机の上の書類だけを見ていた相手は、ペンを止めてこちらにゆっくりと顔を上げた。

「……俺に、意見しようと言うのか?」
「――――ッ!!」

 残忍な事すら平気でやるとでも言いたげな酷薄そうな目に、主張が強い高く大きな鷲鼻わしばな。煉瓦のようにせて暗い色の赤髪は、中央できっちりと分けているが、毛先がじれているせいで、性格が捻じ曲がっていそうな印象を受ける。
 中世の貴族のように髪を伸ばして縛っているけど、その見た目からすると、身綺麗にした盗賊の首領か悪徳貴族のようで、なんとも格好いいとは言いがたかった。
 あまりにも悪人過ぎる、悪人の顔だ。

「…………」

 だけど、何故か俺は――
 その悪人そのものの容姿を、少しも怖いと思わなかった。

「さっさと下がれと言っているが、解らんのか?」
「はっ……はい! 申し訳ありません、失礼します!」

 変だな。
 ヤンキーまんまのこの二人の顔は怖いと思ったのに、それ以上に凶悪そうなこのオッサンの顔は平気だなんて。どうしてだろう。あまりにテンプレっぽいからかな。

 慌てて二人が出て行くのを耳で確認したが、そちらを振り向く余裕はない。
 ただずっと正面に居る相手を見ていると、ガストンと言う中年はペンをペン立てへと差し込み、完全に行っていた事を止める。
 そうして、俺をじっと見て来た。

「やっと話せるまで回復したか」
「……」
「お前、名は何と言う。そこまで記憶は回復しているのか」

 記憶が、回復している?
 よく解らないけど……もしかして俺、今まで記憶喪失だったのかな。だから自分がこの場所に居るのも解らなくなってたんだろうか。
 だとしたら、このガストンって人は俺を助けてくれたのかな。アレッ、もしかしてこの人実は良い人なんじゃないの。だから俺も第一印象が悪くなかったのかな。

 まあ「人相が悪いけど実は良い人」とかいうキャラは世の中に沢山居るもんな!
 じゃあ名前くらいは言ったって良いよな。答えなかったら怒られそうだし。

「え、と……俺は……潜祇 司と言います……」
「クグルギ・ツカサ? なんだそれはどちらが名前なんだ」
「あ、ツカサです」

 そう言うと、ガストンさんは酷く驚いたような顔をした。
 なんだろう変な事でも言ったかな。

「お前……この場所に来た経緯は覚えていないのか」
「はい。気が付いたらここに居て……正直、自分でもよく解らなくて……」

 正直にそう言うと、ガストンさんは何かを考えるような顔をした。
 しかしすぐに思考を止めると、再び俺に向かって問いかけて来る。

「…………お前は、自分が怪我をした事も覚えていないのか」
「え……俺、怪我してたんですか?」

 でも怪我らしい気配なんて……アッ、そう言えば確かに左腕に火傷の痕があるぞ。肘から先、手の甲まで一面ケロイド状の感じになってて物凄く気味が悪い。
 じゃあ、俺はどこかでこんな酷い怪我をして、何かがあってここに連れて来られたと言う訳なのか……ヤバいな、こりゃ本当に記憶喪失だ……その記憶が全然ないわ。

「覚えていないんだな」
「は、はい。俺、本当に気が付いたらここに居たって感じで……」
「……一つ聞くが……お前、紫の小さな宝石がついた指輪に心当たりは有るか」

 そう聞かれて、俺は息を止める。
 …………指輪。
 紫色の小さな宝石が付いた……指輪……。

 その、指輪って……――――






「それって……ガストンさんの大事な物ですか?」





 わざわざ聞いて来るって事は、大事な物なんだよな。
 その指輪は俺に関係がある物なんだろうか。
 解らなくて素直に問いかけると、相手は酷く驚いたように目を丸くして。そして、俺を改めてじっくりと見やると、目を細めた。

「解らなければいい。とにかく今日からお前には仕込む事が沢山ある。目を覚ましたのなら、今までタダ飯を食わせてやった分しっかり奴隷の仕事をして貰うぞ」

 ああ、やっぱり奴隷。奴隷なのか……。
 思わずショックを受けていると、ガストンさんは溜息を吐いて葉巻を取り出した。
 そうして、葉巻の先を切るとそこへ人差し指を近付ける。すると。

「我が指にともれ、フレイム」

 そう言って、なんと、炎を出現させたのだ。
 細工も何もなく、慣れた動作で一言呪文のように呟いて、炎を。

「………………」

 あれ……もしかして、この世界って……日本どころか地球でもないのか?
 だってこんな事、普通出来ないよな。良く考えたら今の時代にこんなアナクロな枷を付けるなんて無駄すぎるし……あの高い煉瓦の塀だって、さすがに壊れにくいコンクリートとかにしてたはず……って、ことは…………もしかして俺、異世界にいつの間にか来ちゃってたって事なのか?

 ……ま、まさか。いやでも、有り得るかも。
 だって、さっきの二人は流暢りゅうちょう過ぎる日本語を喋ってたじゃないか。ガストンさんだってバリバリ外国人なのに日本語が上手だったぞ。
 もしここが本当に俺の世界なら、助手二人に態々わざわざ日本語で話す必要はない。英語か何かで伝えて済ませてたはずだ。なのに、ガストンさんもあの二人も日本語を話す事が当たり前のように喋っていた。こんなの、絶対におかしい。
 じゃあ俺、チート小説の主人公みたいに、本当に異世界に来ちまったのか。

「あ…………」

 そ、そうだ。思い出したぞ。俺、落ちたんだ。
 学校をサボッて神社に逃げ込んだら、突然現れた穴のような物に落ちたんだよ。

 落ちて、そこから記憶が無い。
 俺、本当に……――――

「まずは、お前の曜術への適正からだ。こうして曜術が使えるなら、真っ当な飼い主に買って貰える可能性もあるぞ。せいぜい頑張るんだな」

 本当に、異世界に来てしまったらしい。













※遅れてすみません…(;´Д`)
 修正は明日の夕方までには終わらせます…
 
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